Normal 新しい私

51r2t1hkf5l  けっこう前に見たのだけれど、なかなか感想が書けなくて、と、最近こんなのばっかりですね。それにしても、これは難しいテーマです。「トランス・アメリカ」に似てはいますが、深刻度が…。日本ではWoWoWで放映されたそうです。私はアメリカ盤DVDで見ました。以下、はじめからネタバレになりますが、ご了承ください。

 周囲に祝福され銀婚式を迎えたイルマ(ジェシカ・ラング)とロイ(トム・ウィルキンソン)。しかしロイはその日、「自分は女だ」とイルマに打ち明けます。2人の子供もいる「ノーマル」な夫婦だったはずなのに、何故? 混乱するイルマ。ロイはゆくゆくは性転換手術を受けて女になるのだと宣言します。25年も、いやきっともっと前から苦しんでいたであろうロイ。妻を傷つけると分かっていながら、偽りの人生に堪えられなくなったのだ。しかしイルマの苦しみも分かるし、と、冒頭から涙が止まりませんでした。

 アメリカの、保守的な田舎町が舞台です。「トランス・アメリカ」と違い、イルマもロイも何処に行くこともできません。ロイが働くのは農機具の工場(BBMを思い出します)、同僚はマッチョな男ばかり。そんな中、次第に女としての自分を主張していくロイ。イヤリングをつけて職場に~、はさすがに不味いでしょう。軋轢を避けるために配置転換されます。

 髪を伸ばし、ホルモン投与もして少しずつ「本来の自分」を取り戻していくロイ(ルース)。娘パティ・アンは意外にあっさり事実を受け止め、元(?)パパのジャケットを拝借したり。と、それに反発するのがイルマと兄ウェイン。特に家を離れているウェインは久々に会う「父」の変化に戸惑い、ロイもウェインと会うための衣裳は男っぽいものにしたり。しかし既に少しバストが形成されていて…、複雑です。(こういう役はイギリス人に回すんですね? アメリカのアクターには拒否されたんでしょうか)

 自分の愛したロイはいなくなってしまうの? これからの性生活は? ほかの男とつきあっていいのだ、とほのめかされてイルマは…。実家を訪ねるロイ。厳しかった父は老いて母を求める子供返りを。「息子がいたような気がする」とつぶやく父に、「いや、最初から娘だけだった」と応えるルース。子供時代からSissyと呼ばれていたことが分かります。Sissyは「お茶と同情」にも出てきたようですが、日本では「シスター・ボーイ」ですか。

 これからイルマとルースはどうなるのか。最後はそれなりに家族は和解し、元夫婦は姉妹のように同じベッドで眠るのですが。イルマは新しい結婚相手を探すかもしれないし、ルースは完全に女性となり、恋人をみつけるかもしれません。2人が、家族がこの町で暮らし続けることが可能なのか? 都会でシングル女性として新しい道を模索できる「トランス・アメリカ」のブリーとはだいぶ違うのでした。

 こんな作品こそ日本でもDVDリリースして欲しいものです。「ウーマン ラブ ウーマン」で第1話を手がけたジェーン・アンダーソンの監督・脚本と聞いて納得です。悠雅さんの素晴らしいレビューもぜひご一読下さい。

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アレキサンダー(6)

アレキサンダー プレミアム・エディション DVD アレキサンダー プレミアム・エディション

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発売日:2005/07/29
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 まずは明日の日曜洋画劇場の情報です、「トロイ」が放映されるんですね。来週は「スパイダーマン」だそうです。どちらも楽しみです。

「トロイ」の話が出たところで、しつこく「アレキサンダー」の件を。この2枚組、ついにゲットしてしまいました。お目当てはメイキング、1時間に渡ってガイドするのはストーン監督のご子息(当時19歳)です。父君の様々な面が見えたのではないでしょうか。撮影監督は何せBBMのプリエトさんなんで、彼が出てくるたびに嬉しくなってしまいます。肝心のジャレッド…はあまり見かけませんが、コリン・ファレルがあの衣裳でくわえタバコ、などなど楽しく拝見しました。

 話はそれだけなんですが、話題の「300」について、ちょこっと。3月9日、公開されるや爆発的にヒット、同時期に公開された映画はすべて蹴散らされた模様です。残念ながら「Zodiac」も…。しかしこの、「半裸の男祭りか?極大射程か?」つうタイトルは。(汗)

「極大射程」の公開が6月1日、「300」が9日。「Zodiac」も当初9日公開となってましたが1週ずらして16日に変更、同時公開は不利とみたんでしょうか、1日でも早くジェイクの新作が見たいのにー、ぶつぶつ。「300」の予告を見てもべつに興味は湧きませんがキャッチの「闘えない子供は谷底に突き落とされた」にはゾゾゾ。恐るべし「スパルタ教育」!

