ブロークバック・マウンテン(200)

Nve00025_1  皆様、たくさんのコメントをありがとうございます。但し書きの通り、レスはお付けできませんが、それぞれに嬉しく拝読しております。正直、レスしなくていいととっても楽~。(汗)その分、記事に専念できますので…。

 さて。私、ぜんぜん存じませんでしたが、真紅さんから情報をいただきました、【ジェイクが、People誌の2006年ハリウッドにおける最もセクシーな15人に選ばれていますよ~。】とのことでHPを当たってみたのですが、よくわかりませんでした。とりあえずジェイクと愛犬たちをどうぞ。

 えー、いよいよというか何というか、BBMの200記事目でございます。

 今日の画像はこれまた決定的瞬間です。(199)の再会キスと同じくしかけたのはジャック。
 イニスはふてくされ体育座りで動かない。行動を促すのはいつもジャックなのです。

 ジャックのイニス「捕獲」、ここで時が止まればねえ。あちこちで「ここで時が…」と思ってしまうBBMですが、200記事目の画像はこれにしようと、ずっと前から決めていました。ジャックがこのままイニスを実家に連れ帰ってれば…?

 映画のオープニングは「オペラの序曲」とはリー監督の発言、この辺は(130)に書きましたので、よろしければどうぞ。私も再読してみて、こんなこと書いてたんか! もう書くことないわ。(笑)

 といいつつ今日も書くわけですが。私、8月に14回目のBBMを見た後、やっと「普遍的な愛」がわかった気がしました。

 私はやはりイニスなのです。というより誰もがイニスであり、誰にでもジャックがいる、そう思いました。
 ただ、その人にとってのジャックがいつ、どんな形で遣わされるかは個人差があるのです。出会ってすぐ意気投合、結ばれれば最高ですが、そんなケースは一握り。とっくに出会っていたのにそうと気づかず別れてしまい、「半身」「ソウルメイト」なんて言葉と無縁に死を迎える人も多そうです。
 中には出会う前に半身が世を去ってしまうケースもあるわけで。その場合はどう出会おうとしても無理です。(シビアすぎますか?・汗)

 誰もがイニスであり、誰にでもジャックがいる、それこそが「普遍的な愛」じゃないかと思ったわけです。イニスは前にも書いたように、ジャックがどれほど大事かジャックが死ぬまで気づくことができなかった。
 大事な人の存在を手遅れになる前に認められた、間に合った人もいる。でもそうでない人も多い、そういうことではないでしょうか。

 前に「人生は不公平、ジャックは死に、イニスは平穏な人生を送りそう」という意見があり、それに対してコメントしましたが、「半身」に気づくかないのも「不公平」に当たるのかもしれません。

 しかし公平な人生なんてないですよね。公平と言うのは「誰もが同じ」という意味で私は書いております。
 同じようにこの世に生を享けても、その後は各自の道を生きていきます。家族や財産に恵まれ、健康で長生きする人もいれば、その逆の人も。でも仕方ないことではないでしょうか。

 ジャックが此の世から消える前に、彼への愛にイニスは気づけなかったのですが、シャツのおかげで、イニスはジャックの大事さに気づくことができました。一緒に暮らし、一緒に年をとることはできませんでしたが、気づけないで終わるよりはずっとよかったのではないでしょうか。

 そしてジャックのママ。DVDを見て思うのは、やはりママはジャックの2枚重ねのシャツのことを知ってましたね。イニスに「部屋を見ていいのよ」と言ったのはシャツを見つけてきなさい、と言ったのと同じ。
 イニスが階段をきしませ階下に下りてくる音を、ママはどんな思いで聞いていたのか。ちゃんとシャツに気づいただろうか、そうでなければイニスを息子の特別な存在とは認められない、とでも?
 だから、シャツを手にイニスが戻ってきたのを見て、ママは満足そうにうなづき、袋を取り出しました、よかったー。

 9月18日、目黒シネマで15回目のBBMを見たのですが、目黒に向かう道すがら、私はふと思いました、「200記事でゲイ術ブログは休止しよう」。当時は200まで書けば気が済むと思っていたのですね。

 が、やはり人の気持ちは移り変わるもの。ちょうど2ヶ月たった今、環境も激変しましたが、まだまだBBMからquitできそうにないなー、というのが実感です。コメント受付も再開しちゃったし、というわけで、これからもBBMについて書いていきますので、よろしくお願いします。

| | コメント (11)

ブロークバック・マウンテン(199)

1144680738  都内のBBM上映情報です。浅草中央で11/28~12/4。HPの作品紹介がケッサクです。【色んな意味で男の魂揺さぶりまくりの感涙大河西部劇! ハンカチの用意を怠るな!(浅名アニキ)】。さすがは浅草。←どういう意味か判る人には判りますよね。(汗)
 池袋の新文芸座では12/24,25のみ上映と。BBMで涙のクリスマス、でしょうか。多分私はいけませんが、都合の付く方、ぜひおでかけくださいね。

 そして来年1月、アメリカでBrokeback Mountain: Collector's Editionのリリースが決まったそうです。特典映像は下記の通り。

A Groundbreaking Success
Impressions from the Film (Still Gallery)

On Being a Cowboy
Directing from the Heart: Ang Lee
From Script to Screen: Interviews with Larry McMurtry & Diana Ossana
Sharing the Story: The Making of Brokeback Mountain
Music from the Mountain

 赤字部分が新たな特典ですが、前回リリース版とそれほど違うのかどうか? コメンタリーやカットシーンに関して記載はないですよね? あと魅力的なのはポストカードがついている位でしょうか? A Groundbreaking Success…詳しい内容が早く知りたいですね。

 今日の画像ですが、「決定的瞬間」ですよね。これでジャックはイニスからquitできなくなりました。イニスも自分と同じように思っていると(幻想にしろ)分かってしまったから。少なくとも「久しぶりー」で握手して終わり、ではなかったのです。

 不安をかかえてやってきたジャック(ジェイクもヒースも指がきれいですねー♪)。
 思いがけず熱烈なキスの歓迎を受け、これは夢? とでもいいたげな瞳です。しかし次の瞬間、4年間、自分たちの思いが変わっていなかったことに自信を得て、自らイニスを求めていくのです。

 その後、つらい現実が待っているのですが、それでも再会できなかったよりはずっといいでしょう、という思いをこめて(196)の「ジャックは葉書を出さなかった編」(2)を書きました。
 ここで説明するのもなんですが、舅があの時点で亡くなっていたら、少なくとも4年後の再会はなかったのでは。イニスを思いながらも、生活はまあまあ、ボビーも可愛いし。

 イニスだって結婚して子供もいるだろう。ブロークバックでの事を「そんなこともあったな」で笑って終わりにされるくらいなら逢わないほうが…、と、これは実際には葉書を書いたジャックの懸念でもあったでしょうか。
 
 どちらの思いも同じ、ではもちろんなかったのですが。少なくともイニスはジャックとの人生など考えてはいなかった。確かなのは互いが互いにとっての「半身」だったこと。ジャックはそれを知っていた、「運命の相手」なんて言葉は使わなかったにせよ。

 テキサスの男(ランドール)と牧場をやると父に告げたのはイニスへの怒り、そしてついにイニスを諦める時がきたのだ、と自分に言い聞かせるため?

 ジャックは実家に戻ったとき、あのシャツを抱きしめて眠ったりしたんでしょうか。
 再会までは、シャツを心のよりどころにしてたんでしょうね。逢うべきか逢わざるべきか悩みながら眠りについた。
 ようやく逢いに行っても同居はNo Way、だったイニス。それでもいつかは、と。やがてイニスの離婚が成立しますが…。
 イニスの離婚以降は、シャツを見る目にも諦めの色が浮かんでいたでしょうか。
 それでも「別れよう」とは言えなかったジャック。逢瀬のたびに「次は×月に」なんて相談してたんでしょうか。最後の春のキャンプでは8月の予定が流れて、ああ~。

 別れを決めたにせよ、心は刻一刻と変わるもの。このままでもいいから、11月でもいいから、イニスに逢いたい。やっぱりquitなんてできない、ジャックはそんな心境だったのでは?

 どうにも半端な記事ですが、今日はお知らせしたい情報を最優先ということで。

| | コメント (6)

ブロークバック・マウンテン(198)

2006013111295493_1 皆様、コメント受付再開にたくさんのコメントをありがとうございます。エラソーなこと書いてしまって、これでコメントゼロだったら寂しいかも、なんて複雑な心境でおりましたが、喜んでいただけてよかったです。すてきなコメントをご紹介できるのは幸せなことです。

 ところで、ジャック・パランス氏が亡くなったとの情報を頂きました。記事はこちらです。やはり「シェーン」の悪役ガンマンが強烈な印象でしたね、ジェイクファンには「シティ・スリッカーズ」に出ていたかっこいい白髪のカウボーイ、の印象の方が強いでしょうか。心からご冥福をお祈りします。リバイバル上映で見た「シェーン」での黒のハットはしっかり覚えています。善玉シェーンが白のハット。とくればBBMのこのレビュー(Blog集に入れてますが)、じっくり再読したくなりました。

【スカパーのスター・チャンネルで2007年1月1日深夜にジャック・パランス氏の追悼放送として「シティ・スリッカーズ」が放映されます。】とご案内をいただきました、見られる環境の方は要チェック、10歳頃のジェイクが拝めます♪

 さて、本日はこの画像のシーンについてです。最初の30分は何も起こらないとされているBBM。イニスとジャックが関係を持つのが性急過ぎるといわれるBBM。そういった方々にぜひ聞いてみたいことがあります。

 このシーンを、貴方はどのように解釈されたのですか?

 ジャックがえんえんと煙草をふかし、向こうではイニスが体を洗っている。ジャックの内では「見たい…、でも見ちゃいけない」の葛藤が渦まいていたのは明らかだと思うのですが、性急派の皆さんの目にはどう映ったのでしょう? ジャックが煙草をふかしながらイモをむいてる、イニスは体を洗ってる、それだけですか? 男同士だからべつにこんなもん? 

 ジャックが生ツバ飲み込みそうに我慢して見ないようにしてるのが…やっぱり分からない人には分からないのでしょうか。他の抑制しすぎなシーンはともかく、ここはけっこう分かりやすく2人のこの時点での関係を描いてますよね。イニスも親しく口をきくようになり、ジャックはますますイニスに惹かれていき、同じテントに寝た夜、さわりっこしたくなったのも無理はないと思うのですが…?

 ある意味、BBMって「逆・裸の王様」です。ぴんとこなかった方には「最初の30分は何も起こらず、イニスとジャックは唐突に関係を結び、どちらも妻子を裏切ったサイテーの男」でおしまい、裸の王様しか見えていません。しかしBBMから豊かなものを得た私たちは、王様がまばゆい衣裳をまとい黄金の玉座につく神々しい姿、無数のお付や女官たちまでが見えます。私たち自身も王宮にいる気分ではないでしょうか?

(194)の画像のポスターにrevolutionary(革命的)という言葉があります。でも映画としてのBBMはオーソドックスなものだと思います。繊細に注意深くそれぞれのキャラを描いてはいるが特に目新しい表現はありません。原作文庫の解説にあるように【「あちら側」の人間ジャックは従来の通り「殺されなければならない」】。この点は【ハリウッドが同性愛を描く際のお約束だから、この映画のパターンはむしろ古典的。】と米塚氏は書かれています。(194)のポスターの右上にもHollywood Lovestoryとあって、この解説にも納得がいきます?

 真に革命的なのは【同性愛を誰にでも「起こる」可能性がある出来事として描いている点】とのことで、確かにこれこそが「ノーマル」(という言い方もゲイの方に失礼ですよね、反意語はアブノーマルですから。けっこう平気でこの言葉を使うレビュアーが多い)、いわゆるヘテロ・セクシュアル、非ゲイを戦々恐々とさせ、BBMを必要以上にhateさせた原因なのかもしれません。

 でも、BBMが凄いのは、やっぱり個々人の差別意識を抉り出した点でしょう。それについては(194)に書きましたが。あれから、ふと子供の頃のあぶり出し実験を思い出しました。みかんの汁で紙に字を書くと、そのままでは何も見えません。しかし火にかざすとあーら不思議、というアレです。

 BBMを「気持ち悪い」などという人は、このあぶり出しみたいなもので、見かけは白いきれいな紙ですが、差別の臭いがぷんぷんするのです。BBMフリークの怒りの炎でその紙に浮かび上がる文字は「私は差別主義者です」、なーんてね。

 でもBBMは実際、いろんなものを抉り出し、炙り出す怖い映画です。怖いけど見たい。よりぞーさんの記事を読んで、また見たくなりました、悲しくなっちゃうんですけどね。ハッピーエンドが見たい方は「ボーイ・ミーツ・ラブ」をご覧下さい。未見の方、激・オススメです。

| | コメント (5)

ブロークバック・マウンテン(197)

Bbm16100yq  公式サイトで頂いた情報ですが、MOVIX橋本にてBBMが1週間だけ上映されるそうです(11・25~)。詳しくはこちらからCINEMA WORLDCUP2006をどうぞ。

 先日来、画面を明るくしてDVDを見ておりますが、イニスが戻ってきた葉書を見るシーンで画面左端に電話ボックスが映っていると情報をいただきました。昨夜、私も確認。電話中に郵便局の星条旗がイニスの後ろに見えます。また、はるか以前にジャックに葉書を出して戻るときも、この電話ボックスがちらりと画面に。(涙)

 今日は(192)の続きでもないのですが、ジャックに続きイニスの苦しみのほうを。

 特典映像でリー監督の「シャツを見てはじめてイニスは自分たちが愛し合っていたことを知った」発言を聞いて、ああ確かにそうかもしれない。そしてイニスはその瞬間、どんなにショックだっただろう! もう何度も似たようなことを書いてきたかもしれませんが、改めて、イニスだって辛かったのだと書かせていただきます。

 2枚重ねのシャツを目にしてようやくジャックの、そして自分自身の思いの深さに気づいたイニス。気づくのが遅すぎたと絶望したことでしょう。本当に取り返しのつかないことですから。

 その人への愛に気づいたとき その人はもう此の世にいなかった

 辻邦生さんの「時の扉」の帯のキャッチです。これも何度か書きましたが、これを読んだとき哀しみに胸が詰まりました。後にそれが自分の身に起きたときの思いはとても言葉にはできませんし、イニスも同様の思いを味わったことと想像します。

 もう取り返しがつかない。その人への愛に気づかず、従って十分に思いを伝えられないまま此の世を去られてしまった。そんなとき、人はどうすればいいのでしょうか?

 だいぶ前に読んだレビューで、BBMを【恋愛映画としてみた場合、死で終わらせるのはイージーなのでは?】といったものがありました。イージーという表現はBBMにはそぐいませんよね。私はあっけにとられました。

 この人、よっぽど安い恋愛映画ばかり見てきたのかしら。というか私はBBMをもはや「恋愛映画」として捉えられないのです。「BBMという映画」、という見方しかできません。そのせいもあって違和感ありすぎです。この方の締めの言葉は、

【別れることも、一緒になることもできない苦しい岐路に立った時
それを死で終わらせるのは、あまりにも安直過ぎないかなぁ~~】

 どういう展開なら「安直」じゃないんでしょ?
 イニスとジャックが11月に会い、また同じような諍いになって、それを延々と繰り返していけばリアル? 

