ハゲタカ(9)

ハゲタカ オリジナル・サウンドトラック Music ハゲタカ オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:TVサントラ,tomo the tomo
販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2007/07/18
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 リーマンショックの時、サブプライムローンとは「年収200万のフリーターに住宅ローンを組ませるようなもの」という分かりやすい説明をどこかで読み、なるほどと思いました。そりゃー破綻するわねえ。そして、自動車業界に激震が走り派遣問題がクロースアップされましたが、私が疑問だったのは何故、最高益をあげるはずだったパナソニックが失速し、日立に至っては7000億円の赤字! その原因は両社とも自動車関連の事業に大幅に頼っていたからだと聞きました。それで納得したのですが。車を持たない私にはぴんときませんが、如何に日本が自動車産業に依存していたか。映画「ハゲタカ」がトヨタを彷彿とさせるアカマという自動車会社を題材に選んだのは偶然だったのでしょうか。

 と、硬い話はここまでにして、昨日の続きです? 当然、ネタバレ&腐臭モードです、ご注意くださいませ。

 またコメンタリーの話ですが。鷲津の初登場シーンです。ビーチ(台湾)で真昼間から酒をあおる鷲津の元に、芝野さんがやってきます。ビーチでスーツ、とコメンタリーでも突っ込まれてました。やさぐれ鷲津(これもコメンタリー)の隣に腰掛けるーつーか、いすを無視してテーブルの上に! 大森南朋も面食らった様子です。あの距離感、絶妙です。柴田さんもやるわね、とほくそえんだ私です。

 中延さんもですが、芝野さんも鷲津に惚れてるんでしょうね、うふふ。そういえば嶋田久作が演じた村田さんも当然、そうですし、若手も皆、鷲津に心酔してる感じです。なんだかんだ言って鷲津は皆から愛され信頼されている。仲間が、鷲津にはいるんです。一方の劉一華が最初から最後まで孤独だったのとは対照的。

 昨日、「ハゲタカ」はヤクザ映画、と書きましたが、氏家幹人さんの発言、正確には「死んでいく弟分は兄貴の腕の中で、何故かいつも幸せそうだった」というニュアンスだったです。そりゃー、愛する人に抱かれて息絶えるって最高の死に方ですよねえ。で、ふと劉の最期を重ねてしまったわけです。いわば兄貴に甘えて、一瞬でも自分だけを見つめてもらえたのだから弟分は皆、幸せに死んでいったのですが。劉にはそんなものはなかった。周囲のスタッフは皆、冷淡に描かれていましたね。

 とはいえ、携帯にメッセージを残す、というやり方ではあっても、最後に鷲津とコンタクトを取れ、文字通り泣き言を言えたのだから、まったく報われない死ではなかったのかな、と。それにしてもー、あのシチュエーション、誰が考えたのでしょう、うますぎるー。やっぱり劉の壮絶な最期の完全バージョンは見られそうにないのですが、それは、あのどしゃぶりの中で鷲津にメッセージを残し、同じどしゃぶりの中で(さほど時間がたってない。しかも近所ですよね)呆然とそれを聞いていた鷲津の表情。私にはあれだけでいい、と思ってしまうからなんです。熱演した玉鉄には申し訳ないのですが。

 そうそう、「攻め」と「受け」の話ですが。対義語としては「?」ですが、たぶん「鷲津は激しく攻められたが守りには入らなかった、堂々と受けて立った」というニュアンスで使ったのでは、と好意に解釈しております。ぐいぐい攻められても動じない鷲津でした。まさに「動かざること山のごとし」でしたね。だから劉がますます軽く見えてしまう。表向きは余裕かまして(それもバックの財力ゆえですが)いながら、実は必死に鷲津の後を追っていたんだろうなー。

 たった2度の二人の対面シーンも今思うと、対なんですよね。「おまえは誰なんだ」と鷲津の問いかけは同じです。が、「おれはあんただ」と憎憎しげに答えたレストランでの劉。そして2度目の屋外シーンでは、鷲津を直視できないほど動揺してました、泣きそうでした。すべて鷲津に見抜かれたことを察したのか。そしてカタストロフィが訪れます。

 映画版に不満な人も多いようですが、私は見れば見るほど、よくできてるわーと感心しています。今日もコメンタリー付で見なくては!

