クラッシュ(2)

クラッシュ 《ヘア解禁ニューマスター版》 DVD クラッシュ 《ヘア解禁ニューマスター版》

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2007/05/25
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 小谷真理の「おこげノススメ」は画期的な本でした。Amazonの説明を要約しますと、

【バロウズ、クローネンバーグ…カルト的男性作家の作品には、「女になること」への欲望と恐怖が隠されている。ジェンダー、クィアなどの最先端理論と、男たちの間に秘められた同性愛を読みこむ「やおいカルチュア」を融合し、「おかま」にまとわりつく「おこげ」が、ハイパーメディア社会の権力関係を脱構築する。前代未聞の批評理論。 】

 クローネンバーグって女性嫌悪なんですか? この本のおかげで「クラッシュ」を前回より100倍は興味深く再見できました。前の感想はこちら。allcinemaのレビューがてんでばらばらで可笑しいですね。

 今回、セックスシーンはさほど気になりませんでした。確かに回数は多いですが、ホリー・ハンターもデボラ・アンガーもロザンナ・アークエットもあまり肉感的な女優でないせいか、一応ヤッてます、という記号にしか見えませんでした。なんだかエクササイズ、て感じ。しかし淀長先生はひじょーにお怒りで「見たい人はお勝手に」と。

 ジェームズ・ディーンの事故再現ショーは映画にも描かれ、次はジェーン・マンスフィールドの事故を、と計画してますが。実は原作ではその女優はエリザベス・テイラーだったそうで。とんでもないですね。(汗)原作はJ・G・バラード、小谷によればバラードもクローネンバーグも共にバロウズに影響され、バラードのいう「内世界」に対する意識を共有している。その意識には女性嫌悪の共犯関係が見え隠れするところが興味深い、と。

バロウズの妻」で分かるようにバロウズは(誤射とはいえ)妻を殺害しています。「裸のランチ」は未見ですが、この映画にも妻殺しのシーンはあるそうです。クローネンバーグが「M.バタフライ」で描いた「妻の消滅」(女だと20年も信じていたのに男だった)とは、「フランス人男性と中国人男性が『東洋の女=蝶々夫人』というイメージを共に再創造するに至った共作関係」と小谷は断じています。妻の実体とは男同士が作り上げた幻想に過ぎないのでしょうか。

「クラッシュ」もまた、基本的には原作に忠実でありながら「妻殺し」の意図が明確に示されている、と小谷は書いています。そちらの話はネタバレの方で。

  小谷によれば、キャサリンは夫のはまりこんだ逸脱の共同体から疎外されています。「問題外の存在」であり、いわば「外部の妻」。夫の幻想に手を貸し、その補完関係で性的に完結する、男の性中心の、二次的立場におかれているが。実は疎外されながら外部から夫を視姦しつづけたのではないか?

【キャサリンの視姦の真に暴力的な部分は、ジェイムズの心の中にあるヴォーンへの欲望を読み取ってしまう瞬間】

 これは前回も書きましたが、「ヴォーンと寝たい?」云々の場面のことですね。再見してびっくりです、キャサリンはひじょーにしつこいです。そこまで言うか? クールな顔で(Hの最中なのに)夫を追い詰めていくデボラ・アンガー、見事です。この記事は「腐女子を考える」カテゴリーにも入れますね。キャサリンが腐女子かも? とふと思ったからです。だって夫に男と寝るようにけしかけるんですから。

【それは本当にキャサリンが男の妄想する虚構(ポルノグラフィ)としてジェイムズの隠蔽された欲望の物語を暴いたのだろうか。それともキャサリン自身がキャサリン自身のために夢見た虚構(ポルノグラフィ)だったのだろうか?】

 キャサリンの視線は「男性社会における儀礼をロマンスに読み替えるもの。男たちの絆を『愛』と読み替える『やおい少女』のように」と小谷は指摘しています。

 革と金属の組み合わせはやはりボンテージファッションを思わせます。ロザンナ・アークェットの仰々しい固定具もそうですが、ベルト(これも革と金属)のバックルを車の中でヴォーンが外す音、今回はきっちり聞こえました(BBMのテントシーンを連想)、キスだけでは済まなかったのは明白ですね。ベッドで妻が「命じた」ことをジェイムズは実行したものと思われます。

【女を犠牲とするポルノグラフィと、男を視姦するポルノグラフィ。ふたつの文脈の衝突を描いた「クラッシュ」。この衝突からかもしだされる逸脱のセクシュアリティは現代における逸脱の読み(おこげ)の可能性を陰鬱に浮かび上がらせる。】

 というのが小谷の「おこげノススメ バラードを読むクローネンバーグ」(P41~54)の結びの言葉でした。

*以下、ネタバレです。ラストに触れています。

 ラスト、ジェイムズはヴォーンの車でキャサリンの車に追突します。車から投げ出されたキャサリンは一応、助かるのですが。ジェイムズの台詞「次はきっと…」は、やはり妻殺しを意図しているのでしょうか?