 大体、「死で『終わった』」とこの方は捉えてますよね。そりゃジャックは死にますが、その後もちゃんと描かれてます。葉書が戻ってきたときのイニスの口から漏れた、Ah、という声にならない声。電話の向こうから伝わってきたラリーンの悲しみ。ジャックの両親だって泣いたりわめいたりはしないけど、敢えて映像にしなかっただけのことで。

 安直なのはBBMを「死で終わらせた」という捉え方そのものじゃないでしょうか。
 どんな映画もどこかの時点で終わるわけですが。少なくともジャックの死は決して「終わり」ではないんですよ。残された当時者イニスはジャックを死者とは看做していない。心の中にジャックを住まわせ一緒に生きています。
 イニスはジャックのシャツに向かってI swear...と言ったけど、それは「死んでいなくなったジャック」にではなく「心で生きているジャック」への誓いだったはずです。

 そういう発想がわからない人には、死は終わりで安直、なんですかね。
 喪失と再生はセットで語られるべきだし、BBMにもそれはちゃんと描かれています。ジャックの死と引き換えにイニスはトラウマや思い込みから飛びたつための翼を得て再生、己のジャックへの愛を認め受け入れて、残りの人生をジャックと共に生きていく。

 イニスはまた誰かをジャックのように愛するかどうか? ジャックの存在が大きすぎて、私はそれはないと思いますね。それがジャックの呪縛なのかもしれませんが、一見、孤独に見える余生でも、イニスは「お前のせいでこんな人間に」とはもはや思わないでしょう。

 ジャックと巡り会えてイニスは幸せだった。ただ、ジャックへの愛を生きているうちに認められなかったのが悔やまれる。それだけのことです。取り返しのつくことではない、それはそれとして認めながらも、イニスは生涯かけて内なるジャックと対話を続けていくのでしょう。

| | コメント (1)

ブロークバック・マウンテン(196)

Normal_11  たいへんお待たせしました。本日は(122)に続き、「ジャックは葉書を出さなかった」編(2)をアップします。もう永遠に書けないんじゃないかと焦りましたが、なんとか~。私の独断と偏見による創作でございます、なんじゃこりゃ、と思った方もなにとぞご容赦ください。

☆もうひとつのBBM~「ジャックは葉書を出さなかった」編(2)

 父ははじめから私とジャックとの結婚に反対だった。しぶしぶ許したのは私が妊娠したためで、じゃじゃ馬娘が落ち着くのだから仕方がないと思ったのだろう。それに孫もできるわけだし。息子には恵まれなかったが、もしかしたら?

 生まれたのは待望の男の子だった。父はそれこそ目に入れても痛くないほど可愛がり、「ボビーは俺に似てるだろ」とジャックに確認して彼を辟易させた。

 実際、ボビーはジャックの息子である前に父の孫でありニューサム家の後継者なのだった。ジャックと父との溝はさらに深まった。私も気にはしていたが育児が忙しくそれどころではなかった。

 父はあっけなく世を去った。ボビーがまだ生後6ヶ月の頃だ。私は自分でも信じられないくらい取り乱した。あれほど反発してきた父なのに何故。
 抜け殻のようになった私を支えたのがジャックだった。父のビジネスを継ぐのが君の義務だしボビーもいる、しっかりしろと励ましてくれた。辛い時期を乗り越えて事業は順調に発展した。本当はセールスマンには向いていないのに、精一杯やってくれたジャックには心から感謝している。

 ジャックの息抜きはボビーを連れて実家に行くことくらいだったろうか。1週間、10日と父子がワイオミングを訪ねることを私は許した。私は父の死後もジャックの実家を訪ねる気にはならなかったが、ジャックもその方が気楽だったろう。
 
 一見、快活に見えるジャックだが、判らないところのある人だった。酔うと特にそう感じた。若いくせに「俺が死んだら火葬にして、遺灰はブロークバック・マウンテンに撒いてくれ」などと口走る。ブロークバックという山だって本当にあるのかどうか怪しいものだ。酔って妄想してるんじゃないだろうか。

 ある夜のこと。酔っ払ってソファで寝込んでしまったジャックに毛布をかけようとしたとき、ジャックがつぶやいた、「イニス」と。

 イニス? 昔の女の名前では、と眉をひそめた私は、ふと気づいた。イニスとは男の名だ。

 月日は流れ、ジャックは相変わらずボビーを連れてワイオミング通いを続けていた。たまに1人だけでふらっとどこかへ出かけることもあった。私は特には追求しなかったが時々、イニスとブロークバックの名を思い出してはいらついた。

 ジャックの悪い噂を聞いたのはボビーが15歳になったころだ。男同士でどうのこうの、と。私は耳を塞ぎたかった。またイニスという名を思い出し胸騒ぎがし、なんとかして頭からその名を追い出そうと無駄な努力を重ねた。

 それから間もなくだ、あの忌まわしい「事故」が起きたのは。39歳のジャックの命を奪ったタイヤ・アイアンの凶行。

 ジャックは希望通り火葬にされ、遺灰の半分はテキサスに埋葬された。残り半分は私とボビーが実家に持参した。私には初めて訪れるライトニング・フラット。

 ジャックの両親とはほとんど話すことはなかった。ブロークバックが確かにワイオミングに存在する山だということは義父から聞いた。私はジャックの遺言だけを彼に伝えた。
 部屋を見るか、と義母に勧められたのでジャックの部屋に上がってみた。なんとも侘しい、見知らぬ人の部屋に思えた。

 クローゼットの奥に2枚重ねのシャツをみつけたときの衝撃は忘れられない。なぜこんな秘密めいた仕舞いかたを? 青いシャツはたぶんジャックのだろう。その下のチェックのシャツは? 袖口の血は何を示すのか。

 またもやイニスという名が頭をかすめた。もしこのシャツとイニスが何らかの関係があるにせよ。それがどのようなものだったのか私には知る由もない。ただ、ジャックが血のついた2枚のシャツを隠し持っていた、その事実があるだけだ。

 若かったあの日、私は確かにジャックを愛した。いや愛したつもりだった。ジャックはどうだったのだろう? 年を追うごとにジャックの心は私から離れていったような気がする。別れることもできたのに、私はそうしなかった。そしてジャックも離婚を切り出しはしなかった。

 ジャックの死から20年以上が過ぎた。ボビーはもう30代後半、LA在住だ。テキサスの田舎と違ってのびのび暮らしているらしい。結婚したがらないのはジャックと私の結婚生活の影響だろうか。確かに手本になる夫婦ではなかったと思うけれど…。

 私も老いた。商売はとっくに人に譲り、チルドレスの片隅で、私はひっそりと生きている。

| | コメント (1)

ブロークバック・マウンテン(195)

2006012214074088 またまたジェイク情報からです。11/19の日曜洋画劇場は「40周年記念 デイ・アフター・トゥモロー 」だそうです。でも'05、ってウソですよね、BBMと同じ制作年って? 二ヶ国語、文字放送。40周年記念というからにはノーカット? どちらにせよ、楽しみですね♪ ヒース出演作の地上波放送は何度かありましたがー。

 次は【米国で民間のお化け屋敷の形を借りてキリスト教の教えに基づく世界観を広めようとする「ヘルハウス」(地獄の家)が静かな広がりをみせている、との新聞記事】をご紹介いただきました。アメリカってヘンな国だなあ、という思いがまた強まりました。

 BBM以前は私、アメリカにほんとに興味がなかったです、徹底したヨーロッパ志向でしたから。アメリカ映画はたまに見てたけど非アメリカ人監督の作品が多かったような。BBMも厳密にいうとアメリカ映画じゃないのかもしれませんね?

もっともっとアメリカ Book もっともっとアメリカ

著者:落合 信彦
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する


 先日この本を読んだのですが、第6章「宗教のコンビニエンス・ストア」がとても面白かったです。キャッチも「テレビ伝道師がモラルのバーゲンセールをする世界最大の”宗教国家”」と傑作です。ヘルハウスの記事もまさに「モラルのバーゲンセール、あるいはモラルの見世物小屋化」を示しているような。

 この本でようやくアメリカのプロテスタントの実態がなんとなく分かりました。ざっと紹介しますね。

【本流】は英国国教会派、スコットランド長老派系、クエーカー派など東部の英国系社会を中心に根を張った。

【2大宗派】バプティスト、メソジスト。イニスはメソジストでしたね。彼自身が信じていたかどうかは別として。英国国教会派から分離した宗教だそうです。

 BBMにSMUという大学が出てきたように記憶してますが。ラショーンの台詞です。これはテキサスにあるサザン・メソジスト大学でしょうか? フットボールの名門だとこの章に書いてあります。

【アメリカ生まれの新興宗教】キリストの弟子、モルモン、クリスチャン・サイエンス、エホバの証人、救世軍(NJWindowさんからコメントいただきました、イギリスが発祥ではないかと。調べてみたら確かにそうでした。単行本を経て文庫になっているのに指摘されなかったものと見えます、というか気づけよ自分、ですよね。たいへん失礼致しました。11月22日:追記)など。モルモンはBBMとも深い関わりが。(笑)

「TV説法」については書く気になれませんので、ご興味ある方は「もっともっとアメリカ」をどうぞ。10年以上前に書かれた本ですが、まあまあ役にたつのでは。

神曲〈1〉地獄篇 Book 神曲〈1〉地獄篇

著者:ダンテ アリギエーリ
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 でも記事のヘルハウスはそれなりに面白そうですね、特に舞台版の方は。情報をお寄せくださった方は、【地獄のほうが面白そう。心の狭い、狂信的な人たちが集う天国より、地獄の方がよっぽど楽しそうです。きっと、イニスとジャックもいるしね。】

 私も地獄行きが楽しみになってきました。メールでダンテの神曲「地獄篇」の話も出たのですが、確かにバラエティに富んでなにやらテーマパーク風? 天国篇も読んだはずなのに全然、記憶にないです。つまんなかったのね、きっと。概略はこちらから

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(194)

Brokeback50 BBMのポスターでございます。CDジャケットにも使われた写真、イニスもジャックも楽しそうですね、ここで時間が止まればー、なんていつも思ってしまいます。

 ジェイムズ・シェイマスが現在Focus Featuresを率いているようなのですが、ラインナップはなかなかの秀作揃い、感心しております。もちろん最高に成功したのがBBMなわけですが。

 DVDの特典映像を見ていてシェイマス氏(蝶ネクタイで親しみやすい感じのオジサマ)が、とにかくBBMの映画化権を取れて嬉しかった、と語るのが印象的でした。リー監督との付き合いが長い彼のこと、これはもう絶対アンちゃんに撮らせたい、と思ったに違いありません。

 リー監督もBBMを撮れて嬉しいとよく言ってますよね。難しいテーマの映画で、興行的な影響は気にならなかったのかと聞かれても、低予算映画だしねえ、とあっけらかんとしていて、インタビュアーが困惑してるような? 制作費が回収できればOKって感じだったんでしょうか。

 このBBM Cast Interviewsでのヒースの発言も注目です。アメリカはready(BBMを受け入れる準備が整っているか?)の質問にI don't care.(どうでもいい)と言ってますね。そして「Nobody's business but theirs.」(彼らの問題だから)と、どっかで聞いたような台詞を。ジェイクはしじゅう出演できたのは誇りだと言ってるし、そういう映画なんですね。ヒットしようがしまいが関係なかった。制作側は作る事に意義があり、出演者も出られて誇りに思うと。

 この映像のコメント(上から2番目)には、I think it's important when you make a movie to think about the main target group.(映画を作るときにはターゲットとする層を考えないと)とごく当然のことが書いてありますが、BBMは「べつにいーんじゃない、そんなの?」って感じで作られたようですね。とにかく世に出すことに意義があるってことで。それが意外な反響を呼び、関係者がいちばん驚いている、というところでしょうか。

 そして実に様々な感想が見受けられるBBMですが、不寛容な意見にはかたくなさと同時に差別的な意識がからんでいると思うのです。それに関連したメールをいただいたので考えこんでしまいました。

 日本にはピラミッド式に差別の構造があるそうですが、一般家庭を考えてみても、差別といわないまでもストレス発散には、こんな図式がありそうです。

 パパ、会社で上司に叱られる→家でママに八つ当たり→ママは子供に小言→子供は学校でいじめ。あまりに短絡かもしれませんが。

 私はかつて、あまり人聞きのよくない仕事をしてまして、先輩は「僕らは不可触賤民、アンタッチャブル」と自虐的に言ってました。ある日、職場のビルのエレベーターでのこと。別会社の男性が、私がウチのフロアの階のボタンを押したとたん、すごい目で私を見たのです。差別まるだしの目でした。

 私はもうおかしくておかしくて。あー、やっぱり私らはアンタッチャブルなんだ。そしてこんな仕事をしてる人間ならこんな目で見てもいいのだ、とこの男性は思っているのね。なんてわかりやすいんだろう。そして、なんて怖いことだろう。

 あの男性は生業で人を差別しました。そして自分がそういう人間であるということを、私にあからさまに示しました。その怖さがわかってないのが凄いです。もし私が彼なら、たとえ、この女、あんな会社で働いてるのかと見下しても顔には出しません、差別的な人間だとばれるのはイヤですから。

 脱線しましたが、BBMを見て「気持ち悪い」「生理的に受け付けない」と誰でも閲覧できるブログに書くのはどういう神経なのでしょうね。私もかつて「今までこんな気持ち悪い映画を見たことがない」という感想を読み、その人がアフィリエイトをやってる(つーかアフィリのブログに映画の感想も書いてた)のを知り、絶対にこんな人のブログから買い物するもんか! と。私が彼なら売り上げを考慮してもう少しソフトに書きますがねえ。

 思うに、挫折を知らない「強い」人は一般的に冷たいのでは? 高樹のぶ子さんの小説、「光抱く友よ」に「強い人って冷たい」という台詞があり、当時はぴんときませんでした。自分では強いつもりでしたが、冷たいつもりもなく。でも今思うと、やはりその頃の私は冷たかったです。今は挫折や喪失を知り、その分、人の気持ちを考えられるつもりですが。(汗)

 結局、想像力の問題なんでしょうか。子供は経験不足がゆえに平気でいじめをやるのかもしれません。長じて反省し、「いじめられる辛さ」を想像し、または経験して人の気持ちを考えられる人間になればいいのですが。昨今の世情を見ていると大人の方が問題ありそう。虐待も多いですよね。少子化問題より、せっかく生まれてきた子供たちが虐待で殺されないよう、きちんと見守ってほしい。

【ゲイの方の
「同性愛っていけないことなんだろうか。なんで同じ人なのにちょっと違うだけで残酷なことをしてしまうんだろう。」
 という文章を読んで、泣けてきました。】

 メールのその部分を読んで私も涙。セクシュアル・マイノリティは、みんなこんな思いをかかえているのでしょうね。1度も悩まずゲイです、と明言できた人は皆無でしょう。私なんぞゲイの存在を知ったのは11歳のときで、そのときから好感をもっていたので、ゲイを知らない時代より知ってからの人生のほうが何倍も長くて。「同性愛がいけない」なんて思ったことないですから。

 しかしBBMのテーマっていろいろ論議されてますが、「自分が差別的かどうか抉り出す映画」の要素がいちばん強烈かもしれません。「自分も差別的かもしれない、でもイニスとジャックが愛しいのだから、せめて今後は差別意識に敏感になろう」といった人はともかく、「気持ち悪い」で終わってしまう人は、ちょっと自分を振り返ってみたほうがいいかも。

 まあ、べつに振り返る必要はないですけどね。せいぜい私が「この人は人の気持ちがわからない差別主義者なんだな。そしてそのことをブログを通じて全世界に発表して恥じない人間なんだな」と感じるだけのことですから。

 文章には書いた人の全てが現れることだけは肝に銘じていただきたいですね。と、これは自戒をこめて。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(193)

Brokebackmountain_24 本日はジェイク関連の情報あれこれと雑談ですー。

 まずGetty Imagesに10/16の画像がアップされてます、とだいぶ前に情報をいただきました。ランスと一緒ですね。お知らせが遅れるうちに19日の画像も。こちらはカジュアル、ジェイクIn NYです。秋って感じですねー。

 お次は悲しい話題、ジェイクのナレーター作品がYouTubeで見られなくなってます。期間限定だったのか、でも少しの間でも視聴できてよかったです、皆さんにも喜んでもらえましたし。少しだけ書き取りもしました、そのノートを開いて読んでみると、ジェイクのあのやさしい声が聞こえてきそうです。

 こちらはジェイクの新作Renditionの続報です。ピーター・サースガードが新たに出演者リストに。「ジャーヘッド」に続いての共演ですね、ますます楽しみ!

