悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは [DVD] DVD 悲しみよこんにちは [DVD]

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2010/02/03
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今年の夏は暑かった! 今月も中旬まで暑かったですねー。それが何でしょう、いきなり、ずっとこうだったのよ、なんつったって9月ですから、みたいな涼しさというか寒いです。おかげでちょっと風邪気味です。皆様も季節の変わり目、ご自愛くださいね。

 そうなんです、9月も今日で終わるのです。どうしてこんなに記事をアップできなかったのか自分でもよくわかりません。この「悲しみよこんにちは」も8月の末に見たのですが。あまりにも有名なタイトル。早熟な少女のひと夏の体験? 見る前は夏の定番映画みたいなイメージでを抱いてたんですが、かなり違ってました。ジーン・セバーグの名前だけはずっと知ってたんですが、ほんとに見るチャンスがなくて。

 冒頭。モノクロ画面に現れるパリ。セーヌ川、ノートルダム寺院。なつかしー、と思ったけど半世紀前のパリなんですねー。主人公のセシール登場。これが17歳? 事件の1年後だから18歳か、それにしても大人だなあーと。10台でこの映画を見ていたらどう思ったのでしょう、私。

 と、モノクロ画面に流れたのは英語? あれ、これってフランス映画では? 実は違いました! うわー、ン十年だまされてました、アメリカ映画でしたか。それでディヴィット・ニーブンにデボラ・カーなんですね。いやー、すっかりフランス映画だとばかり。何せサガン原作ですからね。これ以降、サガン原作の映画はいくつか作られ、私も見ましたがフランス映画ばかりでしたから。

 いったいセシールの心の壁をつくったのは何なのか。失恋? なんて甘いものじゃなかったんですね。人生を舐めてしっぺ返しがきたというか。けっこうシビアなものでした。なるほどねー。たとえ17歳でなくても、あれは一生、傷になるでしょう。そしてこの若さで呼吸をしているだけの死人として生きるのでしょうか。アンニュイという言葉が思い出されます。

どの程度、サガンの実像が反映されているのかは分かりませんが。50年代当時、あの豪奢な暮らしはフランスでもアメリカでも、ましてや日本では別世界に映ったでしょうね。昼間からシャンペンかよー、と、DVDを見たあの暑い日。私もまねしてスパークリングワインを開けてしまったのでした。

それにしても苦いものが残ります。ジーン・セバーグが不慮の死を遂げたことも、心の棘になっているのです。夏の太陽より秋の枯れ葉が似合う映画なのかもしれません。

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カサノバ

Casanoba_new_1 見てきました、「カサノバ」。とっても面白かったです♪

 いやー、今更ですが、ヒースって本当に見目麗しいですよね。背は高いし脚長いし(BBMでの初登場シーンから分かりきってること)、黒マントが似合いすぎ。コスプレが多いのも頷けます。乗馬が巧みで剣さばきも素晴らしい。辛気くさい、もとい難役のイニスから開放され、ヴェネツィアでワーキング・ホリディの如くカサノヴァ(カサノバって表記はやめてほしい。なんのためのVでせう?)役を演じたのでしょうね。ヒース、水もしたたるいい男でした。

 ヴェネツィアはジュード・ロウに心奪われていた頃、「リプリー」のロケ地だと思い込んで旅の予約を。いざ「リプリー」を見たら、彼の地に行ったのはマット・デイモン(「ブラザーズ・グリム」ではヒースの兄役♪)だけ、ガーン! 今更、予約を取り消せず、やむなく予定通りに訪問しましたが。それがなかったら行ってなかったかも。湿気が多くて参りました。水に囲まれた土地だものね。

 ヒース自ら「ポップコーン映画」と呼んでるし、確かに深みはないです。娯楽大作の部類でしょう。でも、ヒースが好きでコスプレ好きでヴェネツィアが好きで。ついでにバロック音楽が好きだったら、もういう事はないです、ぜひ映画館で見てください。衣裳もすてきだし、BBMとは別の意味で劇場で見るのがいいと思います。けっこうゴージャス感を得て帰ってまいりました。

 基本的に台詞と音楽の洪水。BBMを見慣れてると、ついそう感じますが、バロック音楽が好きな方ならぜんぜんOKでしょう。ヴェネツィアゆかりのヴィヴァルディが多用されてたようですが、テレマン、ヘンデルなんかも使われていたようで。心地よく聞けそう。

