ブロークバック・マウンテン(300)

01_brokeback_ec  今日はヒースの誕生日ですね、おめでとう! そんな日にBBM記事がついに「300」を迎えます。別にねらったわけではないんです、ヒースの誕生日に何か書きたいのは当然ですが、それが「BBM300」になったのは偶然です。もっと早く到達する予定だったのですが、先月は不調の上にミンゲラ監督の訃報でまた落ち込んでしまって。今月に入り、連日、更新できているのは元気になってきた証拠です。

「300」といっても、雑感風につづった日も多いし、大したことではないですが、2年と数ヶ月、BBMという映画にこだわり続け、今も思いをつづれるのは幸せです。昨年の夏には勝手に思いつめ、突然の一時閉鎖(PW制)をしたりして、皆様に疑念を抱かせ心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。ブログを監視されているようで怖くなってしまったのです。

 悩みながら再開し、まもなく母が亡くなりました。ショックから立ち直る過程で、誰にどう思われようと生きているうちに書きたいことは書くべきだ、という気持ちになれたのです。そんな矢先のヒースの死。でも、BBM記事を書くことはヒースへの供養になる、と励ましていただきまして、本当にそうだなあ、と書いてきたら「300」になりました。

 今後のBBM記事はかなり不定期になりますが、まだ書きたいこともあるので忘れた頃にアップされるかと。当てにしないで待っていてください、ジェイクやヒースの出演作の記事はもちろん書いていきます、今月26日には「アイム・ノット・ゼア」が封切り、楽しみですね!

 冒頭のこのイニス、左に移動しますが、トレーラーハウスのラストシーンとつながっているような気がします。イニスはクローゼットの前から左に消えますね。そして、このオープニング。何度もBBMを見たくなるのは、ひとつの環のように物語がつながっている事も要因かもしれません。

 最新号(明日、次号が出てしまいますが)のキネマ旬報には、下記の特集が。最初にヒースが取り上げられています。テレンス・マリック監督の新作に出演が決まり、喜んでいたそうです。また、マーク・フォスター監督によると、「チョコレート」を見てアン・リー監督はヒースをイニス役に決めたと。納得です。

 2年前の今日は、ヒースのバースデイに加え、アメリカではBBMのDVDが発売された日でもありました。当時は、たった2年後のヒースのバースデイに、まさかこんなことになっているとは…。

まるで映画のように~早すぎた死へのオマージュ~
ヒース・レジャー、ブラッド・レンフロ、イ・ウンジュ、林由美香、レスリー・チャン、ジョン・ベルーシ、市川雷蔵、赤木圭一郎、ブルース・リー、ブランドン・リー、夏目雅子、松田優作、リヴァー・フェニックス】

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ブロークバック・マウンテン(299)

Sanstitre8zk  掃除をしていたら、ちょうど2年前の今日、3月12日のシネマライズ半券が出てきました。2年前は日曜だったのですね。その日の最終回、私には2度目のBBM鑑賞でした。18日からは地元でも上映があるのに待ちきれなくていそいそ行ったのを覚えています。もう2度とスクリーンでBBMを見られないのだろうなと思っていたら、14日まで渋谷シネパレスで「ヒース・レジャー追悼上映」としてレイトショー1回のみ! 悲しくなりそうなので私はたぶん行きませんが、こうした上映は嬉しいですね。

 中断していたテリー・ギリアム監督の新作も撮影再開、ヒースの出演箇所を生かしての作品になるとは楽しみです。あれから2ヶ月近くたって、私はようやくBBMの特典映像を見る気になれました。ヒースのインタビューをしみじみ聞き、リー監督の言葉に、改めてBBMの深さを思います。

 今回、また対のシーンを見つけました、というか確信したのは、ジャックからのはがきが届いた日。イニスの停めたピックアップはジャックの登場シーンと同じですね、壁ぎりぎりにボロい車を停めてます。あそこからイニスとジャックの第2章というか第2の出会いが始まるんですよね。

 帰宅して手を洗ったイニスは、ジャックからのはがきが届いたと聞き、ジーンズの腰で手を拭うのですが、おざなりでちゃんと拭けてなかった、それでジャックの葉書の両端が汚れたのかなあと思ったり。だとすると本当に細かい演出、あのジャックから便りが来たのに悠長に手を拭いてる暇はねえ?

 Nve00007 そしてそして、赤と白のピックアップで山に向かうイニスとジャック。あからさまにラリーンを思わせるツートンカラー、であることは前からわかってるのに、今回は背筋が寒くなりました。不在であるラリーンが強烈に存在しているようで。緑の中に赤がまぶしい~。リー監督、BBMでは女性陣は皆怒ってると言ってましたが、見えざるラリーンの怒りを感じますね?