 続いてケーブルTV情報です。
「遠い空の向こうに」がケーブルTVの「ムービープラス」チャンネルで放映されます。
 未見の方に、ぜひご覧くださいね。放映時間は下記の通りです。

11/11(土) 08:45~
  16(木) 10:45~
  21(火) 03:45~
  26(日) 21:00~
  30(木) 06:15~

 そして、今日の画像のシーンで流れた音楽(サントラCDには未収録?)と良く似た音楽が「21グラム」のサントラにあるそうです。作曲が同じグスターボ・サンタオラヤなんですね。イニスがどんよりと放牧地に向かうシーンの音楽も同作品のサントラと似てると、どこかで目にしたような。試聴はここの3曲目をどうぞ。確かに似てますね。

 最後に、皆さんPBSってご存じですか? Post Brokeback Syndromeの略なんだそうです。下記は情報をくださった方のコメント。

【BBMを見て、はまった人がなる病気? I go to see doctor and I said I’m PBS(Post Brokeback Syndrome) これって不治の病かも。】

 不治の病…、私も間違いなく高山病というかBBM病ですが、きっとPBS患者でもあるんでしょう。こんな記事(英語)もあります。PBSというよりBBM病を治すには下山するしかない、といった内容ですかね?

 以上、悲喜こもごもの情報を終わります。

 いよいよ本題の雑談(笑)ですが。なんてことないんです、やっと画質調整して初夜のテントシーンを見ました、というだけの話。TVのリモコンで画質調整ができるはずが反応がない。ま、いっか、と真っ暗で何も見えないテント内はいつもすっとばしていたんですが。リモコンをよくよく見たらDVDモードになってました、あはは。実は電源のオンオフもリモコンでできなくなってて、1年半でもう壊れたか、と思ったら。(汗)

 単純ミスに気づき、いよいよ画質調整に挑んだのが一昨日。画面をどんどん明るくしていくと、あーら、くっきりはっきりのテント内。こんなに見えなくてもいいわー、キャーとか言いながら更に明るくして…、すっきりストレス解消♪ DVDのレビューの中には「真っ暗で何も見えないDVDを売りつけて」と怒りの声がありましたが、やはり画質調整で見えるのですね、うふ。

 で、2日目の例の糸引きキスも、やっとやっと確認できました、今頃! 今日の画像はあまりに真っ赤なのですが、画質調整の話題なので使ってみました、なんてね。

 ついでですが、イニスが郵便局でYou bet.の葉書を書くシーン。郵便局内でイニスが台に向かって立ってるのが外から見えるんですね、今までぜーんぜん気づきませんでした。やはり画面を明るくした効果でしょう。明るくした結果、他のシーンでも調度品とかイニス宅の乱雑具合とか、さらにさらにはっきり見えて、そんなの見えなくたっていいんですが、これもDVDの楽しみのひとつかと。また何か発見があるといいなあー。

 本編は悲しくて何度も見る気にならないのですが、メイキング等の特典を見ていると、やっぱり見たい、となります。特典→本編→特典、と交互に見ると、あまり悲しくならずに済むのかもしれませんね?

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(192)

18 「ジャックの死の真相」についてどのようにお考えですか、とご質問を頂きました。その方同様、私もジャックは殺されたと思っておりますが、事故だと信じている方もいらっしゃる由。
 事故だとしたら、ずいぶんフォビア殺人を匂わせる死因ですよね。イニスは「タイヤ・アイアン」と聞いただけでぴんときてました。

 原作者のプルーが「イニスとジャック、こんな辛い目にあわせてごめんなさい」と言ったとか聞きますが、その中にはジャックの死因も含まれるのではないでしょうか。

 映画ではイニスの想像としてずばりの現場が出てきます。ラリーンの電話での説明で「タイヤ・アイアン」が出てきたとき。
 原作では、ラリーンが「事故で」といったとき、イニスは違う、と考えていますし、ジャックの実家では牧場の男の話をジャックの父から聞いて「やっぱりタイヤアイアンだったわけだ」と。
 プルーはBBMについて「愛の物語ではない、アメリカの地方のゲイフォビアの激しさについての物語だ」と語ったそうで、私は日本での公開前にそのことを知り、けっこうなショックを受けたものです。

 真実は闇の中、なのですが、死因よりも私は、ジャックが命を絶たれた、何ら希望を叶えられずに世を去った、そのことが傷ましくてなりません。
 命と引き換えにイニスを目覚めさせることはできたにせよ、イニスと牧場をもちたいという望みは潰えました。
 
 ジャックの思いを受け入れられなかったイニス。男同士で暮らしたりしたら命がない、と怖気づいたイニス。
 死んだのは己のセクシュアリティに忠実であろうとしたジャック。生き残ったのはそうしなかったイニスでした。

 イニスは生涯かけて、その意味を考えなければなりません。何故自分でなくジャックが死んだか。何のために自分は生き残ったのか。此の世にいないジャックと向き合い、対話していく中で答えはみつかるのでしょうか。

 それにしてもジャックはどんなに辛かったかと思います。何もかもうまくいかなくて、高い壁に囲まれた闇に取り残されたような気がしていたでしょう。
 4年後に再会しますが、ジャックはたぶん忘れられるものならイニスを忘れたかったんですよね。
 結婚して地道に暮らしているだろうイニスと会ってどうなる? 金目当てといいながらラリーンとの間に息子もできたし。が、舅がいけすかない。営業の仕事だってジャックに向いていたかどうか。相当、無理していたのでは?

「早く自分の牧場を持ちたい」
 イニスと親しくなる前にそう言っていたジャック。それはやがて「イニスと牧場をやりたい」に変わっていきました。再会時のキャンプで具体的な夢を語るジャック。あっさり拒否したイニス。当時からのすれ違いは、離婚時、決定的になります。イニスは自分と、男と同居するなんてあり得ないのだ、とジャックは思い知るのです。

 今日の画像は、ジャックのうつろな目に映る闇。イニスとの決定的なずれに気づいてしまった絶望。イニス似の男娼(しつこいですがBBMの撮影監督)と泥のような闇に消えていく場面は何度見ても…。

 その対極にあるのが回想シーンでのdozy embrace、まどろみながらの抱擁。私も泣きたくなるほど(度々、泣きながら見てますが)好きなんですが、何故あれほどに心を打つのでしょうか。
 ジャックが長年、心のよりどころとしてきた山でのイニスの抱擁は、きっとジャックの中でどんどん甘美な神聖なものに変わっていったと思うのです。
 映画では映像ならではの表現がされていますし、原作ではプルーが苦しみつつ推敲を重ねたというBBMの白眉でした。

 またDVDを見たくなりましたので、本日はこのへんで。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(191)

2006013111324088 またもや公式BBSで頂いた情報ですが、11月1日、水曜日、フジテレビ系列で23:15から放送の「グータン・ヌーボ」にアン・ハサウェイが出演するようです。楽しみですね。

 さて、本日はまたキリスト教がらみの話なんですが。町山さんのこの記事にはぶっとびました。「ドニー・ダーコ」をご覧になった方はご存じでしょうけど、キリスト教主義といっても妙な学校も多くて。ミシェルが「同性愛の映画に出た」ことで縁を切られた母校もその類?

 アメリカはプロテスタント信者が新天地を求めて移住し建国されたわけですが、今や宗教の坩堝でもあるのですよね。町山さんの「キリスト教徒のアルカイダ」が懸念してるようにイスラム勢力の拡大。「エクソシスト」を見たときは、なんでカトリックのイエズス会(といえば、あのザビエル。GTOじゃないスよ・笑)なんだ? と怪訝に思ったものですが。建国後、どんどんカトリック国からも移民がきたのでございました。

 ところでザビエルってバスク人だってご存じでした? BBMでは食料調達係で登場しましたね。バスク人については(21)に書いてます、よろしかったらご覧ください。そしてそしてバスク人は、今日の本題、堀田善衛の小説「路上の人」とも関わりがあるのです。

 この小説を読んだ当時、私はカタリ派という異端に魅せられて関連書籍を読みました。カタリ派の聖職者は常に2人で行動したため同性愛と間違えられたということも知りました。13世紀に彼らは十字軍によって殲滅させられるのです。彼らが最後に立てこもったのはモンセギュールという山上の城でした。

【モンセギュールの山そのものは、それは、山などというよりも、太い釘のように屹立した、一つの<岩>であった。誰がモンセギュール、すなわち、安全なる山、と名づけたかはもとより明らかではなかった。(中略)

 西、南、北の三面は、おそらく七十度以上の斜度を持つ、高さ二百メートルに及ぶ断崖であり…】

 難攻不落と思われたモンセギュールですが、山の民・バスク人によってその攻略ルートを発見されてしまいます。その後の悲劇はとてもここに書く気になれません。結末を知って、この小説を買ったはいいけど、1年も読めずに放置してたくらいですから。

 カタリ派とBBM、もちろん全然違います。ただ、今バチカンは十字軍を誤りだったと認めている。今では同性愛を批判しないプロテスタントの教会もあるとメールを頂きました。そりゃそうですよねー、元々、批判される筋合いはないのですから。

 とってもヘンテコな記事になりましたが、「路上の人」については一度、書いてみたかったので。

 お付き合いいただき、ありがとうございました。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(190)

323840_016  公式サイトのBBSで頂いた情報ですが、アン・ハサウェイが先週の「英語でしゃべらナイト」に出演、インタビューを受けていました。インタビュアーの釈由美子さんが現れたとたん"You're beautiful!"率直な人ですねー。今夜、再放送予定です。深夜1:10~、NHK総合。HPはこちらです

 今日は、ジャックとキリスト教について書いてみたいと思います。「Water Walking Jesus」を歌い、「此の世の終わりが来たら俺たちみたいなのは地獄に落ちる」と言っていたジャック。実のところ、キリスト教についてどう思っていたのでしょう。

 信じてはいなかったと思います。でも、敬意は払っていたのではないでしょうか。というのもママが信者だったから。火葬にしてほしいと(復活を望まなかった)遺言したくらいだから、ジャック自身に信仰はなかっただろうけど、大事なママが信じていたのだから。忌み嫌っていたならキリストを称える歌なんか歌わないはずです。

 作家の井上ひさしさんは少年時代、事情があって山形のカトリック系の施設に入っていました。尼さんたちがとてもよく面倒をみてくれたそうです。井上さんは信者にはなれないが、あの親切な尼さんたちが信じている宗教だから大事に思う、と仰いました。

 きっとジャックもそんな気持ちをキリスト教(ペンテコスタ派?)に抱いていたのでは。大事な人がたいせつにしているものだから敬意を払う、ということです。

 てなことを考えていた時に、遠藤周作さんの「私のイエス」という本を読みました。彼はカトリックなのですが、お母さんが洗礼を受けた流れで自分も、といった感じで自主的な入信ではありません。何度も信仰を棄てようと思ったそうです。「母が着せた洋服(キリスト教)は私には窮屈だ」。しかし、それに代わるものがなかった。

 そして、遠藤さんのお母様が世を去ります。深くお母様を愛していた遠藤さんは、「母親がその半生を通して信じて生きたものを、自分がよく究め尽くさないで棄てるのは申し訳ない」と。

 その考えはさらに変わります。経験を積むうちに到達した考えは、「人間はたくさんの情熱で生きていくことはできない。生まれた環境や場所を背負って生きていかざるを得ない」

 なんだかBBMみたいですね。遠藤さんは「私をわかってくれるはずの私の女房とイエスの違い」についても書かれています。

「女房の場合、もし私が浮気をしたら怒るだろう。人は裏切った人間に対して怒るものだ。

 イエスもやはり裏切れば悲しまないはずはない。しかし、なぜ裏切らなければならなかったか、なぜ裏切るような弱い性格だったのか、といった、裏切る人間の哀しみとか、その背後にあるものすべてを分かってくれる。」

 こうして遠藤さんは日本人としての解釈で聖書を読むようになります。弟子中心の読み方といいましょうか。とてもすんなりと読めましたが、イエス・キリストはやはり愛と寛容の人ですね。「怖い、厳しい、罰を与える神」は旧約聖書の方なんです。ソドムの話もありますし。

「私のイエス」を読んでいて、キリストは同性愛に対してもそれを禁じたりはしなかっただろう、と確信しました。「泪(なみだ)にてイエスの御足を濡らしし娼婦」の話にこうあります。

 何も言わないでイエスを見つめた目から泪があふれる。それだけでイエスは彼女の半生の惨めさを知り、「それでいい。わたしはあなたの哀しみを知っている」。

「この女は多く愛したのだ」とイエスは言い、「多く愛したものは多く許される…」

 こんな慈悲深い人が、同性愛がどうこうとケチくさいことを考えるはずないですよね。

 わかりやすい内容のせいか、Amazonのレビューにも好意的なものが多いです。

「最近のキリスト教の文献(ユダの福音書)の研究でイスカリオテのユダが、単なる裏切り者ではなく、実はキリストの教えを他のどの弟子よりも理解していたのではないかとの説がありますが、遠藤さんは、はるか以前にそのことを見抜いていたと感じさせます。 」といった感想もあります。

 が、この本を全否定しているカトリック教徒のレビューも載ってます。ゴリゴリの信者とはこうしたもの、という具体的な例ですね。ジャックを死に追いやったのはこんな人々なのかもしれません。

私のイエス―日本人のための聖書入門 Book 私のイエス―日本人のための聖書入門

著者:遠藤 周作
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(189)

209477bgif_w_1  以前に使った画像なのですが、ぴったりのトピックスをみつけたので。このブログの10月18日の記事です
 青いシャツにカウボーイハットの人、かっこいいですね! さすがはThe Marlboro Man! 日本語でも記載があって親切です。

 イニスとジャックのシャツ、ジャックのピックアップなどでお馴染みのe-bayですが、BBMの衣裳類がたくさん出品されてるとの情報をいただきました。ジャックのコートやハットは垂涎ですね。でも舅のバックルなんて?

 さて、本題にまいります。

Moon Riverといえばヘプバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」(原作はカポーティ)の主題歌として有名ですが、この歌に関してメールをいただきました。これがイニスとジャックの歌だと…。正直、意外でした。というか、スタンダードナンバーとして馴染みのせいか、普通のラブソングだとばかり? オーソドックスな訳詩はこちら。

 ですが、メールを読む進むうちに、じわっときてしまいました。

【どうして涙がでそうになったか、 Oh dream maker、 you heart breakerです。「夢を見させて、心を砕いた」。

 このムーンリバーは、「理想のパートナーを象徴している」と、誰かが言ってました。

 ジャックにはイニスが、イニスにはジャックが「ムーンリバー」だったんです。】

Moon river
wider than a mile
I'm crossing you in style some day
Oh dream maker you heart breaker
Wherever you're going I'm going your way

Two drifters off to see the world
There's such a lot of world to see
We're after that same rainbow's end
Waiting round the bend my huckleberry friend
Moon river and me

 うわー、本当にイニスとジャックにぴったり。目からウロコがぼろぼろ落ちました。

Two driftersにもぐっときました。流れ者っていう意味ですよね。
huckleberry friendは幼な友達? 「ハックルベリー・フィンの冒険」と関係あるのでしょうか。あれも主人公は流れ者では?

 と思ったら、huckleberry friendについて、こんな記述が。
The phrase (huckleberry friend)is on many top ten lists of favorite quotes from Hollywood films:
"I'll be your huckleberry": Doc Holliday to Wyatt Earp in Tombstone. It was the WAY he said it. Great flick!!!

