ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 [DVD]   本日はジェイクの誕生日ですね、28歳おめでとう! 

 となればジェイク出演作について書くべきなのでしょうが、夏に見た「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」の感想がまだだったので…。BBMと同じ2006年のオスカーでリース・ウィザースプーンが主演女優賞をゲットした作品ですよね。正直、「トランスアメリカ」のフェリシティ・ハフマンに獲らせたかったけれど、リースも好演が光りました。それもいぶし銀の輝きと言いますか、想像してたのとまったく違う役柄でした。地味だし特に美人とも感じませんでしたが深く心に沁みてくるキャラなのです。歌も全部、自分で歌ったそうです、特訓したんでしょうね!

 映画自体、淡々としていて、ホアキン・フェニックス、そしてリースの演技が支えた作品かなーと。今も心に残る佳作です。オスカー5部門にノミネート、ホアキンも主演男優賞候補だったのですね。当時はBBMしか頭になかったですがー。

◎以下、ネタバレ含みます。

 売り文句としては歌手ジョニー・キャッシュを支え続けた妻の役…だったように記憶してますが、実際に見てみたら、結婚するのは最後の最後でして、当初は互いに配偶者がいて…なんですね。リース演じるジューンは少女時代から歌手として活躍、ジョニーはその歌声を心のよりどころにしていました。やがて自分も歌手としてジューンと共演、互いに惹かれあっていくのですが…。

 ジューンは離婚経験ありの役でですが、映画の舞台は時代的に離婚に厳しい頃。ジューンはきつい言葉を浴びせられ落ち込みます。リース自身が後に離婚を体験、当時は精神的に非常にきつかったとどこかで読みましたが、役者とは因果な商売、と思ったり。ジェイクとリースが交際中ということで見る気になった映画ではありますが、簡単には結ばれなかった2人の話として、BBMとは違いますが考えさせられる作品でした。それほど深刻ではないですが、愛について教えてくれるドラマですね。

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ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた~(2)

ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた (初回生産分限定“幸せなパイのレシピブック”付) DVD ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた (初回生産分限定“幸せなパイのレシピブック”付)

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2008/03/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 3月にリリースされてたんですね、早い? 公開は11月、私は12月1日に見たので、やはり早いのでは。前回の感想はこちら。大体、言いたいことは書いてしまったのですが、今も忘れられないのはジェンナが働くパイ屋の主人、ジョーです。前に書いてますね、【特にパイ屋のジョーは印象的。ジェンナに「幸せ?」と尋ねられ、十分幸せだと答えます。アールがジェンナに「一緒に幸せになろう」とすがりつくのとは対照的です。】

 ジェンナはジョーが「ちっとも幸せじゃない」と応えると思っていたような気がします。毎日同じことの繰り返し、ちょっと浮気っぽいこともしているジョー。夫アールのDVその他に苦しんでいる自分と大差ない、と。でもジョーの「十分幸せ(Happy enough)」という返答には私も意表を衝かれました。

 でも、そうなのかもしれません。元気で毎日つつがなく生きていられる。それだけで十分幸せなんだと。お金はなくても平凡な暮らしでも、それが幸せなんだと。「不幸」という言葉はあまり使いたくないのですが、傍から見て、とても恵まれている人が、ちっとも幸せそうでないことがあり、実際、「私は不幸」と思い込んでいる人はいますよね。本当にもったいないです、毎日ご飯を食べられ、眠れる場所があるだけで幸せなはず、世界にはそれすら出来ない人が無数にいるというのに。

 ジェンナも、踏み出す勇気を持ってからは劇的に変わりました、アールの脅しなんかもう通用しない。ラスト付近は本当に元気が出ます、今までのイライラが吹き飛びます。劇場で見逃した方には是非、DVDで見て欲しい佳作です。

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ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた

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 公式サイトもですが、オープニング・クレジットには、美味しそうなパイがいっぱい! お腹がすいてる時に見たら大変です。パイ作りの天才・ジェンナ(ケリー・ラッセル)が主人公、結婚後に豹変したというダメ夫に縛られ、パイコンテストへの出場も拒否され、しかも妊娠発覚! 母になる喜びを少しも感じられないジェンナの前に素敵な男性が。