 しかしスパルタというとこちら(ギリシアの覇権は××のモノ、というタイトルにはひっかかりを感じますが他に適切なサイトが見つからず)にありますように、

【スパルタは教育に同性愛を持ち込んだ。好きな人の前ではかっこ悪いことができず、実力以上の力を発揮してしまう現象を応用して青年が少年を愛人として教育する考えを盛込んだ。

 但し、それは兄弟愛や肉親愛の如く精神的な愛でなければならないと。そうすれば、戦場においても愛する者の見ている前で恥知らずなことはできず勇敢に戦うであろうと考えたのである。】

「好きな人の前では…」という心理を利用するなんて。むかつきますが、「300」にはそんな背景は描かれていないんでしょうね、きっと。アレキサンダー大王の映画だって過去にいくつかあるけど、以前はヘファイスティオンとの関係は伏せられていたはず。「300」とは150組のカップルのはずなんですが。こちらの記事もご覧下さい。

↓こんな「アレキサンダー」もヒットしました。廊下に敷いて「アレクよ、何故ヘファを愛してやらんのだ、踏みつけの刑に処す!」(無審査盤でのヘファの扱いがヒドイとファンは怒り心頭です)? いえいえ、畏れ多くてとても踏めません~。

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アレキサンダー(5)

Act45384  2月27日にリリースされましたアレキサンダーThe Final Cutのジャケットです。アメリカから取り寄せて拝見しました。本編は3時間半、2枚に分けて収録。今度は「アレキサンダー大王が愛した」とされるバゴアスがクローズアップされ、出番が増えてます。映画では台詞がなかったですが今回のDVDでは少ししゃべってます~。

 しかしヘファイスティオン(ジャレッド・レト)の扱いにはファンの非難ごうごうのようですね。確かに扱いがいいとはいえません。大王とバゴアスが一緒のところを見て複雑顔のシーンばかりです。でも私的にはどうってことないですね、「だから何?」って感じです、だってヘファの方がバゴアスよりうーんと大王に愛されていたのは明白じゃないですか。

「誰よりも愛している」「死ぬときは一緒だ」といった台詞はちゃんと残ってるし指輪のエピソードも何度見ても泣けます。そしてヘファに先立たれた大王は、あの場で死んだも同然ですね。イニスもまっつぁおですよ、目の前で最愛の人に死なれるんだから。どう見ても助かりそうにないヘファを前に涙ボロボロ、直視できなくて窓辺で夢を語っちゃう大王哀れ。現実逃避したい気持ちも分かるけど、やっぱりしっかり手を握り「待ってろヘファ、寂しくないぞ、俺もすぐ行くから」(実際そうなった)くらい言ってやってほしかった。

 大王は失って初めてヘファの大切さを思い知ったわけです。そのショックはシャツを見つけたときのイニス以上でしょう。以降の大王は糸の切れた凧、まさにプッツン、生ける屍にしか見えませんでした。バゴアスがいかに大王をお慰めしたか存じませんが、ヘファの幻を追うだけの日々だったと想像します。死因は熱病か毒殺か、どっちでもよろしい。早めにヘファの元にいけたのは至福でしょう。

 肉体関係は全くなかったのか、あっても少年時代だけ? 親友で頼れる副官、それ以上の関係になっちゃいけないと思ったのか、それとも大王は美少年ならよくても逞しい男は抱けなかったのか。確かに副官が大王の恋人じゃまずい気もしますけどね。それでなくてもヘファが大王の絶大な信頼を得ていたのは周知の事実。他の有力者からは煙たがられていたでしょう。大王はヘファの死後「みんな彼を嫌った」と叫びます。

 客観的に見てヘファは確かに報われないのですが、「アレクサンドロスと少年バゴアス」を読んでみて、バゴアスは最初からヘファに負けてると思いました。愛に勝ち負けなんて言葉は使いたくないのですが、やっぱりバゴアスは敵ではない。なぜならバゴアスは大王と共に戦うことはできないから。戦場で大王の側にいるのは常にヘファ。体張ってるんだからいつ死ぬかもしれません。戦友であり同志、その絆を断ち切ることは誰にもできません。

 バゴアスもそれが分かっており大王に懇願します、自分も戦いたいと。そして一笑に伏されます。人には向き不向きがあります、バゴアスは踊りの稽古をしてればいいんです。踊って大王の目を楽しませ、お召しがあったら夜伽すればよい。バゴアスは大王と体で愛し合うことはできました、一定の愛も得たでしょう。でも大王のために命を捧げること、命がけで戦うことは許されないのです。それがバゴアスの限界です。

 ヘファは少年時代、唯一、大王がレスリングで勝てなかった相手です。前にも書きましたが王の息子なら皆手加減したと思うのですが、ヘファはそうしなかった。大王の全幅の信頼を得た大きな理由でしょう。肉体の愛は手に入れられなかったけど、大王が真の意味で愛したのはヘファだけだったと思いますね。

 それだけじゃヤダ! という方も多いと思いますが、私は何せ「禁欲」が大好きなので。いえ、耐える姿が最高にエロティックだと常々思っているのです。けして体を交わしてはいけない相手(がっしり抱き合ってたけど)を目で追うだけのヘファは最高に色っぽくてくらくらしちゃうほど好き…。

