劔岳 点の記
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誰かが行かねば、道はできない -木村大作と映画の映像- 著者:木村 大作,金澤 誠 |
前から気になってた映画ですが、シネコンで予告を見て、これはスクリーンで見なくてはならない映画だと確信しました。木村監督は黒澤明の映画も手がけた名カメラマンとのこと、「劔岳 点の記」と同様、新田次郎の原作「八甲田山」も撮影されたんですねー。八甲田地元民の私ですが、あの映画は未見です。寒いのはヤダー。ましてや雪中行軍で落命なんて、と、雪の怖さをある程度知っているからこそ、見たくありませんでした。(うちの高校は遭難した五連隊の宿舎跡地に建ってるのに。)
空撮、CGいっさいなし、というキャッチにまず瞠目します。監督の「これは撮影ではない、行である」という言葉にも。いったいどういう映画なんだ? 自然の圧倒的な美しさと、同時に圧倒的な厳しさは、予告からも想像できましたが。実際に目にして、やはりこれは大スクリーンで見なくてはどうしようもない。私たちの代わりにスタッフ、キャストが苦行してくださった、その成果を見届けなくては。そして、志の高い、こうした映画を絶対にヒットさせなくては! おそらく中高年が支えてくれるだろうと思っていましたが、好評のようで何よりです。
浅野忠信、松田龍平、香川照之。これだけのキャストがそろった映画なら、まず見る価値があるでしょう。彼らの演技はすばらしかったです。ただ一点のみ、不平を申し上げますが、音楽が過剰でした。ビバルディの「四季」はイタリアの、それもおそらく平野部の四季を描いたもので、立山の厳しい自然にはそぐいません。大体、激しい風の音にナレーションがかぶさり、なおかつ音楽が流れるのは相当に違和感があります。台詞のあるシーンでは音楽は抑えてほしい、風の音まであるのですからー。ラスト付近のヘンデル「サラバンド(『バリー・リンドン』で使われた『組曲第11番ニ短調HWV.437〔第2集第4番〕から「サラバンド』とエンディングの曲だけです、納得がいったのは。
映像はとにかく文句なしです、必見です。富士山まで出てきてびっくりですよ。「順撮り」が出演者に及ぼした効果に思いを馳せつつ、人間のちっぽけさと大自然の対比など、無心で作品と対峙するだけでいい。演技陣も文句のつけようがないです。監督、スタッフ、キャストの思いがぎっしり詰まった公式サイト。初日部隊挨拶の、香川照之さんのトークは傑作です。関係ないけど、宮崎あおい+「篤姫」の西郷どんも出てきて、この映画も大河ひきずってる?
*以下、思い切りネタバレ、というか腐れ女子モード全開です。(こちらを読んで本作を見たくなったとしたら、望外の喜びです。)
浅野さんと松田龍平が共演ですよ! どっちも新婚さんの役ですが、龍平さんちは登頂前から早くも奥さんが妊娠8ヶ月で、ぎゃ! 現実ととっても似てますね。彼もパパになるのねー。その2人の添い寝(?)シーンがあります。浴衣姿で、龍平の額には手ぬぐい、熱が出てるんです。眉とまつげのきれいなこと。ほれぼれします。私の中での日本映画界の2大アイドルが並んで寝ているだけで、くらくらきますよ、あっはっは。あー、眼福。陸軍コスプレ@龍平の手旗信号にもうっとりしました。(変? いまさら、ですか)
龍平@伊達政宗、も本当に楽しみ! 結局、話は「天地人」に行き着くのか? まじめに「劔岳 点の記」を愛する皆様、失礼しましたー。
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