理想の結婚

Anidealhusbandc10079752  原題は「AN IDEAL HUSBAND」、理想の結婚ならぬ「理想の夫」ですが、このポスターだとルパート・エヴェレットがモテモテみたいですね? ケイト・ブランシェット、ジュリアン・ムーア(この悪女っぽい目つき!)、ミニー・ドライバーと芸達者ばかりですねえ。データはこちら

 原作はオスカー・ワイルド、映画の中で彼の「真面目が肝心」観劇シーンがあり、ワイルド自身が挨拶に登場。映画「オスカー・ワイルド」にも同様のシーンがあるので笑ってしまいました。

 ちょっと頭の固いガートルード(ケイト・ブランシェット)は夫ロバートを理想的な人間と崇めますが、ロバートにはある秘密が。理想視されるのって辛いだろうなー。そこへガートルードとは正反対の奔放なローラ(ジュリアン・ムーア)がウィーンから舞い戻り。二人は仲が悪いんですよね、ケイトとジュリアンの対決シーンは迫力がありました。

 軽すぎる展開かな、とも思うのですが、ワイルドはコメディが好きだったようだし、衣装や美術にうっとりしながら最後まで楽しく見られます。ラストの主要キャラ全員のおとぼけぶりは必見です?

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リバティーン

リバティーン DVD リバティーン

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/11/24
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 予告を見てどうにもその気になれず縁なく終わる映画だと思ってました。が! 昨年のCut4月号に大場正明さんの「ホモセクシュアル/ホモフォビアの誕生」なる1文(P123)をみつけ、これは見なくては、となりました。非常に興味深い内容で、前半は「リバティーン」、後半はBBMについて言及されてます。Cutをお持ちでない方はネットでどうぞ

 チャールズⅡ世の治世下であったことが冒頭で説明されます。ピューリタン革命で処刑されたチャールズⅠ世の息子です。そのへんの経緯はこちらを。エリザベスⅠ世の死からチャールズⅡ世の死後まで網羅されてます。

 リバティーン(放蕩者)であった主人公ロチェスター卿。ジョニー・デップは脚本を3行読んで出演を決めたそうですが、なるほど彼らしい選択、冒頭の告白はかなりインパクトが強いです。「過激にしか生きられない」男は地のまま? というか、かつてデップはそんなイメージでした、いまは違うでしょうが、映画の中でならどんな生き方もありですよね。

 さっぱり感想になってませんが、まず本作をご覧になり、大場さんの文を読んでいただければ幸いです。少なくともBBMの恋愛以外の面を考えたい方には興味深い映画だと思います。お目当ての映画と2本立てだったから、たまたま見たかった映画が満席で、等々、映画と出会うきっかけは様々ですが、大場さんの記事のおかげで「リバティーン」を見逃さずに済んで感謝しております。

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理由なき反抗

ジェームス・ディーン物語 DVD ジェームス・ディーン物語

販売元:ハピネット
発売日:2005/07/16
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 2年前に没後50周年だったというからジェームス・ディーンが亡くなってもう52年たつのですね。わずか3本の出演作を残して事故死、まさに伝説のスターなわけですが、私は今まで1本も彼の映画を見たことがありませんでした。sumisuさんの三島由紀夫映画論集成 1(海外編)を拝読、今度こそ見なくてはー! となりました。ジミーが「動的孤独」という表現は、なかなかです。「夭折の資格に生きた男」にはもう言葉がないですね、じっくり味わっていただきたい名文です。

 私は下記の2枚組をゲットしました、ジャケ写がかっこいいですね。特典映像にはジミー没後20年のTV特番も収録。サル・ミネオ、ナタリー・ウッド、ロック・ハドソン、親友だったというサミー・デイビスJr.などがジミーを語ってます。この面々も既に他界しています。

Sbe68343銀幕の中泣き顔の ジェームス・ディーンのように
今が過去になる前に 俺たち走りだそう

 甲斐バンドの「HERO」の一節です、70年代終盤のヒット曲です。若い頃、走りだすどころか立ちすくむばかりだった私は見事に「今が過去」になってしまったなあ、と。永遠に若いままのジミーが羨ましくもあるのでした。

 見終わって最初に感じたのは「なるほど、これは伝説になるはずだ」。映画好きを自認される方なら押さえておくべき名作ですね。私は何せ「好きな映画だけが好き」なへそ曲がりなのですが、「理由なき反抗」を見たことでやっと映画好きと言える資格を得たような安堵感があります。やはり見るべきものは見ておくべき、ですね。