 ウェイトレス(で終わらすにはもったいない才能)の自分探しというと70年代の傑作「アリスの恋」がありますが、本作は恋は救いにはならないようで、これが21世紀スタイル? 見比べてみるのもいいかもしれません。

 この映画は公開前から気になっていました。アメリカでは口コミで評判が高まっていったそうで、見て納得、なかなかの佳作です。「ロンリーハート」同様、上映館が少ないのが残念ですが、DVDが出たらぜひご覧ください、私は非常に気に入りました。ラストでジェンナは大きな贈り物をもらうのですが、それがなくてもジェンナは自分だけの人生を切り開いていけたと思います。意思をはっきり示すようになれたのですから。女性なら、必ずどこか共感できる箇所があるのでは。逆に男性は居心地が悪いシーンが多いかも?

 空想の中でジェンナが作る「“不倫は悪いしアールに殺されたくない”パイ」「 “惨めな妊娠と自己憐憫”パイ 」「“夜泣きの赤ん坊で人生が崩壊する”パイ」などなど、ユニークなパイの数々は公式サイトのJENNA'Spieでも見られます。

 ジェンナのケリー・ラッセルはもちろん、同僚のウェイトレスたち、パイ店の主人ジョー、店の常連の老ジョー、ジェンナの夫アールや不倫の相手も、それぞれによく描けていて感心です。特にパイ屋のジョーは印象的。ジェンナに「幸せ?」と尋ねられ、十分幸せだと答えます。アールがジェンナに「一緒に幸せになろう」とすがりつくのとは対照的です。

 監督・脚本のエイドリアン・シェリーが「本作完成後の2006年11月に他界」とは聞いていましたが、帰宅して公式サイトを見て愕然。映画の中で輝いていたある女性が、エイドリアン・シェリーその人だったのです、女優でもあったのかー。40歳の若さ、これからも傑作を作ってほしかったのに、残念でなりません。データはこちら

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ウーマン ラブ ウーマン 

ウーマン ラブ ウーマン DVD ウーマン ラブ ウーマン

販売元:ハピネット
発売日:2006/04/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ウーマン ラブ ウーマン」(邦題、確かに変です)。1軒の家に住んだ3組のカップル(じゃないケースも)を描いていきます。61、72、00年が舞台。61年にはヴァネッサ・レッドグレーブが出演、押さえた演技ながら圧巻です。72年にはミシェル登場、「ゾディアック」でジェイクと共演のクロエ・セヴィニーも。3話目がジャケ写にあるようにシャロン・ストーンと、今年のアカデミー賞で司会を務めたエレン・デジェネレス。

 本編の感想の前に、まずジャケットのキャッチに疑問が。女同士の赤裸々な性愛、みたいなあおりは、この作品の本質からかけ離れてます、喝!

 レビューは概ね好評ですが、「真面目な映画だが、 見る側としては興味本位でしか見ることができないので」ってさあ。なんでこう、自分を消したような、言訳めいた書き方するかね。見たのは貴方自身でしょう、「私は興味本位でしか見ることができない」とはっきり書けばあ、と、セクシュアル・マイノリティ映画の感想に特有の奥歯にものの挟まったような書き方にイライラ。

*以下、ネタバレ気味に話を進めますが、TV用に造られたというこの作品、とても完成度が高いし考えさせられます。ミシェルも出てるし、BBMファンは義務として見てほしいです。レズものはー、なんて尻込みしてる場合じゃないです。

◇1961

 冒頭、映画館で2人が見ているのは「噂の二人」。涙なくして見られないシリアスシーンになんと笑い声が。BBMの再会キスで笑いが起きたと公式BBSで話題になりましたが。ゲイでも笑った人は「見られて間抜けだなあ」くらいの意味、とさらっと書いてたけど、別のゲイが「早くDVDが出てほしい、自宅でじっくり見たい」と。今は「笑い声」に傷つくことなくBBMを鑑賞しているでしょうか。この映画を見て、やはりあそこで笑うのは不適切だと感じました。

