君のためなら千回でも

君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1) Book 君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1)

著者:カーレド・ホッセイニ
販売元:早川書房
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君のためなら千回でも」どうするの? この邦題で宮沢賢治の「貴方のためなら何回死んでもかまいません」を連想し、どうしても観たくなりました。実際、そういう話でした。少年ハッサンのあんまりな自己犠牲ぶりに胸が痛くなりました。2ヶ月前に見たのに、なかなか感想が書けず。上映は終わってしまったし、と諦めていた矢先、近所の映画館でまだ上映されていてびっくりです、久々にその辺を歩いていたら下記のデザインのポスターに出くわしたのです。これも「見ろ」という天の声だったのでしょう。

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  原題は「The KITE RUNNER」、確かに凧合戦の場面は非常に重要なのです。2人の背後の2つの凧。これがとてつもなく重い意味を持ち、映画を見た後では胸が詰まります。そして改めて予告を見ると涙が止まりません。何故、あの凧合戦が雪の日でなければならなかったのか。だからこそ悲劇が効果的に描けたんだなー、なんてぼんやり思いました。その事件が引き金となり、アミールはハッサンを裏切ってしまうのです。

 その凧合戦(スゴイ迫力&大空を舞う凧に爽快な気分になります)があった78年、まだアフガニスタンは平和でした、貧富や身分の差はあっても。しかし79年、ソ連侵攻によりアミールは父と共にアメリカへ脱出。9・11の後、アフガニスタンが20年に及ぶ内戦に苦しんでいると知りましたが、きっかけはこの事件なんでしょうね、モスクワ五輪ボイコットも。

 アメリカに渡ったアミールが、ハッサンにどうつぐなうのか? やり直しはできるものなのか。後半のスリリングな展開、そして穏やかなエンディング。ほっとしましたが、ラストは2000年のアメリカなのです。翌年に9・11、アフガニスタン、アラブ系のアメリカ市民がどうなったかは描かれていませんが、「Rendition」につながる映画といえるかもしれません。

↓感想UPにもたついている間にリリース決定。このジャケ写はとってもいいですね、右がハッサン、左がアミールです。監督は「チョコレート」のフォスター監督、音楽もオスカー候補になっただけあって素晴らしいです。再見したらまた泣いてしまいそうですー。

君のためなら千回でも スペシャル・エディション DVD 君のためなら千回でも スペシャル・エディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/08/22
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キングダム/見えざる敵

コーランを知っていますか (新潮文庫) Book コーランを知っていますか (新潮文庫)

著者:阿刀田 高
販売元:新潮社
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 何かと沈みがちな毎日、ほのぼのした映画を見ればいいのに、テロがテーマの「キングダム/見えざる敵」、だってジェイミー・フォックスとクリス・クーパーが共演してるんです~! どちらもジェイクと共演してますよね、「ジャーヘッド」では3人そろい踏みでした、クリス・クーパーは40秒(?)でひっこんでしまいましたが。ジェイミーもクリスも、またジェイクと共演してくれないかなー。ジェイミーとジェイクは、こんな親しげな画像が。

 ジェイクも「Rendition」がアメリカでは昨日から公開なんですよね、早く見たいです。そしてジェイミーは緊急来日。明日の夜は「コラテラル」の地上波放映、未見なのでとっても楽しみです。

【誰かがあなたを攻撃したとき、すぐにやり返していいのか? 大切なのは、誰かがあなたを攻撃したときに、まず“なぜ自分は攻撃されたのか”。それをよく考えなければいけないんだ】

 とのジェイミーの発言は、アメリカ人にしては謙虚で好感が持てます。9・11の後、アメリカ人は如何に自分たちが嫌われているかまるで分かってないという声をよく聞きました。

 町山さんが傑作と言ってたので安心して見に行きましたが、いやー力作でした、勧善懲悪のテロ成敗映画ではないです。ハッピーエンドではないでしょう、むしろ負の連鎖が続いていくことを思い知らされ、暗澹たる気持ちになりました。いったいどうすればいいのか、何ができるのか、と無力感に襲われもしました。上映館が少ないのが残念です、たくさんの人に見て欲しいのですが。

 監督はマイケル・マンの弟子? ドキュメンタリータッチの展開に緊張しっぱなしでした。冒頭、死傷者300人を超すテロのシーンには、あまりのことに声もなく。出演者もそれぞれに印象深かったです。ジェイミー・フォックスと友情を結ぶサウジのファリス巡査は特に。家に帰れば良き家庭人、の細やかな描写も。FBIの上司も気骨があって◎。

