ゾディアック(6)

ゾディアック 特別版 DVD ゾディアック 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/11/02
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 いよいよ本日リリースということで、届きましたー! 特典映像は27分の「ゾディアックの舞台裏」、フィンチャー監督、ジェイク他出演者のコメント、撮影風景などなど。あとは予告集ですか、まだ見てませんが。ジェイクは相変わらずカメラに映ってないときにお茶目な表情をしてみたり、いいなー、なごみますです、はい。

 いやー、DVDっていいですね、怖いシーンはどんどんパスして、ジェイクが出てるシーンを見ることができます。ジェイク@グレイスミスの初登場シーン、わくわくします。なんだかパパぶりがスクリーンで見たときより板についてるように感じます。途中までしか見てないので、後ほどじっくりジェイク出演だけ追って鑑賞したいと思います。

   ところで、AmazonのHalcionさんのレビューによれば、

米盤の内容
発売日2008/01/08 2枚組 162分(5分長い)
2 commentary tracks (featuring Director David Fincher)
Behind-the-Scenes Featurettes:
- Zodiac Deciphered: The Making of Zodiac
- Interviews with the Cast & Crew
- The Visual Effects of Zodiac
- Zodiac Evidence: Interviews with Real Life Survivors, Law Enforcement Officials and Zodiac Author Robert Graysmith
- Crime Scene Photos and Case Files 

【特典映像に「Zodiac Director's Cut」予告編・・・
ちょっと待って。今回の盤を買っても、DC盤を後で買い直す事になる?
正直に告知しなければ、今回の盤を買ったのに。。。 米盤は通常盤の約半年後にDC盤の発売なので、日本盤も同じでしょう。】

 とのことです、がああん。 ジェイクのコメンタリーがあれば買わざるを得ないですが。どうなんでしょうねえ?

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ゾディアック(4)

Zodiac Unmasked Book Zodiac Unmasked

著者:Robert Graysmith
販売元:Berkley Pub Group (Mm)
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 本格的な梅雨空、頭がボーっとしています。本日は軽い話題で。

 せっせと片付けをしていたところ、お宝発見! 「グッド・ガール」のチラシが出てきました、わーい。シャンテシネにて4月17日公開、3年前ですか? もっと前だったような気がするんですが。とにかく予告を見て「遠い空の向こうに」のあの子が出るのね、なんか怖そうだけど見てみるか、と。結局、行けなかったのですが。

 チラシですが、ジェイクについては、「一見インテリの好青年、実はアブないホールデンには、『ドニー・ダーコ』『ムーンライト・マイル』などで演技力を高く評価され、本作でゴールデン・サテライト賞の候補にあがったハリウッドのホープ」とあります。

 嬉しいなー、ジェイク出演作のチラシは他にはBBMしかもってないんです。「ゾディアック」のチラシにもぜんぜんお目にかかれませんでしたし。他に「ドリーマーズ」のチラシも出てきました、ジェイクが出演を断った作品ですね…。

「ゾディアック」については過去3回、真面目に(?)語ってきたので、今日はミーハーモード炸裂で、ちょこっと? その前に本日のヒット。ロバート・ダウニーJr.ファンにはこちらを。一時、ゲイリー・オールドマンも出演という話があったんですよね。どの役をオファーされていたのでしょう? ジェイクとマーク・ラファロの談話もあります。

*以下、ネタバレとなります。

 まず、ジェイク演じるグレイスミス初登場シーン。シングル・ファーザー(既にバツイチ)として息子に朝食を食べさせ、自分はドーナツかじってお終いなんでしょうか。オープニングが凄惨な殺人シーンだけに、SFの摩天楼に場面が切り替わると「さあジェイクが!」とわくわくしますね。やっぱりジェイクはなごむ~。

 最初、辣腕記者のエイブリーからは「ぬっと現れるな」とか言われちゃって、ひど。やっぱり窓際の宿命? はじめは「見習い」カートゥーニスト(字幕では「イラスト係」になってますが?)だったから身分が違うのでしょうか。それにしても~。

 はじめてエイブリーから飲みに誘われたときは嬉しそうでしたね。しっぽ振ってついていきますワン、て感じ? やっぱりジェイクは犬タイプですねえ。あのときジェイクが飲んでいたのは「ブルー・ハワイ」? ミニチュアの傘がないと寂しい。エイブリーも気に入っておかわりしてました。最後のほうでは酸素吸入しながら酒を飲んでました…おいたわしや。でもグレイスミスは酒は飲まないという設定では? カクテルは酒のうちに入らないのかもしれませんが。