 かなり救いのない話です、30年連れ添っても世間的には女2人が同居してるだけ。共同でローンを払ったといっても家が先立った彼女名義なら、残されたほうには何の権利もなく。ああー、どうして早めにどうにかしておかなかったの、いや、その矢先に、だろうか。胸が潰れるような思いで見ておりました。家族でもないエディス(V.レッドグレーブ)は最愛の人の死に目にもあえなかった。

 押しかけてきた甥とそのヨメは自分たちの権利を主張するばかり、来るなり家の中を物色です。あまりのことにエディスはベッドに突っ伏し吠えるように泣く。もう何と言っていいのか、せめてもの救いは甥夫婦の娘、亡き彼女の血を引いた娘のやさしさでした。

◇1972

 エディスが悲哀をかみ締めた家ではレズビアンの女子大生4人組が共同生活。ウーマン・リブの時代、なんですが、女性解放グループからつまはじきに。「私たちまでレズだと思われるから」って、なんじゃそりゃー!?

 そんな中、リンダ(ミシェル・ウィリアムズ)は男装のエイミー(クロエ・セヴィニー)に惹かれていくのですが。「男の真似をしてる」エイミーに仲間たちは冷たい。男の服の方が楽だっていってるのに、女らしい服(スモックなんですよ、流行りましたね、なつかしい)を無理強いするんじゃない! 女性「解放」運動の限界を見た気がしました。

 リンダとエイミーのベッドシーンは、あまりに平和で無邪気で笑顔いっぱいで、「女同士ってこんなに楽しくHできるんだー」って目からウロコが落ちまくり、こちらまで幸せな気分になれました。男×女、男×男のこうしたシーンは腐るほど見ましたが、これほどのびやかで愛にあふれた世界ははじめてかもしれません。ミシェルは抱きしめたくなるほど可愛いし、男装のクロエの魅力的なことといったら宝塚の男役もまっつぁお?

◇2000

 時代は移り、女性同士のカップルが人工授精で子供をつくろうとしてのすったもんだ、が語られます。「1961」の悲壮感はどこにもありません。それでも「将来、子供が差別されたら?」など不安は尽きません。2人の愛の結晶が大人になる頃は、セクシュアル・マイノリティだけでなく、あらゆる少数派が生きやすい世の中になっているように祈るばかりです。

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美しい人

美しい人 デラックス版 DVD 美しい人 デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2007/02/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 主人公は9人の女性、9つの物語が綴られます。映画館で予告を見て、これは絶対! と思いつつ結局DVDになりました。ようやく見られて本当に良かった、しみじみといい映画だと思いました。「美しい人」という邦題(原題は9 lives)にはちょっと? ですが、いや本当に見る価値のある映画でした。女性が主人公とはいえ、父や夫など、当然、男性も絡みますし、どこかに自分と似た人を見つけられるかもしれません。公式サイトはこちら

 それぞれに考えさせられるエピソードばかり、ある話で脇だった女性が別の話の主役だったり、おやこんなところに、と思わせたり、ゆるやかな関係性をもっています。群像劇とは少し違うかもしれませんが、「パリ・ジュテーム」のように個別に独立したピースではないんですね。

 ロビン・ライト・ペンの「ダイアナ」がとても気に入りました。昔の恋人とばったり。じゃあね、と別れた背中に哀愁が。ああ、まだ彼を思っているんだ、と切なくなりました。ちょっと「マドモワゼル 24時間の恋人」と通じるものがありそう、「イノセント・ラブ」とはだいぶ違う地味な感じの役です。

 シシー・スペイセクは普通の主婦を好演。別の話「ルース」で再度出てきたときは、やっぱりこうなったか、こうなっても仕方ないよね、と。「サマンサ」のエイミー・ブレネマンは好きな女優さんです、「ムーンライト・マイル」のシルバーリング監督の奥様ですね。他にはシドニー・ターミア・ポワチエというアフリカ系の女優さん、名前が気になりましたが、なんとシドニー・ポワチエの娘だそうですー。