 映画の中で「10年たてばわかる」「10年もすれば忘れる」とジムの親が言いますが、ジミーには10年後どころか1年後もなかったのだと思うと…。サル・ミネオもナタリー・ウッドも早世してしまいましたが、彼と親しかったというデニス・ホッパー(共演してたんですね!)がしぶとく生き抜いているのは嬉しいです。「イージー・ライダー」が初見でしたが、この時はひげもじゃで顔はわからず。印象的だったのは「スピード」の悪役ぶりです。

 ところで「セルロイド・クローゼット」ではジムとプレイトーのゲイ的関係が示唆されていましたが、映画では擬似父子関係を強調されていたように思います。が、やはり時代的な制約で、本当はいろいろあったんですね

 3人が隠れた無人の邸宅がポール・ゲティのものだったとは。彼のコレクションを集めたゲティ美術館に行ったことがありますが、あまりに広大で見学に丸一日かかりました。

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リトル・ミス・サンシャイン

20061009  皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 2007年の幕開けは当然BBM記事! のはずだったのですが、新春にふさわしくないヘヴィな内容しか思いつかず…、元旦からそれはいかがなものか? 勢いで本日見に行ったこの映画で初笑いがいいのではないかと。但し、かーなーりブラックな笑いです? アメリカではR指定だったそうです。日本ではPG-12? BBMと一緒ですな。

 映画館で予告を見て、これは面白そう! でしたが、こんなに早く見られるとは♪ 元旦って映画の日だったんですねー、忘れてました。元旦に映画を見たのは98年の「タイタニック」以来です。シネコン前から川崎大師行きの無料バスが出てましたよ、はあー。映画&初詣、疲れそうですー。

 期待はしてましたが、予想よりずっとずっと面白かったです。HPで予告をどうぞ! 本編を見た今は、それぞれのシーンやその前後を思い出してにやにやしちゃいます。概略はおなじみの町山さんの記事をどうぞ。

 冒頭、フーヴァー家のママ(トニ・コレット)は自殺未遂した兄フランクを病院に迎えに行く。フランク兄さんはゲイで恋人にふられてしまったのです…。暗い、あまりに暗いオープニングにどうなることかと思いましたが、映画館を出た後、空が青いわー、とうきうきスカッとさわやか(ふ、古い)な気分になれました。昨日までは空は青いけど心は~、だったので。人生いろいろな方、激・オススメします。

 ヘロインじいさんのアラン・アーキン以外は知らない顔ばかり、と思ったら、トニ・コレットって「めぐりあう時間たち」でゴージャスなグラマーを演じたあのトニ・コレット? 信じられない変貌ぶり。すっかり脂が抜けて生活にくたびれきった風情でした、オンナは化ける。彼女もオージーなんですね、ほんと、オーストラリアっていい役者を輩出してますねー。

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離愁

離愁 DVD 離愁

販売元:キングレコード
発売日:2005/02/02
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 なんでも「ブロークバック・マウンテン」に結び付けて考えてしまう今日このごろ。寡黙でありながら雄弁。演出と音楽と無言の演技で映画の醍醐味を味あわせてくれる。過去にもそんな映画があった。真っ先に思い出すのが73年のフランス映画「離愁」だ。

 疎開先への列車で出逢った運命の女。

 女が囚われの身に立ったとき、男のとった決断とは?

 「離愁」のパッケージのキャッチだが、この映画はそれがすべて。運命の女と再会したとき、男がどうしたかが焦点だ。

 ラストは見る前から知っていた。それでも、いやそれだからこそ見たい映画だった。「BBM」同様、筋を熟知して見ても感動が薄れることはなかった。全く違う映画だが、その点だけは同質だ。

 1940年5月。ドイツ軍はフランスにも侵攻してきた。ベルギー国境に近い町、住民は先を争って逃げ出す。ラジオ修理工のジュリアン(ジャン・ルイ・トランティニアン)も娘と臨月の妻を連れ駅に向かう。ジュリアンは貨物車に。そこでアンナ(ロミー・シュナイダー)というユダヤ人女性と出会う。

 アンナはドイツから逃げてきた。夫も両親も捕まり「次は私の番」と。ジュリアンは驚く。「何かしたの?」この頃はまだドイツのユダヤ人迫害が一般に知られてないことが分かる。

 列車は平和な田園地帯をひた走る。知らない内に客車と貨物車が切り離され、妻子と離れ離れになるジュリアン。駅で足止めをくらったりするうちに乗客同士も親密になるが、ジュリアンとアンナもいつしか…。