 ダニエル・デイ=ルイスが1月にSAGアワードの主演男優賞を獲り、ヒースにこの賞をささげるとスピーチしたそうですが、「ラストのトレイラーのシーンほど美しい場面は見たことがない」とまで言ってくれたのですね。そうと知ってDVDを見たら、ラストがなおさら沁みました。イニスがクローゼットの扉を閉じて左へと移動し、最後にチラッと肩先が映ってスクリーンの向こうに去るのですが。「ヒース、行かないで!」と、また泣いてしまったのでした。

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ブロークバック・マウンテン(298)

Bbm3  数日前ですが、ヒースは事故死と発表されましたね。改めてご冥福をお祈りします。「ダークナイト」は見るのが怖かったのですが、思いがけず映画館で、スクリーンでヒース@ジョーカーを垣間見てしまったいま。ヒースが全力で挑んだであろう役をしっかりと見届けねば、と覚悟しております。

 さて、今日は(295)でちらっと紹介した、黒田邦雄さんの「リアリズムを貫いたセックス描写に見る究極のメロドラマ」なる記事について少々。黒田さんは2006年のキネ旬ベスト10洋画部門でBBMを1位に選んでいます。「アメリカ映画のタブーに挑みながら格調高く仕上げた演出が見事」と。また、昨年の10月上旬号「ジャンル別ベスト10 西部劇」では、ただ一人BBMに言及。西部劇としてのBBMについては(181)をどうぞ。

【「BBMの男同士の愛の正体は女の見た夢に他ならないのではないか」という記述には~。】と(295)に書きましたが、これだけだと何がなにやら、ですね、失礼しました。黒田さんは続けて「愛してはいけない人を愛してしまったヒロインのような<男>の悲劇であり、その苦しみもはかなさもメロドラマの手法にぴったり添っている。」そうです。

 黒田さんはメロドラマを<女の夢としてのサディズム&マゾヒズム>を描いたものだと定義づけているそうです。「これでもかとばかりの悲劇の襲来を受け、それを耐え忍ぶことこそ何よりのエクスタシーになっているから」と。(メロドラマというと私は真っ先に「エデンより彼方に」を思い出します。)

 私がBBMでいちばんメロドラマ的場面だと感じるのは、このモーテルのシーンですね。ジャックが離れ離れの4年の境遇について語り、イニスに「これからどうする?」と尋ねると。返ってきたのは「どうにもならない」という答えでした。本当はイニスさえその気になればどうにでもなったのですが。

 だいぶ半端ですが、今日はこれにて~。「ラスト、コーション」のショックからだいぶ立ち直ってきた(あとからじわじわきて大変でした)ので、次回はあちらのメロドラマ的要素について考えてみたいと思います。

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ブロークバック・マウンテン(297)

Bbm4  この画像を見るとジャックの声が聞こえてきます。
「Never enough time, never enough.(いつも時間がない、いつも)」

 湖畔での最後のキャンプ。この別れはブロークバックを下山する朝と対なのではないか、とふと思いました。

 ブロークバックでは、ジャックは淡々と下山準備を進めていました。イニスとまたすぐに会えると思っていたのでは?  イニスのほうが突然の下山命令に戸惑っていましたね。20年近くたった最後のキャンプではジャックのほうが去りがたいようでした。実際、逃げるように先に去ったのはイニスの車。

 イニスが次に会えるのは11月、ということでジャックは今まで抑えていたものが爆発するのですが、イニスに「他に方法があるか」でしたか、ジャックの応えは「I did, once.」でした。映画では「一度ためした」→DVDでは「それは前に言ったはずだ」のところです。ここはやっぱり、2人が全く食い違っているのだと、昨日もDVDを見直して気づきました。

 イニスはやはり肉体の愛の人なんですね。前の夜、ジャックが牧場主任の妻(実は夫)とつきあってると聞いてイニスは寂しそうな顔をしましたが、あれは、「ジャックは俺のもの。ラリーンは仕方ないが他の女に手を出すなんて」という不快というか不満というか、まあそんな感情だったのでは。それがくすぶったままだったので、「メキシコ」と聞いて、ジャックがそこで何をしてるか(イニスにしてはすばやく)気づいたのではないでしょうか?