 ストーリーは…、この話が悲劇だと思う方はいないでしょう。BBMに思いいれが強すぎて気分転換が必要な方にはいいかと。シエナ・ミラーは好きじゃないけど「アルフィー」と違って色気過剰でもなく、むしろ知的な役を演じきろうとしてる点は好感がもてました。どうせ女はみな同じ、と思っていたカサノヴァが恋に落ちるのも無理はないです。意外性のある女はポイント高い? ついでに、単純な男と複雑な女はお似合いかも。

 以上、ネタばれ大丈夫でしたでしょうか? 下記はHPです。

http://www.movies.co.jp/casanova/flash/index.html

↓フェリーニの「カサノバ」のしょーもない私の感想。

http://emmanueltb.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_347b.html#comments

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「カポーティ」予告編

冷血 Book 冷血

著者:トルーマン・カポーティ
販売元:新潮社
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 今日、10回目のBBMを見てきました。詳細は明日、記事にしますが、秋に公開の「カポーティ」の予告が流れたので、その話を。

 なんといっても主演のフィリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー主演男優賞を受賞。BBMフリークにとっては「なんでヒースが獲れなかったのよ!」の怒りの1作かもしれません。でも私、個人的にはヒースはまだ獲れなくていいっていうか、ノミネートされただけで大変な栄誉じゃん。S.ホフマンに花持たせてやりなよ、というか。それ以上に、過去、数本しか見てないけど彼の演技力に注目してたし、「カポーティ」をご覧になった方は納得されてるようだし。ヒースにはまだまだこれからチャンスがあると思うのです。

 で、予告なので映画の片鱗しか分かりません。しかし面白そうです。カポーティは子供の頃から独特の話方(要するに女ぽい)等で偏見を持たれてきたようですが、いやー、なんともいえないムードで演じてますね、さすがあ。

 カポーティは作家として成功。私が10代の頃はカポーティ=「冷血」でした。読んではいないけど、大変な作品、というイメージ。作者がゲイだったとは知りませんでした。「ティファニーで朝食を」はDVDで昨年見たばかりですが、明るい話でびっくり? 

 共演にクリス・クーパー。予告にも数カット登場。「遠い空の向こうに」「ジャーヘッド」でジェイクと、「パトリオット」でヒースと共演したシブいオジサマです。大好き♪

 というわけで、とってもとっても公開が楽しみな作品です。

http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/CAPOTE.htm

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ガルシアの首

ガルシアの首 DVD ガルシアの首

販売元:キングレコード
発売日:2003/08/06
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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の感想に、思わず「(クローネンバーグに)ペキンパーの霊が乗り移ったような」なんて褒め言葉を書いてしまったけど、ペキンパー作品は、これと「わらの犬」しか見てません。バイオレンス苦手なもんで。で、大昔に見たこの映画。いま見直したらどう感じるのだろう、とレンタル。

 んー。メキシコの大牧場主が、愛娘を孕ませた男アルフレッド・ガルシアに復讐を誓う。ヤツの首を持ってきたら100万ドル! べらぼうな報酬に群がる男たち。ベニー(ウォーレン・オーツ)も首の争奪戦に加わる。

 昔見たまんまの感想、とにかく虚しい。ベニーは金が欲しかった。情婦のエリーと結婚する資金もいる。しかしガルシアの首をめぐって、エリーも…。何のための金? 

 ねたばれになるのかなあ。ガルシアは、既に死んでいるのだ。だから死体を掘り返して首を切断。袋に入れた首は更に腐敗していくから、車の中にハエがたかる。腐れ首を相棒に、まるで生きているかのように話しかけながら旅を続けるベニー。ライバルたちを片付け(このへんのバイオレンス描写は確かに秀逸)目的を果たしたかに見えたが。

 メキシコの乾いた大地、のはずなんだけど、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に比べると熱い大地に漂う湿った空気を感じた。クローネンバーグは冷ややかに乾いている。フリーズドライといった感じ?

 ペキンパーの他の作品「ワイルドバンチ」とか「ビリー・ザ・キッド21才の生涯」とか。あ、「ゲッタウェイ」も見てない。いろいろ見てみたくなりました。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD2119/index.html?flash=1

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(フェリーニの)カサノバ

Casanoba_new  昨日「BBM」見に行って、6月公開ヒース主演の「カサノバ」のちらしをゲット。表はこのポスターと同じ、裏も素敵です♪ で、「BBM」終わってエスカレーターを降りようとしたら、このポスターが!

「どうしちゃったの、イニス!?」このにやり、な顔♪ だからイニスじゃないってば。でも何せ「BBM」ラスト見て10分後ですから。

 ポスター左上には「恋愛至上主義」のキャッチが。あー、楽しみ!