 

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ハゲタカ(8)

映画ハゲタカ オリジナル・サウンドトラック Music 映画ハゲタカ オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,tomo the tomo
販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2009/06/05
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 昨日はやっと映画「ハゲタカ」DVDについて書けてすっきりしたびあんこです、こんばんは。

 ところが私! 特典映像についてトンでもない間違いを! ちゃんとメイキングも入ってたんですね、あははは。昨日の記事をUPしてからようやく気づく始末、どうもすいません。で、早速、拝見。ううーん、もう少しボリュームのあるメイキングなら良かったのですが。ただ、主要キャストの最終撮影時のコメントは良かったですね。皆さん衣装のまま、花束を抱えて。

 大森南朋と柴田恭平は、ラスト付近でのツーショットが本当に最後の撮影。当初は撮影中盤であのシーンが入る予定が、監督から、やっぱり最後に、と申し出があったそうです。大森南朋はコメンタリーで、このシーン、「(台詞を)芝野さんに言ってるのか柴田さんに言ってるのかわからなくなった」と。「柴田さんといったら、ぼくら、子供時代から憧れの俳優さんですから」との言葉に、なるほどー。大森南朋もいまや押しも押されもせぬ存在だと思いますが、憧れ続けた先輩と共演となると特別な感情があるのでしょうね。

 そして、忘れちゃいけない「ハゲタカ」はヤクザ映画だ!? ドラマが「イタリア賞」を受賞したとき「ヤクザ映画の良い部分を踏襲している」と評価されたそうです。「ヤクザじゃないんだけど。ヤクザと同じで金が絡むからかなあ?」ととぼけたことを監督だかプロデューサーは言ってましたが。ンなわけないでしょ! 

  ヤクザ映画といえば兄貴と弟分の目に見えない絆? 私は映画は見たことないけど、「武士道とエロス」の氏家幹人さんがこう書いてましたよ。「無謀にも敵対組織に乗り込み、瀕死の重傷を負わされる弟分。『なんてバカなことを!』。ようやく兄貴の下にたどり着いた弟分は兄貴の腕の中で息絶える。」これですよ! 敢えて男女のロマンスを排した「ハゲタカ」はまさに男と男の映画、そういった意味で現代のヤクザ映画と評するのは間違いではないでしょう。「闘う男たちの色気を見てほしい」との遠藤プロデューサーの言葉、しっかり受け止めております。

 その遠藤氏の発言も収められた24Pブックレット、やっと全部読みました、DVDケースサイズの冊子に、これ以上小さくできないくらいの小さな文字、正直、読むのが大変でした。でも、収穫は多かったです。まず映画化のいきさつ。遠藤氏は東宝の方なんですね。「原作、ドラマに接し、衝撃を受けた。東宝社内にも夢中で見ていた人が多く、映画にできないかという話になった」と。それで訓覇プロデューサーに接触。訓覇氏も「映画にできたらいいね」という話は周囲としていたそうで。幸運な出会いがあったのですね。

 大森南朋を鷲津役に決めるに当たっては、「相当、悩んだ」と訓覇氏。私も彼の存在は「ハゲタカ」で初めて知り、こんな役者がいたのか! と衝撃を受けたわけですが。その後CMやインタビュー映像などで、鷲津とは正反対なまったりした面を見せられ、さらに衝撃を。その分からなさが魅力かなあ?  

 玉山鉄二の起用については、やはり「天地人」の影虎さまが大きかったようです。「渇望している感じ、次のステップを狙っている感じがいい。劉と重なりあう部分がいっぱいあった」とのことです。ビンゴーですわよ、皆様。

 それでは以下、ネタバレ&腐れモード満開です。ご注意ください!

 特典映像のキャスト撮了コメントですが。やはり玉鉄@劉一華ですね。ドロドロの刺殺シーンが最後だったのでしょう、コートをはおり、感慨深げにコメントしてました。鷲津との対決シーンは、「大森さんのバースデイ(2月19日)が近かったので、ビックカメラでプレゼントを買って持って行きました」と、えらく具体的な話をコメントでしてました。撮影現場は有楽町近辺でしたもんね。玉鉄がプレゼントに何を買ったのか気になるところです。ちなみに撮影日は去年の2月16日、寒い日だった、と大森南朋の記憶はえらく鮮明なのでした。

 コメンタリーではアブない発言続出なんですが、首を傾げたのは「攻めの劉、受けの鷲津」。普通、「攻め」の対義語は「守り」じゃないですか。♪守るも攻むるも黒鉄(くろがね)の~。腐れた種族ならまだしも、「ハゲタカ」の監督やプロデューサーが使いますか、こんな言葉。彼らはやっぱり一般人じゃないんでしょうか? 参考資料はこちら

 と、妙に半端になってしまいましたが、本日はこのへんで失礼します。続きはあるのでしょうか? 期待しないで待っていてくださいね。

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ハゲタカ(7)

映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD] DVD 映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD]

販売元:東宝
発売日:2010/01/15
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 もちろんDVDのリリース当日に見たわけですが。やはり映画は2度見ないとだめだな、と思いました。劇場で1度見たきりでは、細部まで目が行き届かないし、これって対のシーンか! とBBMを思い出したり。お楽しみの特典映像はイマイチでちょっと落胆したのですが、なんと大森南朋、玉山鉄二+監督、プロデューサーのコメンタリー付! 通して見てからそのことに気づき、早速、冒頭からコメンタリ付で見直しましたとも! いやーこれがもう腐女子が泣いて喜ぶ(ええ、私も随喜の涙を)傑作、これだけでもDVD買ってよかった! 