 いちばん沁みたのはラストのマギー(グレン・クローズ)ですね。それまで室内の話が多かったのに、これだけはしたたる緑の中で開放感があります。でも人生のささやかな喜びと深い哀しみが。「もう疲れたわ」と娘の膝枕でしばしまどろむマギー。しかし2度も見たのにラストの意味がわからなくて、公式サイトで「あれはああいうことだった」と知ってガーン、です。皆さんも是非ご覧になってラストの謎(?)に挑戦してください。

 マギーの娘マリアの子役がめちゃくちゃいい、と思ったら「シャーロットのおくりもの」のダコタちゃんじゃないですか、未見ですが。

シャーロットのおくりもの スペシャル・コレクターズ・エディション DVD シャーロットのおくりもの スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2007/05/25
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裏窓

裏窓 DVD 裏窓

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/06/14
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「めまい」「ロープ」に続いてジェームズ・スチュアート主演、ヒッチ先生監督の作品です。今度の目玉はなんといってもグレース・ケリー。先月、その名も「GRACE」という雑誌が創刊されましたが、当然、彼女の特集です。「あなたこそ花だった」、まさに。

 グレース・ケリーの名は母からよく聞かされました、母も彼女のファンでした。ハリウッドのスターからモナコの王妃になるなんて御伽噺のようでした。綺麗なのはもちろんですが気高いまでの品のよさはやはり天性のプリンセスと思えました。

 トラウマを扱った「マーニー」は本来、グレースがカムバックして主演するはずだったそうですが、ヒッチコック作品としては人気のない心理もの(私は好きですが)、グレースが出演していたらまた違う趣だったかと。やはりプリンセスには「裏窓」の方がお似合いだと思いますけどね。

 これも予備知識なしに見たほうが面白いと思います。覗き見趣味を満足させられ、自分もにわか探偵になったつもりでスリルを味わえる。ヒッチ先生の名人芸にゆったりと身を任せていればいいんじゃないでしょうか、私は十二分に楽しみました。

「鬼警部アイアンサイド」でお馴染みのレイモンド・バーが出ています、若き日の彼、怖かったです。あとは、とにかくグレースに注目。衣裳もすばらしい、と思ったら「ローマの休日」等でオスカー7回受賞(?)のEdith Headが担当ですか。

 まず黒のトップ、白いスカート、白のオーガンジーのストールで登場。パールのイヤリングと1連ネックレス。次はジャケ写の黒いドレス、アクセサリーはやはりパールのみ。ネックレスが3連でゴージャス。3度目はペパーミントグリーンのシンプルなスーツですがブレスレットが豪華、大きな円いゴールドをたっぷりあしらってます。イヤリングも大き目のマベパール、もちろん金の縁取り、完璧です。4度目は茶系の花柄ワンピース、ぐっとカジュアルになってます。アクションもあるのでちょうどいいかも。やはりアクセサリーはパール。

 はらはらさせて最後はハッピーエンドなのですが、ここでのグレースは今までと全く違うスポーテイないでたちです。アクセサリーもゼロ。眺めている写真集で納得です。なるほど目覚めてしまったのね、と。何に目覚めたかは見てのお楽しみ。ぜんぜん感想になってませんが、例によって「見てください」としか言えないのです。ハラハラはするけど後味スッキリ、これが古き良き時代のミステリー映画の王道だったのかと感じるだけもよろしいんじゃないでしょうか。

 最後に、音楽の使い方もしゃれてました。向かいのアパートに住む音楽家のピアノがメイン、これがサントラということになるのでしょうがさりげなくてよかったですね。またまた温故知新しちゃって楽しい時間を過ごすことができました。ヒッチ先生の映画、次は何を見ましょうか?

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うたかたの恋

「うたかたの恋」の真実―ハプスブルク皇太子心中事件 Book 「うたかたの恋」の真実―ハプスブルク皇太子心中事件

著者:仲 晃
販売元:青灯社
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「うたかたの恋」は原題[Mayerling]。この作品、私は中学生の時に見ている。マリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)がきれいだったこと、「ラデッキー行進曲」が使われていたこと、皇太子と恋人の心中事件、くらいしか覚えていないのだが。
 そのルドルフ皇太子(オマー・シャリフ、濃ゆいなあ)って、あのシシィ(=エリザベート皇妃)の息子だったのねー。エヴァ・ガードナーのシシィ、美しく貫禄たっぷり、皇太子がマザコンっていうのもうなづける。