 映画の解説は町山さんの記事を参照いただくとして、「コーランを知っていますか」の話です。コーランについて知りたくてゲットしたものの、最後の「聖典の故郷を訪ねて」という「不思議の国サウジアラビア」旅行記しか読んでませんでした、それも流し読み。本作を見た後で読み返したら、以前とはうってかわってビシバシ内容が伝わってくるのです。石油が出てアメリカと親密になったがゆえの複雑な国家事情。コーラン自体についてもしっかり知りたい意欲がめちゃ湧いてます。読了したら感想をアップする予定です。

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危険がいっぱい

危険がいっぱい DVD 危険がいっぱい

販売元:パイオニアLDC
発売日:2001/02/23
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 アラン・ドロン主演、ルネ・クレマン監督というと「太陽がいっぱい」があまりにも有名ですが、こちらでもコンビを組んでいます。モノクロ映像、スタイリッシュな音楽とファッション、共演は若き日のジェーン・フォンダとローラ・オルブライト。どちらもアメリカの女優ですが、幼さと成熟が同居したJ.フォンダ、大人の魅力をふりまくオルブライト(初見ですがすてきな方ですね)、と共演陣も華やかです。

 NYのギャングの情婦に手を出したばかりに追われるハメになったマルク(アラン・ドロン)。ニースを舞台の追跡劇、さあどうやって逃げる? そこへ富豪の未亡人バーバラが現れ、マルクは運転手に雇われます。そこのメイド(メリンダ)がジェーン・フォンダの役どころ。60年からパリに渡っていたのだそうで、やはり父ヘンリー・フォンダとの不仲が原因でしょうか。

 ストーリーですが私の予想から大きく外れて、あらあら~な展開。マルクにとってはトンでもない話なんですが皮肉がきいてました、ラストに出てくるネコちゃんが可愛かったです。吉行淳之介ふうに言うなら「古今東西 女は怖い」ですか。とても楽しく拝見しました、ラロ・シフリンの音楽も素晴らしかったです。

 allcinemaのレビューには納得いかないものも。洒落たセンスのサスペンスだと思うのですがねえ。が、やはり本作の真価を知る方はちゃんといらっしゃるのです、こちらの記事に救われました。ルネ・クレマンの詳しい紹介、撮影、衣裳の話など、「危険がいっぱい」をより深く味わえる内容で感激です。あの時代のフランス映画の魅力をたっぷり味わえる逸品だと思います。

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疑惑の影

疑惑の影 DVD 疑惑の影

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/06/14
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 42年というから何と65年前の映画です、信じられないー。さすがヒッチ先生、ちっとも古びてません。面白いスリラー、サスペンス映画がなくて、と嘆いてらっしゃる方、ぜひご覧ください。予告はこちら、再見したらまた怖くなりました~。非常に評価が高い作品なんですね。レビューの好意的なこと、「ロープ」とは雲泥の差、私はどちらも面白く見ましたが。映画的なのは「疑惑の影」でしょうけどね。ジャケ写はカラーですが本編はモノクロ。

 主人公の少女チャーリーの家に大好きな叔父のチャーリー(ジョセフ・コットン)がやってきます。しばらく滞在するようです。同じ名の姪と叔父はこれまで通り楽しく過ごすはずでした、ある疑惑が浮上するまでは。

 その疑惑とは、全編に流れるあの曲~、オープニングでは「んー、この曲なんだっけ?」だんだん話が進み、チャーリーの疑惑が深まる頃やっと思い出しました、「あれじゃん!」というわけで音楽も効果的、やっぱり叔父さんってそうなの!? と背筋がゾーッと。ジョセフ・コットンといえば「ガス燈」で頼れる人、のイメージが強かっただけに~。

 あくまで「疑惑」なのです、確証は? でもいったん疑問を抱いてしまうと、うん確かにこうなるよね、何言われても信じられなくなってしまう。まさに心理劇ですね。さあチャーリーの疑惑はどうなるのでしょうか。ラストはさんざんハラハラしましたが、見終わって「名作」に触れられた喜びに包まれました。映画って本当にいいものですねー、というのはこういうときにこそふさわしい言葉です。

 ところで主演のテレサ・ライト。なんだか懐かしい、どこかで見てる、と思ったら。「ある日どこかで」で、主人公エリーズの晩年を支えた女性の役でした。「疑惑の影」の38年後の映画ですが。監督は「半ば引退していた」彼女に出て欲しかった模様です、とても印象的な役でした。DVDの特典映像ではかなりお年を召してましたが元気に思い出話を。2年前に86歳で他界。「ある日どこかで」で共演したC.リーヴの死から5ヵ月後のことでした。