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トゥルー・カラーズ

トゥルー・カラーズ DVD トゥルー・カラーズ

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2005/03/25
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 ジェームズ・スペイダーとジョン・キューザック共演、友情と裏切りを描く91年作品。

↓紹介を見てビックリ。日本未公開だったんですね。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15752

 評価はよろしくないのですね。確かに緊迫感ないし、PCで作業しながらでも展開を把握できたものね。「プリティ・イン・ピンク」に続いて良家のぼんぼん役ジェームズ。あちらと違って、ここではとても性格がいい。ティム(ジェームズ)とピーター(キューザック)、二人の出会いは最悪。でも親友になっていく。

 貧しい家に生まれたピーターは手段を選ばすのしあがっていきます。ティムにそれを隠しもしないピーター。ティムの恋人ダイアナ(イモジェン・スタッブス)も、やがてピーターに奪われる。

 ダイアナと付き合っていることを、ピーターはゲレンデでティムに告げるわけですが。怒りのティム、ピーターを危険な斜面に誘導する。さほどスキーが得意でないピーターは大怪我をし、結果、気後れしたティムはダイアナとのことをチャラにしてしまいます。ピーターの身を挺した賭けは成功したのです。あざとく分かりやすい展開。やがて下院議員選挙に立候補したピーターは…。

 見所は、不正を暴いたティムと怒り心頭のピーターとの殴り合い! 吹っ飛ばされたり、くんずほぐれつしたり。「BBM」でイニスとジャックが訳も分からず殴りあうシーンと重なって背筋がゾクゾクしちゃいました。もちろんそこには友情(を裏切られた怒り)しかないわけですが。ベッドシーンなんかより、よほど官能的に見えた私はどうせ腐ってますから。町山さんじゃないけど「男はみんなゲイ」な気がしてきました。(汗)

 ところでイモジェン・スタッブスって「いつか晴れた日に」でエドワードの婚約者ルーシー役でしたね。そのときも、どこかで見た顔~と思ったら、「サマ・ストーリー」に主演していたのでした。相手役は「モーリス」のJ.ウィルビー、私の感想は下記から。

http://emmanueltb.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_a0c7.html#comments

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プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角 DVD プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2005/10/21
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 ジェームズ・スペイダーが出ている、それだけの理由で見た。86年制作のラブ・コメ。ゆるい展開である。下記の解説には「貧乏人の娘と金持ちの息子のロマンス」と。そのまんまです。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8032/index.html?flash=1

 ジェームズの役どころは、ジャケ写左のぼんぼんの親友ですが、まあー、性格悪いのなんの。典型的な金持ちの嫌なヤツね。右のヒロインと親友がつきあうのが気に食わない。遊んだら捨てろ、なんて平気で言う。でもいいの、美しいから。意地悪な役も似合いますね。

 20年前といっても彼はもう25,6だったはず。それで高校生の役。浮いてるかというとそうでもない。老けてるというより大人に見える(実際、大人だが)。フツーの子たちはカジュアルなのに金持ち連中はスーツ着てるし、君らとは違うのよ、といったムードは出ていた。でもサ、そんなに金あったら相応の名門校に行けば? 身分違いの恋を描くためにはしょーがなかったのかもしれないが。学生なら学校で会わせるのが手っ取り早いものね。

 主演の男の子は当時のアイドルだったそうだけど、アイドルって寿命が短いのよね。なんで今もDVDがゲットできるんだろう、そこそこ楽しめるから? ここまでゆるい展開だとPCいじりながらでも鑑賞OK、時々大笑いしながら見ました。「BBM」や「ヒストリー・オブバイオレンス」のときの緊張から解放されてリラックス。