 ルドルフは父であるフランツ・ヨーゼフ皇帝に反発、ハンガリーの独立を支援するが失敗、すべてを失い、男爵令嬢マリーとマイヤーリンクに逃げ、そこで死を選ぶ。

 シシィは、息子ルドルフを愛しており、マリーにも好意を抱くが、結局、この世に絶望したルドルフは、マリーと共に自殺する。シシィは愛する息子の死に、更に死への願望を持った、というのがミュージカル「エリザベート」の伏線の一つになるわけですね。かわいそうなシシィ。

 シェーンブルン宮殿とその温室、王宮、スペイン乗馬場など、ウィーン観光が出来るうえ、舞踏会シーンも豪華でゴージャスな1本。

 が、特筆すべきはバレエ「ジゼル」が出てくること。上演されたのはウィーンのオペラ座か、舞台で躍るシーンがたくさん映し出され、ルドルフがボックス席のマリーをオペラグラスで見つめ、マリーも気づいて、ルドルフを強く意識していく。

 ルドルフは「ジゼル」は感傷的すぎて嫌いだと言うけれど、マリーとの恋はある意味、アルブレヒトの改悛につながるような。ルドルフは愛はないけど既婚者で、その場限りの愛人もたくさんいたようだ。そんな彼がマリーには本当の恋をする。マリーもルドルフを思ってか、自宅で「ジゼル」をピアノで弾いたりするのだ。

http://www.moeginomura.co.jp/FB/giselle.html(バレエ「ジゼル」概要)

 中学生の私は、けっこうわかっているつもりで、この映画を見たような気がする。そして、あまりピンとこなかったというのが本音だ。ルドルフやシシィの孤独、恋を得た喜び、望む生活を得られない悲哀など、月日を重ねなければ判らないことが実はたくさん込められていたのだった。TV放映で再見できてよかった。

 死を迎えるにあたって、いちばん大事なものを手に入れた二人は満ち足りていた。皇太子ではなく、弱く孤独な人間ルドルフが、最後に安らぎを得て死に向かう場面に、涙がにじんでしまった。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD925/?flash=1

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ウエディング

ウエディング DVD ウエディング

販売元:ビデオメーカー
発売日:2005/07/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ウェディング・バンケット」を借りに行ったら隣にあったこのDVD。なんとロバート・アルトマン監督作品ではないですか。富豪の結婚式と披露宴の群像劇、こりゃ面白いに違いない。

 総勢48名ですか、確かにいわくありげなキャラがたくさん。リリアン・ギッシュまで出演、豪華豪華。ギッシュが演じる新郎の祖母は披露宴の直前に急死! 本日はお日柄もよくご愁傷さま、である。しかしいまさらパーティを中止にはできず。

★以下、なにげにネタばれです。

 新婦の姉は新郎と関係してるし、新郎にはゲイ友がいて、「これを最後に手を切る」と披露パーティのさなかにバスルームで…。と、それを覗き見てしまった新婦、どこかで聞いたような話だなあ。(笑)新婚旅行前にこれじゃあ先が思いやられる。

 新婦の姉の妊娠をめぐり諍いあう両家の親族。挨拶もせず新婚旅行に旅立った新郎新婦はハイウェイで事故に、となんつう悲惨なラストじゃ、と思ったら大どんでん返しが。

 さすがアルトマン、これだけの大勢のキャラをそれぞれに活躍させペーソスあふれる物語に仕上げている。すっかり私も式と披露宴に参加させてもらった気分。みんな色々あるのねー、と覗き見シュミも満足させられました。が、自分が親族の一人だったら、この結婚はやっぱり無効にしたくなる?