 えー、この記事は基本的にネタバレです。既に映画「ハゲタカ」を見た方が読んでくださることを念頭に、腐れトークが炸裂しますので、そういうの苦手な方、未見の方はご遠慮くださいねー。

 では、次の行からいきまーす。

 まず冒頭のアカマGTですが、後に守山が運転するアカマGTと対なんだな、と2回目を見て強く感じました。もしや冒頭のアカマGTに乗っていたのも守山、なワケないんですけど、そういうリバースムービー的なものを感じてしまいました。そして、あんなにもアカマに執着した劉一華が、ついにあの赤い車に乗れなかった。乗ったことはあるのかもしれませんが映像にはありません。乗っていたのはロールスロイスでした。それで鷲津への最後の電話で「おれも乗せてくれよ」って、あれ、本当に切なかったです。

 と、まじめな話はここまでにして。中延さん登場シーン、大森南朋は「中延さんは鷲津が大好きですよね。ほとんど恋に近いような」と、ぶっ飛び発言! アランがいない映画では、記者会見でも中延さんと鷲津はツーショットだったり。中延さんの幸福感が伝わってくるシーンでしたこと。

 でも私がいちばんアブないと感じたのは、鷲津が最後の大仕掛けを準備しているのに、何も知らない劉がまだ余裕こいて鷲津と落ち合う夜のシーン。

 鷲津の「おまえだけが本気でアカマを愛していたんじゃないのか!」ですが、この台詞、「おまえだけが本気で俺を愛していたんじゃないのか!」の間違いじゃないの、と思えるほどに、なんかこう、くるものが。と、コメンタリーで大森南朋は「この頃は玉山くんのことばっかり考えていた」ですって。「間違いを起こさないでくださいよ」と心配されて(?)ましたね。で、「劉一華」とフルネームで呼んだのはアドリブだと。と、彼は急に泣きそうになっちゃいますね。自分が偽者だと鷲津に気づかれてることを察したのか。

 あー、もう、自信過剰な前半から、後半は幼児退行みたいになっちゃう劉がたまりませんよ本当に。すっかり「さびしんぼう」でしたね。爪を噛むのは演出にあったのですねー。と思えばマンダリンでの過去シーン、鷲津の初の成功に拍手する劉。あれは玉鉄のアドリブだったそうで、いいシーンでしたよね。

 刺される場面はじっくり見ましたが、やはり即死ではなくても致命傷を与えられる刺し方、つまりプロの仕業だと感じました。一応、財布を捜して、物取りの犯行に見せかけたのかもしれませんが。特典映像に劉の最期ノーカット版が入ってるんですが、未見です。辛すぎて一生、見られないかもしれません。鷲津が会議中に充電中の携帯が着信を知らせ、外は雨。メッセージを聞いて呆然となる鷲津。このあたりもたまりません。

 劉と守山は、鷲津と西野の関係をなぞっている風だったり、高良健吾@守山、1度目に見たときより熱演振りが伝わりました。いい俳優さんですね。集会での魂の叫び、お札を拾うシーンなど。もちろん松田龍平@西野&赤トラねこちゃんにもいつでも会えるのは嬉しいですー。

 もっともっと書きたいことはあるのですが、またコメンタリ付で見たくなったので、このへんで。しかし、あのカランカランて氷の音? 水割りでも飲みながらトークしてたんでしょうか、こっちも飲みたくなっちゃうじゃないですか!

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ひめゆりの塔

ひめゆりの塔 [DVD] DVD ひめゆりの塔 [DVD]

販売元:東映ビデオ
発売日:2005/08/05
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 今日、6月23日は沖縄の鎮魂の日。第2次世界大戦、日本で唯一、戦場となった沖縄のかたがたの心情は、戦後生まれで、のほほんと生きてきた私などの想像を絶するものがあるでしょう。私がこの映画をリバイバルで見たのは20歳の頃でした。あまりにもショックだと涙も出ない映画もあることを、本作と「海軍特別年少兵」で知りました。去年もおととしも、この映画を記事にしたいと思いつつ、「真実からはほど遠いほど描写は甘い。甘すぎる。」というレビューに、腰が引けてしまって。

 でも、今年の私は居直っています。「確かに甘いのかもしれない。しかし20歳の私は涙も出ないほどショックを受けた。少なくとも本作により『ひめゆり部隊』の真実の一片を知ることができた。映画化されなければ、あのショックは受けなかったし、ひめゆり部隊に関しても『沖縄の人は大変だったのねー』で終わっていたはず。ただ『甘い』で済まされるのは不本意だ」と。そもそも、「甘い」の一言ですべてを一刀両断したつもりの輩が多すぎる。その「甘い」作品がなければ、「ひめゆり」の存在を知らずに人生を終えた人も多いのでは? 