 戦争などどこの話、といった彼らの列車もドイツ機の機上掃射で多大な犠牲を出す。列車の中でよろしくやっていた男女は抱き合ったまま死んだ。乳飲み子を抱えた若い母親も額を撃ち抜かれ、赤ん坊は駆け付けた尼僧に委ねられる。

 列車はさらに進み、ついに終点に。収容所行きを恐れるアンナのために、ジュリアンはとっさに「妻です」と嘘をいい仮の身分証をつくってもらう。アンナはジュリアンの妻がいる病院までついてくるが、その後、姿を消す。

 そして3年がたった。ドイツ占領下ではあるが、ジュリアンは故郷に戻り平穏に暮らしていた。そこへナチの秘密警察から突然の呼び出し。レジスタンスの女がジュリアンの妻の身分証を所持していたと。

 アンナと面通しさせられるジュリアン。ジュリアンはポーカーフェイス。アンナも眉ひとつ動かさない。「帰っていいですよ」といわれ、ジュリアンはドアノブに手をかける。

★下記のURLのあとはラストがはっきり書いてあります。それでもよい方だけ、お進みください。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD12541/?flash=1

 

 ジュリアンはアンナの元に戻る。アンナの頬に手をかける。ダメ、という顔をされるが、ジュリアンはひるまない。いとしげにアンナを見つめ、微笑む。アンナはジュリアンの体に頭を押し付ける。

「やっぱり、思ったとおりだ」。取調官の声などもう耳に入らない。

 ジュリアンは膝まづき、アンナの顔を両手で包み込む。アンナの顔が泣きそうにゆがみ、静止する。エンドクレジット。フィリップ・サルドの音楽がフィナーレをさらに哀切に盛り上げる。

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リプレイスメント

リプレイスメント 特別版 DVD リプレイスメント 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/02/10
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 キアヌ・リーヴスの代表作というと「マトリックス」シリーズになるのだろうが、私にとってはやはり「スピード」である。板さんカットの警察官、口数少なくアクションしっかり、そこそこ頼れて男らしい!

「スピード」でかなりキアヌにやられた私だが、どうもその後、ピンとくる出演作がなくて、やがて98年、ジュード・ロウの登場により、私の愛はジュードに移ってしまった。でもキアヌもずっと好きではあった。特にこういう「スピード」系のスポーツ映画となれば。

 あのかっこいいキアヌが演じるのはファルコ。大学アメフトの元スターであり、挫折を乗り越えてリプレイスメント(代役)としてつかの間、輝く。
 スト破りの臨時雇いであり、オーナーの思惑通りにプレイオフ進出を決めたところで、どこかのチームに拾われることはない。ファルコだけはもしかして、と思わせるが。

 他のメンバーは一癖も二癖もあり、話を盛り上げるために横綱(日本人の巨漢)まで登場だ、中国人だろうと言われてむきになって否定するところがリアルかも。まあ私たちも西洋人は同じに見えるから、日本人が中国人と思われても仕方ない気もするが。

 キアヌと共に映画をひきしめたのは名優ジーン・ハックマン、やはり過去の栄光を背負った元名監督である。お決まりの上層部と衝突、で一線から退いている。
 寄せ集めのメンバーは誰も彼もが負け犬人生を送っていたが、セオリー通りに「セカンドチャンスを生かし」、見事に勝利を収め、さわやかな後味を残すのである。

 そんな判りきった話、と言うなかれ。いや、わかりきった話なんだろうと思ってその通りにスカッとさせてくれるのが、この手の映画の身上なのだ。涙もろい母など最後は涙ぐんでいた。私もそこまでいかないけど、よかったなーと素直に思えた。

 期待にきちんと応えて、入場料なりレンタル料なりの元を、きちんととってくれる。それはそれで存在価値のある映画だろう。年がら年中、芸術映画ばかり見て眉間にシワ寄せているのは私の本意ではない。

 だいたい、キアヌのアメフト姿を見られただけで私的にはOKだ。ちょっとキアヌ熱が復活したかも? な「リプレイスメント」であった。
 2000年、アメリカ映画。監督のハワード・ドイッチは青春映画の監督として定評があるそうだ。

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流星

流星 DVD 流星

販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日:2005/03/02
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 香港のやり手のディーラー、ウェイ(レスリー・チャン)は、株の暴落か何かで一瞬にして破滅。ところが彼がふて寝してたヨットには赤ん坊が。捨て子である、職を失ったその日になんてこと!