ある日どこかで オリジナル・サウンドトラック Music ある日どこかで オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2002/10/23
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キラーコンドーム(2)

キラーコンドーム DVD キラーコンドーム

販売元:ハピネット
発売日:1999/11/25
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 いつの間にかDVDが出てたんですね。私はビデオで見ました、前の感想はこちら。書きたいことは前回、書き尽くしていたんですが、わざわざ(2)をアップした理由は。例の歯が生えたコンドーさんを思い出したせいです。先日、岸田秀さんの「不惑の雑考」を読んでいたら「歯にまつわる恐怖」というエッセイがございまして。

「精神分析では、歯はしばしば生殖のシンボルといわれる。歯が抜ける夢は去勢の夢。」このあたりは、ふんふんと読んでおりました。しかし【「歯の生えた膣」という幻想】が出てきたのでブッ飛びました、あのコンドーさんそのものじゃないですか!(画像はこちらから)もしかして「キラーコンドーム」はそこからヒントを得た?【文学座がドリフをやっても面白くないのと同じで、】という感想にはなるほど、と思いましたが、それはおいといて。「歯の生えた膣」で検索したら、けっこうヒットしました。この「ゴルゴーン」がいちばん怖い? 少しスクロールして「ヴァギナ・デンタータ」をご覧ください。沖縄の伝承も載ってますね。

↓前々から見たくてたまらない映画、「キラーコンドーム」DVDの紹介にリンクが! レビューだけでここまで笑える映画も珍しいのでは。脚本がエド・ウッドだと聞くと、それじゃ仕方ないわね、と素直に思ってしまいます。

【「何度見ても、見終わったあとに『もう二度と見るかっ!』と怒りに震えるのに、何故かまた見てしまう。。。 」

「ここまで最低と満場一致で、それでいて人々に愛される(いろんな意味で) 作品を作った監督に拍手を送りたい。」

「ごめん、一生懸命褒めようとしたけど無理だった。劇中のカップルよろしく磔にして無理やりこれを見せるなど、拷問道具としてどうぞ。」

「最低最低という噂話だけは聞いていました。
DVDが出ているのを最近知って、欲望に勝てずに見てしまいました。
期待を裏切らない最低っぷりで泣けました。
こうなる事は分かっていたのに、人間の心は不思議だなあと思いました。」 】

死霊の盆踊り デラックス版 DVD 死霊の盆踊り デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/07/22
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キャバレー

B0000ccngk01  先日、かがみさんからマイケル・ヨークの「三銃士」についてコメントを頂き、なつかしさでいっぱいになりました。けっこう好きだったのに書いた感想は「悲愁」だけですか、がっくり。

 この「キャバレー」ではロンドンからベルリンにやってきた純情な留学生ブライアンを演じます、マイケルにぴったりの役でした。キャバレーの芸人サリー(ライザ・ミネリ)に惚れられたのはいいんですが、ヒューナ男爵(ヘルムート・グリーム)が出現して妙なことに。三角関係? 「セルロイド・クローゼット」にも出てきますが、嫉妬したブライアンに問い詰められ、男爵と寝たことをばらすサリー。と、ブライアンは苦笑して「僕もだよ」。映画館の闇の中ででぶっ飛びました、マイケルがこんな役を! 確かに妙なムードではあったんですよね、男爵と2人きりのとき。

 結局、ブライアンは帰国。その見送り(若きマイケルのアップ!)とライザの熱唱、ナチの台頭を示すラストシーンはこちらです。アカデミー賞8部門に輝く名作です、ぜひこの映像だけでもご覧ください。

 ここからは20年代末のベルリンの話です、ヒトラーが政権を握る直前のベルリンは「前衛芸術と頽廃のメッカであった」と、復刊「薔薇族」(すぐ再休刊してしまいましたが)第1号(05年6月号)に海野弘さんが書いてらっしゃいます。

 フィリップ・ジョンソンも29年にベルリンを訪問しているそうです。2年前に98歳で他界したアメリカ建築界の巨匠。彼はゲイで、94年に出た伝記でカミングアウト(ゲイだと明記することを伝記作家に許可)。当時88歳、高齢ゆえ伝記が完成する頃にはもう生きていないだろうと思ってたらしいんですね。ところがさらに長生きして仕事もしっかり、90歳にして世界最大のGAY CHURCHを設計。

 世界最大のゲイ(正確にはLGBT)の教会とは、テキサス州ダラスにある「カテドラル・オブ・ホープ」、左端の画像のステンド・グラスがナイスです(拡大します)。ジョンソンの設計であることは下記の解説で確認しました。他にもテキサスでたくさん手がけているんですね。

