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大奥(3)

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) Book 大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

著者:よしなが ふみ
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早いもので10月も今日でおしまいですね。急に寒くなりましたが皆様お元気ですか? なかなか記事が書けず、また「大奥」ネタになりましたが、明日は念願の劇場版「SP」を見に行く予定です。昨日は再放送を見て燃えましたし、11月はもうちょっと記事を書けるようになりたいです。

やはり原作が気になるので、映画の元となった第1巻だけ読んでみました。とーっても面白かったです。映画との違いも、ふんふんなるほど、と興味深く。登場人物が微妙に違っていたり、役どころも変えてあって、ですね。映画では玉木宏の演じた松島がかなり役どころを膨らませて、というか2人分というか1,5人分というか。(映画と原作、両方ご存知の型には意味、わかりますよね?)

原作では、映画のあとのエピソードもあります。映画で描かれたのは序の口に過ぎないことは存じておりましたので、どう2巻以降につながっていくのか? が焦点でしたが。いきなり吉宗が男装で出てきたのには「?」、読んでいってなるほど、と思いましたが。

見てから一月近くたっても、面白い映画だったという思いは変わっていません。で、世間の評判は如何なものか、と皆さんの感想を眺めてみて、評価の低さに愕然となりました。でも表面しか見てない人が多すぎないかなー、ある意味BBMのときと同じ感じですね?

そんな中、下記のご意見に大きくうなづきました。

【二宮を擁護するつもりは無いが、あまりに右倣えな理不尽な野次が多い。映画の水野は外見を叩かれ中身の評価は置き去り。
内面の美しさは自ずと外面に滲み出る、見た目の美しさではなく人としての美しさだ。
性格ブスには解るまいが。二宮を通して俺は確かに水野の人間性に感服した。そして実に「美しい男」ではないか。】

しごく真っ当ですね。そして、

【~主役が小柄で気に入らないとか、時代劇の伊呂波がなってないとか、BL要素が薄いとか、エンディング曲がどうとか着目点はそこかよ!?と失笑。勿体ない・・・・・】

本当、理不尽で低次元な感想が多くて凹みました。

*以下のご意見はネタバレ含まれます、映画や原作をご存知ない方、ご注意ください。

【投稿日時:2010/10/17 14:47:47 投稿者:nyanmagepunchさん
役立ち度:40人
 
彼女に諭され仕方なく鑑賞・・・だってBLだろ??気色悪いっ!!

~こんな俺でも結構楽しめました(笑)

映画の作りは非常に甘く「映画」としては評価出来ないのは事実、しかしストーリー展開は良かった。ラストのオチも良質。水野を生かしたのは「女」の情けか、いや将軍・女である前に人として「理不尽な殺生」への嫌悪、正しい判断に拍手だ。更に針子&阿部も大奥に居る限り水野の打ち首を信じ悲しみのまま放置されるのも観ていてやるせない・・・そして想いを寄せる娘と涙の再会、ハッピーエンド、いいじゃないっすか。

水野という男の潔さ・人間味ある振る舞い・言動には学ぶべき点もあり、身につまされるようなシーンが数ある。そして女将軍吉宗の明朗な決断力、それらを見て感じるだけでも充分に価値はあるだろう。】

【あまりに理不尽ではございませぬか!
採点: 投稿日時:2010/10/13 23:05:18 投稿者:某シネコンのK氏さん
役立ち度:35人
 
[B+]
良い意味で期待を裏切られた。

TBSはドラマ『山田太郎ものがたり』といい二宮君=イケメンのイメージを定着させようと必至で笑えるのだが。

それなりにかっこいいけど。

+++++++++++++

『大奥』
原作未読。

ジャニーズで客釣ってBL要素でドン引きさせるトンデモ映画。
とは言い過ぎましたが、それを逆手に取った作戦と観れば大変楽しめる作品だと思います。

原作を読んでいないからなのかもしれませんが。

オープニングからワクワクさせてくれる。
志村けんのバカ殿とさして変わらないレベルの城が引きのショットで映ったときは「こりゃ~てぇへんだ」と騒ぎ立てようと思ったけれど、
柴崎コウが大げさな効果音と共に、まるで異次元空間からワープしてきた如く光に包まれながら登場。

それにしてもこのワンシーン、彼女の将軍ルックが何一つ違和感がない上に、それどころか決まりすぎているから世界観に抵抗無く浸れた。
いい女優さん。

それに反して何かと話題の二宮君。
が、本作は二宮君が二宮君に見えることが成功したように思える。

そのお陰で水野と鶴岡のライバル関係がいい。
抱き合わせで出演したことは目に見えているNEWSのイケメン大倉君演じる鶴岡。
映画とリアルで主従関係が全く逆になっているのが面白い。