 ハリウッド映画ではよく使われるセリフなんですねー、「おれはお前の huckleberryだ」と「Tombstone」でドク・ホリディはワイアット・アープに言ったそうです。み、見たいかも。実在した西部開拓期の英雄、ワイアット・アープと親友ドク・ホリデイの戦いと友情を描いたウエスタン大作! やはり西部劇です。
「西部劇とは女の元に帰れなくなった男たちが男を求めてさすらう話」と先日のキネ旬の記事にもありましたが…。

 こうしてみるとますます、「ムーン・リバー」がイニスとジャックの歌に思えてきました。
 イニスにとってはジャックが、ジャックにとってはイニスが、渡るに渡れぬMoon Riverだったんですねー。
 そう思いながら歌を聴いたら、本当に涙が。

dream maker you heart breaker...

ティファニーで朝食を DVD ティファニーで朝食を

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2006/04/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 バーバラ・ストライザンドの豊かな歌声で「Moon River」をお楽しみ下さい。映像は「ティファニーで朝食を」の名シーン集。映画では窓辺でギターを爪弾きながらヘプバーンが歌いますが、その場面も入ってます。
 そして最初と最後には猫ちゃん登場、猫好きにはたまらない映像ですー、1度レンタルで見たきりですが、再見したくなりました。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(188)

Sanstitre4io こんなに辛そうな顔してたんですね、イニス。(今頃気づいた?・汗)これじゃジャックも強く言えないですよねー。手を頬に、の前にジャックはイニスの耳を掴んでますよね。ジャックの願いを聞き入れてくれないなんて、耳を捻りあげてやれ! と思ったことも正直、ありました~。(滝汗)

 でも、でもー。次のようなメールをいただいて反省しちゃいました。

【川べりでイニスに「耐えられるかぎり、耐えるしかない」と告げられたジャックがイニスの頬に触れるところ。もう一つはモンロー家の感謝祭のディナーでイニスが「パパには翼がないから」と言ってジェニーの頬に触れたところ。同じ触れ方をしてますよね、指を曲げてなでるように。

 どちらもその相手が愛おしくて触れたのだろうなぁと気付いたんです。それも自分は相手を庇護する立場にいるという自覚をもって相手の頬に触れたのではないかと。ジャックはイニスの苦悩の理由を知り愛おしさが増した(?)

「お前には俺がいるよ。守ってやるよ」というような感じ。イニスは娘たちが文字通り愛おしくて…。】

 これも「対」なんでしょうか。ジェニーの頬を撫でながら、イニスはあのときのジャックの手の感触を思い出していたかも。

 お次の方は「マイ・プライヴェート・アイダホ」とBBMをからめての感想です。

【リヴァーとキアヌがふたりでたき火をするシーンがありますが、
もちろんBBMの「天国を見てるのか」のシーンを思い出しました。

『アイダホ』の特典映像で映画評論家の人が、「多くの西部劇で、たき火は悩みの告白や哲学的な話をするときに使われる」と語っています。
『アイダホ』の場合は愛の告白シーン。本当にせつなく大好きなシーンです。】

「たき火は悩みの告白や哲学的な話をするときに使われる」んですか、ひゃー。BBMでは本当にそれぞれの焚き火シーンが印象的でしたよね。2人が一緒にいるときはいつも焚き火がセットだった、といってもいいほど? 

【スタッフは、「キアヌやリヴァーにとってこの役はリスクも大きかった。ゲイの若者という役どころや、映画が扱うテーマにもリスクがあった」と語ってます。
 ジェイクとヒースにも通じますよね。】

 BBMの監督にはガス・ヴァン・サントも候補に挙がっていたんですよね。それがジェイク18歳のときのオファー? 時期尚早…、やはり23歳のジェイク、そしてヒース、リー監督のBBMでよかったと思います。

 最後の方は、「恋は暇人のすることである」へのobjectionを。

【これ、逆だと思うんですよね、どんなに忙しい人でも、例えば、国務に忙しい総理や大臣の方々、分刻みの過酷な仕事をしているタレントとか、どんなに忙しくても、好きな人には会いに行ってるんです。

 どんなことをしても、時間を割き、会わずにはいられない、その情熱が恋だと思うんですが。

 あのイニスだって、養育費を稼がなきゃいけないから、休めないし、きつい労働だから、たまの休みはゆっくりしたかった、と思うんですが、ジャックに会うことは止められなかった。】

 そうですよねー。イニスもジャックもきつい仕事、意に染まぬ仕事であってもやらざるを得ませんでした。その辛さに耐えれば少しだけでも自由な時間をもらえて互いに逢うことができる。それを心の支えに生きていたんだと思います。

 先の見えない関係、思うように会えないことへの不満、メキシコ行きを詰られたことなどでジャックは爆発してしまうわけですが…。

 お三方とも、貴重なご意見をありがとうございました、勝手に紹介してしまって申し訳ありません。おかげさまでまたBBMが見たくなってしまいましたよ♪(こればっか・笑)

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(187)

Nve00071 母のことでたくさんのお見舞いメールを頂きました、ありがとうございます。その件は介護ブログの方に書いていきますので、よろしくお願いします。こちらは私の趣味の世界なので、あまり現実的な話は書きたくないのです。といいつつプライベートなこともけっこう書いてますけどね。(汗)

 昨日はアン・ハサウェイの発言にびっくりでしたが、今日はジェイク関係の嬉しい発見が。The Man Who Walked Between the Towersの記事で予告をご紹介しましたが、なんと全編ここで見られます、もちろんジェイクのナレーションも全部聞けますよー♪ もうウットリです、WTCを見た直後だけに感慨もひとしお。一体どうやって許可を取ったのか、無許可にしてもどうやって屋上まで? の謎もすっかり分かって感心しきりです。

 BBM資料集にはリー監督の来日記者会見を追加しました。DVDの特典映像の抜粋って感じですね。全部載せてほしかった?

 早稲田でのBBM上映に行かれた方から複数のご報告を頂きました、なかなか盛況だったようですね。「クラッシュ」と同時上映ですか。片方を見ずして比較はできないので、どちらか未見の方にはいいチャンスだったでしょうね。群像劇なら私はアルトマン監督作品だけで十分ですが。60年代から傑作を撮ってます。「ウエディング」も隠れた名作では?

 肝心のBBMの話ですが。

 昨日の記事に関して、「シャツを見つけたとき、イニスはやっとすぐ側にあった愛に目を向け、ジャックも自分も受け入れたのだと思いました。」とメールをいただきました。

 そうなんですよねー、ジャックを受け入れる前に、イニスはまず自分を受け入れる必要があったんですよね。まず自分を認めないと他者を受け入れるのは無理です。

 イニスはアールの死体を見せられたトラウマがあり、その後も「男と関係をもつのはいけないこと」「いけないことをしてしまった」「ジャックはただの友達」「男と暮らすなんて論外」「本当はジャックと暮らしたいけど無理」などなど、様々な思いが胸に渦巻いていたでしょうけど、自分を認められなかった。

 この画像は例の朝ですね。酔った勢いで…してしまったけど~、とどんよりなイニス。空もどんより、音楽も。

 あの9歳の時点からジャックの実家でシャツを見つけるまで、イニスは自分を受け入れられなかったのでは? アルマや娘たちはいわば「まっとうな世界」なので葛藤はなかったんでしょうけど。

 短いですけど、今日はこのへんで。The Man…のご紹介と、イニスが自分を受け入れた話、それだけ書きたかったのでした。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(186)

Crotchstaring  まずジェイクの新作情報です。Renditionというタイトルで詳細はこれからのようですが、CIAもの? ランスの伝記映画の撮影も近々始まるとか、どちらも公開は再来年でしょうか、とりあえず楽しみです!

 お次はアン・ハサウェイの話題。 10月11日は全米カミングアウトの日だったそうで、ジェイクやリー監督のコメントもこちらで紹介されています。が、最大の驚きはアン・ハサウェイの発言。彼女のお兄さんが5年つきあった男性と結婚することになったそうです。かねがねゲイに理解がありそうだと思ってましたが、そうですか、お兄さんが。末永い幸せをお祈りします♪

  今日の画像は赤の他人のイニスとジャックです。この時点では互いにただのひと夏の仕事相手。生涯にわたる交流が始まるとも知らず…。

 本日のお題は強いて言えば「人がどう言おうといいじゃん」てことですかね。DVDリリース後、BBMの本質がわかってないレビューがまた増え、ちょっとカリカリしていたんですが。結局、結論はそれなんです。

 9ヶ月前からBBMについてここで書いてますが、どんどんこの作品が好きになり、生涯ベスト1だと認識し、巡り会えた幸せを感謝しました。色々あって現行のスタッフ、キャストでBBMがつくられてよかった、と、これは皆さん同調してくださると思います。

 この作品の価値が分からない人、無意味に貶す人もいるのですが、私はそうでなくてよかったです。もうBBMなしの人生なんて考えられないし、BBMを通じて交流がもてた皆さんの存在もとてもありがたいし、なんて豊かなものをBBMから与えられたんでしょうね、私は。そう考えたらイライラも消えました。見るたびに悲しくなり消耗するんですけど、でも絶対にquitできないんですよね!

 こちらのwikipediaではStar-crossed lovers(不運につきまとわれた恋人たち)として、「タイタニック」「ロミオとジュリエット」(以下R&J)とBBMが同格に語られています。私はR&Jが好きで好きでたまらないのですが、シェイクスピア以前に同様の話があり、その教訓は「親のいいつけをきかないとこうなる」だったそうです。違うだろ! と突っ込みたくなりますね。
 他にも、いきなり毒薬をあおったロミオはおっちょこちょい、なんて興ざめなことを言う人もいます。
 芥川龍之介に至っては「恋は暇人のすることである。ロミオやトリスタンを見よ。彼らは皆、暇人であった」とエッセイに書いてますね。
 すべて、その通りだと思います。しかし2人は真剣であり、若いなりに情熱を貫こうとしました。そしてこんな雑音にも負けず「R&J」は生き延びてきました。ディカプリオ主演のリメイクも、セリフはシェイクスピアそのままなのに古びた感じを与えないどころか鮮烈な愛の物語として受け入れられました。BBMもそうして今後も支持されていくでしょう。
 さて、「サマーストーリー」について少し書きます。再見してみて、本当にBBMを思わせるシーンが多くて驚きました。原作はゴールズワージーの「林檎の木」。
≪少女には永遠の夏、若者には一瞬の夏だった≫は少女をジャックに、若者をイニスに置き換えればBBMのdozy embraceのことのよう(?)です。
 とコメントを頂いたのですが、全くその通りですね。
 1963年のブロークバック。ジャックにとっては永遠、イニスにとっては一瞬の夏でした。ジャックがイニスに葉書を書かなかったら2人の仲はそこで終わっていただろう、と(122)で書きましたが。その思いは今も変わらないです。ジャックは「永遠」を信じていた、または「永遠」であることを確かめたくて葉書を書いたのかもしれません。それは賭けでしたが、イニスからはYou bet.と返事が。やっぱり「賭け」だった?
 イニスはジャックと再会しても同居はNo Wayだと突っぱねました。会い続けはしましたが。
 自分たちが「永遠の夏」を生きていたこと、そしてこれからも共に生きていくのだとイニスが思い知ったのは、あのシャツを見た瞬間だったのでしょうか。リー監督の「イニスが自分たちが愛し合っていたことを知ったのはシャツを見たとき」と言ったのには、そんな意味もありそうです。
 結局、ジャックもイニスも到達点は同じなのです、「永遠」に気づいた時期が違うだけで。ジャックはdozy embraceの時、早くも「永遠」(イニスこそ求めてやまない半身だったと。半身を求めていたことに気づいた、と言い換えてもいいですが)。イニスも心の奥底ではそのことが分かっていたはずなのに。ジャックの部屋でシャツを見つけて、やっと「永遠」を認めたイニス…。
 肝心の時には、人は気づけない(認めたくない)のでしょう。いつもいつも人は後悔ばかりする。あの時、ああすればよかった、こうすればよかったと悔やんでばかり。そんなやるせなさを余すところなく見せてくれたBBMからは、やっぱり永遠にquitできそうにありません。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(185)

Nve00068  Water Walking Jesusを歌うジャック、調子を取るイニス、かなりうちとけてきた2人です。テントが映ってますが、このテントの内部には多分、イニスが撃ったエルクの干し肉が吊るされてる? 

 というのも、「最初のテントの設営の時に、ジャックが袋に肉を入れて、ロープでつるすシーンがありましたが、熊などに食料を取られないようにする為なんだそうです。」と情報を頂きましたので。私、あれは薪だと思ってました。テントの重しかバランス取りにするのかと。でもそれだと落ちてきたら怖い。(笑)
 そして「ジャックの洗濯のシーンから山に映像が移り、コヨーテの死体を棒に吊るして立てかけてありました、これはコヨーテよけだそうです。都会で、捕獲したカラスを殺して、吊るすと、カラスがよってこない、カラスよけになるのと同じ。」

 あのコヨーテはただの毛皮(ハンターの家の壁に飾ってあるような)だと思ってました、おまじないみたいなものかと。でも死体だったら、確かに仲間の死臭がするのでコヨーテは寄ってこないでしょう。

 そしてそして、「オーストラリアの知人の家では以前、電動ナイフを使っていたそうです。」という情報まで頂きました、びっくり! というか、日本人が知らないだけですか。あのようなナイフはBBMで初めて見ましたので…。ヒースの家では使っていたのでしょうか? ジェイク宅では? とか余計なことが気になったりー。

 さて。人によってBBMと出会う時期は違うわけですが、残念ながら上映が終わり、DVDになってから出会った方も多いようです。私は幸い、公開前から存在を知ることができましたが、まさか、いつまでたっても名前を覚えられなかった【「遠い空の向こうに」のあの子】にこんなに魅了されるとは。本当に人生は分からないもの、そして味があるなあ、なんて。

 若い頃は、どうせ人生なんて、と斜に構え、たかを括っていたような気がします。このトシになってBBMと出会えただけで豊かな人生だったとしみじみ幸せをかみ締めています。そしてこの場を通じてBBMを愛する皆さんと出会えた幸せ。改めて皆様に御礼申し上げます。

 DVDのレビューも35件に増えていますね。「?」なのも混じってますが、最近のも読み応えがあります、未読の方、下記からぜひどうぞ。

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(184)

Jake20gyllenhaal20et20heath20ledger2043 Gyllenhaal家におめでたい話題が続いています。まず、マギーが無事に女児を出産、Ramonaと名づけられたようです。また、昨日4日はジェイク、マギーのパパの誕生日。49年生まれ、今年で57歳ですね。おめでとうございます。若いころの写真が!

 フランスのNRJ Cine awards(MTVアワードのようなもの)の結果情報を頂きましたが、BBMはぜーんぜん受賞できませんでした。フランスでもブラピがそんなに人気だとは!?

 そして、先日、吹き替え台本にダメだしした点で訂正です。感謝祭のディナーでジャックが「母親が3時間かけて作った」は「ママが…」が適当ではないのかと。ところがここは台本では、下記のようになってるそうです。

Not until he finishes the meal his mama spent three hours fixin'.

 赤字部分はボビーのこと。つまり、ジャックはボビーでなく舅に向かって言ってたのですね。なんだかんだ言って私も字幕に引きずられてました。大変失礼いたしました。でも、やっぱり「母親」には違和感が。「ラリーンが3時間かけて作った」では如何でしょう?

 それはさておき、あのセリフがボビーに向けられたものでないとなると、ジャックとボビーは全く言葉を交わしていないことになり(「ママの言うとおり」にジャックは言ってますが、ボビーは特に返答せず)、ボビーは既に舅に取り込まれていた、との印象が強まります。ジャック、孤立してたのね~。

 今日の画像は湖畔でのリハーサル。周囲にはこんなにスタッフがいたのですね、当然か。イニスの「殺す」発言のあたりでしょうか~。2人とも上着なし、なんだかけっこう日差しが強いような? (83)の画像はハッピーエンドの予感がしたのですけど。(涙)

 ようやく、ここからが本題です。先日の「愛の絶望」の続き…でしょうか。

 離婚時のイニスの反応でジャックはイニスの本心を思い知らされます。だからといって別れる気にはなれなかったんですよね。

 ロマンチストを英語ではRomanticと呼ぶ。私などセンチメンタルと同義に捉えがちですが、いわゆる「男のロマン」に近い意味なのかもしれません。というのも先日、

A romantic is a person who's not afraid to take risk.