 続いてメラニーとの初デート。ここでのジェイク@グレイスミスは上がっていたのかどたばた落ち着きがなく、大きな声では言えませんが、どんくさかったですね。メラニーはそんなの気にしないようでよかったですけど。ほんとオタクな夫婦でお似合いだったのに。「どうしてこの頃いっしょに寝ないの」なんて子供に言われてしまいます。1人で3人に増えた子供たちの朝食を準備するジェイク、いいなー。

 そして最後はいちばん怖い! 地下室のシーン。ロスには珍しい地下室のある家! 早く帰りたいのにドアには鍵が。怯えるジェイクがもう可愛くてにやにやしちゃいました。早くDVDが出ないでしょうかね、何度でも見たいです。ずぶぬれになり、コーヒー片手にやっと帰宅してみれば妻子は実家に! 本当にお気の毒なグレイスミスさんでした。

 肝心のことを忘れてました! ジェイクと仲良し、3度目の共演のリンチおじさんですが。今回の役どころリーの誕生日が12月18日ですって。ジェイクと1日違いじゃん、と嬉しくなってしまったのは私だけでしょうか???

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ゾディアック(3)

Zodiac Music Zodiac

アーティスト:Original Soundtrack
販売元:Varese Sarabande
発売日:2007/02/27
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 我慢できずに2度目の「ゾディアック」鑑賞に行ってまいりました。というのも(2)に頂いた、ふみさんのコメント、

【もう一回見ようか、DVDを待って凄惨なシーンを飛ばしてこの映画を極めようか。(多分両方実行するでしょうけど)思案中です。ただ凄惨なシーンがなければこの犯罪に取り憑かれていく男達の情熱への感情移入が難しいだろうし、(ということで初回はとりあえず我慢? しましたが)でもゾディアックの犯罪実行の部分と対照的に、ジェイク、ロバート・ダウニーjrの新聞社内でのやり取りとか、マーク・ラファロと相棒アンソニー・エドワーズのほっとするようなやりとりとかなかなか緩急自在というか、またゆとりをもって見たいし楽しみたいです。】

 に、辛抱たまらず~! 特にマーク・ラファロの相棒が「E.R.」のグリーン先生だったことに前回は全く気づかなかったのですよー、大好きだったくせに!(涙)今回はばっちり、眼鏡がないと整った顔立ちだとよくわかりますね~。

 2度目の鑑賞前はサントラを聞き込みました。某所からソースをお借りしただけですが。(アンダーラインのある曲です、皆様もお楽しみください。)事件当時、洋楽を少しは聞いていた私には旧知のアーティストが何人か。改めて聞きなおしてみると、サントラはすべてよく似ているというか「当時の気分」を顕しているなあ~。

 今度はストーリーを追わずに済む分よく音楽が聞こえました。下記の「1、2、3、10」を聞き込んでいくと冒頭がさらに味わい深くなります。理由はネタバレの方に書きますね。

1. Easy To Be Hard _ Three Dog Night

2. Sky Pilot _ Eric Burdon and The Animals
3. Soul Sacrifice - Santana
4. Bernadette - The Four Tops
5. (I Never Promised You A) Rose Garden _ Lynn Anderson
6. I Want To Take You Higher _ Sly and the Family Stone
7. Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic _ Isaac Hayes
8. Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) _ Marvin Gaye
9. Brother Louie _ Stories
10. Hurdy Gurdy Man _ Donovan (映画の画像付き)
11. It's Not For Me To Say _ Johnny Mathis
12. Mary's Blues _ John Coltrane
13. Solar _ Miles Davis

14. The Sound Of The City _ Johnny Mann Singers

 既にご覧になった方は、「時代の気分」に賛同いただけるかと。これからご覧になる方は、少しでも耳慣れておくといっそう深く鑑賞できるかもしれません。

 ややネタバレ? この程度なら大丈夫でしょうか、グレイスミスが「ボーイ・スカウトだったのか」と聞かれて「イーグル・スカウトだった」と応えた件についてです。イーグル・スカウトはパンフレットにも書いてありましたが、ボーイ・スカウトの中でも優秀なメンバーしかなれないようですね。と、こんな記事がヒット。また差別ですか!