「年に数回の行為じゃがまんできない」と口にしたばっかりに、ジャックが肉体派(?)に見られがちですが、イニスは口にせず行為で示すほうですから。山での最初の夜もしかり。ジャックは心も体もイニスが欲しくて、そして一緒に暮らすことを強く望んでいました。しかしイニスは嫌がった(you wouldn't do it, Ennis)。結果、自分たちには「ブロークバックしかない」というジャックの絶望が、昨日はひしひしと伝わってきました。

「いっそ別れられたら」と口にしたとき、ジャックはイニスとは別れられない、別れる事を本気で考えたことのない人でした。しかしイニスが泣き崩れたとき、その心境に変化があったのでは? 下山時、イニスが泣いたことをジャックは知りません。このとき初めて弱弱しいイニスを知り、その苦悩を知り、別れることがイニスのためなのかと考えたのでしょうか。

 最後にイニスは「もう耐えられないんだ」と言いますが、これは脚本にはありません。ヒースのアドリブというか、イニスになりきったヒースの口から自然に出て言葉だったのかもしれませんね。

 もっとたくさん書きたいのですが、ここ数日、PCが絶不調でして、これだけ打つのも一苦労でした。残念ですが、今日はこのへんで失礼いたします。

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ブロークバック・マウンテン(296)

08_048  BBMのカレンダーです、しかも今年の! 公開後2年たっているのにカレンダーが出てしまう。それだけ需要があるというか売れると見込んでいるわけですね。こんなの壁に貼ったら落ち着いていられない気がしますが。

 ちなみに私のPCの壁紙はイニスが同じシーンで体育座りしてる場面です。カレンダーは去年のジェイクの11月のが、そのままです。一番好きなんです。そのジェイクに向かって毎日、「どうしようジェイク、ヒースが、ヒースがあぁぁ!」とうろたえているのでした。

Shs645jgyllenhaal2mkt02 この真ん中の画像が11月ですよ。)

(295)の続きはちょっとしんどいので、今日は雑談風に少々。

 昨日は05年のトロント・フィルムフェスティバルのBBMキャストスタッフによる質疑応答の録音を聞いて、ほのぼの幸せでした。以前YouTubeで配信されたものです。音声だけですがいいんです、というか音声だけだからいいんです。

 2回通して聞いて、以前よりは聞き取れてきたような。ヒースがジャックの両親役の2人と顔合わせしたときのことを話していて。ママはembraceしてくれたけど、パパは怖い声で(あの声色をまねて)「わしはあんたの目を見るよ。」と言ったそうで、ヒースは少々びびったらしいです?(乏しいヒアリング力ですので、間違っていたらご指摘ください)

 とにかく和気藹々としていて、リー監督は電話での参加でしたが、プロデューサーのシェイマス氏(大好き!)に主演の4人。そしてミシェルは臨月で、お腹にはマチルダちゃんがいたんですね。聞いている間は私も頬が緩んで、現実を忘れていられました。もうあの頃には戻れないんですよねー、はあ。

 昨日はまた、キネ旬のBBM特集号でヒースのインタビューを読み返しました。「これは出会ってしまった2つの魂の物語」という言葉に深く深くうなづきました。それはイニスとジャックだけでなく、ヒースとジェイクもそうだと思うのです。だからこそ私たちには想像もつかないほど深い絆で結ばれているであろうヒースを失って、ジェイクがどれほどの思いでいるのか。どうか自分から口を開く気になるまで、そっとしておいてほしいのです。

 そして私たちはどうしたらいいのでしょう? 私なんかよりずっとずっとヒースを思っているファンの方の心を思うと何もいえないのですが。大事な人を失うのは耐え難い苦痛、それは私も経験が有りますから分かります。でも嘆いてばかりではあちら側に行った人たちに心配させてしまいますよね。

↓朱色会さんから頂いたコメントです。

大切な人が去った悲しみよりも
大切な人に出会えた奇跡を喜びたい
そのすべてを

貴方は、私に出会ったと思っているだろうけど・・・
私は 貴方に会うためにこの世にきました。

いっときの闇があったとしても
その先の暖かい場所へ歩みだそう。力強く。
先に行った人々は、それだけを
願っている。

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ブロークバック・マウンテン(295)

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

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発売日:2006/09/22
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 皆様、たくさんのコメント、メールをありがとうございます。最近はすっかりBBM記事もさぼっていましたのに、覚えていてくださって感謝です。共にヒースを悼むことができて心強いといいますか、私ひとりでは倒れてしまいそうですー。正直、脱力感、喪失感からなかなか抜け出せません。

 ジェイクが心配でしたが、やはり相当なショックを受けているのですね。ニコール・キッドマン、メル・ギブソンが哀悼のメッセージを出しているのにジェイクからは何も、といった記事を読みましたが、そんな余裕あるわけないでしょ! 現在、「Brothers」の撮影中らしいのですが~。昨夜はアン・リー監督にもヒースに関する質問が浴びせられたとのこと、無神経な日本の記者に怒りを覚えます