Dscasa  で、本日はフェリーニ監督の「カサノバ」[ IL CASANOVA DI FEDERICO FELLINI ]のご紹介。左がそちらのポスター。ヴェネツィアのシンボル、有翼のライオンを女性に見立ててカサノバが絡むと。なかなかです。

 この映画、かなり前に見たのですが、76年、ちょうど30年前の映画なんですね。(汗)前から紹介しようと思いつつ、何せ記憶が~。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11252/index.html?flash=1

 概要は上記から分かりますが、覚えているのは老いたカサノバが北欧で暮らしていて「マカロニ食べたい!」とこぼす。「食べさせているじゃないか」と言われても「毎日食べたい!」ああ、イタリア人ってそんなもんかと切なくなりました?

 そして、お人形と踊るシーンはもの悲しく幻想的でしたね。

↓サザーランドのファンから見た「カサノバ」感想。写真もあります。

http://www.dorakudo.com/eiga/sss/ds/casa.html

 そういえばサザーランドはこの「カサノバ」で、自分がどういう役だかぜんぜん分からなかった、といった発言をしてたような。フェリーニ監督に振り回されてたのかなあ。

http://www.zaziefilms.com/fellini/index2.html

 久々にフェリーニの映画が見たくなりました。「サテリコン」の感想もまだ書いてないし。

↓こちらもフェリーニの「カサノバ」の詳細、他のカサノバ関連作、今回のヒースの「カサノバ」の話題もあります。見比べてみると面白そうですね。

http://zenigeba.lolipop.jp/weblog/archives/2004/09/_il_casanova_di.html

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カーサ・エスペランサ

カーサ・エスペランサ ~赤ちゃんたちの家~ DVD カーサ・エスペランサ ~赤ちゃんたちの家~

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2005/04/22
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 2年前のTVスペイン語会話でも取り上げられ、見たいと思いつつ結局、DVDで拝見。ジェイクにお熱の今だから、お姉さんのマギーが出演していて嬉しい♪ マギーは不妊女性の役。養子をもらうことにより、夫との仲を修復しようとしている。

 様々な理由で6人のアメリカ女性が南米のある国に養子縁組の手続きにやってくる。その過程をドキュメンタリータッチで描く作品。なかなか手続きが進まず、2ヶ月以上、ホテル「カーサ・エスペランサ」(希望の家)に滞在している6人。それぞれに子供が欲しい事情は違う。

 現地の男たちはアメリカ人は自分で産め、と陰口を叩く。産めれば皆そうするだろう。しかし望んでも妊娠できない女性も多いのだ。せっかく妊娠しても、死産や流産が続けば諦めざるを得なくなる。映画にもそんな女性が出てくるわけで。

 私は子供はいないが、彼女たちの痛みはある程度わかるつもりだ。子供がいない夫婦の寂しさも想像はつく。不妊治療を続けたものの、結局あきらめた人。諦めかけたところに、結婚後10年で子宝を授かった人。明暗が分かれた友人がいるだけに、なおさら。

 子供がいたら人生変わるって彼女たちは思い込んでいるようだが、本当にそうなのかな。その思い込みが怖かった。とりあえず母親になるという夢は叶うだろう。夢のシンボルである子供はしかし、生身の人間だ。子育ての難しさは想像するしかないのだが。

 子供をもらったら、こうしてあげる、ああしてあげる、と英語で語る客の話を全く理解できないまま耳を傾けるメイド。貧しい彼女には4歳の娘がいるが「養子に出すのがいちばん」となり里子に出した。「娘があなたみたいな人にもらわれているといい」と、これまた客には通じないスペイン語で言うのだが、互いの悲しみだけは伝わったような。

 6人のほかに職がなくアメリカ行きを夢見る現地青年(英語は映画で覚えた、と。耳が痛い~)などエピソードがたくさんあるし、特に何の結論も出していない、という意味でも考えさせられる。主演の6人はそれぞれに印象的だしいい女優ばかり。大好きなメアリー・スティーンバージェンが出てたのも嬉しい。

 女の使命は、子供を産む産まないに関わらず「何かを生み、育てること」だと誰かが言っていた。何かを生んだり育んだりは私には出来そうにないが、何か意義のあることのお手伝いが出来ればいいな、とは思っている。

http://www.screenplay.co.jp/topnews/2004/casa_de_los_babys.html

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輝きの海

輝きの海 DVD 輝きの海

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2001/03/23
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 ただいま、アカデミー賞受賞者、作品がゾクゾクと発表中。助演男優賞はジョージ・クルーニーでした。ジェイクは残念ですが、また次に期待。