 えー、ついでですが、ちょこっと戦術の話を。ガウガメラの戦いでは4倍のペルシア帝国軍を大王は打ち破りました。密集方陣(ファランクス)に興味津々でしたが、何せ土ぼこりで何も見えませーん。こちらの解説でなんとなく戦いの様子が分かりましたが。しかし「ガウガメラ」には惹かれますね、やっぱりガメラ好きだから?(笑)昔、「ガメラ島」(勝手に命名)を眺めては喜んでました。本当は「かもめ島」だったのですが。(悲)こちらのブログに写真が。

~ダリウス3世の判断の誤り~  あまりにも敵が少数である為、夜間に奇襲をかけてくると考えたダリウス3世は、戦いの前日、全部隊に完全武装をさせた上で一晩中待機させました。 ペルシャ軍は会戦当日、すでにかなり疲労していたと考えられます。 】

 これがダリウス3世の敗因ですか? 映画でも夜に奇襲を掛けようって誰かが言ってたような~?

アレクサンドロスと少年バゴアス Book アレクサンドロスと少年バゴアス

著者:メアリ ルノー
販売元:中央公論新社
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アレキサンダー(4)

The Making Of Alexander Book The Making Of Alexander

著者:Robin Lane Fox,Robin Lane Fox
販売元:R and L
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 BBM記事に入れ込みすぎて気づけば1月も余すところ数日。アレキサンダー(3)にコメントをいただいたことでもあり、あわてて事後報告いたします! 

 元旦深夜にTBS系で放映、しかしたった2時間枠(?)だった「アレキサンダー」。私もうっかり2時間で撮ったところ、なんか…、カットされてないような? コリン大王とジャレッド・レト@ヘファイスティオン(さすがに覚えました、この名前。ジャレいわく世界でいちばん発音が難しい名前・笑)が愛の言葉を交すシーンもちゃんとあるし、うんうん、いいぞ、と見ていたら、雪山シーンでいきなり終了。

 すんごい荒業だなあ、まあ大王の死は冒頭で描かれてるし、こんなのもアリ? と、なんとなく納得してたんですが。事実が判明しました。実はノーカットで放映されたらしいです。うーむむむ、なんということでしょう。それじゃあ、死の床のヘファイスティオンに大王が涙ダラダラの胸かきむしられるあのシーンもちゃんと放映されたとですか! 

 このあたりについては英語ブログでも熱く語ってしまいました。ここで紹介したYouTube映像を再見して、また涙。まるっきりBBMなんですよねー。「死ぬときは一緒だ、それが運命だ。」「息子をつくろう。一緒に遊ばせよう。」などなどBBMではほとんど交わされなかった愛の言葉が恥ずかしいほど飛び交って、もう泣けるのなんの。あー、やっぱりThe final Cutをゲットすべきでしょうか。

 コリン大王自らジャレッドを相手役に選んだそうで、息もぴったりです。キスシーンすらないのが惜しまれますが。でもバゴアスとはしっかりしてましたよね。ちなみに、DVDの売れ行きがよくて制作費は回収できてるらしいです、よかったよかった。何種類もDVDが出るのもニーズが高い証拠でしょうね。The Fina Cut…、うーん、そそられる。

【映像は見ごたえありだし、ジャレッド・レト(この映画で知りました)が美しい!!あの切ない目!!ちゅーくらいしろ!!(鼻息荒)というのが最大かもしれません。
 あと、ローマ史専攻の教授もご推薦だったので、歴史学者もご満足の、緻密な考証もお気に入りです。
 ソグド人のロクサネが黒人女優なのはありえない、というのもごもっともですが……】

(3)に寄せられた、かがみさんのコメントです、ありがとうございます。歴史を専攻されてるんでしょうか、大学の先生が2人も推薦、とのことです、嬉しいですね。ジャレの素晴らしさをわかってくださる方がまた1人増えました。つーか日本では知名度なさすぎ。何かドカーンと話題作…て、やはり「アレキサンダー」を普及させていくのが1番でしょうか。ジェイクと共演してる夢のロードムービー「Highway」も日本じゃリリースすらされてないし。

↓こちらの本もゲットしたはいいけどほとんど読み進んでません、とても面白いらしいです。BBM記事も一段落したので(?)じっくり読んでみなくては。

アレクサンドロスと少年バゴアス Book アレクサンドロスと少年バゴアス

著者:メアリ ルノー
販売元:中央公論新社
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アレキサンダー(3)

Alexander The Great Book Alexander The Great

著者:Robin Lane Fox,Robin Lane Fox
販売元:Penguin USA (P)
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 元旦の深夜、TBS地上波で「アレキサンダー」が放映されます、との情報を頂きました♪  が、ぬわんとたったの2時間枠(00:50~2:50)。CMなどありますから、半分近くカット? なんてこった! ジャレッド@ヘファイスティオンの麗しいお姿が~、ばっさりカットされそうで怖い。(涙)半分の長さになったらアレキサンダーと両親との確執なんかも~、洞窟でのギリシャ神話の英雄たちのエピソードも~、あそこもここも~、婚礼の夜の感涙シーンも~、と勝手に想像しておちこんでますが、とりあえず見てみようかと思います。

 同じくTBS、2日深夜の「ジュリアス・シ-ザー」はTV放映のみのようですが、クリストファー・ウォーケンが出てるというし、これも一見の価値あり?