 さて、初心に返ってDVDを見直しました。今日はそこで発見したことを少し。ずいぶん安くなってると思ったら、16日に廉価版が出たのですね。これを機にたくさんの人に見て欲しいです。ジャケットを見るのも辛い~のですが。1月24日付「しんのじ」さんの99件目のコメント、ぜひ読んでみてください。便乗だなんて思いませんよ! お誕生日がヒースの命日になるなんて…。

 発見、といっても、山でイニスとジャックが親しくなり「SNOW」に似た曲をバックにジャックが山頂付近を馬で行くシーン。後ろに馬上のイニスがいたんですね、両脇に大きな荷物。今まで全く目に入っていませんでした、どこ見てたんだ、私。(ジャックだけ見ていた模様です・汗)

 そして山での最初のキャンプ。辛い告白を終えたイニスの頬にジャックが手をやりますが、指輪をしてるのが分かりました、これも初めて気づきました。

 後は~、モーテルとdozy embraceのシーンが対だって去年の今頃気づいて衝撃を受けたことなど懐かしく思い出したり。もう少し冷静になったらまた見返したいです。

 そしてそして、下記の「ラスト、コーション」特集号をやっと読みました。かなり充実した特集ですね、ますます期待が高まります。リー監督はBBMとこの作品は「姉妹」だと発言。

 私が瞠目したのは黒田邦雄さんの「リアリズムを貫いたセックス描写に見る究極のメロドラマ」です。黒田さんはBBMにも非常に好意的な評論家です。「ラスト、コーション」も女性作家の作品だそうですが、「BBMの男同士の愛の正体は女の見た夢に他ならないのではないか」という記述には~。

 長くなりますので、この件に関しては日を改めます。

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ブロークバック・マウンテン(294)

Brokebackmountain26  一夜明けたからって何も変わりません。悪夢であってほしかったけど、現実は残酷です。今日は「色/戒」の日本プレミア。リー監督は今、日本にいるのですね。

 こちらは新作について語るヒース、とっても元気そう。やっぱりまだ信じられません。

 訃報を聞いてから、イニスの老後を全く想像できなくなってしまいました。でもBBMのDVDを見れば、少なくとも30代のヒースには会えるんですよね。意を決して久々に見ました。私の様子が変だと分かるのか、オープニングでは猫が落ち着かなくて、じっくり見られませんでした(後で見直しました)。ヒースとミシェルの最初の撮影シーンが再婚したアルマ宅のキッチンでの諍いだったとはいまだに信じられません。

 さて、この画像のシーン。去年、湖畔でのあれこれを書くといって中断してしまった、その一環です。まとまらないのですが、何か書かずにはいられないので、少しだけ。

【ジャックが実家に寄るといい、何か言いたげにイニスを見ます。車に寄りかかるあのポーズ、下山時のジャックを思い出します。当時とは比較にならない立派な車、帽子もコートも高級そう。でも心は充たされないままです。

 私がイニスならやっぱりぎりぎりまで言えないでしょう。そして私がジャックならやっぱりあのように怒るでしょう。ジャックはもうイニスと会うことだけが生きる支えのようなものなのに、】

 当時の下書きは、ここまでです。いま思うのは、私はジャックの怒りも分かるしイニスの窮状も分かる、だから辛い。どちらかといえばジャック寄りではありますが、だからイニスを責めるとかはないです。イニスであれば、ああするしかなかった。一方、ジャックならばあのように怒るしキレたと思いますね。

 DVDを見直して、本当に良く出来た映画だと再確認しました。ただ、ヒースのことを思うと、今までとは全く違う風に感じたのは確かなのです。

↓来月リリースなんですね。見たいけどショックがぶりかえすかも…。

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ブロークバック・マウンテン(293)~追悼 ヒース・レジャー

060703_brokeback_sub3 もう皆さん、ご存知かと思いますが、ヒース・レジャーが亡くなったそうです。

 まずメールでお知らせをいただいたのですが件名が「ヒースの訃報」とあって、私、目がおかしくなったの、まさかヒースが?

