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脱出

脱出 DVD 脱出

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2000/08/25
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 事件はジョージア州の山奥で起こった。週末のカヌーくだりを楽しみにやってきた4人の男たちは、悪夢のような現実に遭遇する。
 噂には聞いていたが「脱出」、凄かったです、いったいどうなってしまうの、と画面から眼が離せません。
 タフガイぶりが似合うバート・レイノルズ(ルイス)、繊細な演技が光るジョン・ヴォイト(エド)。そしてネッド・ビーティ(ボビー)は野卑な男に…されてしまうのだ、ぎゃー。
 エドも危なかったが、ルイスの放った矢が男たちの一人を射抜いて、からくも未遂に終るが、ああ~、怖かった。男と男の抒情詩、なんて言ってる場合じゃないよ!(汗)
 さあどうする、正当防衛とはいえ人を殺してしまったのだ、ドリュー(ロニー・コックス、いい役者だなあ)も加わり4人で激論、結局は死体を埋めて逃げよう、ということになる。
 が、レイプ犯の片割れはしつこかった、川くだりする4人をどこまでも追ってくる、ついにエドは崖をよじ登り、男と対決!

 でもって、ボビーの役はビィーティを想定して書かれたもの、って、どう解釈したらよろしいんでしょうか。アウトドア好きには見えないもんね、ルイスが「ボビーが来たのは意外だった。勧誘(彼は保険の勧誘が仕事らしい)に来たんだろ」。勧誘=男を誘う、という皮肉であろうか。
 豊かな自然をバックに緊迫の逃亡劇。激流と岩、滝、カヌーは横転。男たちは流され傷つき、もはや風前の灯火。自然と、理不尽な暴力の前には、彼らはあまりに無力だった。
 最後はなんとか…、でもあの悪夢は一生、彼らにつきまとうのだろう。

 もうひとつ特筆すべきは映像の美しさ。環境破壊への警鐘も含んだ作品だが、やはりアメリかには雄大な自然が残っているのだなあ。いや、残っていたというべきか。舞台となった川は、ダム建設で水没する運命になった、という設定である。今はどの国も、むやみにダムを作らない意向のようだけど。

 いやはや大変な作品である、72年というから30年以上前のものだが、ジョン・ブアマン様(尊敬!)すんばらしいです。「エクスカリバー」を作った方、それだけで仰げば尊しわが師の恩、ではありますが。これほど衝撃の作品が30年も前に! アカデミー賞作品賞にノミネートされたのも当然、もし受賞してたら史上まれに見る快挙だったのになあ。

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