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昼下りの決斗

昼下りの決斗 特別版 DVD 昼下りの決斗 特別版

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 今年最後の記事がなんでBBMじゃないの、とお叱りを受けそうですが。実はこれ、とってもBBMな映画なんです。

 そもそも、この「昼下りの決斗」、BBMの脚本に名前が出てくるとのことで見る気になったのです。詳しくは(76)をご一読下さい。10月にDVDをゲットして半分見て…やめてしまいました、悲しい結末の予感が~。ようやく最後まで見てラストの台詞に涙があふれました。まさに名作中の名作です!

Steve: So long, partner.

Gil: I'll see you later.

「元気でな」「また逢おう」くらいの意味ですが、Steveがfriendではなくpartnerと呼びかけているところが…。旧友なんですけどね。こんなラストだとは全く想像できませんでした。どういうシチュエーションかは是非、ご覧になって確かめていただきたいのですが、このやりとり、イニスとジャックに思えて仕方ありません。

 いま現在、2006年の暮れにイニスとジャックが生きていたら、ちょうど2人のような老境。同居できてて、どちらかが先立つときこんな会話ができたら幸せだろうな、どちらも満足だろうな、なんて思うと涙がとまりません。「達者でな」「すぐにまた会える」。互いに年取ってれば、本当、再会まで長い時間ではないはず。

 ペキンパー、やっぱり素晴らしい監督です。特典映像で妹さんがペキンパーを語っていました。牧場と深いかかわりのある家系なのですね。繊細さは母から受け継いだ。父が早世しなかったら生活が乱れることはなかっただろう、とか。興味深い話ばかり。ペキンパー研究者たちによる音声解説も面白く聞いています。 I'll see you later.の別の意味にも言及されていて胸が苦しくなりました。

 そしてこの映画は「裏切りと贖罪の物語」とのことでドキ。BBMもそうではないでしょうか、イニスのジャックへの「裏切りと贖罪」がテーマ(のひとつ)。人間とは矛盾の塊であるということをBBMに知らされたような気がするのです。来年は、そんなことも書いてみたいです。

 特典にはこちらの予告も。同じペキンパー作品、見たくなりました。なんと若き日のボブ・ディランが出演しています。ヒースがディランの伝記映画に出るんですよね?

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 特別版 DVD ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 特別版

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 しかし、635円、これだけじゃ送料がかかってしまいます。ついでに「ブレージング・サドル」も~? 英語ブログの記事はこちら。書き忘れてましたがこの映画。台詞にランドルフ・スコットが出てくるんですよ。「俺を信用してくれ、ランドルフ・スコットだと思って」と。彼の名が出たとたん冷たかった周囲が協力的になるんです、なんて霊験あらたか♪

ブレージング・サドル DVD ブレージング・サドル

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 今は高いのしかないんですね。これも一時690円で出てたんですが、残念。やはりゲットしておくべきでした。と、2月にはテレンス・マリック監督の「地獄の逃避行」がお安く再発されます、ジェイクの「グッド・ガール」のコメンタリーで監督が言及してましたね、川で泳ぐジェイクのシーン、「『地獄の逃避行』へのオマージュだ」って。予約特価621円? キャー、絶対ゲットしなきゃ。日本未公開なんですね。

DVD 地獄の逃避行

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/02/09
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 そして同じ2月にはついにあの名作「みじかくも美しく燃え」のDVDが出ます、夢のようです。場末の映画館で感激にふるえた名画に会える! 「ブラザー・サン シスター・ムーン」同様、30数年の時を越えて再会できる喜びで胸がいっぱいです。

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DVD みじかくも美しく燃え

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2007/02/24
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 同映画で流れたモーツァルトのピアノ協奏曲第21番、通称「エルヴィラ・マディガン」(映画の原題、ヒロインの名)はとても有名になりました、皆さんもどこかで耳にしたことがあるのでは? 下記で試聴できます、2番目のトラックです。

Mozart: Piano Concertos Nos. 21 Music Mozart: Piano Concertos Nos. 21 "Elvira Madigan" & 9

販売元:EMI
発売日:2004/03/02
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 年の瀬に、物欲の嵐のような記事になってしまいました。108つの鐘を聞いて煩悩を洗い流したいです~。

 今年1年、本当にありがとうございました。BBMに始まりBBMに終わった2006年でした。去年の今頃はブログをやろうとも思っていなかったのに?

 来年もBBMのその他の記事を書きますのでどうぞよろしくお願いします、良いお年を!

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コメント

 びあんこさん、あけましておめでとうございます
 今年も宜しくお願いします、
「昼下がりの決闘」は未見ですが見たくなりました、イニスとジャックのヒントがありそうで、
 サム・ペキンパー作品は「わらの犬」「ゲッタウェイ」を見た記憶があります、バイオレンスで有名な監督ですよね、
 紅白の録画を見て先日紹介されてた「千の風になって」をテノール歌手の秋山さんが歌っていました、すごく良かったです、僕的には紅白で1番印象に残りました、ついジャックとイニスを想像してしまいます、
 今年もまたBBM関連記事を楽しく読ませて頂きたいと思っています。

投稿: イニスJr | 2007年1月 1日 (月) 15時19分

今年最後のメールになりました。こんばんは、びあんこさん。

「真昼の決斗」確か子供の頃父親の隣で観ていた記憶があります。今度ちゃんと観てみたいと思います。考えてみれば私の洋画好きは父親の影響ですね。初めてカッコイイと思った俳優が幼稚園児の時、父親が観ていた「シェーン」のアラン・ラッドだったと思い出しました。(おませだったのね…。)帰省したとき父親にこの映画の感想を聞いてみたいなと思います。もしかしたらBBMも観ている可能性がありそう。

今年は私にとってのオンリーワンの映画「BBM」に出会え、びあんこさんをはじめたくさんの方のレビューに触れ、とても幸せな1年でした。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
A HAPPY NEW YEAR!

投稿: Junjun | 2006年12月31日 (日) 21時55分

びあんこさん
またまた拙記事のご紹介有難うございます。
「昼下りの決斗」は有名作にもかかわらず、あいにく未見でして、年末年始の機会にでも鑑賞したいと思っています(アレキサンダーも観なくては)。
リー監督は各シーンに細部にわたって「意味付け」を行っているので、リンチシーンの画についても、なぜ3人の男達の手によるものなのか、きっと裏付けがあるはずだと思います。(ヒースが演じているかどうかは、何度巻き戻しても判りませんでした。)
この考察によって図らずも映画はかなり原作に忠実なのだということが解かりかけてきたようで、ちょっと怖いような気もします。

では、来年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: シャケ | 2006年12月31日 (日) 19時55分

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