 もう十数年前の話です。社員旅行で沖縄に行ったとき、バスの若いガイドさん、20代半ばだと思いますが、真剣に「ひめゆりの塔」の説明をされていたのに、何せ物見遊山ですから、まじめに聞いてる人は少なかったと思います。本当に申し訳なく、せめて「ガイドをありがとうございます、私は『ひめゆりの塔』の映画を見ています、沖縄の方々のお気持ちが、少しはわかっているつもりです。」とお伝えしたかったのですが、勇気がなくて、そのままになってしまいました。でも、あの件で、やはり沖縄の皆さんは、若い方でも、親や祖父母の代のお話を聞いており、故郷が戦場となったことを我が事として受け止めているんだ、と感じ入りました。

 53年公開、といえば、製作は前年でしょうか、昭和27年、戦後数年です。当然、沖縄はアメリカの占領下、撮影は千葉で行われたと聞いています。モノクロの画面、出演者の演技は真摯で、結果、私は涙も流せずに、頭が真っ白なまま帰路に。同様の衝撃を受けた「海軍特別年少兵」も、そういえば今井正監督の作品でした。「ひめゆりの塔」を、今井監督は82年にも撮っています。返還後の沖縄で撮影したかったのでしょうね。そちらは見ていませんが、53年の作品の方が、評価が高いようです。

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ハゲタカ(6)

TV版ハゲタカ「日本を買い叩け!」編 Book TV版ハゲタカ「日本を買い叩け!」編

著者:林 宏司,真山 仁,国天 俊治
販売元:主婦と生活社
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 映画「ハゲタカ」については、ほぼ書き尽くした、ような気がしていたのですが。ちらほら言及しそこなった点を、つらつら書いてみます。ネタバレ多めですので、未見の方はシネコンへGO! でございます。映画館で見る価値のある映画だと思います。公式サイトのブログも書き込みが500を超えてます、充実してますよー。(5)を書いたときは200ちょっとだったと記憶してますが。「513」の、ゆりりんさんの書き込み、深くうなづいてしまいました。もちろんネタバレですので、お読みになるのは、くれぐれも映画館で「ハゲタカ」を見てから、に願います。いつの間にやら、すっかり映画「ハゲタカ」サポーターになってしまってますが、金払う価値のある映画だと信じておりますので。

 ついでですが、ゆりりんさんたら、【西野旅館の茶白猫ちゃんも絶対に出演ヨロシクお願い致します~ヨロシク!!Σ(。>д<。)ゞ 】ですって。なんてツボを押さえた方でしょう、ファンになりました! あー、ほんとに続編あるかも?

 本当は、あと2,3回は映画館で見たいところですが、本日から「トランスフォーマー・リベンジ」「剱岳 点の記」も公開! 時間的にちょっと無理なのでー。あ、DVDはもちろん買いますよ、早く出して~!(11月頃かな?)

*以下ネタバレゾーンです!

 ゆりりんさんも書かれてましたが、私がいちばんスカッとした台詞は、鷲津の、

「腐ったアメリカを買い叩く!

 買い叩く!

 買い叩く!」

 これですよ、ふっふっふ。

 アメリカさんよ。サブプライムローンでは、よくも出鱈目なことしてくれちゃって、お陰で世界経済はめちゃくちゃじゃないですか! 日本だってね、やっと小麦粉だのコーンだのの価格が落ち着いてきて、やれやれ、と思った矢先のリーマン・ショックですよ! サブプライムローンとは、喩えて言うなら、年収200万のフリーターに住宅ローンを組ませるようなもんだったと。日本だと住宅ローンは頭金の5倍まで、が普通でしたっけ? 年収200万のフリーターが、そもそも頭金なんて持ってるんだろうか? 劉が守山に突きつけたのは400万、「年収の3倍はあるだろう」てさ。じゃ、派遣工の年収は133万? もちろん貯金なんてないよね? 頭金ゼロで、年収133万の人間が住宅ローンを組めるとして、あの、700万もいかないんですけど? はあー、破綻するわけだよ。

 といったことが書きたかったのではありません。またallcinemaのレビューへの疑問ですが、

 【劉の“クルマ”に対する思いの描き方も希薄なので、“クルマ”が魅力的に見えないのも、クルマ好きとしてはガッカリでした】

 青字部分。そうですか? 冒頭の、あの中国奥地の、農地というより荒地を駆け抜けた真っ赤なアカマ。少年・劉一華(本当は違うけど)の受けた衝撃の度合いが、私は、あの映像ではっきりわかったのですが。その後、写真として登場するアカマの赤い車(最後まで「謎の写真」として伏せておいてくれたら…)。少年の心を、どれほど強烈に「日本の赤い車」が捉えたか、私は痛いほど感じたのですが。