 しかし、こういうスカスカの映画ばかり見てる人が「BBM」を見たとき、やはり「最初の30分は何も起こらなかった、退屈」となるんだろうなあ。実ははじめの30分が肝心なんだけど。それでイニスとジャックが結ばれるシーンが「唐突」に見えちゃったりするわけだ。

 前に「BBM」を見るにはある程度の成熟が必要、と書いたけど。見る側を甘やかす映画、何も考えさせない映画(あー面白かった、で終わるような)ばかり見ていると成熟しようがない、映画を見る目が肥えていきません。恐ろしいことですね。

 私にとって映画は娯楽ではなく快楽です。娯楽はあとで虚しくなるが、快楽はけっしてそうはならない。「BBM」や「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のような映画は映画を見る快楽を教えてくれます。少なくともこの2作は私の心の奥に沁みこみ、ふとした瞬間に様々なシーンがよみがえり、あれは何だったのか、と繰り返し繰り返し考えさせてくれる貴重な作品なのです。

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ザ・ウォッチャー

D111431593  まだHPがあって予告が見られるんですね、びっくり。

 映画史上、最も美しい連続殺人鬼か。キアヌのことね、確かに。ちょっとこの当時は、ですが、あれからまた持ち直したし。

http://www.gaga.ne.jp/watcher/

 んー、しかしこの映画、ジェームズ・スペイダーが主演ですよ、どう見ても。キアヌが主演でもいいんだけど、その場合も「ジェームズを一方的に慕う殺人鬼キアヌ」が主人公ということで、よろしく。

 愛する女性を殺され、トラウマに悩むFBI捜査官・ジョエル。LAからシカゴに移っても殺人鬼グリフィン(キアヌ)はジョエルを追い続ける。いやーね、こっちは向こうを知らないのに、向こうはこっちを知っている。だからエレベーターに同乗しても気づきようもない。

 確かに映画としてはイマサンな出来。でもジェームズがトラウマに悩み薬や注射なしでは生きられない姿にぐっときます。薬つかっても2,5時間しか眠れないなんて。(涙)苦悩する姿と、FBI捜査官としてかっこよく犯人を追跡する姿のギャップがまたいい。要するになにやってもいいの♪

 しかしジェームズ@ジョエルをWATCHする執着&粘着ぶりが足りなかったかなあ。もっともっとキアヌがジェームズにこだわる場面を出してほしかった。ゲイではないんだろうし、ゲイであってジェームズが好みのタイプ、だから連続殺人で振り向いてほしい、というよりはこの設定の方が良いと思います。

「何が欲しい?」「お前だ」も、確かにインパクト不足。で、「連続殺人犯なんていくらでもいる。お前はただの『仕事』だ!」と一喝されたグリフン、怒り爆発です。

 うーむ、やはり違う監督、違う切り口で撮ってほしかったなあ。せっかくジェームズ、キアヌ、そしてマリサ・トメイと役者がそろってるのに。

↓下記のレビューが最高です。私はキアヌファンでもあるので、ちょっと複雑ですが、的を得ているのは確かです。ジェームズファンなら持っててイイ1枚?

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32448/?flash=1

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スターゲイト

D111093516

 ジェームズが(だんだんややこしくなってきた。「L.A.コンフィデンシャル」ではジェームズ・クロムウェルが好きなことまでバラしてしまったし。一応、私がジェームズと書いたらJ.スペイダーだと思ってください。ジェームズ・フランコはフランコくんと呼んでます。J.クロムウェルはクロムウェルおじさん、です。)出ているというのでこれも見ました。

 TVシリーズになったほどの人気作だそうで、なるほど良くできたSF娯楽作。「GODZILLA」はいただけませんでしたし、「インデペンダンス・デイ」は能天気すぎたけど、これは快作、エメリッヒ。DZILLA/ゴジラ

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10860/?flash=1

 この映画ではジェームズはずりおちそうなメガネがキュート、金髪のヨン様って感じ? 一見冴えないけど頭の切れるアレルギー症の言語学者、とってもお似合いでした。今回も別の一面を見られて嬉しい♪

 で、もう一人の注目はジェイ・デヴィッドソン。「クライング・ゲーム」でセクシーなディルを演じた元モデルですが、いったいどんな役でご出演? と興味しんしんでしたが。もしかして宇宙服も凛々しいジェームズの部下か、なんて想像したけど、まるきり違いました。だいたいスターゲイトから異星にワープしちゃうんで、大気も地球と同じだからって宇宙服も着けずに~。

 で、ジェイの役どころは、うーん、こうきたか。ある意味ぴったりで感心しちゃいましたよ。妖しいムードは変わらず、思わずGLBT関連映画に入れたくなりました?