(ロマンチストとはリスクを負うことを恐れない人間だ)

 という文を読んで、ジャックのことだ、と感じたのです。ジャックだって男同士で暮らすことの危険性を知らないわけではなかったでしょうけど。テキサスに来ないか、と控え目に口に出したりしてましたね。

 この湖畔での逢瀬、最後にイニスが泣き崩れますが、原作にも脚本にもイニスが泣いたとは書いてないのでした。

I can't stand being like this no more, Jack. (もう耐えられないんだ)も脚本にはありません。ヒースのアドリブか監督の意思か、脚本のダイアナ・オサナもプロデューサーとして現場にいたはずですから、これをプラスしたほうがいいという結論に達したのか。

 Memorable Quotesには入ってますが、原作付き脚本には載っていない、このセリフ。これがあるから、再会キャンプの夜、「耐えられる限り。終わりはないんだ」というイニスの言葉がなおさら沁みるのです。若かったあの頃、最後まで耐えられるとイニスは思っていたのでしょうか。しかし15年後…。

 イニスが泣き崩れ、あのセリフが加わったことで、回想シーンとイニスを見送るジャックの瞳がなおさら胸に痛いです。

 ジャックはどんな心境だったのか。実家で父親にテキサスの牧場の男と戻ってくる、と言いはしたけど、真意はわかりません。イニスへの怒りもあって口にしてみただけかも。それが本心だとしても、心は常に揺れ動きます。

 このまま進展がなくても、やっぱりイニスと逢い続けたい。いや、きっぱり別れよう。11月に逢おうと連絡が来ても無視すればいいのだし…。

 本当のところは誰もわかりません。そして、シャツだけが残りました。いまDVDを見るとジャックのママは、やっぱりシャツの存在を知ってましたね。そしてイニスが持って降りてきたのを見て、「よし、合格」(な、何に?)と言いたげな顔でうなづいてますー♪

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(183)

15_2  リー監督が「BBMは愛の幻想についての映画」と語るのを聞いてしまったこともあり、今日は長らく逃げ続けてきたお題「愛の絶望について」書きます。BBMは幻想の愛を見続けたジャックが、愛の絶望について目覚め、その後どうなったかを描いた映画でもあると思うから。

 5月のある日、大岡信がゴッホの「美への絶望と憧憬」について書いたことを知りました。「美」を「愛」に置き換えたらジャックのことだな、と感じました。

 愛への絶望と憧憬。

 上記の画像は、まさにジャックが愛への絶望に気づいてしまった瞬間です。ジャックにとってイニスの離婚=一緒に暮らせる、だったはずが、イニスにとっては全く違った。このシーンで、イニスの視線の意味をジャックは知ってしまいます。遠くの車にさえ怯えるイニス。ジャックとの同居はNo Wayなのでした。

 実は私は、ジャックがロマンチックなキャラクターというのがよく分かりませんでした。「ロマンチック」をどう解釈するかにもよるんでしょうが。ようやく気づいたのは、ロマンチック=愛への憧憬、です。

 ジャックがどれほどイニスとの愛の暮らしを夢見ていたか、あの4年後のキャンプでの提案だけでも分かりますが。キャンプ道具一切を持ってきたのは多分ジャックでしょう、手回しがいいのです。イニスと再会したところで「ひさしぶりー」で握手しておしまいだったかも、とこれは前にも書きましたが。You Betだけじゃイニスの気持ちは測れません。それでも、もしかしてキャンプに行けるかも、行きたい! と準備したんでしょうね。

 ジャックがイニスとの将来を思うようになったきっかけは、言うまでもなくあの回想シーン、dozy embraceでした。背中から抱き、耳元で歌ってくれたイニス。限りない安らぎを与えてくれたイニス。原作でもあの場面だけはジャックが主体になっています。

 原作のエッセンスを、映画では見事に表現していますが、最後のイニスを見送るジャックの瞳はその最たるものでしょう。あれこそが「愛への憧憬」の具現ではないでしょうか。その直後、現在のジャックの目は「愛への絶望」をまざまざと示しています。これらを目だけで語って見せたジェイクに改めて脱帽です。

 紆余曲折はあったものの、ジャックはあの抱擁を心の支えに、イニスとのはなればなれの人生に耐えていました。でも、離婚時の、イニスの視線で夢見た愛が幻想だったことを思い知らされ、絶望し、以後、笑顔を見せなくなってしまうのです。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(182)

Sanstitre13ha1_1  先日、DVDstationにBBMの記事が載っているとお知らせしましたが、付録のDVDにBBMの予告が入っているそうです。それが、「スペシャルエディションに入ってたどの予告とも違ってて、DVD用なんでしょうか? この予告編の字幕と流れで違うBBMがもう1本できてしまうような」との情報を頂きました。もしかしてDVDに入っているかも、とは思いましたが別バージョンとは。実は私もチェックしておりません~。

 さて。イニスはシャツをみつけて初めて自分たちが愛し合っていたと知った、と前の記事に書きました。そしてアルマJr.が結婚の報告にやってきて「彼はお前を愛しているのか」と、ただ1度、「愛」という言葉を口にしました。これはイニスにとってずいぶんな変化だと思います。やはりシャツを見つけたことが大きいのでしょうね。

 ジャックに対する思いは、どこまでいっても友情。友達と寝るはずがない、と言われるとそれまでですが、私たちの常識で考えてはいけないと思います。アールとリッチに関してもイニスは、「男同士で暮らしていた」「笑いものになっていた」「男2人で暮らすのは論外だ」と言うだけで、その関係がどういうものかは具体的に言及してないです。

 アルマに対しては、結婚したのは、「結婚するのが当たり前だから」だとしか今の私には思えません。早く家庭を持ちたかっただろうし、アルマとは惹かれあうものがあったのでしょう。ジャックのことがあってもなくても離婚したのかもしれませんが。アメリカの離婚率は50%だそうです。

 ヒースいわく、イニスが素直に愛を表現できたのは娘たち。それは映画を見ていてもわかりますね。アルマJr.にSweetHeart、なんて呼びかけて。離婚後の感謝祭のディナーでも娘たちから慕われている様子が窺えました。

 ジャックへの思いは飽くまで友情だった、というより、男が男に対して抱く思いは友情以外にありえない、とイニスは思い込んでいたのでしょうか? とにかく、山ではけっこう重労働だったのに「人生でこんな楽しい時を過ごしたことはない」なんて原作にあります。映画でも鼻歌を歌いながら馬に乗っていましたね。(その直後、熊と出くわす)

 あんなきつそうな仕事をさせられながらもイニスは幸せだった。それはジャックという生まれて初めての友達がそばにいたからです。これまた狭い日本の常識で考えると、なんであの年になるまで友達がいないのだ、となりますが。

 ハイスクールまで車で1時間、かかるんですよね。車の故障で通えなくなって中退。隣の家までいったいどれほど距離があるんでしょう? イニスはまだ兄や姉がいたからいいけど、一人っ子のジャックは本当に孤独だったことでしょう。

 実は、孤独な2人の男が…と言われても今までぴんときてなかったんです。もちろん互いに半身だという意識はずっとありましたけど。アメリカの、特に西部の広さ、ワイオミングの人口密度の低さなどを思うと(アメリカで9番目に広い州なのに人口は50万人)、今更ながらにイニスとジャックの孤独が沁みてきます。

Shs645jgyllenhaal2mkt02_1  といってるうちにジェイクのカレンダーが届きました♪ 8月31日に申し込んだのですが、3~5週間以内に発送、との告知通りでしたね。もうAmazonでの扱いは終わり、えらい高値がついてます。

 ご参考までに、サイズはA3。センターの大きな写真は11月に使用。左上の表紙にもなった写真が1月です。別なのを使ってほしかった。ぺらぺらの紙で印刷もいまいち、瞳の色が実際より薄いのでは、と思われる写真も何点か。でもジェイクの顔、実物大かも? ドキドキしちゃいます。貼るのはもったいないので、時々取り出して眺めます。これで2007年もハッピー♪

(Movie Starの通販でも買えます。全部で3種類。オレンジ色のバーNEWS&INFORMATIONをスクロール、「2007年カレンダー予約受付開始」からどうぞ。)&INFOR

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(181)

Nve00090「結婚してキャスパーに嫁いだ」イニスの姉ですが、結婚相手は、roughneck。石油採掘者のことだそうです。そしてラスト。アルマJr.の彼カートが油田で働いてると聞いてイニスは「オイル野郎か」と言いますが。脚本を見たら、やはりRoughneckと言っております。つまりイニスの姉とjr.の夫は同業者? 話に出てくるだけのイニスの兄姉、どんな人たちだったんでしょうね。

 さて。発売中のキネマ旬報10月上旬号でBBMのDVDが紹介されています(P196,197)。黒田邦雄さんが傑作と褒めています。

 BBM批判派の中には「これは西部劇じゃない」という方もいますが、黒田さんの紹介を読んで、BBMが西部劇だとされてはマズイ人たちがいるんだな、と思いました。

 そもそも西部劇とは何か? 悪漢とシェリフがドンパチ、なんてイメージが強いですが、要は男の行き過ぎた友情を描いているような。「ワイルドバンチ」の感想」もご覧くださいね。

 西部劇が大好きな男たちは、映画館の暗闇の中で「男同士はやっぱりいいぜ、女なんかにゃ入り込めない世界だぜ!」とじんわりと幸せをかみしめているのではないでしょうか? でも、そのことを世間に知られたくはないのです。

 イニスとジャックは肉体関係をもったが西部劇に出てくる男たちはそうではない。どこが違うかというとBBMではそのことをはっきり描き、他の西部劇は描いていない(でもこっそりイイことしてたかも)、それだけだと思います。ドイツ製西部劇「荒野のマニト」では、カウボーイたちの怪しげな関係がちゃんと描かれてましたけどね。やはりあれはドイツ映画だから?

 男は男と居る方が楽しい、肌を重ねるかそうでないかは紙一重の差。そうなってもイニスはあのシャツを見つけるまでジャックとのことは友情だと思っていたのでは? リー監督が言ってませんでしたっけ。イニスは「シャツを見つけてはじめて自分たちが愛し合っていたと知った。」

 このように、BBMは西部劇の秘密を暴いてしまったようです。だからこっそり男の友情に酔いしれていた西部劇ファンが怒り狂ってるのかも…。

 記事中で黒田さんは「さすらいのカウボーイ」に言及しています。長らく放浪していたハリー(ピーター・フォンダ)が帰宅する。と、彼と親しくしていたアーチ(ウォーレン・オーツ)が後を追ってくる。ハリーの妻はアーチを納屋に泊めてやる。そのうちハリーも納屋で寝起きするようになる。妻は言う、「恋人同士みたいね」。み、見たいですね。

↓しぶいジャケット。中身も充実しすぎ? BBMもこのくらいの出してよ! 2002年にリバイバル上映されて、やっと真価が認められたらしいです。とても見たいのですが、近所ではレンタルできないのが分かり、思案中です。DISCASで借りるべき?

さすらいのカウボーイ コレクターズ・エディション DVD さすらいのカウボーイ コレクターズ・エディション

販売元:キングレコード
発売日:2005/04/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 こちらは朗報、10月6日に「昼下りの決斗」の廉価盤(621円!)が出ます。BBMの脚本のP70下部に「”Ride The High Country”のランドルフ・スコットとジョエル・マクリーのようにジャックとイニスが馬でゆく」というト書きがあることは上記の「ワイルドバンチ」のコメントで紹介いただきましたが。レンタルになくて未見のままでした、これなら買える~♪

 ジャケ写の2人、たしかにRiding Horsesのイニスとジャックみたいです。

昼下りの決斗 特別版 DVD 昼下りの決斗 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/10/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(180)

92496369249642slarge  DVDのレンタル状況はいかに? かいろさん宅で偵察隊が活躍中です、なんて私も近所に偵察に行きましたが、18枚中9枚ということで、どうなんでしょうね? 15枚中11枚レンタル中でした、というメールも頂いております。レンタルだと特典映像がないのがナンですね。それに、何度も見たい方はやはりゲットされたほうが♪

 嬉しかったのは「ジャーヘッド」が23枚のうち残りは1枚のみ、安くなったら見ようと思ってた人が多いようで? ジェイクの熱演をたくさんの人に見てほしかったので嬉しい。

 あれから色々情報をいただいております。[The Maker Makes]、英語字幕なら歌詞が出るそうです。私も確認しましたが、日本語字幕も欲しかった!

 字幕の変更箇所ですが、私がチェックしたのは前から気になっていたジャックの2箇所。

 まず山に出発直前のジャック、

「近くに牝馬がいるのさ」→「俺なら乗りこなせるさ」

 そして、「熊に取られる前に」→「役人が来る前に」

 どちらも以前より脚本に近くなり、よかったと思います。

 日本語吹き替えは直訳ぽいですよね…、ボビーの家庭教師の件で「俺は嫌われてる」と字幕が出ますが、実は理由もちゃんと言ってたんですね、ジャック。

I've complained too much, his teacher don't like me.

 あれこれ不満を言い過ぎるから教師は俺を好きじゃない、と。脚本に書いてあったんですけど、どうしてもイニスとジャックのシーンばかり読んでいてー。

 さてさて。特典映像のリー監督の記者会見でぐさっときたのはBBMは「愛の幻想」についての映画、ということ。いえ、前からそんな面もあるとは思ってましたが、監督の口から聞いてしまうと…、やはりそうですか。はあ。

 その最たるものが、このdozy embraceですよね。この甘美な記憶から逃れられなかった。のためにジャックは20年hauntされました。原作でもジャックの思い出として語られ、イニスがどの程度、この抱擁を覚えていたかは分かりません。映画ではアルマに背中から抱きつかれて思い出していたのは確かですが、この回想のようにはっきりとはしてません、真紅さんの記事がなければ未だに気づかないままだったかも。

 愛は幻想。誰しもOnly Oneを求めるけれど、なかなか巡り会えるものではありません。運よく会えても、そうと気づかず別れてしまったり。やり直すチャンスがあればいいのですが。

 イニスとジャックは何しろ互いに「半身」ですから運命そのものだったわけですが。原作でも4年目の再会で、正しい鍵が合うように、ですか、そんな表現が出てきましたね。イニスという部屋のドアに合う鍵はジャックだった、或いはジャックが持つ鍵だけがイニスのドアを開けることができた。

 でも扉が開いたところでジャックは中に入れない、もしくはイニスはジャックと一緒に行こうとしない。イニスの拒絶はそんな感じでした。結果、取り返しのつかない事態になり、ものすごく後悔することになるけど、その時はそれしかない、それが正しい道だとイニスは思っていたんですよね…。

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(179)

Cap005 昨日、無事にDVDが届きました。とっても奇妙な気分ですね、いつでもBBMを見られるというのは。3月7日にシネマライズで初めてBBMを見たときも、3ヶ月前から見たかったので、本当に見られるのが不思議だったり。あれから6ヶ月と15日、ついにDVDが出ちゃいました!