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2335

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ウェディング・バンケット

Irvaibii  公開時に見たときは、あんまり印象が強くなくて。見たのがちょうどチャイナ・エアラインが名古屋の空港で大事故を起こし多くの死者が出た直後。ウェイトンの両親が台湾から同航空機でやってきてウヒャー、それだけははっきり覚えてます。

 粗筋は皆さんご存知と思いますが、台湾出身でアメリカに帰化し、ゲイの恋人のサイモンと暮らしているウェイトンが主人公。 台湾の両親を安心させるため、中国人女性ウェイウェイと の結婚を擬装する。 すると披露宴の夜、偽夫婦はなりゆきでHしちゃって、ウェイウェイが妊娠……。

 で、サイモンがとても出来た恋人で。ウェイトンの両親の面倒をとてもよく見てあげる。妊娠をめぐっては両親の目の前で3人がいさかうんだけど、英語通じないし、と本音をぶつけあってました。

 こんなことになって、ウェイトンとサイモンは元通りにやれるのか? 5年もいい関係を続けてきたのに。ウェイウェイにしたって、グリーンカード欲しさの結婚とはいえ、妊娠は全くの想定外ですよ。ほんとにどうなっちゃうのかなあ。

↓淀長先生の感想。けっこう、あっさり? 

http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/931116ydg.html

↓アン・リーのことを女流作家と! 実は私も以前、アンちゃんは女性だと思い込んでました。(爆)名前って難しい。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10136/index.html?flash=1

★ここからネタばれです。

 ウェイトンのお父さんはサイモンを呼んで、何もかも分かっていたと。「恋人たちの食卓」でもお父さん役(「推手」を含めて父親三部作というんですね。)のラン・シャン、いい味だしてます。母親の方にはウェイトンがカミングアウト。「(ゲイは)一時的なものなんでしょ」なんて、こちらは素直に現実を認められない様子。

 3人が下した結論は、3人で夫婦と言うか家族としてやっていく、というものだった。両親は、互いに相手が何も知らないと思い、気を使いあいつつ台湾に戻る。さわやかなラストではあるんだけど、これから先、問題は多い。

 ウェイウェイに好きな男ができたら? その時は子供をおいて出ていけるか。ウェイトンとサイモンの関係に終止符が打たれたら? 3人のうち誰かにもしものことがあったら?

 その時はその時か。考えこんでも仕方がない。

 それにしても私、公開時に何を見ていたのだろう? こんなに深い話だったとは。さすがアン・リー監督、繊細な表現ぶりですよね。再見できてよかったです。

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歌え!フィッシャーマン

歌え!フィッシャーマン DVD 歌え!フィッシャーマン

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2003/09/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 舞台は北欧ノルウェーの最北端、人口1200人の漁業の町ベルレヴォーグ。そこにある、平均年齢60歳の男性合唱団が主人公。「歌え!漁師たち」じゃカッコつかないが、フィッシャーマンになると、なんか響きもオシャレ。どうです、自慢のフィッシャー帽を被ったオジサマたちのりりしいこと!

 冒頭、さびそーな海辺にドッカーンと波が打ち寄せる。荒れ狂う海、今日はあったかいからいいが、寒い日だったら見るのをやめたくなるような光景だ。と、かすかに聞こえる野太い歌声。なぜか吹雪の屋外で元気に歌うフィッシャーマン合唱団だ。まつげも鼻水も凍てるのに何故そこまで? 有無を言わせぬ迫力。

 音楽はなく、ほとんどアカペラ・コーラスばかり。最高齢96歳と87歳の兄弟を筆頭に、年齢制限なしのフィッシャーマンによる力強い歌声に圧倒される。歌の合間に彼らの日常が語られる。経歴や職業は実に様々、ただふんふんと感心して見聞きするばかり。

 フィッシャーマン合唱団はバスでロシアにも公演に行っちゃうのだ。うきうきパッキングする団員たち。と、国境を越えると、いきなり荒涼とした風景が。今まで、寒くはあっても色とりどりのかわいい家、青い海を見慣れた彼ら、そして私も目がテンに。ベルレヴォーグって美しい町だったのだ、外に出て初めて分かる故郷の素晴らしさ。幸せの青い鳥って近くにいるものなのよね。

 ロシアではきれいどころとダンスに興じ、公演も大成功。車椅子の指揮者も感激。この指揮者さんもいい味だしてました。ただただ彼らの歌に身をゆだね、心地よい時間を過ごしました。人生っていいな、としみじみできる佳作。

http://www.unzip.jp/review/0208/fisherman.html

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