↓検索してたら、こんなのがヒットしました。ちょっと行ってみたいかも。

http://www.anagth.co.jp/restaurants/stargate.html

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ウルフ

_s_d111431515 ジェームズ・スペイダーが出ているだけで御の字なのに、主演はジャック・ニコルソン、ミシェル・ファイファー。クリストファー・プラマーまで出ている、なんと豪華な。監督は「卒業」のマイク・ニコルズ、音楽はエンニオ・モリコーネ、衣装はアカデミー賞も獲ったアン・ロス。

 舞台はNY、ジェームズとニコルソンの勤める出版社はシックな内装だし、プラマー@社長の邸宅、パーティシーン、衣装も品が良くて…と、そんなことばっかり書くときは、決まって映画の内容は…。仕方ないので、マジ衣装とインテリアだけ見てました。音楽も、モリコーネ節っていうよりかは、どっかで聞いたことある旋律だらけ。モリコーネ、手抜きかね?

 ありていに言えば「狼男」の話なんですね。タイトル見りゃわかるか。なにゆえマイク・ニコルズがこんな作品を撮ろうという気になったのか。首を捻るばかりです。私はホラー映画、特にこうしたモンスターものを見ることはまずないので、良いチャンスを与えてもらった、というべきなんでしょうかね。でも、志の低い作品、といわれちゃってるわ。確かになー。脚本がどうにもこうにも…。本当にもったいない。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2623

 ジェームズに関しては、少なくとも前半は品のいい衣装をつけて登場、狡猾な男の役ですが、もうなんでもいいの、綺麗だから♪ ガウン姿もいいですね。

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セックスと嘘とビデオテープ

セックスと嘘とビデオテープ DVD セックスと嘘とビデオテープ

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/02/01
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 ついに見ました、びーんずオススメのこの1本。ジェームズ・スペイダー、なんて綺麗なの! かなりのロン毛。ソファで寝てる横顔はまるで天使だわー。青年形の天使。背中に翼が生えてても不思議じゃなさそう、て、ルネサンス期の天使の絵も、けっこうマッチョなのが多いからね。

↓お気に入りのティントレットの「受胎告知」。ベビー天使たちをいっぱいお供に連れてるのがほほえましいです。

http://art.pro.tok2.com/Bible/AMariaStory/14Annunciation/tint.jpg

 えー、いきなり脱線しましたが。89年のカンヌグランプリなのね。ソバーダーグ監督、26歳の意欲作、すごー。当時は私、サッカー(Jリーグ以前の日本サッカーリーグ)に夢中で週末はいつもスタジアム、映画から一番遠い頃だったかも。

 ジェームズの他にアンディ・マクダウェル、ピーター・ギャラガーと豪華なキャスト。みんな若い! ギャラガーも今ほど濃くないかも。タイトルだけで敬遠しててソンしたって感じ。どうもねー、セックスがテーマかい、と思うと…。

 でも、実際はセックス嫌悪に近いアンが主人公なだけに、ほとんど何もないといっていいくらい。ギャラガーのベッドシーンは早送りさしてもらいました、メンゴ。で、ジェームズもぬうど♪はあるものの、特に何もしてないですなー。「クラッシュ」とはえらい違い。まあ、あれもそのテのシーン80%というわりにはぜんぜんエロくなくて。ジェームズはほとんどの出演者とからんだというのに。クローネンバーグらしい?

 んー、なんていったらいいんでしょう、複雑なアンとグレアム。アンは堅物の姉であり、奔放な妹と不仲。アンの夫(ギャラガー)の9年ぶりに再会した友人がグレアム(ジェームズ)で不能?

