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ライアンの娘

Vmzfzcpi  フリルに縁取られた白い日傘が空に舞う。眼下には青い海、岸には白いドレスの女性がいたような。D.リーン監督の「ライアンの娘」(70・英)のポスターは実に印象的だった。
http://www.inj.or.jp/seanachai/experience/05dingle.html

 日傘の持ち主はロージー・ライアン(サラ・マイルズ)。アイルランドの寒村に住む夢見がちな女性である。かなり年上の恩師チャールズ(ロバート・ミッチャム)と結婚するが、失望に終る。ロージーはチャールズを勝手に理想化していたのだ、私はただの田舎教師、とチャールズが戸惑うのも構わず。

 第一次大戦中の1916年、ダブリンで「イースター蜂起」が失敗し、アイルランドの反英感情が高まっていた頃だ。公開当時はそのへんの事情がさっぱりわからなかった。やっとクリアになったのは数年前「マイケル・コリンズ」を見てからだ。

 ロージーは独立運動を監視するために派遣されたイギリス軍の将校ランドルフ(クリストファー・ジョーンズ)に惹かれ、密会を。苦しむチャールズ。敵の男と通じたロージーはとんでもない裏切り者、最後は夫と2人、村を追われる。ランドルフは自殺。
 
 時代背景など、きちんと把握できていれば、もっとじっくり味わえたと思うが、相応のショックは受けた。アイルランドの荒涼とした大地、抜けるように青い空、イギリスへの憎悪。
 そして父ライアンに「プリンセス」と呼ばれ甘やかされて育ったロージー。舞いあがった日傘はあれからどうなったのだろう? いまこそじっくり見たい映画であるが、3時間半ですか、ひゃー。よく見たな私? 

 音楽はモーリス・ジャール、日本でもヒットしたように記憶しているが、英米では酷評だったとか。「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」の後では小粒な印象は免れなかったのだろうか。常に大きな期待を背負う巨匠とはつらいものである。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD12204/index.html?flash=1

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コメント

betyさん
クリストファー・ジョーンズ、美形でしたよね。白い軍服の似合うこと。
「鏡の国の戦争」は未見です。うちの田舎じゃ上映されず、残念でした。まあー、学校を抜け出して見に行かれたのですか。
私は「暗殺者のメロディー」は学生になってから2番館で、「昼顔」はさらに遅く、数年前ビデオで拝見しました。

投稿: びあんこ | 2006年2月26日 (日) 15時04分

びあんこさん
「ライアンの娘」私が高1のときの映画ですわ~。ものすっごい大好きな映画で、3回ぐらい観にいったんですよね~。
風景が素晴らしかったです。そしてその頃にしたらとても大人な話でしょう。
不倫ですもん。
でも、彼女が若い将校に引かれていくのもよくわかるっていうか。
この映画で私はクリストファー・ジョーンズにホの字にまりまして、「鏡の国の戦争」が短期間、回数も限られて上映されたときは、ついに学校を3時間目からさぼって観にいってしまいました(^^;)
学校を途中から抜け出して観にいった映画といえばこれと、「暗殺者のメロディー」と「昼顔」です(おいっ)。

投稿: betty | 2006年2月26日 (日) 14時50分

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