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フェミニズムの帝国

Book フェミニズムの帝国

著者:村田 基
販売元:早川書房
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「たくましい女性と結婚して楽しい家庭をきずき、〈男の花道〉で命をまっとうしてますらお神社に英雄として祭られるのが男の幸せ…。」

「フェミニズムの帝国」は、そんな近未来の日本が舞台である。

 そこでは、徹底的な女性優位社会が語られる。今の日本社会の逆と思ってくれればいいだろう。女のくせに、たかが女、どうせ女は、等々の言葉に悔しい思いをしてきた世代の私としては、溜飲が下がった、かというとそうではない。非常にあと味が悪かった。とっくに処分してしまった本だし再読する気もないのだが、どこかにひっかかっていた。

 映画でいうと「女ならやってみな」みたいな感じ? 北欧の映画で、全国各地で自主上映が行われた。私も田舎にいた頃、見る機会があった。女が今の日本の男みたいに威張りくさって、男のストリップなんか見に行ったりする。メイル・ストリップを観に行くなんて今じゃ珍しくもないが、当時は斬新だった。それに、この映画にはユーモアがあって楽しかった。

http://plaza.harmonix.ne.jp/~jaja/cinema/m1.html

 だけど、こっちの小説は暗いんだよねー。主人公いさぎが加わるマン・リブ運動は、結局、いまの日本みたいな男性優位社会を目指しているように思ったし。途中から出てくるマッド・サイエンティストも凄惨なイメージで好きになれない。

 そもそも、何故あの世界では男の立場が弱くなったのか? たしかエイズが男性だけの病気で特効薬はないから、だったような。命短し恋せよ丈夫、である。「ますらお神社」って、なんか靖国神社みたい。

 読んだときも今も思うのは、男女どちらかが優位、じゃなくて、性別に関係なく、誰もが互いを尊重し尊重される社会がいいなってこと。そういうことを気づかせてくれるって意味では読んでもいいかもしれないけど。あと味悪いですよ、ホントに。

 読むまでもないけど、もっと詳しく知りたい、と言う方には、下記の考察が参考になると思います。だけど、どうしてこう読みにくい書き方するかね。5,6行ごとにスペースをとってくれれば、もっととっつきやすいのに。読む人のことを考えて書いているのかしらん。

http://isidora.sakura.ne.jp/mizu/sara3.html

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