 どーなるの、どーなるのって夢中で見てました。とっても面白かった! ジェームズ目当てだったけど、こんなに良いとは。何度でも見たいです、買ってヨカッタ。でも検索してたら、あまりのだるさに途中で見るのやめたっていう人がいてビックリ。ほんとに人それぞれなんだなあ。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD4894/index.html?flash=1

↓こちらの分析、なかなかスルドイです。ジェームズのコアなファンらしい。

http://homepage1.nifty.com/neri/movie/sex&lies.html

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クラッシュ

クラッシュ DVD クラッシュ

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:1999/04/02
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 車の衝突だけにエクスタシーを感じる男女、とかいう話だと聞いて、見たいなーとは思ったものの見逃してしまい、月日は流れ、といういつものパターン。でも、レンタル店でいつも気になってはいたのだ。ジェームズ・スペイダーが出てるって聞いてはもう辛抱たまらん、という訳で見たのですが。わー、とんでもなかった!

 全編の8割が××シーンって、誰か時間測ったのかしら、たしかに多い、多すぎる。ジェームズだから許すけど♪ 今回、役名もジェームズです。こういうの役者としてはどうなんだろ?

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30155/index.html?flash=1

 いやー、R指定ってのがうなづけます。ガキに見せるのはもったいないわ!

 冒頭でジェームズは交通事故を起こす。相手のドライバー、車のフロントガラスを突き破ってジェームズの隣に突っ込んでくる。普通、こんな経験したら2度と運転したくなくなりそうなもんだけど、前とまったく同じ車を買う神経がわからない。怪我も完治してないっちゅーに運転するし。が、そこはそれ、クローネンバーグ作品ですから。原作の小説も凄そう。

 ジェームズは例の事故で亡くなった男の妻を皮切りに、もうどんどん色んな女と関係していく。妻も同様。極めつけは車の事故をショーとして見せてる男、ヴォーンとの関係ね。

 ジェームズが事故の写真を見てる間に、ヴォーンは彼の背中にぴとっと張り付いて。やばーとは思いましたが何も起こらず。しかしその後、妻がベッドの中でジェームズをさんざん挑発するのよ。「ヴォーンと寝たい? 男と××したことある? ×液を飲んだことは?」

 ジェームズの妻キャサリン(デボラ・アンガー)はクールビューティの癖してこんな台詞をずばずばと。最初、奥さんって感じがしなかったけど。妙な夫婦です、まったく。他にロザンナ・アークエットなど、役者もひと癖もふた癖もありそうな面子だらけ。ちなみにジャケ写はロザンナのお尻です。

 そう、最後はもうヴォーンの傷にまで感じてしまったのかジェームズ。ついにヴォーンとキス、その先もかな? もっちろん車の中で♪ 男とキスする彼に背筋ゾクゾクです。怖いくらい似合いすぎ…。

 クライマックスはクラッシュ、クラッシュの連続で見てるだけで鞭打ち症になりそう~。これはもうとことんやって車で事故って死ねば本望なのでしょう。

 人間ってほんとヘンなこと考える生き物だニャー。いちばん印象に残った台詞は「車はタイヤのついたベッド」。

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セクレタリー

セクレタリー スペシャル・エディション DVD セクレタリー スペシャル・エディション

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2004/03/25
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  アブない話、と聞いていたのでこわごわ見たけど、面白かったー! 劇場で見てたら笑いをこらえるのが大変だったかも。まだHPが見られるんですね。赤丸やアンダーライン、見終わった今となってはオカシイ。見た人でないと、このオカシさは理解できないでしょう、くすくす。サンダンスで話題になったというのもうなづけます。http://www.gaga.ne.jp/secretary/

「ぼくの美しい人だから」で超お気に入りとなったジェームズ・スペイダー、どんな風になっちゃってるのかと、まず心配でしたが。あら全うに渋くなってるわ、いいわ♪ でもってジェイクのお姉さんもいい感じ。一癖ありそうな演技派と見た。

☆以下、例によってめちゃくちゃネタばれです。読んでから見ても面白いとは思いますが、とりあえずご注意を。

 けっこう始めのほうから互いに意識しているのよねー、リーもグレイも。その過程は異色ではありますが。秘書として雇われたリーが自傷癖をやめられて良かった。で、自傷道具を処分したあたりから月並みなプレイが登場しちゃって、オイオイ職場でンなことすんなよ、お尻ペンペンだけの方がよほどHだったのに。すぐ軌道修正されましたが、このままつまんないラストになるかとハラハラ。

 ジェームズ・スペイダーが色々と笑かしてくれます。冒頭、昔の恋人ぽい女性が出てきて彼女は「シュミ」が合わなくて別れたのか、とか想像しちゃいました。「F×××には興味ない」なんて言うから、したくない男なのか? と首をひねったり。そうでもなかったみたいね。サイコーだったのはマギーがトイレで××の間、ズボンについたナニを必死に取ろうとするとこよ、もう笑った笑った。