 映画の後半、アカマ買収に失敗した劉が、子供に還っていったのも、ひいては、物騒そうな道を選んで(?)歩いて凶行に遭ったのも、少年・劉の挫折感、喪失感ゆえではなかったのか? そもそも、劉は車が好きだったわけではないでしょう。「好き」なんてもんじゃない。「思い」とも違う。アカマの赤い車は、劉の夢そのものだったのでは? ファミレスで守山に「俺、夢を見たのかな? 中国の田舎道を、あんな車が?」と語る劉ですが、まさか、そんな妄想で、偽造パスポートで日本に渡り、いじめに遭い、苦学してアメリカに渡って、なんて荒業ができるはずがない。劉少年は、確かに、あの車を見たのです。

 劉の、アカマへの思いは連綿と続いていた。24人の雇われファンドマネージャーの一人に過ぎなくとも、アカマを手に入れるためなら、なんでもしようと劉は思ったでしょう。そして鷲津と西野治の罠に、まんまとひっかかってしまったのは。ファンドマネージャーとしての力量不足もそうですが、金の力を過信しすぎたのではないでしょうか。もっと大事なことが人生にはある。スタッフの力の差も致命的だった?

 結果、「青臭い」芝野がアカマの社長になりました。不安は多々ありますが、劉がつくった「まっとうな」再建書(鷲津に送ってくるのが憎い。送ったことで人生、すべてやり終えた、なんて思ったかも)が、きっと役に立つでしょう、劉が誰よりもアカマを愛していたのだから。そしてそのことを、鷲津はちゃんと知っていたのが嬉しいですね。

 最後に一言。遠藤憲一さん@アカマ自動車社長の鼻水顔は秀逸でした!

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亡国のイージス

亡国のイージス コレクターズBOX (初回限定生産) [DVD] DVD 亡国のイージス コレクターズBOX (初回限定生産) [DVD]

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/12/22
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 タイトルが気になっていた本作、昨夜の地上波放映でやっと見ました。そもそも「イージス」とは、ギリシャ神話に登場する「あらゆる邪悪をはらう"無敵の楯"」だと、今回はじめて知りました。(イージス艦自体にはマイナスイメージのみ。昨年の事故とか。)

 タイトルが気になったのは、なんといっても「亡国」の二文字故です。別にこんな国、滅んだって~、と心の底では思っているのだけど。「女子大生亡国論」は1961年の流行語、私も聞いたことありますが。いまや「亡国」という言葉自体が聞かれなくなっております、みんなどう思ってるんだろう、「国」のことなんか考えたことある?

 主役の千石、は真田広之。いつものように体を張った演技で好感がもてます。「ダイ・ハード」に設定は似てますが、人質は東京そのもの。(私の住んでる横浜も壊滅しそう)スケールが違います。が、そのスケール感が出てないのはどうしたこと? やっぱり平和ボケ日本の弊害? だって、梶本首相(原田芳雄)も出席の会議も、なんか緊張感がないんですよね。「困りましたね、どうしましょう?」「ここはひとつ、アメリカさんの力におすがりして」みたいなー?    

 印象的だったのは「なんで俺の時に」という首相の、まるでノムさんのようなぼやき。ほんとですよね、自分の任期は何事もなく過ぎてほしい、と歴代首相の誰もが願っていたはずなのに、この未曾有(「みぞうゆう」ではありませんよ・笑)の危機。それにしても原田芳雄=アウトロー、のイメージだったのに、首相役ですか、はあ。そもそも岸辺一徳が内閣情報官ですもんね。不良の音楽(GS)やってた人とは思えません。

 酷評が多い本作ですが、私は、映像化されただけでも快挙だと思います。自衛隊の全面協力が得られたとは驚きですが、オタクな不破さんが、当時の長官だったためでしょう。allcinemaでは、くろひょうさんのレビュー「亡国の議論は不毛なのか?」が私の思いに近いです。皆、アクションがどうとかハリウッドに負けてるとか語ってますが、それだけでいいの? 美形もいっぱい出てて目の保養なのに(違うか)。安藤政信には気づかなかった、だめじゃん、私!