4038852_profile_mbox_background  この微妙な光の加減。フィンチャーの映画って単純に画面が暗い、と言い切ってしまうわけにいかない独自の明度(?)がありますね、心惹かれる世界です。サントラジャケ写にもなっている「イエロー・キャブにのみ光を当てた斬新な照明」。キネ旬に滝本誠さんが「このショットで『ゾディアック』がアート・フィルムとわかる」と書いています。

*以下、ネタバレとなります。

 まず、サントラのお話です。「1」は、オープニングの独立記念日の花火に合わせてまったり流れる平和な曲。「2」はダーリーンの車の中で少しだけかかってます。「10」はその次に流れる曲で、えんえんと続いて恐怖を盛り上げていたのですね。なんとエンド・クレジットにも流れておりましたー。「3」は「ゾディアック(2)」にも書きましたが、新聞社での出来事というかジェイク登場というか、もっと前、SFの摩天楼の映像とともに流れ出すのでした。他にも重要なシーンで使われてましたね。しかしとにかくHurdy Gurdy Manですよ、頭の中でエンドレスで鳴り響いてます。こわーい。

 BBMレビューでもお馴染みの生盛さんの「ゾディアック」レビュー。ジョン・キャロル・リンチさんが評価されていて嬉しいですね。ジェイクは確かに目立たない主役なのですが、何せ社内じゃ「うすのろ」扱い(涙)。「あまりぱっとしない窓際のカートゥーン描き」ですか。窓際~、ガーン!

 キネ旬のインタビューによるとグレイスミス氏は15年、SFクロニクルに勤務。7冊のベストセラーを書いた由。確かにゾディアックに翻弄されたけど「僕の人生はかなり好調だ」と。映画の出来については大満足だそうです。

  余談ですが、2度目で大収穫! だったのは、グレイスミスがリーの働く店に行ったとき、店内に一瞬流れる「あの曲」のイントロです。大好きなのにタイトル不明のままでした。 パンフレットの鬼のように小さいクレジットを頼りに検索。Gerry Rafferty のBaker Streetでした、長年、気になってましたが今になって解明、うれしいです。78年のヒット曲だったのですね。こんな丁寧な解説(スクロールして「157 霧のベーカー街」をどうぞ)までヒット。もう感激です~! イントロと書きましたが間奏、エンディングにも同じ旋律が。サックスの部分ですよー。

Baker Street Music Baker Street

アーティスト:Gerry Rafferty
販売元:Emi Gold
発売日:1998/06/01
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ゾディアック(2)

ゾディアック Book ゾディアック

著者:ロバート・グレイスミス
販売元:ヴィレッジブックス
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 今日は書き足りなかった点について少々。

 昨日の記事を書いた後で「キネ旬」を読みましたが、ジェイクのインタビューをもちろん最初に読みました。出演を決めたのは、「監督やスタッフ、脚本の素晴らしさ」のほかに「自分の本能や直感に従って」だそうです。原作者のグレイスミスとは3時間に渡って話し合い、「本当にやさしくエゴのない人。そんな人が人生を棒に振ってまで、はっきりとした理由もないまま何かを追い求めたことに感動した」と。

 さすがフィンチャー監督は厳しくて「35テイクは絶対にやる」とロバート・ダウニーJr.。マーク・ラファロは、「職業は違うがキャリアが思い通りにいかないことへのトースキー刑事の苛立ちはわかる」そうです。バーテンダーを辞められるまでに10年以上かかった、とは下積みの辛さが身に沁みているのですね。

 こちらのレビューの、「『ブロークバック・マウンテン』で“彼の妻のライバル”はゲイの恋人だったが、今度は猟奇殺人が強敵に」には、なるほどー! でした。

*以下、ネタバレです。ご注意くださいませー。

5337406_gal  ラスト付近、「真犯人」(?)の顔を見に来たグレイスミス。88年ですから最初にゾディアックが世間を騒がせてから20年近くたってます。が、特に老けメイクはしていないように思えます、見られる相手もそうです。不自然にも思えますが、グレイスミスの中では、全く年月が流れていない感覚なのでは、それをビジュアル的に示したのでは、と考えたりもしました。

 実際、見ているこちらにも20年があっという間でした。時の流れが不自然という意味ではなく、グレイスミスやエイブリー記者、トースキー刑事同様、ゾディアックにとり憑かれているうちに思わぬ年月がたってしまった、という感じ?

5403928_gal  妻メラニーと知り合った夜のグレイスミス。上の画像の風貌と大差ないですよね、ヒゲの有無くらいで。ちなみにキネ旬には「マスクの下にある顔が、自分のそれではないと確かめるために」という鬼塚大輔さんの文があります。グレイスミスが「真犯人」の顔を見に行くのは、それが自分の顔(自分の内側に存在する闇)でないのを確認するためだと。つまり「『自分も犯人になりうる、自分が犯人なのでは』という恐怖」があるのだという指摘には背筋がゾーッとしました。

