日本沈没

日本沈没 スタンダード・エディション DVD 日本沈没 スタンダード・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2007/01/19
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 あちこちで酷評(具体例はこちらで)を聞くリメイクの本作、レンタルして見るのもなあと思案しているところに地上波での放映が、ラッキー。どのように酷いのか、やはり見ないとねえ、で、百聞は一見にしかず、でした。

 CGであちこちの火山が噴火したり津波が襲ったり、のシーンでは、過去のいろんな大災害を思い出し、それらがいっぺんに襲ってくるようなものかな、怖いな、と考えさせられました。あと11ヶ月で日本が無くなるとなれば自分はどうする? 脱出も大変そうだし、このまま何もしないでその日を待ちますか。といった心境になってみたり。ただ、11ヶ月生きながらえるかどうかも不明ですよね、ひっきりなしに天変地異が起きるわけだから。

 ラストは原作や前作と違うのですね? 華々しく日本列島が沈没するシーンを期待してたのに、あれ? それに多くの方が指摘しているようにラブストーリーにしちゃったのは大間違いな気がします。監督は得意の特撮だけやっていればよかったような、というか脚本もひどいような。売りらしきカップルの別れの愁嘆場で主題歌が延々と流れるのには開いた口が塞がらず~。

 やっぱり「日本以外全部沈没」をお金かけてリメイクしたほうがよほど面白いのでは、ブラックですから一般受けはしないでしょうけど、疑問だらけの本家よりは受けそう。どうしようかな、73年版を見て口直ししたくなってきたんですけど。

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日本以外全部沈没

日本以外全部沈没 DVD 日本以外全部沈没

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/01/01
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 11~18日とTSUTAYA半額だそうですが、人気作は借りられないことも。「日本以外全部沈没」も残り1枚でした、やっと見られる~、うれしー。で、見ました、面白かったです。本作への期待はここに書きましたが、うん、なかなかでしたね。筒井作品に慣れない方にはブラックすぎると感じるかもしれませんが。ご本人も出演、ブルース・ウィリスとシュワちゃんのそっくりさん相手にゴーマンかましてました、楽しそうですよー。地球上に日本しか存在しないと成ったら、やっぱりこうなるだろうなーと苦笑い。

 アメリカのパニックものでは最後まで残るのが通例の自由の女神はまっさきに沈没です。最初に北米大陸が沈むんです。中国、ユーラシア大陸、アフリカ、オーストラリア。次々に海の底へ、そして日本だけが残るなんてアリ?

 評判はそこそこいいようですが、CGなど使わずチープな特撮にこだわるあたりも好感がもてます。こういう映画はとことん安っぽくていいのです。首相だって泉純二郎だしね。演じる村野武範、とってもケーハクで◎。寺田農の地質学者もノリノリの演技、イッちゃってましたね。そして防衛庁長官の藤岡弘、(名前に「、」がつくんですね)の存在感は特筆ものでした。テロになど屈しないのです、すばらしー!

 語り部をつとめる「おれ」(小橋賢児)は妻が外国人、そのキャサリンとの仲は複雑なものになっていきます。奢れる日本人にはならず、最後までまっとうだった古賀(柏原収史)がよかったですね、その奥様もほっとするキャラでした。思ったほどキワモノでもなく、私は未見ですが本家の「日本沈没」より、こっちのほうが色々考えさせられるかもしれません。

↓予告に入ってたドイツ映画(にしては明るそう)、大ヒットしたらしいです、もしかして「荒野のマニト」の監督では、と思ったら、やっぱり。次のレンタル候補に決定です。

ドリームシップ エピソード1/2 DVD ドリームシップ エピソード1/2

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2007/01/26
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野菊のごとき君なりき

 55年の作品だから、もう作られて半世紀以上がたつ。学生時代、日本映画の名作上映シリーズで見た。「愛と死をみつめて」との二本立て。どちらも純愛映画の真髄だと思う。

 あの「野菊の墓」が原作であるが、そのままのタイトルではなく、「野菊のごとき君なりき」。文語調の響きが美しい。何より私はタイトルが気に入ったのだ。

 モノクロの画面に哀愁を帯びたギター曲(音楽は木下忠司)が流れる。この曲がまた胸に沁みる。映画自体より、タイトルと音楽が印象に残っているかも?

「野菊の墓」というと、「民さんは野菊のような人だ。ぼくは野菊が大好きだ」という三段論法で有名ですが、少年・政夫にとっては精一杯の告白だったのだろう。いいなあ、ういういしくて奥ゆかしくて。
 年末にBSで放映したので、なつかしさいっぱいで再見した。

 老人(笠智衆)が久方ぶりに故郷を訪ねてくる。彼の回想形式で話は進む。
 15歳の民子と13歳の政夫はいとこ同士。互いに淡い恋心を抱くものの、周囲は2人の仲をこころよく思わない。政夫は町の中学へ、そして民子は無理やり嫁がされる。

 ♪15でねえやは嫁にいき…と「赤とんぼ」の歌詞にあるが、当時、女の15は、もう結婚してもおかしくない年齢だったのだ。
 一方、13歳の少年は、どこまでも少年、あまりに無力だ。これが10年後、いや、せめて5年後だったら。20歳の女と18の男なら駆け落ちでもなんでも出来たはずなのだが。

 民子が嫁ぐ前に、彼女の祖母がこう言うのだ。
「民子の気持ちも考えてやれ」
家人が「結婚に反対なのか」と気色ばむと、「そうは言ってない。民子の気持ちも考えろと言ってるだけだ」と。
 演じたのは北林谷栄。あのシーンは今も深く心に刻まれている。

 女が主張してはいけない時代に、老女が毅然として意見を述べた。
 祖母は民子の政夫への思いを知っていたのだろう。彼女は、不本意な結婚を強いられる民子の、ただ一人の味方だった。
 もしかして祖母も、若い頃に赦されない恋の経験があったのか。

 民子は結婚後、若くして病死する。政夫は民子の死に目に会えなかった。

 ラストシーン、例の老人が民子の墓に近づいて行く。彼は晩年の政夫だったのだ。
 引き裂かれた純愛の甘い哀しみと、祖母の言葉が、今も胸の底に沈んでいる。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD24595/index.html?flash=1

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