ニック・オブ・タイム

ニック・オブ・タイム DVD ニック・オブ・タイム

販売元:Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)
発売日:2007/08/24
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「デッドマン」と同時期の作品です。「エド・ウッド」でジョニデ熱がさーっと醒めた後だっただけに、やっとフツーの役をやるのねー、でももう遅いような、と見ずに終わりました。眼鏡かけてますね、「デッドマン」でも途中までそうでした。

 ジョニデは可愛い娘を連れたお父さんです。税理士をやっているワトソン。実に一般人なわけですが、元妻の葬儀の後、LAの駅でトンデモない事件に巻き込まれます。人探しをしている男女から選ばれてしまうのですが、それは「ある女性を殺さなければ娘の命はない」という脅迫でした。タイムリミットは約90分、映画の上映時間とほぼ同じです。

 ターゲットとなる女性の写真を見せられ、それが誰であるか分かり、なんとか誰かにわかってもらおうとしますが…、本当にひとりって無力ですねえ。ずっと見張られてるんだから真実を伝えるのも難しいのです。見張ってるのがまた、クリストファー・ウォーケンですよ、怖いです。娘をなんとか助けなければ! 撮影当時はまだ子供のいなかったジョニデですが、平凡な父親の苦悩はよく伝わってきたと思います。

 ようやく協力者が現れたときはホッとしました、大した映画じゃないとも言われますが、私は十分、感情移入して見られましたね。ジョニデが出てなかったら見なかったかもしれませんが。サスペンスははらはらしてしまうので積極的には見ませんが、たまに見るのがいいかもしれません。一体どうやってケリをつけるのか、私にはさっぱり想像もつきませんでした。

「NICK OF TIME」とは「ぎりぎり間に合う」という意味なんですね、そのまんまの映画です。本当に間に合ってよかったですよー、ダメだったら後味悪すぎ、というかそんな結末にするはずないんですが。ラストはすかっとしましたね。スピーディな展開であっと言う間に終わります、2時間超はカンベンして~、の私には嬉しい映画でした。

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2001年宇宙の旅

2001年宇宙の旅 DVD 2001年宇宙の旅

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2005/11/18
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 2001年5月、ようやくキューブリックのこの名作をスクリーンで見た。まさにタイトル通りの2001年に。68年の製作から33年の時を経て。
「スクリーン・クラシック」とかいうレコードで「ツァラトストラかく語りき」の序奏が「2001年宇宙の旅」冒頭で使われている。
 この壮大な曲が、どんなシーンで流れるのかが最大関心事であった。記念すべき年のリバイバル上映、今度こそ行かねば。

 実際に見て、言い知れぬショックを受けた。今まで見た映画がすべて吹き飛んだ。
 いったい私は何を見てきたのだろう? ン十年の映画鑑賞歴を全否定されたような気分だった。5年前の春といえばジュード主演の「スターリングラード」にはまっていた時期(14回見た)だが、その「スタグラ」が霞むほどの衝撃であった。

 何がどう、と具体的に書けないのがもどかしいが、いちいちショックだった、というのが一番近いか。
 人類創生から宇宙旅行、そして自分探し(?)の不思議なラストまで、驚きの連続である。さまざまなシーンに出てくる謎の石板モノリス。無機質にそそり立つあれは、何を象徴しているのか?

 少しずつ狂っていくコンピューター・HALの不気味さ、そして人間の逆襲。そこらへんのホラー映画よりよほど怖かった。

 そんな中、宇宙のシーンが最高に楽しかった。「美しく青きドナウ」が流れ、まるで音楽にのって宇宙船がダンスしているような。
 笑ったのはパンナム(パン・アメリカン航空)の宇宙船が飛んでいたこと、あの巨大航空会社が、2001年に存在しないとは製作当時は予想できるはずもなく。

「美しく…」がすっかり好きになり、帰宅して何度も聞いたのが懐かしい。
翌2002年にオペラ座で見たバレエ「カサノヴァ」ではこの曲が使われていた。ソファの上での男女6人のゆったりした動き、あれは宇宙遊泳のイメージではないのか。もしかして「2001年…」の宇宙船のダンスがヒントになったのかも、と想像したりしたのだった。

 私は33年もたってから見たわけだが、とにかく劇場で見られたことが収穫だった、DVDなら、あれほどのショックは受けなかったと思う。音響も良く、「ツァラトストゥラ…」の音楽も、あの驚愕の映像とマッチして、やっと見られたと感激した。

 映画は映画館で見るべきもの、その筆頭に挙げられる映画だ。どこかでまた上映してくれないだろうか?