鶴岡に「俺のほうがイケメン」と言わせるなんて、(歌唱力でなく)ルックスが売りのアイドルが、しかも(役者として)憧れの大先輩に言い放つのだから得られるカタルシスは相当。
これが原因でファン同士の抗争の火種になるのではないかと心配だ。

それではファンにとって「あまりに理不尽ではございませぬか!」なので萌えさせるエピソードも。

言わずもがな中村君の腐女子キャラ。
水野の取り巻きでありながら仕立ての腕は一級という設定。
「私の特技で二宮君に喜んでもらえた!」だけで済ませればいいものの想い出作りまでしてもらったとなれば、彼に自身を投影させた二宮君ファンは昇天すること必至。
実際の中村君の特技は『BECK』で見せた脅威のリズム感だと思うですが。

大奥の内装はもちろん華やかなのだが、そこに仕えるイケメンがイケメンばかりでないのもそこに人間模様を蜂起させるものとして秀逸。
水野をいじめるザコを始め、笑っちゃうザコに至るまでバラエティーに富んだルックスを揃えてる為、二宮君が栄えるだけでなく、玉木宏の異様な存在感を際立たせてる。

そう、玉木宏が凄い。
大根役者なんて言わせない渋さ。
蔵さん(佐々木蔵之助)相手に全く引けをとらないばかりか、「俺も玉木宏ならいいかな」と言ってしまいそうなぐらい魅力的。

水野役が二宮君で満足したのは彼の見事な立ち回りがあったから。

阿部サダが何より良いのは述べるまでもなしかと。

本作はそういった役者の存在感の他、演出面でも金魚の使い方なんて『さくらん』の100倍巧い。

しかしまぁ抜群に面白いのが皆さんお盛んなとこ。

「なんで堀北さん抱かないの?」
「なんで似合わないちょんまげにするの?」
とわざわざ理解に悩む行動に出て、更にはおいしい状況下で男まみれの大奥に行くことで彼の純粋さに応援したくなる。
イケメンすぎてはこうもいかなかっただろう。

男相手に「あぁぁぁぁぁ!!」って展開まであるのだから事務所はよくOKサインを出したなと感心。
同じくBL要素を持つ『MW』がここでの描写を省いて駄作になったのを知っていれば褒めていいと思えるはず。

何も精力に満ちてるのは男だけでない。
それでは「あまりに理不尽ではございませぬか!」

将軍が純潔を貫き通すと見せかけて人並みな精力がありましたって(笑)
ケチで有名な吉宗を下町見学とか倹約に熱心な、即ちヒロイックに描いて日本の政治家をおちょくるかと思いきや、一気に人間味優先とは。

お気に入りは靴紐が外れて結いなおしてあげるシーン。
黒澤明『姿三四郎』とジョニー・トー『柔道龍虎房』のオマージュでしょうか。
製作陣がそんな映画観てるわけないでしょうが。

カメラがぐだついてるのが残念なところかな。
大奥の贅沢さの表現も衣装と遊びとイケメンだけは少し描写不足な気もする。

他にもあるけど文字制限。

ジャニーズファンを振り回した映画として語り継がれるような作品。

これから観賞する方は監督が『木更津キャッツアイ』の監督というのを心に留めておく必要があるかも。
劇場で観賞こそ勧めませんが、よろしければレンタルでどうぞ。

最後に
飽きずに人気コミックの映画化ばかりに取り組むテレビ局。
TBSに限って言うならドラマの成功例を輩出してから着手するのが筋と言うもの。

人気にあやかりコミックだなんて…

「あまりに理不尽ではございませぬか!】

以上、引用を終わりますが、一番納得したレビューはこちらです。行間を読む力が必要とされる映画まさに! 

最後になりましたが、原作には読めば読むほど感心します。男だけがかかる奇病により、男子の数が極端に少ない、という設定。しかし諸外国にそれを知られては不都合。将軍が女子であることも内緒なわけですね。鎖国の原因もそこにありそうなニュアンス。第1巻では「かつては男子も女子と同じ数だけいたらしい、それはどのような世界であったのか」に疑問を抱いた吉宗が探求に乗り出さんとする瞬間で終わっています。続きは聞いてしまったので読まないと思いますが、もし続きが映画化されるようなら、また見ちゃうかも?

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