 で、わりあい淡々と見てたのですが、やっぱり名作だなーとラストでじーん。しかしThe  Maker Makesにはやはり字幕がついてませんでした。アメリカ版予告に字幕つけるくらいなら、なぜあっちにつけてくれないの? 期待してた人、多いと思うのですが。

 特典映像に関しては、メイキング等、ネットで見られたものも多くて。カウボーイの訓練もそうですが、この画像のチェックシャツの方はスタント担当なんですね。ジェイクは飲み込みが早かったですか、うふふ。

 アン・リー監督の来日記者会見はとても見ごたえがありました。24分ですか、これは日本版の目玉といっていいかと。例の離婚シーンがヒースとジェイクの初の撮影シーンで、これで大丈夫だと思ったと。役者の相性は、一緒に演技させてみてはじめて分かることなんですね。

 本編ではまず、冒頭、ジャックがイニスを見てから道の方に目を移す、と、強風で草がなぎ倒されたようになってます。その草の波に初めて気づいて…。DVDが手元に来てゆっくり見られるようになりますから、徐々に細かいところにも目が行くのかもしれません。

★以下、吹き替え脚本についての感想です、DVD未見の方はご注意ください。

 吹き替えで見ることはないと思っていました。しかし、やはり気になったのでざっと拝見しました。なんというか「自由であることの不自由さ」を実感しました。文字制限がないからたくさん言葉を使うことができる。それゆえに(?)神経が行き届いていない箇所が散見されて残念です。

 声優さんたちは力演していたと思います。しかし、あんな台詞を言わされるのは気の毒です。脚本の担当者はBBMへの理解度が低いのではないでしょうか。日本語の字幕を出しながら見ましたが、松浦さんの字幕はよく練ってあると今更ながらに感心しました。

 文字数の制限に苦しみながらもBBMの素晴らしさを知り、「字幕は作品を汚すのでは」と畏怖の念を抱いて制作に取り組まれたことはパンフレットに書いてありますね。BBMの真価を知り、敬意を払っていてくださること、よく伝わってきました。

 一方、日本語吹き替えの脚本ですが。制限がないから時間を使えるだけ使って台詞を延ばす、それに腐心しているだけというか。BBMの魅力のひとつは「間」であり静寂なので、そんなにぺらぺらしゃべらせなくても? あと、話し言葉にしてはなじまない箇所も。

 感謝祭のディナーでジャックが「母親が3時間かけて作った」と言うのですが、なんで「母親」なのか、「ママ」でいいじゃないですか。あそこはボビーに向かって「ママが心をこめて3時間もかけた料理だ、TVなんか見ないでちゃんと味わいなさい」と言ってるのですよね。

 いきなり瑣末事を取り上げてしまいましたがー、どうもこういうところが気になる私。そうそう、イニスの姉が「結婚してキャスパーに嫁いだ」というのもなんだかなー。「結婚してキャスパーに行った」、もしくは「キャスパーに嫁いだ」でいいじゃないですか。

 やはり私にとってBBMはオリジナル音声で楽しむべき作品だと痛感しましたー。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(178)

Nve00020  昨日は発送メールがこない、とグチグチ、すみませんでした。今朝チェックしたら、昨夜のうちに発送メールが来てました。メール便らしいので、うまくすれば今日のうちに届くかもしれません。しかし、いったん諦めの境地になってしまったので、あー、そうですか、となんだか妙に冷静。(笑)

 あれからまた早めにご覧になった方から感想をいただきましたが。字幕や吹き替えについて、けっこう感じ方が違うようですね。もちろんBBM自体がそういう作品なのですが。

 私的にはラストの[I swear...]は直訳してほしいですが、となると愛の誓いと受け止める方も多いでしょうし、それじゃ映画の字幕と大差ないか。やはり日本語字幕は見ないでおこうかと思ったり。

 昨日、お気に入りとして"Renouncement"の映像をご紹介しましたが、沁みる曲であり構成だなーと思ったら。作者の思いが添えられておりました。

★このごろすっかり書き忘れてますが、以下ネタばれです。

By definition "Renouncement" means "to be resigned to, to give up or refuse".

【"Renouncement"とは「諦める、放棄するといった意味合いです。」】

Toward the end of Jack and Ennis's 20 year relationship it was clear that Jack had become resigned to the fact that he could never BE with Ennis in the way he dreamed of ("I did once").

【20年の関係の終わり頃には、ジャックが夢見たような("I did once")形でイニスと一緒にはなれないのだとジャックが悟っていたのは明らかです。】

Their final climatic scene together at the Lake overlooking Brokeback Mountain clearly
was a turning point in Jack's mind and heart.

【彼らの最後のクライマックス・シーン。ブロークバックを望む湖での逢瀬は、ジャックのターニングポイントでした。】

As Jack stood by the Lakeside, looking out into the mountains...his mind raced with memories of his love for Ennis,

【湖畔に立ち、山々を凝視するジャック。心には絶ち難いイニスへの愛の記憶が。】

 適当な訳なので、あまり信用しないでくださいね。(汗)

 この映像全体が、ジャックの湖畔での回想のように思えます。20年の間には色々あった…でもとどのつまりはブロークバックでの思い出だけ? 

「俺を楽にしてくれ、もう耐えられない」と泣き崩れるイニスを思ってのことなのか、それとも、(この作者が言うように)関係を続けていっても未来はないと悟り、"Renouncement"となったのか。どちらにせよ、ここでジャックがイニスから離れる決意をしたのは確かでしょう。イニスの車を見送るジャックの瞳…。

 前に私は、ジャックの部屋にシャツが残っていたからといって、ジャックの思いがどうだったかは分からない、といったことを書きました。他の男と牧場をやるにせよ、そうでないにせよ、あのシャツはいずれ処分するつもりだったかも。

 でも、やっぱりイニスからquitして、もう2度と会わなくなっても、ジャックの心はいつもイニスと一緒だったのでは。そして取り出して眺めたり抱きしめたりはしなくても、クローゼットの奥の2枚のシャツはジャックの心の拠り所だったと思いたいですねー。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(177)

Lrg599brokeback111_1  いよいよ明日はDVDリリースですね! 皆様、ゾクゾクとDVD発送メールが届いているようで楽しみですね♪ かく言う私は、実は密林じゃないところに申し込み、まだ通知はきてないんです。どうも明日BBMを見るのは無理っぽいですね? お初のところを試すなら、こういう重要作品は避けるべきでした、と今頃気づいても遅いわ。(怒)

 諦めムードでTsutaya偵察に行ったところ、レンタル開始は明日だそうです。おまけにうちの近所の店は、今になってもBBMのポスター等、ぜんぜん提示がないです、ヒドイ! 明日は並んでるか見に行ってみますがー。

 さて。昨日はDVD関係の雑誌が出ましたね。DVDでーた、DVDステーションではBBMが見開き2Pで紹介されてます。意外と詳しいです。あれでBBMに興味をもってくれる方がきっといるでしょうね。

 今日の画像は…、これ見るとジャックのハーモニカが聞こえてくるようです。今になって思うのは、ジャックは本当に音楽が好きだったんだな、ということ。歌も好きだし、イニスから変な音だ、ヒツジが逃げると言われながらも楽しそうに吹いてました。歌はきっとママの影響でしょうねー。

 朝食の時間、いつもNHKの朝の連続ドラマを見てるのですが、今朝は主人公の甥が嬉しそうにハーモニカを吹いてました。それでまたジャックを思い出してしまいましたよ。山で吹いてたハーモニカはどうなったんでしょうね、今もジャックの部屋にあるのかな。4年後の再会のときはテキサスからだからハーモニカはなしでしたが。

 そしてあのキャンプの夜。イニスは「おまえがハーモニカを忘れてきたから静寂を楽しめる」と。イニスにとってもハーモニカ=ジャックになってたんですね、きっと。ジャックがいなくなった後、ハーモニカの音を耳にしたときのイニスの気持ちを思うと~。

 明日は無理でも早晩、DVDでイニスとジャックに会えるのですが。BBMは手間暇かけて映画館に足を運んで見るもの、という意識がまだ抜けなくて。実際に届いたら、どんな気持ちになるやら予測がつきません。

 いまお気に入りの映像です。演奏だけの方が気持ちが伝わるような。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(176)

10  hugです、幸せそうなジャック。でもすぐに厳しい現実を突きつけられるんですよね。でもって、2度と笑顔を見せないんですよね。はあ、辛い。

 あさってにはDVDが届くはず…なんですが、なんだか信じられません。レンタルは明日からという話も。思わずtsutayaに走りそう。

 DVDが出たあと、ジェイクファンの楽しみはZodiacの公開なんですが、日本の公開日が決まったようです? しかし、来年の5月7日!? 他国の公開日を見て、ムカ!

 これまた来年の話題です。Kitamaruさん宅でエレン・デジェネレスが来年のアカデミー賞の司会者に、という記事を拝読。カミングアウトしてるレズビアンなんですね。

 エレンのショーの400回記念でジェイクがお祝いに来てましたよね。400本の白薔薇を抱えたジェイク、重そうでした。ジャーヘッドやBBMのことを語り、エレンのためにひと肌脱いでましたねー♪

 私はこの映像でしかエレンを知りませんが、本当に感じがよくて嫌味のない司会者だと思いました。ジェイクも楽しそうにコメディアン振りを披露。来年のアカデミー賞が今から楽しみです!32_1  

←以前にも載せた画像ですが。似てますよねー、上のと。この時はイニスもジャックと同じくらいハッピーだったんですけど。離婚時のはだいぶイニスの心情が…、ジャックとの心の距離が…、そしてだんだんとダークな展開になっていくのでした。

 今日は記事はお休みのつもりでしたが、Zodiac公開時期(GW明けって~・涙)のショックを皆さんに聞いてほしくて。エレンのこともあるし、画像2点が似てるわ、もしやこれも対?

 未だにBBM以外のジェイクを見ないでいる方、ジャックは他のジェイク出演作のキャラとは別格とおっしゃる方…、いろいろメールをいただいてます。私はがんがんジェイク出演作を見てしまいましたが、やはりジャックは全く別の人格になっている気がします。時折、ジャックを思わせる表情は、それは同じ人間だから見受けられますが。

「ジャックを演じないで済むようになり、心からほっとした」というジェイクの発言は、よほどの心労を経ての発言だと思います。それまでジェイクは、あんなヘヴィな役を演じたことはなかったですよね。そんなジェイクの安らぎは大工仕事なんでしょうか。日付が出ませんが最近の話題です。ジェイクにテーブルを作ってもらうなんて、お母さんも幸せでは?

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(175)

Nve00067  DVDのリリースまであと3日と迫りましたね! 

 昨日、15回目のBBM登山に行ってまいりました。40日ぶりの再会、やはり嬉しかったです。前回はトラが行方不明中で集中できない場面もあったのですが、今回は何の憂いもなく。もう次のシーンがどうだかすっかり分かってるし字幕も明朝体で見難かったけど、どうせ読んでないですから。

 イニスが2週間たってやっとまともに口を利いたあと、[Snow]が流れます、この橋のそばで働くシーンとか、ですね。大好き! そり遊びでイニスとアルマがいちゃいちゃしててももう妬きません、お山のこのへんのシーンが目に浮かんでしまって、ほんとに私ってアルマに愛がないですね。その分イニスとジャックに愛がいってしまってますから。

551film20051112_164911_17_big 目黒シネマですが、ちんまりしたいい映画館でした。前に行ったのは13年前、たぶんあれから改装したんでしょうね、シートも悪くなかったですし。3連休最後の最終回、あまり人がいないかな、と予想してましたが、けっこうな入りでした。スクリーンが暗いのが残念ですが仕方ないですね。そしてこの画像の白黒コピーが男子トイレのドアに貼ってあり、両頬にピンクのハートが♪

 DVDリリース日の22日まで上映中、最終回がBBMで、このラスト1本が900円で見られるのは嬉しいですよね。BBMの記事のコピーもたくさん掲示してありました。

 昨日は何か淡々と見てました、英語ブログなんぞ始めてリスニング強化してるせいか、前より聞き取れる台詞が増えたかも。そして風の音、色んなシーンで風が吹いているなあ、と。風=ジャック、のせいか、山ではあまり吹いてないような。ジャック本人がいるからでしょうか。

 下山して別れたあと、イニスが物陰で…、あのシーンの空の青さと風の強さ、まさに宮沢賢治の世界といいますか。風が「どう、と吹く」のです。花巻じゃないっつーに。

 短い映画じゃないのに、あっという間に終わってしまいました。え、もう最後の逢瀬? dozy embraceでは胸が締め付けられ、イニスの車を見送るジャックに、ああ、もう逢えないんだー、と…。

 ラストの2曲、特にThe Maker Makesは、ちゃんと歌詞を読んだ後なので、今まででいちばん沁みました。やはりこれはジャックの心情を歌ってるんでしょうねー。[He was aFriend of Mine]がイニスの方で。DVDに訳詩は付くのか、付いても妙なものじゃないといいのですが? 

 とりあえず、映画館で2人に会うのはこれで最後かもしれません。15回、これでBBMは私の最多鑑賞映画の単独3位となりました。3位タイでもよかったのですが。ちなみに4位は「スターリングラード」の14回です。

 あとは自宅でまったり遭難? DVDは22日に届くのでしょうか?

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(174)

Cap050  先日のイニスに抱えられるヒツジちゃんもそうですが、ジャックに抱かれてるこのヒツジちゃんも羨ましいです。蹄の手入れでしょうか? 

 本日は情報いろいろです。といっても目新しいものはないのですが。

 まずは6月末に情報いただきました下記のフランスでの投票締め切りが迫っております。締め切りは9月17日 23:59。7時間の時差ですから、日本の場合、9月18日 06:59ですね。もうすぐです。

【フランスの MTV Movie Awards のような Les NRJ Cine Awards 2006 の‘Meilleur baiser’(より良いキス部門)にBBMの「再会キス」がノミネートされました。授賞式は10/02。

 BBMに投票したい方は、こちらへ。左下の茶色の文字‘VOTE’をクリックして、ポップアップの‘OK’をクリックすれば投票終了です。】

 皆様、よろしかったらよろしくー。受賞できるといいのですが…。

 さてさて。wikipediaでBBMを調べたら、あまりのコアな内容にのけぞりました。なんとも膨大な中身ですが、Filming locasionsだけでも楽しいですよ。青字をクリックすると色々な山や地図など見られます。ロケ地のカナダ、Albertaの場所、今回やっとわかりました。カナダ西部だったんですね。リー監督はロケ地としてここが理想的と考えたそうです。

 ジェイクがTVドラマ”Homicide: Life on the Street”に出演した話は何度か書きましたが、詳しい放映日が分かりました。94年1月6日だそうです。ジェイクは12月19日生まれですから、撮影当時は? もうすぐ13歳の12歳か、13歳になりたてほやほや、でしょうね。

 そして、その回の監督名に思わず「はあ?」と声が。Stephen Gyllenhaalってジェイクのパパじゃないですか! となると、パパの演出であの名演技が…。パパが監督するからジェイクが出る事になったのかどうか知る由もありませんが、とにかくそういう事実があったわけです。

 しかしこの、IMDbって優れものですよねー。Earth's Biggest Movie Databaseと豪語するのも無理はないです。このドラマの件だって、ジェイクの出演作から選んでポチしただけで分かったのですから。こんなに詳しく書いてあるとは…。

 キャスト、スタッフだけでなく、トリビアやレビュー、そしてMemorable Quotes(名セリフ)は楽しいです。BBMは本当にたくさん印象的な台詞がありますよね。作品によっては1つしか載ってなかったりしますが。wikipediaとIMDbをくまなく読んでいるうちにDVDリリース日が来てしまいそう?

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(173)

Nve00051_1  DVDのリリースまであと1週間を切りました。来週の今頃は前夜(22日)、BBMを浴びるように見て寝不足、もしくはまだ夢の中の方も多いかと。祝日ですし、大概の方はそうなるのでしょうか。

 こんな時期ですから私も盛り上がってしかるべきなんですが、BBM関連の記事や映像は敢えて避けていたというか。でも昨日、下記の記事(リー監督のインタビュー付)を読み返して、というかやっとまともに目を通して、たまらなくなりました。

 Once upon a time in the West, two men fell in love…、このタイトルだけで胸が締め付けられます。まるで御伽噺のような。ならばお約束のラストは「そして2人はいつまでも幸せに暮らしました」でないと。でも、現実は逆だったわけで。

 6パート(最後の2パートはゲイムービー紹介)と長くて、以前はちらっと見ただけでした。が、英語ブログを始めてからは英文を読むのが苦でなくなってきました。ジェイクの言葉を聞き取りたいのとBBMを深く理解するため英語をやり直してますが、この記事をちゃんと読めただけでヨカッタです。今ひさびさにサントラ聞いてますが、歌詞も前より聞き取れるような?
 

