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ラスト・オブ・モヒカン

D110479675  あおさんのブログで、ダニエル・デイ・ルイスが引退していたことを知って驚いた。
http://blog.so-net.ne.jp/ao-lovestory-dvd/the-last-of-mohicans
 ダニエル・デイ・ルイスのことは、「日曜日は別れの時」で、これが彼のデビュー作、と書いたが、以来、ちゃんと彼の作品を見た事はなし。(これから見ます~・汗)そして彼を初めてきちんと見た作品は「ラスト・オブ・モヒカン」(91・米)である。

 なにしろ劇場で51回見たのだ、もちろん私の生涯最多記録、第2位の「レッド・ツェッペリン狂熱のライブ」が17回だから、ちょうど3倍、34回も余計に見ているのだ。
 週末毎にサンドイッチを作り飲み物も持参して、入れ替えのない映画館に走ったものだった。一日に2回3回は当たり前、ロードショーが終ると2番館、2本立ての映画館では併映作品は見ずにロビーで待機したり。

 これほど私を突き動かしたのは、主人公ナサナエル役のダニエル・デイ・ルイスの熱演もさることながら、エリック・シュウェイグ演じる彼の弟、ウンカスだった。ナサナエルは、白人でありながらネイティブ・アメリカンのモヒカン族に育てられ、モヒカン族の一人として暮らしている。
 モヒカン族は、父と実の息子ウンカス、そして白人の息子の3人だけになっていた。

 ウンカスはヒューロン(フランス語で「猪」の意。ヘアスタイルが猪を連想させる。北米五大湖にもヒュ-ロン湖ってありますね)族にさらわれた思い人の少女を奪い返すべく、断崖絶壁をよじ登り、救出に向かうが、力尽きる。
 あのウンカスの最期。私も見るたびに泣いたが、なにしろ51回見たので、そこに反応する女性たちもさまざまだった。
 上映前はポテチをばりばり食べて笑っていた中学生トリオは号泣していた。泣きすぎて自力で歩けず、両脇から支えられていたOL風、そっとハンカチで涙をぬぐっていた女性。
 
 あそこまでやってくれたら、たとえ目的は果たせなくても、来てもらった方に悔いはないだろう。少女は、ウンカスが落ちていった崖の下をみつめ、泣きもわめきもせず、だまって自分も身を投げた。
 沈黙の愛。互いに思いを寄せながら、言葉にする時間はなかった。ウンカスは行動で愛を示し、少女は彼の愛に殉じた。

「ラスト・オブ・モヒカン」、私はもう、この映画を見ることはないだろう。あまりにいろいろな思い出がつまりすぎて辛いのだ。
 51回見たからといって、人生最高の映画とも思わない。ただ、93年の4月から10月の、この映画への情熱を、たまになつかしく思い出すのみ。

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