 ついでですが、同じキネ旬に滝本誠さんの「悪を見つめたものは悪に見返され、それは破壊力として心にとどまり増殖する」という、タイトルだけで大意がわかる文がありますが。気になったのは「犯人からの手紙を社内配達人がミニ・カーゴを押しながら届けにくるシーン」で流れるのがSantanaの「Soul Sacrifice 」だということ。私もはじめて聞いた曲ですが、確かに「魂の自己犠牲」とは意味深なタイトルですね。この手紙がグレイスミス、エイブリー記者の人生をまさに「ソウル・サクリファイス状況に追い込んでいく」のですから。

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ゾディアック

Zodiac: Movie Tie-in Edition Book Zodiac: Movie Tie-in Edition

著者:Robert Graysmith
販売元:Berkley Pub Group (Mm)
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 やっとやっと公開されました、「ゾディアック」。スクリーンでジェイクに会うのはBBM以来ですか。予定通り初回に行ってきました。見ごたえ十分でした、長いけれど、ほとんど集中力が途切れることないままにエンド・クレジット。フィンチャー監督の力技ですね。

 人はこのようにして(も)壊れていくものなんだなー。発売中のキネ旬の特集をこれからじっくり読むつもりです。売れ行きがいいのか3日前に本屋に行ったら残り1冊でした。映画検定の問題と回答、そして植木等さん追悼が載っているせい?

Normal_014zodiac  Can't waitでしたよ、本当に。当初はアメリカでの公開は1月の予定だったんですよねー、ぶつぶつ。それが3月にずれこみ、日本では5月の予定が6月になってしまいましたが、やっと見られて満足です。

 まず、確かに評判通りロバート・ダウニーJr.が素晴らしかったです、ジェイクは彼を天才だと言ってますね。ジェイクもよかったですよ、見慣れたオタッキーな役に戻った感じですが、こののめりこみ方がジェイクだね。妻メラニー役は「ウーマン・ラブ・ウーマン」で革ジャン男装姿がナイスだったクロエ・セヴィニー。大きな眼鏡に無造作なヘアスタイル、こちらもオタクな感じ、全くの別人に見えました。…似合いの夫婦だったのにねー。(涙)

「グッド・ガール」でスーパー「ロデオ」の店長、「バブル・ボーイ」でジェイクのパパを演じたジョン・キャロル・リンチが、ジェイクと3度目の共演の本作ではどんな役? だったのですが。あちゃー、こうきたか! 3度の共演ってどんなんでしょう、「またお会いしましたね」って感じ? ジェイク、リンチさんから「老けたなー」とか言われてそう?

*以下、なんとなくネタバレ風に…。

 警察の初動に疑問アリ? 所轄が変わると、とたんに連携が悪くなる。捜査が縮小され、結局グレイスミスが私的に動いて見つけ出した「状況証拠」が初期の段階で明るみに出ていれば、あるいは?

 フィンチャー作品は3作目ですが、やはり光の使い方が独自。昼はほの暗く、夜はかすかに明るく。すっかり壊れてしまったエイブリー記者(D.ダウニーJr.)の室内の或る箇所だけハレーションを起こしたようで印象に残りました。

 トースキー刑事を演じたマーク・ラファロもいいですね。え、「楽園をください」に出てたんですか、見直さないと。

 一番怖いのは殺人シーンより地下室ですよー。階段を下りていく場面では「サイコ」を連想。なんとなく音楽もそれっぽくなかったですか? 意識してるのかもしれません。

 グレイスミス夫妻は結局、ゾディアックのせいでダメになってしまうのですが、メラニーが持ってきた「プレゼント」。オタクの妻らしい(?)愛を感じるシーンでした。

51n5tqm1vvl  ←ラストに出てくるグレイスミスが仕上げた「ZODIAC」本の表紙。映画用とはぜんぜん違い派手で目立ちますね。

 結論は迷宮入り、ということなのでしょうか。グレイスミスとトースキー刑事の中では一定の解決を見たような感じのラストでしたが、真実は闇の中? 取り憑かれてしまった人間たちの姿をつぶさに見せてもらいました。フィンチャー監督、ジェイクほかキャスト、スタッフの皆さん、力作をありがとう!

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存在の耐えられない軽さ

存在の耐えられない軽さ DVD 存在の耐えられない軽さ

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/01/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 タイトルだけで敬遠しつづけた作品である。ようやく見る気になったのだが、171分と知って、また腰がひけた。
 が、借りた以上は見ずには返却できない、いざスタート!