 一読して、やはりヒースの訃報だと知り、間違いであって欲しいと思ううちにkazooさん、えいやさんからもコメントが届いて、やはりこれは現実なんですね。

 BBMのことを書き始めて2年たちました。2年前の1月18日でした。BBMのことではいろんなことがありすぎて、正直、もう書くのが怖くなっていました。DVDを見ようとすると、あれこれ思い出して辛くなってしまうし。

 でも、ヒース@イニスの元気な姿が見たいです。あとで通して見るつもりです。本当に山ほどの貴重な経験をさせてくれたBBMに主演したヒースが、こんなことになるなんて。

 やっぱり信じられないし、今は冥福を祈るしかできませんが。

 この画像、ヒース@イニスの、私が一番好きな笑顔です。

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ブロークバック・マウンテン(292)

De_mannenidylle_ver_34022a (291)を書いてから、もう3ヶ月以上たつんですね。あれからいろんなことがありすぎて、気がつけば冬も間近です。しばらくBBMのDVDも見てませんが、このシーンは(スチール写真でしょうか)まぶしく、なつかしいですね。あれから20年たちました~みたいな心境です。私はイニスでもジャックでもないんですけど。

 ヒースとミシェルが別れてしまったことで、なんだかBBMをまた思い出して悲しくなり、結局「キャンディ」は見にいけませんでした。ジェイクのほうはうまく交際が続いてほしいなあと願うばかりです。

 それはさておき、BBMとは、つくづく見る者に問いかけるだけの作品で、結論は一切出していないのだなあ、と2年近くこの作品とつきあってきて痛感します。そして向き合うファンも、深みにはまればはまるほど恋愛に対するのと同じ反応をしてしまう。つまり、その人のいい面と悪い面がいっぺんに出る。と思ったりもします。

 今後、BBMについて書くかどうかは不明ですが、おまけです、ジェイクの問題発言?「説教臭い映画はキライ

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ブロークバック・マウンテン(291)

Adfinal  左記はBBMのファンが出した感謝広告、昨年の春、大きな話題になりましたね。当時は私もこの映画をイニスとジャックのラブストーリーと捉えていたような気がします。「イニスがジャックへの愛を認めるまでの物語」というのが一番しっくりくるでしょうか。そして愛以外の要素(伊藤悟さんがいうところの裏テーマと超隠しテーマ)が大きい映画だったことも皆さんお気づきかと思います。

 BBMは愛の物語を「装って」シビアな社会問題を描いていると解釈しているわけではありません、以前、「氷山の一角」について書きましたが、海面上に出ている一部分がラブストーリー、いわば光の部分だとすれば、海面下の膨大な部分は(心の)闇なのでは、と思うのです。

 本日は昨年の雑誌のBBM記事などについて雑談風に。

 yes2号に北丸雄二さんが書かれた「クローゼットに迷い込まないための『ブロークバック山の案内図』」がネットで読めます。読み返してみて、色んな問題を提起した記事で、1,2度BBMを見ただけでは理解できない、じっくり読んで自分の中でBBMを消化しないと、と痛感しました。私も(258)あたりでようやくわかってきたようです。

 これまただいぶ前のヒースのインタビューですが、「女性が相手でないとやけにスリきれる」と。そしてテントでの1夜目のシーンのことだと思いますが「暴行されたような感覚に襲われた」。そういう感覚は経験してみないと分からないんでしょうね。ヒースとジェイクの葛藤の結果としての映像は全世界に公開されてしまう…。

 ヒースは最初ジャック役をオファーされ「ジャックはできない、イニスならできる」と答えたそうですね。「STORY TO SCREENPLAY」にはダイアナ・オサナが「私はイニス役にヒースを望んでいた、ラリー(マクマートリー)は『チョコレート』でのヒースの演技を見て『あの若者はイニスだ』」(P148)。脚本のお二方は最初からヒース=イニスだと確信していたようなのです。

 一方、ジェイクはイニス役をオファーされるだろうと思っていた、というのがなんだか不思議です、もうジェイク以外にジャック役は考えられないのですが。ジェイクがイニス、ヒースがジャックで見たい方もいるかもしれませんが、私は現行のBBMがいいです~。

 昨年のCut4月号のBBM特集はyes2号(ヒースのインタビューもよかったですね)同様、今読んでも、というよりこちらも今になってやっときちんと把握できてきたのですが、プルーが興味深いことを述べています。

【「唯一、不快に思うのは自分のセクシュアリティに不安を感じている人たちだろう。」つまり「イニスとジャックはこの映画を見て不安に思うでしょう」ということらしい。】

 もしイニスが「あなたはゲイですか?」と問われたらこう応えるかもしれませんんね。「俺がそう言ったんじゃない。あんたたちが言ったんだ。」

Brokeback Mountain: Story to Screenplay (Scribner) Book Brokeback Mountain: Story to Screenplay (Scribner)

著者:Annie Proulx,Larry McMurtry,Diana Ossana
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