 で、助演女優賞は、惜しくもミシェルは逃しましたが、レイチェル・ワイズが受賞! おめでとう、レイチェル! 

http://event.movies.yahoo.co.jp/academy_awards/2006/awards/nominees/j_jyoyu.html

 美女で演技も素晴らしく気品があって、大好きです。初見は「ハムナプトラ」。演技力ありそうなのに、こんな娯楽作に出て勿体ないような、と思っていたら、けっこう色々他に出ていたのでした。私が知らなかっただけ。この「輝きの海」も、これまた大好きなヴァンサンと共演とあって嬉しい1本です。でもストーリーが哀しすぎるー!

 ウクライナからアメリカに向かう船が難破し、イギリスはコーンウォールに流れ着いたヤンコ(ヴァンサン・ペレーズ)。言葉は通じず孤独な彼の心のよりどころはエイミー(レイチェル・ワイズ)だけだった。その生まれのせいで村人から疎まれる彼女。嫌がらせに自暴自棄になるエイミー。でも、お互いの存在が「自分の家」だと確認しあえて本当によかった。

 結婚し子宝にも恵まれながら、やはり周囲の目は厳しい。そして最大の悲劇が…。再び孤独になったエイミー。ヤンコの面影を残す息子が、海のそばで踊るコサック・ダンスが胸をしめつける。海から来たヤンコの魂も、きっと愛する家族を見守っているだろう。

 イアン・マッケレンやキャシー・ベイツなど脇もしっかり。見ごたえのある映画だったが、なんて寂しい話だろう。思い出すと今も胸が苦しい。原作はジョセフ・コンラッドの短編。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31408/?flash=1

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カラヴァッジオ

カラヴァッジオ DVD カラヴァッジオ

販売元:ビデオメーカー
発売日:2001/02/26
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「”それは恋ではなかったのか!?”という大胆な解釈。」デレク・ジャーマンの映画「カラヴァッジオ」のパッケージにはそんな心惹かれるキャッチがある。

「それ」とは画家カラヴァッジオが犯した殺人のことなのだろうか。その罪のため彼が逃亡生活を続けたことは知っていた。しかし、原因を”恋”にするとは。さすがジャーマン?

 カラヴァッジオ(ナイジェル・テリー)が執着するラヌッチオにショーン・ビーン。このキャスティングが絶妙だ。私は「パトリオット・ゲーム」のテロリスト役でビーンに注目した。弟を殺されどこまでも主人公を追っていく妄執の男。「カラヴァッジオ」では恋人で娼婦のレナ(ティルダ・スウィントン)がいながら、次第にカラヴァッジオにも惹かれていく男を魅力的に演じていた。

 若き日のカラヴァッジオにはデクスター・フレッチャー。この絵と同じような扮装をしたり、特に美形ではないが、けっこう雰囲気が出ていて感心。

Ca01_smallhttp://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11179/?flash=1

 出演者は他にカラヴァッジオの弟子で彼の死を看取るエルサレム(スペンサー・リー)。農家の子だが、聴覚障害のある彼は羊飼いにはなれず、カラヴァッジオが引き取って何くれとなく面倒を見る。実際は孤独に死んだであろうが、こんな弟子がそばにいたかも、と想像すると少し救われる。

 見所はたくさんある。画家としてのカラヴァッジオに興味がある人は、彼の名作の数々が映画の中でモデルによって再現されるのを楽しめるだろう。ジャケ写の右側の女性像は「マグダラのマリア」で、ティルダ・スウィントンが原画(ローマのドーリア・パンフィール美術館所蔵)そっくりの扮装をしている。

http://www.doriapamphilj.it/ukhome.asp

 また、カラヴァッジオの罪がジャーマン監督の解釈通り恋ゆえ、と思いながら見ると、また味わいが違う。この映画について語りだすとキリがないのだが、ご興味ある方、まずは見て欲しい。

↓私のローマ半日放浪記。カラヴァッジオの絵を求めて歩き回りました。上記のパンフィール美術館にも♪

http://tokyo.cool.ne.jp/moonflower55/pages/bianco-rome.html

画家カラヴァッジオについては下記のHPが詳しいです。

http://pure.cool-rock.com/caravag/

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ガス燈

ガス燈 コレクターズ・エディション DVD ガス燈 コレクターズ・エディション

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/02/03
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 1944年、イングリッド・バーグマンがアカデミー主演女優賞を取ったサスペンス映画。衣裳の感じからいって、時代は19世紀中葉、ビクトリア朝だろうか。