 今日の画像ですが、自己紹介で「イニス」とだけ応えたのに「名字はないのか」とジャックが突っ込んでいるのか? いえ、「デルマー」と続けたイニスに満足そうにしてる場面ですかね。ジャックが妙に嬉しそうですよね。

 ここからイニスとジャックは苦難の旅路が始まったと思うと感無量です。このときは全くの赤の他人でした。貧しくとも若いというだけで未来を信じられた。そして元気なジャック。何度でもBBMを見たくなるのは、最後はあんなことになっても、見返せば最初からやり直せるからです?

 朝焼けに染まる山並をバックにイニスを乗せたトレーラーが現れる。あのオープニング、やっぱりスクリーンで見たいですよね。22日まではいつでも目黒でイニスとジャックに逢えるわけで、どうも調子が出なかった私ですが、やはり1度は行ってこなくては。

 もう映画館では見られないファンの皆さんには本当に申し訳ないー、と思いつつ、やはり15回目に行くことになりそうです。そして22日からは皆で一緒に自宅遭難。(笑)

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(172)

Miniature_1  BBMのDVD発売まで、あと10日を切りました。もっと盛り上がらないといけないのですが、目黒に出かける気にならず…、最後の逢瀬のジャックの台詞の数々が頭の中で渦巻いております。

 てな話はさておき、今日はなんでこの画像? アギーレがジャックの傍らで覗いた望遠鏡に映るイニス。これを見るたびイニスが抱えてる羊が羨ましくて。(笑)だらーんと力を抜いてだっこされてますよね。

 さて私は今、「アメリカ50州を読む地図」という本を読んでおりますが、もちろん最初に読んだのはワイオミング州です♪

 と、ワイオミング大学には「ヒツジ飼い学科」がある!? 「米国人でヒツジ飼いのなり手が減る一方のため、中南米からのヒスパニック移民にノウハウを教えるために」80年代初頭に創設されたらしいのですが。早速ワイオミング大学のHPを見てみましたが、それらしい学科は? 検索の仕方が悪いのか、もう廃止されちゃったのか。一応ヒツジの写真はありました。

 それと、98年に惨殺されたMatthew Shepardのページがちゃんとあるのですね、大学側もあの事件を真摯に受け止めているのがわかってほっとしました。

その他、ワイオミングの基礎知識ですが、州都シャイアンの名はシャイアン・インディアンからとったもの。毎年7月、フロンティア祭りが催されロデオ・ショウがあるそうです。

 またワイミング大学の話ですが、9月16日には恒例の「カウボーイ・レース」を開催。な、なんか楽しそうですね。

 イニスもジャックも別に大学まで行きたいとは思わなかったでしょうけど。イニスはハイスクールの2年生(sophomore)に進みたかったんですよね。「知恵者(ソフォモア)」という言葉には優等生のような響きがあったから、と。でもピックアップが壊れてしまって万事休す、でした。

 アメリカのハイスクールって通常、4年制なんですか? 

*1年生(freshman)
*2年生(sophomore)
*3年生(junior)
*4年生(senior)

 これは大学でも同じだそうです。英語ブログで何度か紹介しましたが、下記の本に書いてありました。「アメリカの学校教育の目的は、将来社会の中で生産的に働ける人材を育てることにあり、成績を学業だけで判断することはない」ということで、イニスもハイスクールに通い続けることができれば卒業できたのかもしれませんが…。

アメリカ人の英語―文化と言葉のまるわかりガイド Book アメリカ人の英語―文化と言葉のまるわかりガイド

著者:ディレリ・ボルンダ ジョンストン
販売元:日本放送出版協会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(171)

2270jl_1

 明日から目黒でBBM上映、楽しみですね。と、都内ではまだ上映があるようです。早稲田松竹(10月7~13日)、三軒茶屋中央劇場(10月14~20日)。三軒茶屋と同時期に市川でも上映があるとか。私は目黒で15回目を見て最後にするつもりですが、DVDは出た後でもやっぱりスクリーンで見たい! となるかもしれません。その時は映画館に走るかも。ともあれDVDリリースまであと2週間です♪

 先日ご紹介しましたMontageですが、使用曲が書いてないかと40件以上のコメントを読んでみました。これだけコメントがつくのは支持されている証拠ですよね。

Even my daughter (10yo) can tell how sad it is! She asked me if it's for a funeral,
I said yes, for the two cowboys, their forbidden love. It was buried by human's prejudice...

(10歳の娘でさえ「なんて悲しいの!」。お葬式の曲? と聞くからYesと応えました。2人のカウボーイの禁じられた愛。人々の偏見がその愛を闇に葬った…)

 YouTubeのコメントに泣かされるなんて思いもしませんでした。結びの言葉[Thank you so much for your great work! ]、 私も全く同感です。

 編集も素晴らしいですが、やはり音楽。BBMの予告後半で流れる「ショーシャンクの空に」と同じThomas Newmanの作品でした。「ロード・トゥ・パーディション」のサントラらしいです。この2曲で私には忘れえぬ作曲家となりました。

★以下ネタばれとなります。

 今日の画像は羊番に行くイニスを見送るジャック。仕事交代を快諾したイニス、けっこういいやつじゃん、て感じでしょうか。これはdozy embraceと対? 違いは、このときのイニスとジャックはまだ赤の他人ということ。あの回想では、ジャックはイニスがどれほど大事な存在か知ってしまった。というより、「これほどの安らぎを与えてくれる存在は他にない」と感じてしまった。それはただの幻想で、そのためにジャックは20年を棒に振ったのかもしれません。

 幻想だったとジャックが悟っていたとしたら。そう認めざるをえなかったジャックの絶望。想像するだけで胸が潰れそうですが、でも、それじゃ最初からイニスと出会わないほうが幸せだったのか?

 最初の夜にしたって、ジャックは「さわりっこしようよ」のつもりだったのがイニスは「生ぬるい!」と暴走~、それもジャックの運命を狂わせたのかもしれませんが。そして回想シーンの、あの夢のような抱擁。

 ジャックには平穏な人生という選択もありえました。ロデオに見切りをつけた後、(ラリーンとであってなかったとして)やっぱり実家を手伝うか、と嫁さんをもらって牧場を営み、チャンスがあれば男と適当に遊び。そんな人生ならジャックは幸せだったんでしょうか。そうかもしれない、と思いつつ、いや、やっぱり苦しい人生ではあってもイニスと出会ってよかったのだ、と思います。

 それでなくても人生は苦しみの連続、楽しいことの方が少ないのではないでしょうか。でも、少ないはずの喜び、時には苦しみを伴う喜びがかけがえのないものであるケースも。それがあるから生きられる、そんなこともありますよね。 

 どなたのコメントだったか、「喜びも苦しみもイニスが最大のものをジャックに与えた。」これは大きいと思います。
 そして、それゆえにイニスはジャックにとってかけがえのない存在だった。喜びも苦しみも、つまり「人生のすべて」を与えてくれたから。

 イニスにとっても同じでしょう。最後の逢瀬での[because of you]は(「おまえのせいで」という字幕に惑わされましたが)、ジャックゆえにこんな人生になった、と恨んでいるとは思えないのです。互いに思うに任せない20年だったけど、出会えてよかったと言っているような気がします。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(170)

Nve00092 このシーンでいつも思うのは「あなたはバルコニー・シーンのジュリエットですか!?」(爆)

 いえ、バレエの「ロミオとジュリエット」だとこのJack F**kin’Twist(ヒースのアドリブだそうですね、脚本には台詞はなし)の後、ジュリエットはイニスのように階段を駆け降り、凄いダンサーだと最後の5段くらいジャンプしちゃったり。大丈夫か足首!? て、なんの話をしてるんでしょうか。(汗)

 BBM記事は週1の予定だったのですが、昨日の画像が拡大しなかったお詫びと、目黒でもBBM上映が決まって嬉しい(アンケートに答えると割引クーポンをもらえるそうです。抽選でプレゼントも)のと、頂いた情報をあれこれお伝えしたい! ということで雑談風に。

 CDショップではBBMの予約申し込み券(前売り券風)を配布してるようですね。私は結局、BBMの前売り券は買わずに終わったのですが、こちらは欲しいかも。(笑)

「DVDでーた」等のDVD雑誌は毎月20日発売ですが、最新号は9・20リリース分までの情報しか載ってません。つまりBBMの記事は9月20日発売号に載るのですね。リリース2日前なんてあわただしいですが、一応チェックしてみましょう。

「MOVIE★」04年9月号の記事のことを教えていただきました。“残念なことにジェイクとヒースのラブシーンはなさそう”と書いてあるそうです!
 それについてジェイクは「僕たちみんな、つい最近までふたりの男のキスシーンについて話し合っていたんだ。確かにとってもチャレンジングなことではある。でもアンは、ふたりの男のセックスシーンより、羊を集めているふたりの男を描くことの方がはるかにセクシュアルだって言ってた」と答えているのだそうです。

 先日、この時期に書かれた某ブログで読んだのですが、「リー監督はBBMのゲイシーンをかなり抑える意向」といった内容でした。上記のジェイクの言葉からもそれが裏づけられますね。そのへんの事情が分からなかったので、私は現行のBBMのラブシーンが「抑制された」バージョンなのかと思った次第です。でもリー監督はキスシーンもなしで行く方向だったのですね? 現行のBBMでよかったー♪

 お次はBBMの楽譜情報です。楽器が出来る方はBBMのメロディを自分で奏でてしまうという楽しみもあるのですね。私は悲しい事に楽器は一切ダメです。ハーモニカならどうにかなるかも…?(涙)

【歌ありの曲にはメロディ譜(歌詞付き)とピアノ譜にギターコード付き、インストゥルメンタルはピアノ譜とギターコードの組み合わせです。ギターコードはすべて図入りで、初心者もOKという感じです。勿論ピアノ譜もバイエル終了程度で大丈夫だと思いました。ちなみにThe Wingsは一番簡単かな~♪】

 と解説していただきましたが、私にはなんのことやら。(汗)やっぱりハーモニカでガマンかな?(あれも深遠な世界ですよねー)

 収録されているのは下記の11曲だそうです。(数字はサントラの曲順)

2,HE WAS A FRIEND OF MINE
4,A  LOVE THAT WILL NEVER GROW OLD
5,KING OF THE ROAD
7,THE DEVIL’S RIGHT HAND
8,NO ONE’S GONNA LOVE YOU LIKE ME
10,I DON’T WANT TO SAY GOODBYE
11,I WILL NEVER LET YOU GO
13,AN ANGEL WENT UP IN FLAMES
14,IT’S SO EASY
16,THE MAKER MAKES
17,THE WINGS

 情報をお寄せくださった皆さん、ありがとうございました!

Brokeback Mountain: Music from the Motion Picture Soundtrack: Piano, Vocal, Guitar Book Brokeback Mountain: Music from the Motion Picture Soundtrack: Piano, Vocal, Guitar

販売元:Hal Leonard Corp
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(169)

2006013111344088  早いもので9月ですね。20日後にはいよいよDVDがリリースされます、楽しみ!

 昨日はBBMを見に映画館に行く予定でしたが事情により断念。まあ14回も見たのだからいいことにしましょう。仕方ないのでサントラやネットの映像でイニスとジャックに思いを馳せておりました。PCで聞いてもイマイチなんですが、ヘッドホンを使うと臨場感たっぷり。トリノで荒川さんがフリー演技の前に使ってたのと似てるなあと思ったのですが、もしかして同じかも。BBMのDVDが届いたら、もちろんこれでイニスとジャックの声を聞きます♪

 ここのところBBMから遠ざかっていたせいか、サントラもネットの映像もとても新鮮! つまり、またせつなくなってしまったっていう意味ですが。

 今日はいまいちシリアスな話をする気になりませんので、雑談風に。ジェイクの発音レッスン(?)に熱中するあまり疲れてしまったのかもー。(汗)

 イニスとジャックのシャツがハリウッド・ミュージアムで展示されてたようですね。オークションで落札されたシャツなのか他のシャツかは不明ですが。「トランスアメリカ」宣伝マンブログの記事で知りました。本当にこのブログは話題豊富で楽しいです♪

 ピーター・サースガードのを集めた映像He's Bringin' Sexy Laughsというのを見つけたのですがうまくリンクできません、YouTubeで検索してみてください。ジェイクも出てますね。でもって歌は例のジャスティン、MTVアワードのベストキス賞でプレゼンターだった彼です。豪華3大スター競演っていうんでしょうか? マギーは10月出産予定だそうで、もうすぐジェイクも叔父さんになるのですね。

 ★以下、ネタばれとなります。

 私、この画像がいちばん好きかもしれません。ジャックの幸せはこの一夜だけだったんですよね。

 愛しげにイニスの髪にチュ! この後、イニスの口からは次々に否定的な言葉が飛び出すわけですが。それでもキャンプの夜、イニスのトラウマ話を聞くまではジャックは夢をふくらませていたはず。(涙)

 もしイニスとジャックが同居できてたら、しょっちゅう喧嘩しながらも楽しく暮らしたと思うのですが。友人(ご主人はヨーロッパの方)が「どうしてこんなヘンなのを好きになっちゃったんだろう、とお互いに言ってるのよ」とニコニコ話してましたが、愛し合ってるんだなーとほのぼのしちゃいました。

 きっとイニスとジャックも「なんでこんなヤツに惚れちまったんだ!?」と悪態をつきながらも末永く幸せに…という結末になるはずもないんですが、それでもDVDリリースは楽しみです。ひとりっきりで思い切りBBMの世界に~♪

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(168)

07

 皆さん、こんにちは。BBM記事の終了宣言から一ヶ月。いきなりの事で本当に申し訳ありませんでした。そして、再開を希望する方が多くて戸惑いました。「あと1記事だけでも」「独白形式でいいので、なんとか」「あと33記事で200ですよ!」(汗)まで様々なメールを頂きました。

 悩んだ末、備忘録を完成させて9月から再開、コメントの受付は見合わせる、と決めたのですが、数日、フライングとなりました。というのもキサさんの記事とメグさんの(165)へのコメントに触発されてしまって。

 キサさんの記事ですが、旅先で思いがけず2度目の劇場鑑賞を果たされた感激が伝わってきます。私も初心に返り、初めてBBMを見たとき胸にこみあげてきた思いをなつかしく反芻しています。昨夜は久々に最後の逢瀬を見てボロボロ泣いてしまいました。

  今後は週1回くらいの割合でBBMの記事を書いていきたいと思っております。今日の画像は、先日、嬉しいメールを頂いたので。「NHKのドキュメンタリーでBGMとして、二人が並んで山々をめぐるシーンで流れるriding horsesが使われていました。」とのことで、番組の製作者もBBM遭難者? だとしたら嬉しいですね。

 そしてメグさんのコメント…、イニスとジャックの人生は「不公平」なのか、というお話。私はそうは思わないのですが…。

★以下、本格的にネタばれとなります。

 ジャックは死に、イニスは生き残った。それが幸せだったのかどうか、死ねない方も辛いのです。イニスがジャックの後を追わなかったのは、そんなことをジャックは望まないからでしょう。また、イニスはきっと何度も「自分が身代わりになりたかった」と思ったでしょうけど、それもジャックの本意ではないはず。

 逆のケースを考えてみてください。死んだのがイニスでジャックが生き残ったとしたら? やっぱりジャックは自分が代わりに死ねたらと思い、それが叶わぬ望みであることを一生、嘆き続けたでしょう。2人はそういう間柄だったんです。

