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愛の手紙

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Book ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26

著者:ジャック・フィニイ
販売元:早川書房
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 きれいな表紙ですね、内田善美さんの絵と聞けば納得です。短編集「ゲイルズバーグの春を愛す」のラストの「愛の手紙」をモチーフにしているのだ、と読了した今はわかります。何故にあの作品がカバー絵かといえば、それだけ重要な作品だからですね。とてもとても沁みました。

 舞台は1962年のニューヨーク。主人公の青年は古道具屋で時代物の机を買ってきます。ブルックリンで取り壊し中の邸宅にあったものだ、と店の主人は言いました。青年は机の隠し引き出しに古い手紙を見つけます。開封してみると、ヘレンという女性が書いた、まだ見ぬ愛しい人への恋文でした。彼は返事を書き、ある方法で投函、それはヘレンに届きました。そして返信が別の隠し引き出しに入っていた…。

 と書いてしまうと荒唐無稽に感じますが、読了した方はラブストーリーの傑作、と全員一致ではないでしょうか。ラストは、非常に苦いですね、これ以外どうにもならないと頭ではわかっているのですが、せつなすぎます。主人公がジェイク(!)だから尚更ですねー。(ジェイクの新作情報を思い出したので貼り付けておきます、こちらです。アメフトの話なんですね。)

 近頃、さっぱり小説を読む気になれないのですが「愛の手紙」は例外、概要を知って、どうしても読みたくなりました。大好きな「ある日どこかで」に通じるものがありますね、時空を超えた愛です。原題の「The Love Letter 」もいいけれど、古風な話ゆえ(でもやっぱりSFというかファンタジー?)「愛の手紙」がふさわしいかも。永遠に忘れられない作品になりそうです。

 標題の「ゲイルズバーグの春を愛す」も読みましたが、なかなかです、古い街を愛するフィニイに親しみを覚えます。「愛の手紙」も62年という、ぎりぎり古いニューヨークの街並みが残っている時代だから成立したお話ではないでしょうか。彼の作品は映画化されたものも多いのですね、「インベージョン」は彼の「盗まれた町」の4度目(!)の映画化作品とか、見たくなってきましたー。

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販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008/03/07
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忘れられない小説」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
内田さんの表紙の『ゲイルズバーグの春を愛す』は未読なんですが、表紙の絵にとても心惹かれていました。内容も素敵なんですね。今度読んでみます。

ジャック・フィニイというと私にはSF作家というイメージで、ご紹介の『盗まれた町』を真っ先に思い出します。で、『インベージョン』も見ました。
ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグの共演、子供も一緒に見られる程よい怖さ(?)で、古風な作りで、私は楽しめました。

そして私も好きな『ある日どこかで』のリチャード・マシスン原作の『地球最後の男』を映画化した『アイ・アム・レジェンド』はけっこう怖かったんですけど、、、。

と、何が言いたいかというと怖~い作品を書く作家がとても素敵な愛の物語も書いているという驚き、、、です。すごいなあって。(単純ですみません~)
また素敵な本を紹介してください。

投稿: kママ | 2008年5月10日 (土) 18時32分

はじめまして びあんこさん!
いつもこっそり拝見させていただいていたのですが、大好きな内田 善美さんの扉絵に だまっておれなくなりました。
ご本人作のゲイルズバーグもの(かすみ草にゆれる汽車とか)はもちろん大好きですが、この小説の表紙のことは ぜんぜんしりませんでした。
素敵な本の紹介、本当にありがとうございました!
 ちなみに私はジェイク・ジレンホール君も大好きなのですが、彼の第一印象は
「うわ~ 内田 善美のマンガから ぬけだしてきたみたい・・・」
でした。
観たのは ムーンライトマイルでした。

投稿: portia | 2008年5月 5日 (月) 02時15分

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