« デイ・アフター・トゥモロー | トップページ | ブロークバック・マウンテン(56) »

ラ・ピラート(2)

ラ・ピラート 完全版 DVD ラ・ピラート 完全版

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2002/03/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 発売中の「映画秘宝」で「BBM」について賛否両論、と聞いて立ち読みしてみました。「男はみんなゲイである」の町山さん登場、町山さんはもちろん擁護派。

 批判派の談話で「ジョン・ウォーターズは『ゲイの恋愛はこんな綺麗なもんじゃない。アメリカの軍隊勧誘ビデオで軍隊のいい所だけ見せるのと同じだ』と言ってた」、と。

 ありがちな意見ですね。でも、そもそも恋愛って綺麗なものですか? 男女の恋でもドロドロはある程度してるでしょう。そしてドロドロしてる恋愛もの、というと真っ先に思い出すのが「ラ・ピラート」。バイセクシャルの人妻の話です。

↓以前書いた感想。

http://emmanueltb.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_e0a8.html#comments

 アルマ(ジェーン・バーキン)という人妻を、夫と女性の愛人キャロルとが奪いあう。再見してみて、アルマが選べないのが最大の問題、と以前にも増して痛感。「夫を愛してる」「でもキャロルも欲しい」。選べばいいんですよ。キャロルなんか自分から「別れよう」って言ってるし。でも出来ないのよね、こっちのアルマは。

 アルマはキャロルに向かって、「友達として好きだし、最高の恋人」と。ジェイクが言ってたソウル・メイトってやつかな。肉体関係を結ばずにはいられないような…でしたっけ。こんな発言するから、ジェイクはバイ? なんて書かれるんでしょうか。でも「BBM」撮影前はホモフォビアの気持ちがあった、と素直に語ってました。

 さて。「ラ・ピラート」のアルマです。アルマは自分を愛せないのだ、とどこかで読みましたが、これは問題。自分を愛せない人間は他人に依存する。救済してほしくなる。本当に自分が大事なら他人も大事なはずで、どうしたら良い方向に向かうか考えるのでは? 自分の行きたい方向に進むべく努力するでしょう。イニスじゃないけど、アルマもそうできなかった。何も選べなかった。そして悲劇。このへんも「BBM」と似ていなくもない。

 もちろんイニスは幼少時代のトラウマで抑圧されていた面もありますが。しかしイニスを演じたヒースは選べる人だから。「僕はジャックと行くよ」って、「Cut」のインタビューで応えていて嬉しかったな。

 どんどん話が「BBM」に行ってますが、いまや拙ブログ全体が「BBM」語りみたいなものなのでご容赦願います。何を見聞しても「BBM」を思い出してしまうんですわ。

|

« デイ・アフター・トゥモロー | トップページ | ブロークバック・マウンテン(56) »

△LGBT映画ら行」カテゴリの記事

映画ら」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/26917/1225905

この記事へのトラックバック一覧です: ラ・ピラート(2):

« デイ・アフター・トゥモロー | トップページ | ブロークバック・マウンテン(56) »