 イニスJrさんから「アレキサンダー」の感想コメントを頂きました。

【「アレキサンダー」の2回目を見ました、やはりゴージャスないい映画その通りだと思います、オリヴァー・ストーン作品は好きなものが多いです、大作が多いのですが、娯楽部分だけでなく、主人公の内面を鋭く描いてくれていたりしますから、この作品もアレキサンダーとヘファイスティオンの関係を軸に描いているので少し困惑した方もいたんじゃないでしょうか?

 ただ僕の感想としてアレキサンダーの世界制覇、東方遠征はヘファイスティオンなしには達成できなかったと思います、何しろ二人は恋人同士であり、上司と部下であり、兄弟の様であったから。トップに立つ方の側近というのはかなり重要です、その意味ではヘファイスティオンはとてもよき理解者であり、アレキサンダーの信頼は絶大だったと思います。それに加え愛し合ってる者同士が同じ戦場にいるわけですから、もう鬼に金棒状態ですよね、実際大事な戦争の前夜には「今夜は一緒にいてほしい」というセリフが何度かありました。】

 うんうんと頷きながら読ませていただきました。この傑作が2人の関係がネックで敬遠されるのだとしたら心外もいいとこです。とりあえず地上波・超不完全放映をきっかけに興味をもってくれる人が増えるといいのですが。皆さん、大王の部屋でも眺めてみますか。

 短いのですが、今日はこのへんでー。

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アレキサンダー(2)

アレクサンドロスと少年バゴアス Book アレクサンドロスと少年バゴアス

著者:メアリ ルノー
販売元:中央公論新社
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 しつこく「アレキサンダー」の話題です。公開にあわせて翻訳が出たというこの本、だんだん読みたくなり、ついにポチしちゃいました、届くのが楽しみです♪ アレキサンダーの寵愛を受けていた黒髪のバゴアスの物語なのですね。アレキサンダーからキスをされてましたね。彼が宦官(かんがん)だったと聞いて複雑です。去勢してたとは…。カウンターテナー(カストラート)もボーイソプラノを保つために去勢したそうですが。カウンターテナーについては「死の泉」の感想でちょこっと触れてます。

 バゴアス役のFrancisco Boschはスペイン人なのですね、ふむふむ。元はバレエダンサーと聞いて納得です。スペインは優秀なバレエダンサーを輩出してますが、マッチョな国(男はサッカーだ!)だけにバレエへの理解が不足、やむなく国外に活路を見出すダンサーが多いようです。「アレキサンダー」は振付師としてオーディションを受けたらしいですが、あの美貌、あのプロポーション。振付だけでは勿体無いです。

 BBMでもイニスが牛の去勢をしたなんて言ってましたが。私はアレキサンダーがスキタイに侵攻した、とのナレーションで、背筋がゾッとなりました。あのエピソードを思い出したのです。以下、かなりグロイ話になりますのでご注意ください。

 スキタイ人は馬の扱いに長けていて、当然、去勢の技術も高かった。彼らは戦利品の少年を去勢して奴隷にしたというのです。つまり昼は労働力、夜は性欲処理です。去勢すると体はごつくならないし、男ですから腕力はある。理想的な奴隷なのかもしれません。しかし、人の体に手を加え都合よく利用するという発想には戦慄しました。古代の戦争に人道を求めても仕方ないのかもしれませんけど。かなり書くのをためらいましたが、宦官の話も出たことですし…。

 宦官の本場といえば中国ですが、やはり奴隷を去勢してたようです。でもスキタイのようなことまでしたかどうかは?

プロコフィエフ:スキタイ組曲 Music プロコフィエフ:スキタイ組曲

アーティスト:シュトゥットガルト放送交響楽団
販売元:ユニバーサルクラシック
発売日:1999/07/23
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【スキタイ人を題材としたバレエ音楽《アラとロリー》として作曲されたが、スケッチを書き上げたところでセルゲイ・ディアギレフに示したものの、関心を惹くことに失敗した(ディアギレフは、これは《春の祭典》の二番煎じであると言って断わったという)。そこで、演奏会用の管弦楽組曲《スキタイ組曲》に書き直されバレエ音楽としては成立しなかったが、《アラとロリー》の題名が本来の題名である《スキタイ組曲》に添えられることが多い。】

 音楽もあるのねー、と思ったら、なんと元はバレエ音楽! Boschくんに振付てもらい、踊ってほしいですね♪

アレキサンダー プレミアム・エディション DVD アレキサンダー プレミアム・エディション

販売元:松竹
発売日:2005/07/29
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 さて、やっと本題に。先日、紹介したのは廉価盤ですが、こちらには感想がいっぱいあってビックリ。31件も、DVDが出てから再評価した方が多いのですね。

 アレキサンダーの子供時代を演じたConnor Paoloくん、コリン・ファレルの面影がちゃんとあって(垂れ目なところ)感心したのですが。なんと「ワールド・トレードセンター」に出演してたんですね、可愛いとは思ったけど、ぜんぜん気づきませんでした。ニコラス・ケイジの長男役かな? NY出身、現在16歳。9/11は10歳頃でしょうか、鮮明な記憶があるでしょうね。

