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アイム・ノット・ゼア(2)

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 アン・リー監督の次回作はウッドストックを題材にしたコメディ! 来年で開催から40年ですしタイムリー? リー監督は何かこのフェスティバルに思い入れがあるのでしょうか。私はそういうフェスがあったことと、後に上記のドキュメンタリー映画が公開されたことしか知らないのですが。スコセッシが監督したんですね。フェスティバルには「アイム・ノット・ゼア」にも出てきたウディ・ガスリーの息子アーロが出演してたんですね、ボブ・ディランは出演を断った組ですか。

「アイム…」を見て、音楽が世界を変えたりはできないんだよね、と思ったのですが、これも年月が流れての実感。とりあえず昨日も書いたように「時代の空気」は描けていたと思うのです。それだけでいいんじゃないかなあ。「わざとわかりにくく描いているのでは?」という感想を見かけましたが、公式サイトにあるように「幾重にも重なり合ったイメージの集合体だけがボブ・ディランという神秘的なアーティストの本質に迫ることができる」のだとすれば、この映画はその意味では成功してるんでしょう。

 見ながら色んな事を思い出しました。ロビーの妻はTVに焼身自殺する人(ベトナム戦争に抗議して)を見ますが、その瞬間「フランシーヌの場合」が頭に浮かび、あの歌だけ聴いても今の人はなんのことやらだろうなー、とか。日吉ミミの「男と女のお話」には「世の中変わっているんだよ 人の心も 変わるのさ」とありますが、そうではなく「人の心が変わるから世の中も変わるのだ」と言った人がいたなあ、とか。

 本作を見るのはパズルのピースをはめ込んでいく作業にも思えますが、こんな映画があってもいいのではないかと。ディランがはじめて製作を許可した映画だそうですし、「これがディランだ!」みたいに決め付ける内容でもない(だから許可が出た?)。むしろ見るものを煙に巻くような。正直、なんじゃこりゃ、と思うシーンもありましたが、混沌としていて面白いといえば面白いです。ペンテコステ派の牧師まで出てきて歌ってましたよ~。

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