 なお、くろひょうさんのレビューの補足ですが。韓国は今年からイージス艦を導入しているようです。世界で5番目ですか。経済危機の中、ご苦労さんな話です。

 あ、公式サイトも、まだ機能してます。予告を見ただけでカットシーンが判明。(苦笑)

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ハゲタカ(5)

ハゲタカ2(下) (講談社文庫) Book ハゲタカ2(下) (講談社文庫)

著者:真山 仁
販売元:講談社
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 AERA最新号は、大森南朋が表紙です! こんな遅い情報ですみません。水曜に気づいて書店に走りましたが完売。と、昨日、駅の売店で発見! 即ゲットです。うーん、この笑顔、やられますね。ご本人の言うように鷲津とは真逆。つーか、AERAに書いてありますが「別人」です。「大森南朋が語る『鷲津』との出会い」によれば、「鷲津は自分とは160度くらい違う人間。逆に(鷲津という役に)向かっていきやすくもある。自分に近すぎるとかえって難しい」そうです。180度ではなく160度、ですか。でもって、「近すぎるとかえって難しい」とは興味深いですね。

 TV版の収録時に気をつけたのは、「体の表現」。だらしない動きにならないように、など、普段の自分との違いを意識しながらの仕事だった、と。体の表現ですかー、ここでまた、父君の影響があるのでは、と勝手に想像してしまいます。確かに素の大森南朋(インタビュー映像くらいしか知りませんが)は、力が抜けてて、ひょこひょこ歩いてそうな感じがしますもんね。

「まったくタイプが違う僕に鷲津という役をくれたことが本当に嬉しかった」そうなんですが、ドラマ「ハゲタカ」を初めて見たとき、その完成度の高さとともに驚愕したのは、やはり大森南朋の発見。こんな役者がいたのか! という素直な驚きと喜びです。

 そして決定的だったのはドラマの感想に書いたように、「冷徹な現在の姿と、あどけないほどに可愛い回想シーンの笑顔のギャップ」なんですよね。いやー、やられました。AERAの表紙の笑顔からは、鷲津は到底、想像できませんよねー。

 さて、映画「ハゲタカ」については、大体、書きたいことは書いてしまいました? もう1度見たいのですが、次々に見たい新作が、ということで、DVD発売を待ちますが。今日はまた、違和感のあるレビューについて少々。

 allcinemaのレビューなんですが、【表情のアップばかりで映画的な空間の広がりが全く感じられません。驚くほど映画的な演出が全く出来ていません。これならTVで十分】には「???」です。アップ、そんなに多かったですか? 腐女子としては、鷲津、劉のアップは大歓迎ですし、そんな多かったとも思わなかったです。あれでアップばかりというのなら、BBMだってそうでは?

 私はジェームズ・フランコのファンですが、最初に彼を見たのはロバート・アルトマンの「バレエ・カンパニー」でした。すっかり虜になり、同時期に公開中だった「スパイダーマン2」を見に行ったところ! アップ、アップの連続で、すっかりやられました。アルトマン作品は群像劇ですから、アップは撮らないのかもしれませんが、ファンとしては嬉しかったです。アップを使用しない作家もいるのだと、この件で認識しました。

 大体、ドラマ、映画と分けるのが、ナンセンスではないでしょうか。プロデューサーの一瀬隆重さんはご自身のブログで「(今年=2007年)いちばん素晴らしかった映像作品は、映画ではなくテレビドラマ「ハゲタカ」だった。あらゆる意味で、テレビ局のパワーを見せつけられた。」と。

 ドラマ「ハゲタカ」を見て、本当に卓越した映像作品だと感嘆しました。TVだけで終わるのは惜しいという思いも、そこにはあったのかもしれません。「ハゲタカ」が映画化されたのは必然だったのかもしれないです。残念ながら私が目にした再放送の画面が天候のせいか乱れていたこともあり、今回、きれいな映像、しかも映画館のスクリーンで、鷲津ほか懐かしいキャラと再会でき、劉や守山という、新たな、魅力的なキャラと出会えたことは僥倖でした。

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ハゲタカ(4)

ハゲタカ2(上) (講談社文庫) Book ハゲタカ2(上) (講談社文庫)

著者:真山 仁
販売元:講談社
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「ハゲタカ」最初の週末の興行成績の詳しいデータです。観客の男女比は、ほぼ2:1、思ったより女性が多いです。やはり、ドラマからのファン、特に大森南朋、松田龍平などのファンに加え、玉山鉄二起用が大きかったのでは。「天地人」に玉山鉄二を出演させたのが、そもそも映画「ハゲタカ」プロモのためでは、と、日々、妄想が膨らみます。松田龍平まで「天地人」に出演するんですよね、もうどうどうにでもして! こうなったら大森南朋も如何ですか? でもあの人、戦国武将では誰が似合うんだろ?

 そして守山を演じた高良健吾も、いいですね。いい目をしています。玉鉄とは、「ノルウェイの森」でも共演! あの小説、読んだはずですが、主人公以外はほとんど覚えていません。特に興味はなかった映画化ですが、劉と守山が出るなら見たいです。もう高良くんも「天地人」に出しちゃえば? NHKさん! 