 そして、リーにのめりこむのが怖くなったのか、グレイは相性ばっちりのこのセクレタリーをクビに! アーア、素直じゃないんだから。リーはMを仕事にしてみたものの、そうそうぴったりの相手が見つかるはずもなく。ピーター(この人もちょっとヘン)のプロポーズをなんとなく受けてしまう。でもやっぱりグレイが忘れられず。

 最後は究極の放置プレイ?  私の持論は「Mには何もしてやるな」なんだけど、まさにリーはただ待つことの恍惚に浸るわけですねえ。これぞ究極の悦び? 舞台が密室ならなかなかインビなんだけど、そこはアメリカ映画、オープンに色んな人が押しかけてきて、どうなんだろう。湿っぽくならなくて良いのかな?

 要するにどんなカップルも蓼食う虫も好き好き、割れ鍋に綴じ蓋。相性がよければ、互いに気に入っていればそれでいい。同性同士だろうが年の差があろうがこういう性癖があろうが。

 したたかなリーのこと、きっとずっとうまくやっていくと思うな。ラストシーンの彼女の仕上げ、見ました? 今夜のお仕置きも楽しみねっ♪

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ぼくの美しい人だから

ぼくの美しい人だから DVD ぼくの美しい人だから

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/11/25
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 また消えちゃったよお、ほとんど完成してたのに。やっぱりメモ帳に書いてからコピペすればよかった。(涙)

 気を取り直して、と。えー、このDVDは去年の春にゲットしてたんですが、いま980円の廉価盤が出回ってるんですね。もっと安くなるまで待ってればよかった。

 それはさておき、この年の差カップルは凄いです。16歳の年齢差。スーザン・サランドンは実生活でも夫君ティム・ロビンズと一回り違いますが、いいなあ。いえ、実は私、年下くんが大好きなので。

 そしてこの映画、主人公マックスを演じるジェームズ・スペイダー、いいですね。前からスチール写真を見て好みだったけど、映像を見たらほんとに好みで困ってしまった。色んな作品に出てるのに、いままで出会えなかったのが残念。でもこの1本だけでいいくらい、気に入ってしまいました。なんてったって設定がツボ。

 5つくらいならともかく、10歳以上の年齢差があると、女がイニシアチブをとりがちですよね。それはマザコンというのではなく、若い男性が愛と尊敬をもって大人の女性をエスコートしていく。女も人生の先輩として広い心で彼を見守っていく。といった感じかな。

 だから同じ年下くんでも「グッド・ガール」みたいのはペケです。私が好きになる年下くんは、この子、年下なのに、こんなにしっかりしてて男らしい、素敵! なのであって、単なる依存心の強いガキに用はねーよ、ってことです。

 舞台はニューオーリンズ。年齢だけでなく住む世界が違いすぎるマックスとノーラ。でもマックスは愛妻を事故で、ノーラも息子を病気で失くしている。その喪失感が、最初は二人を結び付けたような。うまくいきっこない、と思いつつ、半同棲が始まる。

 マックスは富裕層のユダヤ系、なにかというと一族郎党集まってパーティ。早く再婚相手を探せと周囲はうるさい、実際につりあいそうな女性を紹介したりする。ノーラはバーガーショップで働く、家庭事情も複雑そうだ。なかなか家族に紹介してくれないマックスを、ノーラは「私が恥ずかしいんでしょ!」となじる。

 やっとマックスの一族に紹介されたノーラだが、やはり冷たい視線を浴びる。愛しあっているのに、これではハッピーエンドは無理かなあ。ノーラは姿を消してしまう。

 と、大逆転が待ってるんですね。以下、ネタばれなのでご注意。

 大逆転とは。ノーラではなく、マックスの方が相手に合わせるのだ! 

 つまりニューオーリンズを脱出し、ノーラのいるNYに向かう。家も職も捨て、ノーラとの再出発を宣言する、素晴らしい! 最後はべたべたの甘々、まいったまいった。

 虚飾に満ちた生活と決別し、新たな人生を選び取り、大切な人を手に入れたマックス。ノーラももうシニカルなことは言わない。ほんとにすがすがしいラストだった。もっとどろどろした話かと気が進まず見ずにいたなんて、もったいないことしちゃった。

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