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ニューオーリンズ・トライアル

ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション DVD ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004/07/23
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 ニューオーリンズといえば、昨年ハリケーンで甚大な被害を受けたが、復興は進んでいるのだろうか。フランコくんの「ソニー」でもこの街が舞台だったし、なつかしの「ノー・マーシィ 非情の愛」では、冷酷な仇役のフランス語なまりの英語が怖かった。ニューオーリンズ(新オルレアン)はフランス統治領だった。

 そんな訳で、まずタイトルに惹かれたのだが、法廷サスペンスものかー。
ジョン・グリシャム原作、とくればきっと面白いんだろうけど。スーザン・サランドン主演の「依頼人」しか見たことがない、あれは良かった。結局、役者で見てるのか、と言われるとそうなんですけど。

 で、今回の「ニューオーリンズ・トライアル」(03,米)は、ジョン・キューザック(ジュードの「真夜中のサバナ」主演)にレイチェル・ワイズ(「スターリングラード」でジュードと共演)というかなり好みの二人に、D.ホフマンとG.ハックマンが火花を散らす、と聞けば見ないわけにはいかない。

 ニューオーリンズの証券会社で11人が射殺され、犯人は自殺。2年後、未亡人のひとりが銃器メーカーを訴える。2度と銃による悲劇を起こしてほしくない一心で。
 しかし銃器メーカーが敗訴した裁判は一例もない。今回もハックマン演じる凄腕「陪審コンサルタント」フィッチを雇って万全の構え。

 陪審コンサルタントの存在は初めて知ったが、自分たちに有利そうな陪審員を見ぬいて採用し、勝訴に結び付けていく仕事人なのだそうだ。
 対するホフマン演ずる弁護士ローアは、正義に燃える古いタイプ。良心はあるが、ハイテクを駆使し金をかけて戦うハックマンに最初から勝ち目はなさそうに思える。
 始めは希望と自信にあふれていたローアがフィッチの力を知り、弱気になっていく過程もなかなか。トイレ(笑)での2人の論戦はたいへんな迫力だった。さすがハックマン、さすがホフマン。

 ニック(キューザック)はゲーム店の副店長。ゲーム大会の日程に差し支えるので陪審員は勤めたくない、と法廷でごねたせいで皮肉にも採用されてしまう。
 しかし、それこそが彼の狙いだった。どうしても陪審員に採用されたい理由があったのだ。謎の女マーリー(R.ワイズ)の正体も徐々に明らかになっていく。
 評決は金で動くのか、秘密をネタに脅される陪審員は寝返ってしまうのか。裁判はニックの思惑通りに結審するのか?

 いやー、面白かった。あまりに面白いので、2回続けて見た。2回目はゲイリー・フレーダー監督による音声解説で。
   監督が各々のシーンでした工夫や苦労話やアクターのエピソードなど存分に語ってくれた。たとえば、ローアが悪意に満ちた(と思われる)マーリーに[Who hurt you?]と尋ねたのはアドリブだとか。あれ、ドキッとしたんですけど。何がマーリーをそうまでさせたのか。何がマーリーを突き動かしているのか。「誰が君を傷つけた?」と聞かずにいられなかったんだろう。すべての秘密が明かされたときは、けっこうなカタルシスだった。

 思い入れのある作品に音声解説があるときは聞かずにはいられない。理解が深まり、いっそう味わい深く見ることができる。この作品でも、なるほど、単にグリシャム原作だからって、それだけで面白くなるわけじゃないんだな、と感心した。

 すがすがしいエンディングに、見ているこちらも肩の荷が降りた気分。ニューオーリンズという街の魅力も楽しめたし、本当に見てよかった。
 しかし、これはハリケーンの被害を受ける前のニューオーリンズなのだ。
 ジャズプレイヤーたちも仕事がなくて困っているそうだし。月並みだけど、一日も早い復興を願っております。