[DISC2]
約120分に及ぶ特典映像を収録!!
・Fight Against Time(76分)
・撮影風景(約14分)
・キャスト/スタッフ インタビュー(約20分)
コリン・ファレル/アンジェリーナ・ジョリー/アンソニー・ホプキンス/オリバー・ストーンほか多数
・東方遠征の軌跡(約5~10分)
・スチールギャラリー
 プロダクションデザイン
 コスチュームデザイン
 撮影風景
・予告篇集(約6分)

 うーん、気になる特典映像です。未公開シーンがないのが惜しまれますね。以下、Amazonのレビューをざっとご紹介。私のコメントも、ついでに。

【勝者の一方的な誇張ではなく、失敗や欠点などもあからさまに描かれていて、父親の愛を受けられず、母親の偏執的な愛情を受けていたこと、また友人のヘファイスティオンとの同性愛的なつながりなどが全編を通じて流れる中に、アレクサンダーの征服の「記録」がたんたんと語られていきます。「歴史は勝者が作る物」とはよく言われる事ですが、この映画は「歴史」を語らず「人間」を語っています。期待していた内容とは違う印象を受けた人の評価は低いかも知れません。】

「歴史」を語らず「人間」を語っています、ですか、言いえて妙ですね。人間を語ることで歴史が見えてくるのかも。

【物語の構成としてわかりづらい、微妙な部分があるかもしれませんが、アレクサンダー王の歴史自体、謎やさまざまな解釈があるため、史実に忠実にストーリーに組み込むこと自体、困難で、返ってここまでまとめたこと自体すごいと感じました。
 おそらく、歴史研究者やある程度古代ギリシャあたりの知識を持っている人は絶賛。その他、知識を持っていない人は難しくてわけわからんという感じだと思います。
 ちなみに、古代ギリシアは、バリバリの男社会、同性愛が標準オプションです。】

 しごく真っ当なご意見ですよね。「同性愛が標準オプション」、なるほどー。

【バッシングの一因ともなったバイセクシャルとして描かれた点。これは史実である。これらを無視せず敢えて描いたのは、監督が史実に忠実であろうとしたからだと思う。そこがグラディエイターやトロイなどとは大きく異なる点であり、一般受けしなかった点でもあろう。】

 日本で受けなかったのはバイセクシュアル問題より長すぎエンタメ性に欠ける歴史モノだったせい?

【男同士の関係が普通であった紀元前当時、ヘファイスティオンとの友愛には何度も胸が詰まった。私見だが、「共に死すは男同士の特権」「共に生きるは男と女の特権」そう思っていたが、この作品を見て「生も死も共にするは男と男の特権」と感じた。少々の嫉妬も感じる。二人が自分達をアキレスとパトロクロスに例える点やギリシャ神話の神々の逸話を引き合いに出すのもとても興味深く、心憎い演出。 】

「生も死も共にするは男と男の特権」、唸りました。私もかつては、「共に死すは男同士の特権」と思っていたのですが。ギリシャ神話の逸話も、「トロイ」よりずっと豊富♪

【当時当たり前だったバイセクシャルについてもパゴアスとヘファイスティオンを使って控えめな表現しているほか、当時ギリシャ人がいかにホメロス等の神話や伝説に強く影響されていたかも分かります。俳優ではコリンは極めて良くやったと思います。その他の男優陣も監督の意図を見事に表現していると言えます。
 ヴァンゲリスの東方趣味を十分に盛り込んだ音楽も感動的でした。ヒンドゥー・クシュ山脈、アレキサンドリア等の風景やセット、美術、ペルシャ風の衣装、音楽等どの要素にも感服させられます。この映画は知的好奇心が刺激されるといったタイプの作品で、深い充実感は味わえると思います。】

 本当にゴージャスな大作でした。「知的好奇心が刺激される」、まさに。やはり再評価されるべきですよねー。

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アレキサンダー

アレキサンダー DVD アレキサンダー

販売元:松竹
発売日:2006/12/22
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「アレキサンダー」は当初、ジュード・ロウが主演と聞いて、そりゃもう楽しみにしてました。世界史の教科書でもアレキサンダー大王は強烈だった。若くして強大なペルシャを打ち破り領土を広げまくり、わずか32歳で熱病に斃れた英雄をジュードが演じる!