 ウェイはその男の子、ミンを我が子のように可愛がり、4年が過ぎた。貧民街でなんでも屋のような仕事をして、かつての栄華が嘘のようだ。虚栄に満ちた生活より、こんなのんびりした日々が合っているのだろうか。

 天文学が好きなウェイには、グリジッジ天文台から誘いがかかっている、という設定。単身赴任が条件なので、ミンが可愛いウェイは受け入れることができない。そこへ、ミンを捨てた母親が子供を捜しに来る。富豪と結婚して今はリッチになっているのだ。

 と、なんとも判りやすい話だが、私はほのぼのしていて好きだなあ。99年、レスリーはもちろん元気に飛び回っている。ビシッと決めたスーツ姿より、よれよれのシャツに不精ひげ、ミンの手をひく穏やかな笑顔は、とてもいいパパという感じ。この人がもういないのか、と思うと悲しくなる。

 彼の生前はスクリーンでは「さらばわが愛」しか見なかった。残念なような、でも今、こうして残された佳作の数々で彼に思いを馳せることができるのは、不幸中の幸いというか。
 
 レスリーって、ずいぶん小柄だったのだなあ。なぜかミンの母親役には長身のモデルのような女優が起用されていて、もろ身長差が。彼女への淡い恋心も描きながら、しかし中心は、やはりミンとの擬似親子関係。

 ミンの母親の出現、眼を離した隙にミンが事故に遭いかけたり、とウェイの心は揺らぐ。ディーラーの仕事に一旦、復帰したが、やはりやる気にならない。栄華と一瞬の転落の記憶はトラウマになっているのだろうか。まさにバブルな生活だったわけで、その世界の裏表を知ったウェイが戻る気にならないのもうなづける。

 もうひとつのエピソード、ランと警官ルンのエピソードが良かった。辻で占いをし、老人ホームや託児所づくりに奔走する女性、ラン。彼女に露店は違法、とか何かとちょっかいを出すルン。二人とも若くはない。ルンは憎まれ口をたたきつつ、花の球根をランに届けさせたり(ミンを使って)不器用な恋をなんとか進展させようとするが。
 結末は悲しかったけど、心に沁みました。

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リード・マイ・リップス

リード・マイ・リップス DVD リード・マイ・リップス

販売元:メディアファクトリー
発売日:2004/04/23
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「個人教授」同様、フランス製の年の差カップルの映画だが、作られた年代も違うし、かなりサスペンス色が濃い。
 OLカルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)は聴覚障害者。仕事はできるし補聴器を使って電話応対もする。障害に負けないよう懸命に生きているのだが、恋人もいず肩肘張って、と痛々しく映る。

 ある日、アシスタントをつけてもらえることになり、少し考えたカルラは若い男性を希望する。現れたのは前科者のポール(ヴァンサン・カッセル)、カルラより10歳くらい年下だろうか。
 ネクタイも持っていないポールを何くれとなく気遣うカルラ。今までランチも一人で食べていたが、ポールと一緒。周囲の目は「○スが若い男を連れて…」と冷ややか。
 
 カルラは読唇術ができた。遠くのテーブルでカルラをあざける言葉が発せられたのを、カルラは見逃さない。そこに目をつけたのがポールだ。彼はその能力を利用しようとしていた。 
 一人暮らしの女の孤独。突然現れたポールは、カルラの部屋で当然のように彼女を抱こうとする。「そのつもりだったんだろ?」
 そうじゃない女もいるんだけどねえ。と、いろいろあって、なんとか心が通い合うかに見られた二人に、事件が!

 主演のエマニュエル・ドゥヴォス、けして美人でないけど存在感のある女優さん。噂のヴァンサン・カッセルも初見だったが、ちょっといいかも。

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リプリー

リプリー DVD リプリー

販売元:松竹
発売日:2000/12/21
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 2000年夏、3番目に見たジュードの映画。本当はその前に「真夜中のサバナ」「イグジステンズ」も公開されていたが、いろいろあって行けなかった。
 久々にスクリーンで会ったジュード、そりゃもう美して感激。

 この作品でジュードはアカデミー助演男優賞にノミネート。プライドが高くキレやすい富豪の坊ちゃまをゴージャスに演じていた。髪だって金髪だ。
彼の恋人マージ(グィネス・パルトロウ)の言葉が印象的だった。
「ディッキーは太陽のような人なんだけど、飽きると冷たく曇ってしまう」
トムも友人として飽きられたのだ。私はすっかりトムの気持ちになってしまい、ディッキーがトムに冷たくするたびに辛くてたまらなかった。