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25年目のキス

25年目のキス DVD 25年目のキス

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/01/13
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 超オタクで真面目、キスすらしたことのない25歳の記者が17歳と偽ってハイスクールに潜入取材。白羽の矢を立てられたジョジー(ドリュー・バリモア)は高校時代、いじめられっ子だった。が、高校時代をやりなおすチャンス、と前向きに考えてトライ。

 この映画、いつぞや飛行機の中で見たのだが、何しろ機内では眠いし字幕はないし、細部は覚えていない。ただ、テーマは気に入った。
 25歳。それは高校時代をやりなおすギリギリのチャンスかも。25歳当時、私はダイエットに成功し、オトコあしらいもなんとか? 若作りすれば、まだ高校生で通用したかも。などとアホを考えた。そう、私の高校時代も真っ暗だったのだ。

 高校生になりすましたジョジーも最初はドジばかりやる。が、本物の高校時代よりは数段マシである。英文学の授業では、すてきなコールソン先生(ミシェル・バルタン。フランスの元祖アイドル歌手、シルヴィ・バルタンの息子!)の目をひく。が、なんといっても時々出てくる彼、ジェームズ・フランコがいちばんカッコイイ!

 彼が出演していると知ったからこそ、わざわざDVDをゲットしたのだ。パッケージの内側に彼の写真もあって嬉しい。あんなチョイ役なのに破格の扱い(?)なのは、DVDのリリースが彼のブレイク後(03年)だったせいか。出番は少ないが、廊下を歩いている姿など、見つけるたびにドキドキしてします。この感じ、私も高校時代に…。
 ハンドボール部のキャプテン、憧れのKさんへの思いと同じだ。クラスも違うし、1度も口をきけずに終ったが。Kさんがガンのため、30そこそこの若さで亡くなったと聞いた時は泣きました。

 さて。そんなこんなで、すっかり高校生に戻った気分で、ジョジーの恋の行方をはらはら見守る。
 コールマン先生は、高校生としてのジョジーというより、知的な大人のジョジーに惹かれているのがよく分かる。
心は揺れ、恋人とも別れてしまう先生。ジョジーにもいよいよ初キスのチャンスが? が、プロムの夜、ジョジーはやむなく正体を明かすはめに。騙されていたコールマン先生は怒りを押さえきれない。さあ、どうなる?

 この映画で高校時代をやりなおした気分になれはしたが、今さら当時に戻りたくはない。でも、映画を見ることによって、こうやって色々な自分になれ、色々な時代に行ける。映画ってやっぱり楽しいなあ。

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日曜日は別れの時

B00009y3nl01  こちらは「ラ・ピラート」とは違って、複雑な人間関係ながら、えらくあっさりした展開。原題が[Sunday,Bloody Sunday]と物騒なわりには内容は至って平和、流血騒ぎはありません。「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレシンジャー監督が故国イギリスでメガホンを取った作品。「真夜中のカーボーイ」の監督だし設定も私のツボだし、かなり期待して見に行った覚えが。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16935

 30代の女アレックス(グレンダ・ジャクソン)、40代の男ダニエル(ジョン・フィンチ)。彼らの恋人は、ともに彫刻家の卵・ボブ(マレー・ヘッド)。当初、互いの存在を知らなかったアレックスとダニエルだが…。

 男女の愛人の間を淡々と行き来するかに見えるボブ。どこかふわふわした印象だったな。当時としては男同士のキスやベッドシーンがしっかりあったが、ボブもダニエルも粛々とやることやってます、といった感じで熱っぽさはなかった。それでも私はこんなにきちんとした(?)男同士のラブシーンがあることに感激していたっけ。若かったのねー。

 やがてボブは(解説によればバイセクシャルであることに疲れて)アメリカに旅立ってしまう、そこで男女の愛人たちが顔を合わすが、特にいさかいも起こらず。大人の味というか、ほんとに淡々と終わった作品。

 特筆すべきは、これがダニエル=デイ・ルイスの映画デビュー作ということだろう。まだ12歳くらいか、公園で車に傷をつける悪ガキの役でちょっとだけ出ている。大人になってからの顔とぜんぜん違うけど。この映画がきっかけでオスカーを受賞するまでになったんだから、よかったよかった。

↓そのダニエルの出演シーンがこちらから見られます!

http://aaddl.pro.tok2.com/sundy.htm

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