 が、話は流れ、ジュードが出ないと知ったとたん、どうでもよくなってしまいました。その後、興味を持ったのはBBMがこの映画と比較されていたから。「アレキサンダー」同様、同性愛を扱っているからコケるだろう、といった程度ですが。
 あと、撮影監督がBBMと同じと知って、ちょっと見たいかも、に変わりました。今回、ある方からオススメ頂いたので重い腰を上げましたが、これは見てよかったです。

★以下、ビミョーにネタばれです、ご注意ください。

 アレキサンダー(コリン・ファレル)とヘファイスティオン(ジャレッド・レト)との絆を冒頭から匂わせており、2人の愛の軌跡がテーマだと捉えれば非常に見ごたえがあります。
 少年時代、アレキサンダーが只ひとり打ち負かせなかったヘファイスティオン。あの弱っちいアレキサンダーを見てると、他のコは王の息子に遠慮して負けてやったんじゃないの、と思ってしまいますが、ヘファイスティオンはそうしなかっただけかも。

 正直なのは確かだろうし強いのは演じたレトのガタイを見れば納得。レトは青い目がなかなか素敵でした。プリエトさん、目を綺麗に撮るのよねー。考えすぎ? でも青はオープニングやエンディングでも印象的に使われてました。BBMは壮大な自然、こちらはそれに加え戦闘シーンと極度に人工的な宮廷の様子などふんだんに盛り込まれ。しかし長い。173分と聞いただけで果てそうに。

 BBMでは言葉より行為がきっちり描かれましたが、こちらは固く抱き合う以上の表現はなし。ただ、愛の言葉をふんだんに交し合い、2人の熱愛ぶりはストレートに伝わってきます。

 やっと結婚を決めたアレキサンダーですが、新妻には初夜にしてヘファイスティオンとの関係がばれちゃうのです。「指輪」の謎がここでとけて、んー、やはりアレキサンダーがいちばん愛したのは…。
 ヘファイスティオンは暴走するアレキサンダーをはらはらしながら見つめているっぽいショットがけっこうあって、そこでも絆を感じたし、やはりこの映画はそっちの視点から見るのがよさそう。

 他はもう、こちらで分かりますが、総予算200億、BBMの10倍以上をかけながら結果はしょぼーん、ラジー賞の候補に大挙されてしまい~。感想もいっぱい載ってます、総じて芳しくはないものの、感じ方がばらばらで読んでて笑えます、DVDを見た後でじっくり読んでくださいね。

 ジョナサン・リース=マイヤースが華を添えてました。あんまり存在感のない役だったのが惜しまれます。A.ホプキンスも? あとは象が凄い。次のTSUTAYA半額デーには是非レンタルでご覧下さい。

【興味深いのは、彼の行動の陰に、母に対する嫌悪感が透けて見えること。単に彼は、母親のいる故郷に戻りたくなかっただけなのではないか。サラリーマン社会にも、自分が家に帰りたくないばかりに、部下につき合い残業を強いる上司がいる。こんな類似を指摘しては、伝説の英雄に怒られるかもしれないが。】

 感想の中では、これが一番しっくりきました。つきあい残業を強いたばかりに疎まれてしまった上司、確かにそうかもー。危ない場面にアレキサンダーは部下に命を助けられた。しかし野望は果てなく、インドくんだりまで付き合わされた部下たちは、もう我慢できん、あの時助けなければよかった! な心境に?

 アレキサンダーの両親については、けっこう複雑。母は父を憎み息子を溺愛していた。となればマザコン? いやアレキサンダーは単純に父を憎みはしなかった、荒馬を乗りこなして父から認められたし、それなりに愛していたのでは。それもねじくれた愛に思えましたが。

 息子にとって父親は乗り越えなくてはならない壁なのか、そして父以上の存在にならないと気がすまないのか、「私は父より…だ」という台詞が目立ったような。結局自分は、父のような暴君に成り下がってしまったのか、という反省もあり。そうした人間像はヒーローらしからぬ風貌のコリン・ファレルに合っていたようです。

 ところで、アレキサンダーとヘファイスティオンが自分たちになぞらえたアキレスとパトロクロス。彼らの関係は「トロイ」で描かれるはずが、物議を恐れたのかばっさりカット、アキレス(ブラピ)とパトロクロス(Garrett Hedlund)は単なる従兄弟の間柄にしか見えない、これはいかがなものでしょうか。

 ブラピはBBMの影響で「ゲイ役をやりたい」と言ったようですが、「トロイ」でビッグチャンスがあったんじゃないの。「パトロクロスとのラブシーンがなければこの映画は無意味だ」と監督にねじこめばヨカッタのに? せめてキスシーンでもあれば、パトロクロスをヘクトル(エリック・バナ)に殺され怒り狂うアキレスに説得力が出たのにねえ?

「トロイ」の感想がいつまでたってもアップできないので、ここでついでに書きますが。バナがどんなもんか見たかったのですよ。「ハルク」の時は無色透明でしたが、「トロイ」ではけっこう存在感が。あとは、オーリーはヘタレ役が似合いすぎ。オトゥ-ル様は老いても美しかった。そんなとこでしょうか。

 それにしてもジャレッド・レトって初見かなー、どこかで見たような? なんとジェイクと共演してました。日本未公開のHighwayです。英語ブログにもちょこっと書きましたが。ジェイクの親友ジャック役。この映像ではジェイクがヘファイスティオン、もといレトをジャックって呼んでて混乱します(31秒付近)? 9つも年齢差があるのに同年代の役だし。(汗)

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アナザー・カントリー

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販売元:ジェネオン エンタテインメント
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*追記(3月25日)

