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エバースマイル、ニュージャージー

0274  ダニエル・デイ・ルイスがオスカーを受賞した直後に公開(90年)された映画だそうだ。
 理想主義者の歯医者ファーガスが、ニュージャージーの歯科財団から南米に派遣され、虫歯撲滅という夢に向かって奮闘する。サイド・カーに機器を積み込んでバイクで移動。広大な南米の風景はぼーっと見ているだけでもなごんでしまう。

 学校やオフィスで歯磨きの大事さを説いて回るファーガス。途中で彼に一目ぼれした娘が押しかけ助手にやってきたりする。彼は妻帯者なのだけど、旅が長引くうちに妻は離れていくのだ。
理想主義の彼についていけなかったのかもしれないが。となると、押しかけ助手にもチャンスが出てきて…。

 監督はカルロス・ソリン、「王様の映画」でヴェネチア映画祭・銀獅子賞を受賞しているらしい。
「エバー・スマイル…」もサン・セバスチャン国際映画祭で何やら受賞しているそうなのだが。なんだかさっぱり…。いや、べつに小難しい映画ではなく、恋がからんだロード・ムービーなのだが。

 旅の途中でギャングのボスの歯を治療してやったり。「先生、ありがとう!」次にボスと会ったのは路上、彼はバスを襲っている最中だった。停車したバスの横に、ホールドアップした乗客がずらりと並んでいた。
と思えば妖しげなマダムがファーガスを自宅の豪邸に招待して、助手の娘がやきもきしたり。と、それなりに見どころはあるのだが、ううむ。

 なぜダニエルほどのアクターが、この映画に出る気になったのだろう?
 理想主義の歯科医なんて想像もしなかった役。全く違う役ばかり演じたがる彼らしいというか、たとえば私は「眺めのいい部屋」を見ていて、彼が出ていることに気づいたのはだいぶ話が進んでからだった。
「ラスト・オブ・モヒカン」での逞しいイメージが強すぎて、弱々しいインテリ男と同一人物とは思いもしなかった。カメレオン俳優と呼ばれるだけのことはある。

 それはともかく、まったりと南米の風景を眺めつつ思ったのは、デイ・ルイスは南米ロケに魅力を感じたのではないか、ということ。オスカーを獲った「マイ・レフト・フット」では体が不自由な役だったそうで、活動範囲も限られていただろうし。気分を変えたかったのでは?
 雄大な自然を眺め、ダニエルと共に旅した気分を味わえる映画ではあるが…。

http://c-cross.cside2.com/html/a10e0005.htm

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