Philip Johnson & Texas Book Philip Johnson & Texas

著者:Frank D. Welch
販売元:Univ of Texas Pr
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ホモセクシャルの世界史 Book ホモセクシャルの世界史

著者:海野 弘
販売元:文藝春秋
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↑海野氏はこの本にもP.ジョンソンについて書かれているそうです。表紙がカラバッジオの絵なのに彼については語っていないらしく残念です。

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キャスパー

キャスパー/スペシャル・エディション DVD キャスパー/スペシャル・エディション

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006/04/19
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 気楽に見られそうなので、どんなもんかと拝見。いやー、けっこう面白かったです。

 キャスパーとキャット(クリスティナ・リッチ)との交流もいいし最後に父娘ともども、それなりにハッピー。キャットを慕うキャスパーの願いが叶うのもいいですねー。ほんの短い時間だったけど。

 見終わってびっくり、B.シルバーリング監督の作品だったんですね! 「ムーンライト・マイル」の監督さんという印象が強いですが、出世作はこれですか。スピルバーグのお眼鏡に叶ったわけですね。それで「ムーンライト…」のコメンタリーで監督が「ジェイクは目で語れるアクターだとスピルバーグが言ってた」なんて話が出る訳ですね?

「喪失」は「ムーンライト…」でも語られますが、「キャスパー」でも同様。まずキャスパーが自分が誰だか分かってなくて、キャットと一緒に記憶を探していくのがいいですね。大事な思い出を失くすのは辛いです。監督自身の喪失体験を踏まえ(自身の願いをこめての?)キャスパーとパパへのプレゼントが沁みます。で、この「天使」を演じたエイミー・ブレネマンと監督がゴールインとは…。

 それにしても最後に現れたキャスパーは美少年でした。デヴォン・サワだったんですね。その後、あまり噂を聞きませんが元気なんでしょうか。つくづく子役が大成するのは大変だなあと。ジェイクはその点もよかったと思います、はい。

Jake_baby  子役時代よりずーっと前のBabyJake、かわいすぎる。TVで放映されたんでしょうか。きっとジェイク出演番組のひとコマですね。現在のジェイクが「どっから見つけてきたんだよ、オイ」みたいな感じ? 右の女の子はマギーなのでしょうか???

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きみに読む物語(2)

きみに読む物語 スタンダード・エディション DVD きみに読む物語 スタンダード・エディション

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2005/09/23
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 突然ですが、新ブログ始めました。前々から、語学関係は別に書いたほうがいいような気がしていて。でもいざとなると思うように書けないものですね。今朝は、この「きみに読む物語」についてですが、前の感想と同じこと書いてるし。(汗)当ブログともども宜しくお願いします。

 こちらでも「きみ読む」を取り上げたのは、先日BBMの記事で「泣きながら運転すると危ない」という話が出まして。この映画でもそんなシーンがばっちりあったなあ、と。

★以下、「きみ読む」とBBM、両方ネタばれありです。

 ヒロインのアリーがノアと再会した時は、すでに婚約者がある身。ノアを選ぶか婚約者か、心は乱れてアリーは泣きながら運転、あやうくトラックと衝突しそうに。路肩に逃げて事なきを得ますが、泣きながら運転はやっぱり危ないッスね。(汗)さすがBBM、ジャックの泣き顔は見せても、そこまでは描きませんが。同様のことがあっても不思議はないです。

 車を止めたアリーは、母から手渡された7年ぶりのノアの手紙の束(母が隠匿していた)から1通抜いて読みます。「僕たちは本当に終わったんだね…」、ああ~。

 あと、アリーの両親に叱責され「クズ」と言われてショックなノアが帰りかけるシーン。アメリカ公式HPでも見られます(Breaking Up)が、切ない~。17歳ですか、気の強いアリーは、ノアが「もう夏も終わるし…」みたいな言い方にキレます。夏が終わったら恋も終わる?

 夏の終わりまで待つことない。いま終わらせればいいじゃない、おしまいよ、終わったのよ。さわらないで、大嫌い! ノアを運転席に押し込め、「早く行きなさいよ!」。で、いきなり我に返り、走り去る車に向かって「これでおしまいじゃないよね? 明日になれば何もなかったみたいに逢えるのよね?」

 BBMの最後の逢瀬とはぜんぜん違うんですが。アリーとノアにとっては最初の別れでした。翌朝、母親が手を回し、アリーは予定より早く実家に戻ることになるのです。

 HPでは予告のほかにDVDの特典映像も一部見られます。このスタンダードエディションに入ってないものもあるようです。劇場で1回、DVDで2回見ましたが、やっぱりこの映画は好きです。ただの恋愛映画(出会ってハッピーエンド)だったら、こうまで惹かれなかったと思いますが、今思うとBBMぽい(?)シーンもあったのですね。