 オペラは映画にもしばしば登場するが、いちばん印象的なのは、この「リプリー」での「エフゲニー・オネーギン」の決闘シーンだ。
友人で富豪の息子ディッキー(ジュード・ロウ)への思いを拒否され、彼を殺してしまったトム・リプリー(マット・デイモン)。ディッキーになりすましてオペラに行く。
 そして決闘シーンに涙するのだ。親友レンスキーの死体を抱きしめるオネーギン。雪が舞う舞台に血を表す赤い布が広がっていく。滂沱の涙を流すトムに「だったら殺すな!」と憤慨した。

 ディッキー役にジュードを得て、この映画は輝きを放った。そのせいかディッキーの死後は、それこそ太陽が沈んだように輝きが失せてしまった。
A.ミンゲラ監督はジュードの大ファン、「誰だってジュードになりたいよ」と言うほどだ。監督のジュードへの思い入れも映画の輝きに関係している?

「リプリー」には色んな思い出がある。全編に流れるジャズ。マットが歌い、ジュードがサックスを吹いた「マイ・ファニー・バレンタイン」。帰宅後、ジャズのCDを聞き、イタリアワインを浴びるように飲んで余韻をかみしめた。。
 その秋、ヴェネツィアとトリエステを旅したが、ヴェネツィアは、ジュードのロケ地を訪ねるつもりでいた。いざ見てみたら、ジュードはヴェネツィアに行く前に殺されている。行ったのはマットだけじゃん。(涙)

 本当にジュードがロケしたローマのナヴォーナ広場には、翌2001年にやっと行けた。ジュードが座ったらしいカフェも特定できて感激だった。

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リトル・ダンサー

リトル・ダンサー DTSエディション DVD リトル・ダンサー DTSエディション

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2005/03/25
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リトル・ダンサー Music リトル・ダンサー

アーティスト:サントラ,T-レックス,スティーヴン・ゲイトリー,ザ・ジャム
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2000/12/20
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「リトル・ダンサー」の舞台は、80年代のイギリスの炭坑町。ビリー(ジェイミー・ベル)はいやいやボクシングを習いに行き、隣のバレエ教室に興味をいだく。
才能を見こまれたビリーは、父に内緒でバレエに熱中していくのだが、「男がバレエなんて」という周囲の偏見もあってピンチに。
 父も兄も炭坑の合理化には反対で、ストに加わっており生活は苦しい。亡き母のピアノを打ち壊して焚き付けにするほどに。
 しかし踊るビリーに圧倒された父は、なんとか才能を伸ばしてやりたいと、苦汁の決断を。その行動を責めるビリーの兄と父とのやりとりには胸が熱くなった。「ビリーには未来がある、ビリーのためなんだ」
 和解し抱き合う父子。生活に余裕のない父の皮ジャンの背中はボロボロだった。
妻の形見の時計を処分して、父はビリーにロイヤル・バレエ学校の試験を受けさせる。

 ビリーは試験でも実力を発揮、なにより踊ることへの熱い思いが溢れていて素晴らしかった。
 月日は流れ、見事ロイヤル・バレエ団で主役を踊ることになったビリー。演目は男ばかりの「白鳥の湖」である。
 ほんの一瞬だがアダム・クーパーが成長したビリー役で強烈な印象を与える。あの驚愕の衣裳で舞台に飛び出し、回転するだけなのだが。
これでブレイクした彼が、このAMP版「SWAN LAKE(白鳥の湖)」来日公演で話題騒然となったわけだ。

 バレエシーンだけでなくドラマも非常にしっかり作られており、他のバレエ映画とは一線を画す出来だと思う。特にビリーの親友はビリーに恋心を抱いており、ちょっとドラッグ・クイーンぽかったかも。チュチュ(普通の「白鳥の湖」で着ける女性用)をつけて嬉しそうだったり。成功したビリーの「白鳥の湖」を見に父と兄が駆けつけると。いかにもーな青年から声をかけられ、それが例のビリーの親友と気づいてビックリ、てなシーンもありました。ビリーはバイセクシャルだったのかも?

 私は初日の初回、大雪の中を見に行き、大満足して出てきた。雪の中、たくさんの人が次回上映に並んでいるのを見て大ヒットを確信した。
 なかなか見つからなかったAMP「白鳥」のビデオもやっとゲットでき(映画館の売店で売っていた・笑)、いそいそと帰路についたのを覚えている。
こんな良質の映画がきちんと評価され、観客動員もミニシアターとしては破格。公開前から注目していた私にとっても嬉しい結果となった。

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