 玉山鉄二は、公式サイトのスペシャルメッセージで、「見所」について語っています。ネタバレも含まれますので、未見の方は、映画を見てからどうぞー。

*以下、本日もネタバレですー。

 問題のスペシャルメッセージで、玉山鉄二は、【台本ではほんの数秒で終わるはずのシーンが、監督の要望もあり、アドリブで金をもみくちゃにしながら男同士せめぎあう熱いシーンとなりました。】と。高良くんも舞台挨拶で、【「拾うもんか!!」と思っていたのに、迫力に負けて・・・気づいたら、はいつくばって、拾っていました】ですって。玉山鉄二の迫力に負けたんですね、うふふ。確かに鬼気迫ってました、自分も床にはいつくばってお札を拾い、守山のポケットに押し込む。それが、刺されて財布の金が散らばったのを、小銭の果てまで拾い集めていた姿につながります。

 あのシーンですが、やはり私は、劉は消されたのだと思います。刺した男は、財布から何かを抜き取っていました。ただの強盗なら財布を握って一目散、では? 目的のものだけ奪い、財布はそのまま。散らばった金に群がる男たち。財布もお札も泥まみれ、粘土質なのか赤い泥に埋もれかけた小銭まで、劉はかき集めます。そして突然、倒れる劉。血は流れていなかったような? 不思議です、刺された箇所は背中の下の方? あんな小さなナイフで致命傷を与える。仕事人のワザって感じがしませんか?

 そして、雨はいつから降っていたのでしょう、薄いグレイのスーツは赤い泥にまみれ(この赤土が、劉の故郷の、冒頭の赤い大地を思い出させて辛い)、雨に打たれて、劉は絶命したのでしょうか。鷲津に電話を入れていたことが、唯一の救いに思えました。

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ハゲタカ(3)

ハゲタカ(下) (講談社文庫) Book ハゲタカ(下) (講談社文庫)

著者:真山 仁
販売元:講談社
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 この週末の映画興行成績、「ハゲタカ」は「ROOKIES」「天使と悪魔」に次いで、堂々の3位にランクイン! ほっとしました。

 根強い人気があるドラマの映画化とはいえ、昨年の「相棒」とはかなり趣が違いますし、ましてや1位の「ROOKIES」とは、同じドラマといってほしくない質の差が。何せ城田優くんが出演ですから、私も何度かドラマは拝見したのですが、どうしてもダメでした、あのゆったりしたテンポ。もっとキビキビ展開してよ、といらいらが募り、結局、見なくなってしまいましたね。映画も、予告は見たけど~。城田くんの映画なら「ヒート・アイランド」がありますしね。こちらは傑作です、スクリーンで見られて大満足でした。

「この世には2つの悲劇がある。金のない悲劇と金のある悲劇だ」

 と、確か冒頭に出てきたと思うのですが、これは「オスカー・ワイルド」のラストの、

「この世には2つの悲劇しかない。欲しいものが手に入らない悲劇と、欲しいものを手に入れた悲劇だ」

 両者は、同じことを言っているように思われます。現代人のほしいものといったら、真っ先に思いつくのがお金じゃないでしょうか? 金がすべてとはいいませんが、大きな要素を占めているのは皆さん、ご存知のはず。日々の生活にも事欠くようでは映画「ハゲタカ」を見るのも無理です。ドラマの「ハゲタカ」が好きでも、TV放映を見るのと、お金を出してシネコンに行くのとでは、また別問題。だからこそ、おそらく1,2位の作品とは興収に大きく差があるだろうとは思いつつも、3位に食い込んだのがうれしいです。

「ハゲタカ」のレビューで、【「金=悪」という描かれ方をしている】との意見には疑問を感じました。世の中、お金がすべてではない、という結論が導き出されていましたよね。それに、金は悪ですか? 私利私欲のためだけに使うならば悪に近くなるかもしれませんが。「金=悪」と常日頃から考えている人には、この映画が、そのように映るのかもしれない、と、ふと思いました。私見では、金は万能ではないが、ある程度なくては生きていけない。また、余裕がなくてもこれぞ、というときにつぎ込むのは「生きたお金の使い方」だと考えます。お金がないから、と「ハゲタカ」を見ないで済ませたら、後悔したでしょうねえ。

 さて。相変わらず劉一華の姿が脳裏から去ってくれません。やっぱりネタバレを書いてしまわないと気がすまないので、以下、未見の方はお気をつけくださいね。

*以下、激しくネタバレです。

 オープニング、いかにも貧しげな中国の農道を駆け抜ける真っ赤な車。幼い少年には人生を左右するほどの衝撃だった。のちに「劉一華」として、彼は、赤い車の製造元であるアカマ自動車を手に入れんとする。その野望は叶ったかに見えた。