 舞台はロンドン。人気オペラ歌手の叔母が自宅で殺され、姪のポーラ(バーグマン)はイタリアに声楽の勉強に旅立つ。
 しかし恋に落ち、知り合って半月で結婚。作曲家の夫はロンドンでの生活を夢見ていた。つい、ロンドンに家があるの、と申し出てしまうポーラ。

 ロンドン行きはやはり間違いだった。ポーラを追い詰める影。そのためにポーラは精神の均衡さえ失いそうになる。その原因というか犯人はすぐに割れるが、となると犯人の意図、そしてバーグマンの演技のほどが焦点になる。

 いやあ、追い詰められていくバーグマンの演技は実に素晴らしく、なるほどアカデミー賞も当然と思わせる。
 犯人の卑劣なやり口に、ポーラが本当に狂ってしまうのでは、とはらはらするが、そこに現れたのが正義の味方、スコットランド・ヤードの刑事(ジョセフ・コットン)である。

 彼はポーラの叔母の大ファンだった。彼女に生き写しの姪・ポーラの窮状を救い、迷宮入りとなった叔母殺しの事件を解決すべく立ちあがる。彼がアクションを起こしてからは、安心して展開を追って行かれた。
 どんなピンチが訪れても、きっと彼が助けてくれるわ、と確信が持て、まさに大船に乗った気持ちであった。大船…、タイタニックも沈んだっけね。

 ロンドンの街並みは、あまり出てこない、ほとんどポーラの邸宅内で話は進む。それもそのはず、夫がポーラを病人扱いして外に出そうとしないから。
 そもそも素性の知れないこの夫、いかにも怪しい。彼の狙いは何か?

 クライマックスでのバーグマンの演技には唸るしかないが、女優の演技指導には定評があるというジョージ・キューカー監督(「マイ・フェア・レディ」も彼ですね)。彼がバーグマンのこの演技を引き出したのだとしたら、Bravoを叫ぶしかない。

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カンダハール

マフマルバフ・コレクション DVD マフマルバフ・コレクション

販売元:ビデオメーカー
発売日:2002/09/27
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「20世紀最後の日食の日に自殺する」
妹からそんな手紙が届いたら、誰だって助けに行くだろう。

 カナダに逃れ大学生になったナファスは、妹に会うためカンダハールを目指す。あのビンラディンの出身地である。
「アフガニスタンの状況は悪化の一路。女子校は閉鎖され、女は外出もできない。希望はない。」

 妹は地面に落ちていた人形に手を伸ばし、地雷で脚を失った。かわいい人形は卑怯な囮だった。ナファスはやむなく妹を父に託して国外に逃れたが、その父も亡くなり、妹は一人残された。
 手紙は2ヶ月かけて難民の手から手へとリレーされ、ナファスの元に届いたという。もう時間がない、ナファスは焦るが、なかなかアフガンに入れない。
「姉さんは生き延びて、いい国にいるのだから」

 この20年間、アフガンでは5分に一人が死んでいる、とレコーダーに向かってナファスは語る。
 イラン国境からアフガンを目指す。ある男に金を渡し、彼の第4夫人を装って。しかし一行は途中で盗賊に襲われ、イランに引き返すことになる。ナファスはハクという少年を道案内に雇う。ハクは金目のものがありそうな道を遠回りしていくという。白骨死体から指輪を取り、ナファスに売りつけようとする。

 ナファスは体調を崩し、医者の元にいく。彼はアフリカ系アメリカ人だった。戦士としてアフガンにやってきた複雑な過去をもつ。
彼は親切にしてくれるが、カンダハールまでは送れないという。ハクは信用できないと言われて、ナファスは新たなガイドを探すが…。

 日食の時は刻々と迫る。

 私はアフガン女性の、いくつもの牢獄から逃れた
 今はそれらに捕らわれている気分だ
 妹よ、あなたのためだ

 2001年、イラン映画。監督のモフセン・マフマルパフは57年生まれ。10代で政治活動に身を投じ、投獄されたこともあるという。
 見渡す限りの砂漠、白い家、色とりどりのブルカ(女性の全身を覆う布)。
 風景も気候も生活習慣も、なにもかも違いすぎる、あちらとこちら。

 ナファスは間に合ったのか、妹に会えたのか、そもそもカンダハールに辿りつけたのか。映画は何も語ってはくれない。

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