 この記事は、読んで不快に感じる方が多いと思います。書いたときから、これは反感を買うだろうな、と自覚はあったのですが。案の定、の結果。レスにも書いたとおり、問題だらけの記事で、削除すべきなのかもしれません。が、自戒を込めて、このまま保存することといたします。

「アナ・カン」は「モーリス」と並んで80年代の耽美系ゲイ映画の代表という印象があります。公開当時は自分が、こういった世界から離れたい気分が強く、どちらも見る気になりませんでした。 その後、ひょんなことで「モーリス」の概要を知り、のめりこむように好きになった経緯は、私の「モーリス」の感想に書いてございます。

 で、双璧とされる「アナ・カン」も見たのですが、こちらはあまり心に響くものがなく~。ゲイ描写もあっさりしすぎて、それこそ「たしなみ」程度にしか思えなくて(みちるさんが仰るように、これを「ゲイ映画」と捉えるのは無理があるのかもしれません)。それで、モーリスを捨てて結婚してしまったクライブも「たしなみ」だったのね、と皮肉って書いてしまいました。

「アナ・カン」好き→リアルなゲイに嫌悪感を持つ→「BBM」のゲイシーンに引く

 私の記事が、上記のように受け取られても仕方ないのです。もっと考えを整理して書くべきだったと反省しています。

 私が語りたかったのは、

*「アナ・カン」は自分のシュミには合わなかった。

*「BBM」に引く腐女子がいるのは残念。リアルなゲイも正視できたら、もっと豊かな世界を知ることができるのに。

 以上2点です。が、両者をごっちゃにして同じ記事に書いたのがそもそも間違いでした。「BBM」も「アナ・カン」も「モーリス」も大好き、という方がたくさんいらっしゃるのですものね。

 また、「腐女子」については、自分も紛れもなくそうなのに、「モーリス」等をミーハー的に語ったり「BBM」に引いたりする人と一緒にされたくない、なんてヘンなこだわりがありました。同じなんですよ、結局は。と気づかされただけでも、この記事に率直なご意見を頂き有難く思っております。この記事がきっかけで、すあまさんが再度、連絡してくださり、とても嬉しかったです。

 もうすっかり居直り、腐女子モード全開で記事を書いていきそうですが。どうぞ、今後ともよろしくおつきあいください。

 下記のURLの先が、最初に書いた記事です。この追記で私の本来の趣旨はご理解いただけたと思いますが、どんなにヒドイか読んでやるか、という方はご覧ください。ご気分を害されたらごめんなさい。私の現在の見解は、この追記の通りですのでご理解をお願いします。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=966

 LGBT映画[あ]で真っ先に取り上げるのは当然「アナ・カン」のはずが、1番乗りは「アタック・ナンバーハーフ2」、何故だ!?

 正直に言いますが、私、この映画は苦手です。2回見たのにさっぱり分からん。2回目はさすがに綺麗だな、とは思ったけどそれだけ。封切りの頃、ラジオでKO義塾の先生が「同性愛はあの時代のイギリスの学生のたしなみ」と発言しててぶっ飛びました。

 たしなみ? たしなみで済まされるの? 単なる通過儀礼って意味か。そういや「モーリス」でも、モーリスを愛してるとほざいてたクライブは、さっさと結婚しちゃったものね。彼にとっては同性愛は「たしなみ」だったんだろう。目覚めさせておいてなんだよ~。残されたモーリスの悲嘆たるや…。私の「モーリス」の感想は下記をどうぞ。

http://emmanueltb.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_cfaf.html#comments

「モーリス」は「アナ・カン」とは全く違う。ゲイであることに苦悩しながらもモーリスは、やっと見つけた恋人と新しい人生を切り開いていこうと決意する。「BBM」のイニスとジャックにもこんな道があったはずなのに、と思うとせつない。

「モーリス」を「どうせお耽美だろ」と見もせずに決め付けた事を猛烈に反省した。逆に「アナ・カン」は私には「お耽美映画」としか思えない。メッセージ性もあっただろうが、さっぱり記憶にない。中野翠さんと石川三千花さんの「ともだちシネマ」では「アナ・カン」の方を高く評価されていて「?」だったが、よく読むと「ファッションがおしゃれ。『モーリス』は主演の二人がビジュアル的に落ちる」という趣旨。

 要するに「アナ・カン」は私にとって意味のある映画ではない。なのに今になって取り上げたのは「BBM」がお耽美系が好きな女性から引かれているらしい、と聞いたから。

 そりゃ「アナ・カン」みたいなのを求めて「BBM」見たらガッカリもするだろう。舞台は田舎、愛し合うのは無骨な若者たち。イギリスの寄宿舎が舞台でファッションが云々される話とは全くの別世界だもの。テントの中でイニスが頬を寄せるジャックの胸にはしっかり胸毛が。あそこで引いた腐女子が多いのでは、と勝手に推測している。

「お耽美」の代表映画というと「アナ・カン」が浮かんでしまう私は、つい引き合いに出してしまった。これもフェアじゃないのだろうけど。「アナ・カン」フリークの方、これ読んで不快だったら申し訳ありません。