 劉がアメリカで鷲津の部下だった、なんて上手い設定ですね。ある意味、劉が鷲津を追いかけた構図。でも、追いついたと思った鷲津は、ただのハゲタカではなくなっていた。それにしても劉の正体には腰が抜けそうでしたよ、偽者!? 他人になりすましてパスポートを取得。なるほど、残留孤児三世、とでもしなければ、そう簡単に日本には渡れないか。それに、劉は日本人になりたかったんだと思う、アカマが日本のメーカーだったから。

 鷲津に大どんでん返しを食らわされた劉は、ホテルの窓から東京の華やかな夜景にうつろな目を向け、ひざを抱え、爪をかんだりして、なんだか子供に帰っていくのです。そして鷲津への電話。哀れでしたね。なすすべもなく留守電を聞くだけの鷲津、あの表情もたまりませんでした。泣いてる方もいらしたようです。私は泣く余裕もなく、呆然とスクリーンをみつめるだけでした。

 アカマを誰よりも愛していたのは劉だったんですね。(劉、という名ではないんですが。最後まで名無しの偽者、で終わってしまう。鷲津は本名を把握したと思いますが。)

 ラスト、鷲津は中国の奥地まで足を運んで、廃墟と化した彼の実家を訪ねます。そして壁に描かれた、あの赤い車の絵。エピソードとして、ちょっとくどい気がしたのですが、最後にあんな電話をしてきた彼への返礼、だったのでしょうか。

 劉の死に方ですが。消されたような気もしますし、貧すりゃ貪す、の喩えどおり、金に困った男が切迫して刺したとも思えます。どちらにせよ、アカマ自動車が手に入らないと判って、劉は生きる望みを亡くしてしまったような。そして、実際に真っ赤なアカマを乗りまわしたのが派遣工員だった守山とは、本当に皮肉ですね。

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ハゲタカ(2)

ハゲタカ(上) (講談社文庫) Book ハゲタカ(上) (講談社文庫)

著者:真山 仁
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 見ているさなか、見た直後より、今になってじわじわと映画「ハゲタカ」がしみてきています。特に鷲津と劉一華。劉邦の劉に、ひとつの華。なんだか象徴的な名です。華がありつつも哀愁を漂わせる玉山鉄二を、この役に配したのは大成功だと思います。尊大で自信過剰な前半もいいですが、しきりと思い出されるのは後半の劉の姿です。大森南朋と栗山千明のインタビューをどうぞ。

 今回は日本を代表する自動車メーカーが中国資本に狙われます。モデルはトヨタでしょうが、確かにトヨタブランドは魅力でしょうね。某米国在住男性(アジア系)は、子供が2人いるからトヨタに乗っている、と。つまりアメリカ車に乗って事故があったら大変、と言いたかったようです。また、昨年前半あたりは、中国の富裕層の日本買い物ツアーが盛んに報じられました。資生堂の化粧品も人気で、中国では入手できない新作が売れていました。高くても美味で安全な日本の食品も、あちらでは飛ぶように売れる。ただし、富裕層にだけ、なわけですが。

 映画「ハゲタカ」を見て、買い物ツアーの報道を思い返し、改めて日本ブランドの質の高さ、イメージの良さを再認識しました。日本人が思うより日本ブランドの価値(技術力)は高いのだと。そういえば韓国では定年退職後の日本のエンジニアを技術指導に招くケースが増えているそうです。70年代の高度成長は、他国から部品を調達しただけで自国での技術開発はせず、と聞いて驚きました。日本では考えられないことですから。 

 さて、公開後、数日がたち、レビューもぽつぽつ出てきましたが、「?」なものが散見されるのはどの映画も同じこと。小説と映画は別物。あまり気にすることはないのかな、と思います。ちょっと原作を読んでみたい気もしますが、大変そうなので。ドラマ、映画があそこまで面白かったのは原作がいいから、というのは当然ですよね。

 原作者の真山仁さん、さすがに判ってらっしゃいます

【1500ページにも及ぶ膨大な物語が、6時間のドラマに凝縮されることは不可能だ。そこで原作者が、「こことこことは絶対外して欲しくない」なんぞと言い出すと、単なるあらすじドラマに終わってしまう。

 それより、原作者が「へえ~、こんな風に来たか」と思うような昇華があった方が、絶対面白い。それが、今まで数多くの原作を元にしたドラマや映画を観てきた1ファンとしての実感だった。

 ただ、1つだけお願いしたことがあった。「極端に言えば、主人公の鷲津が女になったっていいですが、この小説の中で訴えたかったテーマだけは残して欲しい」と。】

 鷲津が女! 大森南朋で鷲津を見てしまった今、それはありえませんが。真山さんが訴えたかったテーマとは、「日本が抱える問題を直視し、闘う勇気を!」です。そのスピリットは、ドラマも映画もきっちり伝えていると確信します。

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