 舞台はプラハ。ダニエル・デイ・ルイス扮する脳外科医トマシュはプレイボーイ。「軽さ」とは彼のこの性向のことか、と思わせるほどに次から次へと女遍歴を重ねる。このへんからもう、はあーっとため息。軽い、軽すぎる。
 かといってミラン・クンデラ原作でプラハの春を描いた映画なのだから、そのうち重くなるのでは、と期待して見つづける。
 プラハの春。68年春だったろうか、私はほんのお子ちゃま、だがソ連のチェコ侵攻に身震いし、今度こそ戦争だ、と怖くなったのを覚えている。

 トマシュはテレーザ(ジュリエット・ビノシュ)と恋におち、まじめに将来を考えたのだろうか、とりあえず落ち着いたように見え、二人でプラハを離れるが、またトマシュの軽さが再発である。
 結局、その軽さが耐えられず、テレーザは二人の愛犬を連れて自由のないプラハに戻る。と、トマシュも彼女の後を追うのだ。いいのか、自由のない国に戻ってしまって。2度と国外に出られず、脳外科医として働けなくなっても、彼は恋を選んだのか。

 このあたりにきて、ようやく軽さは影を潜め、かといって重くもならず、プラハの春も、それほどインパクトのある描かれ方ではなくて、私は途方にくれたのだった。
 やはり子供時代、遠い日本でソ連の暴虐に震えた時のほうが、よほどショックを感じた気がする。

 88年の作品(米)だからベルリンの壁崩壊は翌年に迫っていたのだ。幾多のトマシュやテレーザが、あれで自由になったことだろうか。
 映像でしか見たことの無い美しいプラハを、いつか訪れてみたい。

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ソニー

SONNY/ソニー DVD SONNY/ソニー

販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2004/12/08
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「ブロークバック・マウンテン」のヒースとジェイクにぽわーっとなってる今日この頃。私の元祖・アメリカの王子、ジェームズ・フランコくんのことが、すっかりお留守になっている。
 ねー、期待の「トリスタンとイゾルデ」はどうなってるの、と思ったら今年度作品になっちゃってる? 撮影は済んだのかな。
http://www.imdb.com/name/nm0290556/

「スパイダーマン2」以来、新作がないフランコくん。私がDVDで「ソニー」を見てからも1年がたってしまった。と思ったら「ANNAPOLIS」が27日に公開、と。♪イン・ザ・ネイヴィー、でしょうか。日本公開はいつかな、先にトリスタンが見たいよ。http://annapolis.movies.go.com/

 さて、「ソニー」はフランコくんが伝説の男娼を演じた話題作、監督はニコラス・ケイジだし、ひゃー。劇場で見逃したので、DVD化を待ち望んでいたのであった。その割にリリース後に情報をゲットしたのだけど。(汗)

 81年、ニューオーリンズ。除隊したばかりのソニーが故郷に帰ってくる。この町で彼を知らない者はない、伝説の男娼なのである。その彼も26歳、もう体を売る商売からは足を洗いたいと思っているが、母親はそうではない。
 ブレンダ・ブレシン(ジュードファンには「ミュージック・フロム・アナザールーム」のアンナのママ役、と言ったほうが早い)がソニーの母親役で出ていた。あれとは別人のように濃い化粧、派手な衣装。達者な演技と甲高い声が、ここでも印象的。12歳(汗)からソニーを仕込み、売れっ子男娼(女のみ相手、というのが救いか?)に育て上げたやり手。彼女も元娼婦だ。

 はっきりいって暗いし、あんまり救いのない話…、ソニーは堅気に憧れ本屋の店員を目指すが、話をもちかけた軍隊の友人宅に行ってみれば、父親がやっていた本屋は潰れて父も他界。そこで知り合った女のコといい感じになるものの、彼女が薬に依存していることを知ってブチギレるソニー。
 どうも彼は、堅気に過剰な期待をしてたんですね。私に言わせると普通の人ってコワーイ、なんですが。

 ソニーは堅気に絶望、本職に励む。出張コスプレなんかもしちゃうのだ。警官の制服着て、夫の留守に襲われたい奥様にサービス。
 フ、フランコくんが出張コスプレ! 冒頭の軍服姿だけでもたまんないのにー♪
 そしてそして、女しか相手にしないはずのソニーは、やけのやんぱち、男の相手もしちゃう? それがマゾ相手で彼に怒りの蹴りを食わせてしまったものだから即、クビになってしまい…。
  
 とまあ、映画的には「?」な「ソニー」ですが、フランコくんフリークの私としては言うことございません。

 でも「トリスタンとイゾルデ」の下記のような麗しい写真を見せられると、ああ、やっぱりこっちがいい! 海軍の短髪野郎より、巻き毛くるくるのフランコくんが好き。http://www.imdb.com/gallery/ss/0375154
 早く公開されないかしらん。初日の初回に行っちゃうもんね!

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