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ラ・ピラート

ラ・ピラート 完全版 DVD ラ・ピラート 完全版

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2002/03/25
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「ラ・ピラート(女海賊)、それは女を略奪する女」。こんなキャッチに背筋がぞくっとなった。 主演はジェーン・バーキンだしドワイヨン監督の80年代の幻の傑作、なんて煽られると、いったいどんな映画、とつい見たくなってしまうではないか。

 で、見たのですが。うーんドロドロぐちゃぐちゃ。アルマ(ジェーン・バーキン)が夫も昔の恋人キャロル(マルーシュカ・デートメルス)のどちらも選べないがために起こる悲劇。そこに謎の少女がからむ。14歳くらいだが、鏡に向かって「おまえ、老けたね」なんて。少女は一応、女たちの味方のようだ。

 アルマの夫(アンドリュー・バーキン、ジェーンの実兄!)は妻に執着する。どこまでも追いかけてきて戻れと凄む。平手で妻をさんざん打ったりもする。今なら許されないシーンだろうか。実の妹だから思い切ってできたのか。彼はキャロルとも取っ組み合いになる。

 キャロルの方は、アルマを愛しているけど、やはり別れましょう、と。でもアルマはキャロルに未練が。もともと別れた女に会いに来るのが間違いなのだが。それにしてもデートメレス、初めて知ったがいい女優です。惜しげもなく晒した裸身の美しいこと。存在感も十分。この「ラ・ピラート」はその後の彼女の方向性を決定付けた映画だそうだ。

http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/CMN4/katohactress2.html

 アルマとキャロルのベッドシーンは息を呑むほど綺麗。こんなの見せられると、女×女が正しくて、男×女、男×男は間違いなんじゃ、とふと錯覚するほどだ。

 結局、アルマはどちらも選べないまま、物語は悲劇へと突き進む。話的にはあまり感心しないが、やはり力作ではあるのだろう。キャッチに翻弄されて「見たいかも…」とうじうじしたままの状態よりは思い切って見てスッキリした。

 で、いつも思うんだけど、カスタマー・レビューにとんちんかんなものが多くて。この映画にも、見なくていいものを見て、「なんだこりゃ」と書いてる人がいましたが、単にシュミに合わなかっただけ、何を期待してこの映画を見たの、と聞いてみたくなる。

 映像も音楽(フィリップ・サルド)も素晴らしかった。ジェーンの兄もなかなかの熱演。この役、ジャン=ユーグ・アングラードが断るなどキャスティングが難航したそうで。だからって実の兄が夫役をやっちゃうとは。それがこの映画の最大の問題箇所かもしれない? キスシーンさえない(暴力シーンは多い)のだが、ちょっと「さらば美しき人」を思い出してしまった。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24659

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