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傷跡

 ベルリンの壁崩壊前、70年代のポーランド。まだ社会主義の一員だったここでも開発が進む。半年前まえまで森林だった場所は開発され、工場が建つという。
 開発=より良い暮らし、という図式は過去の日本の実例からして既に崩れていると思うが、まだ気づかぬ国も多いのか。
 
 お金があれば幸せなのか。工場誘致を待つ町の人々は、その幸せを信じて疑わないようだ。
 気が滅入って、後半はネコと遊びながら流して見てしまった。

 かつて私は夢想したものだった、人間の存在しない地球を。
 ひとつあれば済むものを2つも3つも欲しがり、あれもこれもと欲望は限りなく。とめどない殺し合いと環境破壊、そんなことしかできないのなら、人間など存在しないほうがいいのではないと。
 せいぜい動物くらいしか存在しない地球はどんなに平和だろうと。
  
 失われた森林は2度と戻らない。今日も禁じられた伐採が世界の各地で…、環境はどんどん悪化。などとえらそうに書いても、私も二酸化炭素の削減に大して努力しているわけではない。ゴミの分別をするくらいがせいぜいで。
 
「傷跡」とは何か。工場推進が仕事ならば、万が一、反対派住人に同情したとしても…。
 まだまだ素朴だった東欧、淡々と流れるドキュメンタリータッチの映像が印象に残る。

「トリコロール青の愛」くらいしかクシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品は見ていないが、かなり印象が違う。と思ったら長編映画第一作だったのね。
 76年、ポーランド映画。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD34105/index.html?flash=1

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きみに読む物語

きみに読む物語 スタンダード・エディション DVD きみに読む物語 スタンダード・エディション

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2005/09/23
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2005年03月05日(土)

予告編で、絶対見たい、と思った映画。こんな思いは「ジョヴァンニ」以来だ。

1940年の夏。富豪の娘アリーに一目ぼれしたノア。製材所でバイトする彼には身分違いの恋。
一夏の恋、と大人たちは言うが、それはノアにとってただ一度の恋、生涯を貫く愛だった。
 40年代の南部、ノアはひどい言われようをする。
「いい青年だけど、彼はクズなのよ。」アリーの母の言葉はショックだった。こぶし握って[Trash,trash,trash!]、3回も言わなくても。(汗)
「恥ずかしくて言葉もないわ」とアリーはノアに謝るが。

 たんに若い二人が障害を乗り越えて結ばれる話なら、こんなに感動しなかっただろう。これが回想、というかノートに綴られた二人の歴史であり、綴られた内容を、アリーが全て忘れてしまっている、というのが切ない。そう、アリーはもうノアを夫だと認識することすらできない。

 が、ノアはあきらめない。二人の物語をアリーに語って聞かせる。
 奇蹟が起こる。アリーが、「それ、私たちのことね」と覚醒する。が、長くは続かず、ふたたびアリーは全てを忘れる。おそらくは何度も繰り返されたこと。

 ノアの希望と絶望。子供たちはあきらめろというが…。
 キャストがそれぞれにいい。若きノアのライアン・ゴズリング、はつらつとしたアリーを演じたレイチェル・マクアダムス。
 老いて全てを忘れたアリーにはジーナ・ローランズ。彼女を暖かく見守るノアにはジェームズ・ガーナー。
 ノアの理解ある父にサム・シェパード、アリーの母にジョアン・アレンなど、それぞれにいい味だしてます。

 いまはアメリカのオフィシャルHPで予告を見て、余韻をかみしめてます。
 夏の終り、大喧嘩して別れるシーンは何度見ても胸が詰まる。幼く情熱的で、愛しているからこそ責めてしまう。すぐに後悔するのだけど、それが間に合うときとそうでないときがあるわけで…。

 

 当時の日記は以上です。うーむ、だいぶ今と違う感想。

 今はねー、「ブロークバック・マウンテン(7)」に書いたように、二人が再会し、再び別れていこうとするときにノアが力説する「君はどうしたい?」にやられているのだ。

 それと、アリーの母を演じたジョアン・アレン。昔、自分も駆け落ちを試みたことを娘に告げる。昔の恋人は未だに肉体労働者。でも、お金はあっても意に沿わない結婚と、どちらが幸せなのだろう。
 よく考えて、と諭すけど、本当は娘だけは自分の道を貫いてくれて嬉しかったんじゃないのかなあ。

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