 BLや「アナ・カン」しか受容できない方、「BBM」に引いてしまったという方、ぜひ下記の「脱出」を見てショックを受けてくださいね。「BBM」がこの上なく耽美に見えますわよ。

http://emmanueltb.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_aeb8.html#comments

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愛する者よ、列車に乗れ

Train  ヴァンサン・ペレーズが女装して出演、と聞いてのけぞった映画。が、ちゃんと見たら、彼は性同一障害のようだ。やはりごついけど凄絶な色気あり、雰囲気も優しげ。脚線美でハイヒールが良く似合う。最後の方に入浴シーンあり、作り物の胸に下は工事前、さらにのけぞる。

 冒頭はパリのオーステリッツ駅。陶器で有名なリモージュへと、一族わらわらと乗り込んでいく。いかにも、な美形(シルヴァン・ジャック)が構内をうろついていて、彼に目をつける男(ブルーノ・トデスキーニ)がいて。下記でシルヴァン・ジャックの横顔が拝めますが、一瞬、女性かと思いました。

http://www.sankei.co.jp/mov/review/99/ceux_qui/

 で、トデスキーニの恋人(元彼かな)が大好きなグレゴリー・パスカルなんですが。「王妃マルゴ」ではマルゴの兄の一人、ロン毛にぎょろ目、鼻も口も存在感あり(好きなタイプ)でいやん、この人ええわー、と思ったら。今度はスキンヘッドでゲイの役です。下記のレビュー下の刺激的な写真。右からトデスキーニ、ジャック、グレゴリーですが、映画にはこんなシーンはありません。こういう関係みたいですが? 

 でも、列車のトイレで右の二人がHするシーンはありました、ええ、しっかりと。長々とトイレを占領するのやめてね。

http://maggot-p.com/revue/r020515.html

 なかなか本筋に入っていけませんが、とにかくご一行様はバイセクシャルの芸術家ジャン・バチスト(ジャン・ルイ・トランティニアン)の葬儀に参列すべくリモージュに向かい、列車の中で様々な人間模様が語られます。精神的に不安定な人妻を演じたヴァレリア・ブルーニ=テデスキは秀逸。以後、注目してます。P.シェロー作品だけあって、シェロー映画で見かけた顔が大挙、出演。

 リモージュでも、すったもんだがあって、ヴァンサンがトランティニアン(幽霊じゃないですよ、双子の片割れという設定)にハイヒールをはかせてもらったり。この町、陶器だけでなく墓の多さで有名らしく、人口17万なのに、墓の数が19万とか、とんでもないです。ラスト、主役は巨大な墓地か?

 1度や2度見ただけでは内容を把握し切れません。私も早くも説明に疲れてしまいました。紹介したレビュー等で、あれこれ想像してみてくださいね。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31320/?flash=1

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アメリカン・ビューティー

アメリカン・ビューティー DVD アメリカン・ビューティー

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/11/25
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 これは問題作である、と今頃なんだよ、だけど。「ロード・トゥ・パーデイション」(ジュード出演)を撮ったサム・メンデス監督の処女作にしてアカデミー賞で話題騒然となった作品。その頃はぜんぜん見る気にならなかった。6年前に5部門で受賞、と。http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159869

 この映画はジュードがメンデス作品に出るっていうので見たのだったか。イギリス出身のメンデス監督、最新作「ジャー・ヘッド」が11日から公開。ジェイクが主演だ、見るぞー!

「アメリカン・ビューティ」とは、主人公レスター(ケヴィン・スペイシー)の妻が育てている薔薇の品種だったか。それでいくと、このジャケ写はぴったりな訳だ。レスターは娘の同級生に憧れ体を鍛え、妻は不倫、娘は隣の息子と。そして隣の主人は~、と色んな要素がからんでぐちゃぐちゃな話。

 せつないなあ、だったのは、レスターの娘ジェーンと隣に越してきた一家の息子との交流だ。ジェーンと、サイコ野郎と呼ばれるリッキーとは徐々に親しくなっていく。リッキーがいちばん美しい映像だ、と見せたのは風に舞うスーパーの白いレジ袋。枯葉と一緒にあてどなく彷徨う袋は、リッキーであり、ジェーンであり、現代に生きる私であり、あなたでもあるかもしれない。

 リッキーは厳格な父フィッツ大佐(クリス・クーパー)に反発、ジェーンを駆け落ちに誘う。秘密のバイトでリッキーは大金を持っている。その件もあって、フィッツ大佐はレスターと息子リッキーとの仲を疑って。オイオイ、な展開でしたよ。

 レスターやフィッツ大佐の近所にはゲイのカップルも住んでいる。昔なら、彼らが同じ地域に住むことはなかっただろう、とどこかで読んだが、今はどこでも何でもアリな時代だろうか。フィッツ大佐はゲイのご近所さんに、あからさまに不快感を示すが、実は彼自身も。

 といった風に、「遠い空の向こうに」でジェイクの父親を演じた人だけに、びっくらこいてしまった訳ですが。今度はジェイクもゲイ(真性かどうかはともかく)を演じて大注目されているわけで、ついに親子そろって(親子役で共演しただけですが)、と複雑な心境です。

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