【最後の最後まで、ジャックが思い、見つめていたものは「イニス」だったのだと思います。】とメグさんが書いてくだり、そのとおりだと私も思います。

 最初の頃、私はイニスが身勝手に感じられ、それでいっそうジャックに肩入れしてしまったのですが、そうでないことは考察を深めていくうちに分かってきました(よくよく考えないと分からないようにできているのです)。またBBMという映画があまりに控え目で抑制過多では、と思えるほどの表現ですから。前にもご紹介したDeleted Scene。これが本編に入っていればイニスを見る観客の目は違ったでしょう。

 しかしリー監督はカットしました。きっと過剰だと思ったのでしょう。現行のBBMのあのシーンだけでいい、あれで分からない観客がいても仕方ないと。受けを狙って創った映画ではないのですから。そういう意味でも観客を選ぶ映画であり、いま現在BBMを愛する私たちでさえ、常に試されているのだともいえます。

 メグさんが引用してくださった「トーマの心臓」の冒頭の「遺書」。なつかしく思い出しました、ありがとうございます。

【永遠に ぼくには二度目の死はないのだ 彼は死んでもぼくを忘れまい】

 忘れられたら人は本当に死ぬ。でもジャックは永遠にイニスに忘れられることはない、それどころか2人はもう同じ人間。ジャックがイニスになったのか、イニスがジャックになったのかは分かりませんが、そういう関係です。もう「不公平」も何もないですよね、だってイニスとジャックは1人の人間なんだから。ジャックの肉体が此の世にないというだけのことです。

「死んだら終わり」とよくいいますが、なんだか寂しい考えです。少なくとも私の心には、他界してしまった大事な存在がいて、しょっちゅう対話してますよ。忘れるなんてとんでもない、そうなったら私まで死んでしまう気がして。死は決して終わりではなく、新しい関係の始まりなのです。

「死は終わりではない」というテーマは、以前の記事で書けなくて残念に思っていたのですが、そのうち、じっくり書くつもりでおります。

 今日はまだリハビリ中なので(?)このへんで。メールやコメントへのお返事が相変わらず遅れておりますが、いましばらくお待ちくださいませー。

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(167)

Bbm16407vt  まず業務連絡です。「メール送信」からメールが送れないとの報告を頂きました。お手数ですが、その場合はどの記事からでもけっこうですのでコメントを送っていただけますか? メルアドを書いていただければ必ずお返事をさしあげます。頂いたメールのお返事もまだ全部書けてないのですが、いましばらくお待ちくださいませ。

 さて。本日のタイトルは(167)ですが、BBM記事を再開、というわけではありません、ごめんなさい。今日はとっても幸せなのでガマンできずに書いております。8日に14回目のBBMを見てきたことでもありますし?

 昨日の今頃、私は泣きながらチラシの原稿をつくってました。「ネコを探しています!」。トラが家出してしまったのです、ちょっと目を離した隙に。それが6日の夜、ショックで眠れませんでした。近所を探してみたけど反応はなく。

 8日はせっかくBBMを見に行く日だというのに、私は下山時のイニス状態。吐き気はするのに何も出てこないんです。寝不足でフラフラしてるので電車は乗り過ごすし、余裕をもって出たはずが上映ぎりぎりに下高井戸到着でした。BBMが始まっても時折トラのことがちらつき、もう2度と会えないのかと絶望…。

 昨日はもう号泣&錯乱状態でブログどころではなく~、空腹なのに何も食べたくないし。と、真夜中、トラが戻ってきたのですー、夢かと思いました。脱走した外階段へのドアがまた開いていて、そこを辿って拙宅のドアの前でニャーニャー鳴きました。そんな風に帰ってきてくれたら、と虫のいいことを夢想してましたが、その通りになりました。おかげさまで、いっぺんに元気になりました、やれやれ。

 というわけで本日は14回目の感想がメインになりますが、まずはジェイクがランス・アームストロングの自伝映画の主演に決まったらしい、という話題。マット・デイモンが有力だったものの、過密スケジュール(?)のためにジェイク…ということですが。どちらにせよ、楽しみです。

 BBM資料集にはレゴでお山の名場面、を追加しました。アギーレは余計な気もしますが、なかなか楽しいですね。VIVAオタク魂!

 kabioさん宅では熱烈なDVDのプロモーションが! ジャックとイニス人形の可愛いことといったら犯罪的です♪ 皆さん、予約はお早めに&単品で申し込みましょう。でないと発売中の商品まで9・22の配送になってしまいます。

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

★以下、ネタばれとなります。

 本日の画像はジャックの実家を去るイニス。14回目でやっと気づきました、ジャックの部屋が2Fの右側だと。イニスが自分で開けた窓がそのままになってますね。つっかい棒も見えてます。そしてこのシーンはイニスの茶色とジャックの青がきわだちますよね。まさに2人の世界。冬枯れなんだけど、寂しいんだけど、やっぱり2人の愛を語っているような。

 14回目は、6月16日以来、約2ヶ月ぶり。その間に皆さんの考察、コメントでより深くBBMについて考えてましたから、それはもう感無量で見てまいりました。特にラストシーン。イニスがクローゼットの扉を開け、ジャックのシャツのボタンをはめる。窓の外には例の景色、イニスとジャックを表す色が溶け合っている。こんなにも明るいラストに思えたのは初めてのことでした。

 またトラのことになりますが、BBMを見ている間、何度か思い出しました。私の顔を見上げてニャーニャー、私の体に頭をこすりつけるトラに「あんたの言いたいことはわからん」、と困惑したことを。ジャックに対するイニスも、こんな感じだったのでは? 一緒に暮らそうだのとNo Wayなことを訴えるジャックに、しょうがないヤツ、と、真剣にはとりあわなかったイニス。

 トラがいなくなって私ははじめて気づきました。トラがいてくれてどんなに幸せだったか。「もう1度トラに逢えるなら何でもする。トラでなきゃダメなんだ、トラの気持ちを考えてやれなくてごめん!」トラをジャックと置き換えたら、まるきりイニスの後悔と同じでは?

 私は幸い、トラを失わずに済みました。でも、もしかして…と絶望した3日間。大事な人を失ったときの記憶がフラッシュバックして辛かったです。「He was a friend of mine]の歌詞に「俺は人知れず涙に暮れた」とありますが、イニスもそうだったでしょう。外を歩けばジャックと同じ黒いハット、青いデニムシャツの男はいくらでもいる。その度にイニスは「ジャック?」と足を止め、いやジャックのはずはない、と涙ぐむ。

 家に帰ればワーワー泣いて、泣き疲れてふと思う、「どうしてこんなに泣いてるんだっけ?」そうだジャックが死んだからだ、と気づいて再び涙に暮れる…といった感じでしょう、きっと。トラに出て行かれた時、大事な人を失った時の私がそうでしたから。

 下山時。吐き気だけして何も…だったイニス。心より体の方がジャックと別れた辛さに正直でした。あれほどの思いをして、なぜ4年後、やっと逢えたジャックの思いを受け入れられなかった? 家族のことを別にしても、仕事なんかいくらでも見つかる「前途洋洋」な若者だったからでしょうか。実際には明るい未来なんかイニスにはなかったのに。ジャックと行くことだけが正しい道だったのに。なーんて、つい、しょうもないことを考えてしまいました。

 3日と3時間、私をさんざん悩ませ地獄の底に突き落としてくれたトラは今。何事もなかったかのように床の上で惰眠をむさぼっています。(苦笑)

| | コメント (0)

ブロークバック・マウンテン(166)

447filtered  突然のBBM記事終了、で皆様にはたいへんご心配をおかけして申し訳ありませんでした。実はレスできないまま、この(166)を削除してしまったのですが、未読の方もいらっしゃるようですし、コメントと共に再掲することに致しました。この画像もとっても気に入っておりますし…。まだレスが書けていませんがもう少しお待ちください。(☆8月2日、レスいたしました。遅くなってすみません。)

 Junjunさんから情報を頂きました、ヒースの新作「Candy」の予告映像をご紹介します♪ 黒髪のヒースもいいですね。そして、既にご覧になった方の感想。特にネタばれはないと思われます。ヒースファンは必見だそうです、そりゃそうでしょう。

金曜ロードショー」では8月18日に「ロック・ユー」がオンエア。「ロード・オブ・ドッグタウン」もリリースされたし(早く見なくてはー)、8月はヒース祭り?

 ↓「ロード・オブ・ドッグタウン」の画像の下から(166)の記事となります。

ロード・オブ・ドッグタウン コレクターズ・エディション (初回限定生産) DVD ロード・オブ・ドッグタウン コレクターズ・エディション (初回限定生産)

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/07/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 皆さんが大好きな鼻をすりすり、はこの場面でしょうか? 私も大好きです♪ 何故かセピア色になってますが、これはこれで味わいが?

 本格的に暑くなる前に掃除を、と書棚の裏を点検したら、なんと出てきましたよ、BBMの原作付き脚本が! 「ジャーヘッド」を見た日(2月15日)に紛失したと思い込み買いなおした私。5ヶ月も気づかなかったなんて…。こちらは保存版として、きれいなままでとっておきましょう。

「ムーンライト・マイル」のDVDも出てきました、買ったときの箱に入ったまま行方不明になってたんですが。久々にジェイクのお茶目なコメンタリーを聞けて幸せー♪

 先日話題になったアスリートのランス・アームストロングとジェイクが一緒にフランスに行っているらしい、と聞いたのですが、kaytoさんから情報が!

【まだ噂の段階ですが、ジェイクはどうやらランスさんのbio-pic(伝記映画)の主役の候補になっていてそれで同行して勉強してるらしいのです。その記事に二人はちょっと似てると書いてありますが、どうでしょうか。】

 ツーショットは似てるとは思えませんが、下の方のジャーヘッド頭になると、うーん、似てなくもない? ジェイク、ガタイもいいし本当に自転車歴が長いそうだし、似合いそうですね。実現するといいんですが。

 さて。今日はイニスについて、改めて書いてみようかと思います。

★以下、ネタばれとなります。

 画像では、というかこのシーンのジャックは、え、もうおしまい? と未練げなんですが。早く行かないとアルマが怪しむっつーの、というか、この時もう目撃されてましたね。そりゃそうですよね、階段を登ってくるだけなのに、なかなか玄関口に現れない夫と友人。アルマだって様子を見たくもなりますよ。

 イニスもそれを思って中断したのでしょうけど時既に遅し。でも一見冷静なイニスも、心は既にモー○ルへ。アルマの前で視線を交わしあったりして、頭の中はソレでいっぱい~、なんて判りやすい人たちなんでしょう。

 しかしイニスって誤解を招くキャラですよね。当初は、不器用なのは判るけど、もうちょっとなんとかジャックにやさしくしてくれたら、と不満(?)だったのですが。今では、しょうがないよねー、と考え直してきています。

 トラウマ云々はおいといて、考えるほどにイニスは私と似てます。泣き虫な点とか、ですね。あれだけジャックのために泣いたんだから。特に、ジャックの前で素直に泣けたってことは、イニスがどんなにジャックに心を許していたかの証ではないかと。以前は「泣けば済むと思って」とか「先に泣いたモン勝ち?」とかシニカルな目で見てましたが、イニスだってむやみと人前で涙を見せはしない。

 私と似てるとはそういう意味もあります。普段は強い人と思われてるし、人前で泣くなんて絶対に嫌なんですけどね。弱みを見せてもOKな存在って有難いものです。世界にたった1人でいい、味方が欲しい、と切実に思ったことがありますが。イニスとジャックにとっては互いがそんな存在だったのかと。

 イニスは、ジャックの実家から戻るときも泣き通しだったんじゃないでしょうか。往路も悲しみと不安でいっぱいだったと思いますけどね。実家ではジャック・パパにねちねちと嫌味を言われ、ジャックが別の男の名を口にしたことも聞かされ。大ショックのところにシャツ発見、でジャックの思いの深さを知る。

 泣きながら運転するのは危ないそうですが、復路でのイニスは離婚時のジャックどころじゃなく、終始、滂沱の涙だったと想像します。膝の上にはシャツの入った袋。往路とは別の悲しみと安堵と後悔、「I swear...」につながる思いが渦巻いていたでしょう。視界は涙でかすみ…、事故らないで済んだのは、きっとジャックの魂が守ってくれたから。

 イニスはともすればDV夫(感謝祭ディナーでグーはつくったけど手はあげてない)みたく扱われて心外です。恐怖の裏返しの怒りなんですよね。また「俺の子が欲しくないなら云々」では、「文明人とは思えない」といった意見も。

 …イニスって「文明人」ですか? 私の書き方もひどいでしょうか。30年ほど前のアメリカ人、文明人ではあるんでしょうが。中西部の寡黙な男、とりわけ不器用でトラウマも抱えていて、意思をうまく口にできないイニス。彼を責めるのは酷な気もします。
 BBMに関して否定的なレビューでしたし、あまり気にしても仕方ないんですけどね。何度も見て、あれこれ考えて、やっとイニスの本質がわかったつもりの私でした。

| | コメント (4)

ブロークバック・マウンテン(165)

2006013111355493  Junjunさんからまた情報をいただきました、「ESPYのプレゼンターの時の映像が新たにアップされていました。」とのことです。すっかり大人の男性になったジェイク、落ち着いていてすてきですね。少し寂しいけど仕方ないこと、幸い私たちにはBBMがあります。DVDが出ればいつでもあの頃のヒースとジェイクに会えますよね。

 DVDリリース前に東京ではまだ映画館で見られるチャンスが。次の週末からは下高井戸で、8月末には飯田橋で。どちらも1日の映画の日がお得。下高井戸の方は火曜がレディスデーとなっております。

★以下、ネタばれになります。

 今日はヘヴィな内容になりそうです。ひげのない猫さんから頂いたコメントに私もショックを受けつつ、避けられないことですからー。

【翻訳本で、米塚氏があとがきの中で、”ジャックの悲劇とブロークバックで彼らの間に起こった暴力とが鏡合わせになって見える”というようなことを・・。
 これ、私、すっごいショックです。そうなんですか?】

 確かにそのように書いてありますね。両者が重なって見えるのはいかにも皮肉、と。

 冷静に考えてみて、やはりこれは「対」なのだと思います。

 リー監督が「映画をオペラと捉えている」こと。そして山での展開は序曲に当たるのでは、という私の考えは(130)に書きました。未消化の考察でもあると。オペラの主題4は、正しくは、

主題4、放置される→リンチされるジャック最後の逢瀬でイニスの車を見送るジャック

 ということになるのかと。あまり考えたくないですけどね。

 イニスは血を流しました。「対」を考えればジャックもそうなる必要があります。山で殴られたときジャックはうつぶせに倒れ、顔は見えません。手で顔を押さえ、その手を見つめます、血がついているか確かめるように。もちろんアザがついただけで流血はしてません。

 原作ではジャックは殴られたとき「大の字になり」、とありますが、映画ではリンチされたときに仰向けに倒れています。逆ならば、あのシーンを私たちは見ずに済んだのですが。何度も見ていると、あの一瞬が妙に長く感じて、もう直視できません。ジャックが倒れるポーズさえ「対」なんでしょうか。血を流さないほうは顔が見えないのに…。思い出すと気分が悪くなりますが。同じ気持ちの方も多いと思います、不快ですよね、すみません。

【不思議だったんですよ、リンチされるジャックはどうして若いときの姿をしてるんだろうって。】

 そうでしたね。ひげはあるけど髪は黒かったです。やはりイニスはジャックをいつまでも山での若いジャックと捉えていた(年を取っていくジャックを直視しなかった)のかも。原作ではラスト、夢に出てくるジャックが「初めて出会った頃の姿」だと明かされます。若い頃に逢ったきりなら仕方ないですが、20年間、たまにだけど会い続けてきたんですよね。それなのに夢に出てくるジャックは山での若い姿。

 イニスにとってジャックは「世界は自分たちのもので、間違ったことなど何一つないように思えた」山での日々の思い出の象徴なんですね。ジャックは現実の自分を見てほしかった、共に人生を歩みたかったのにイニスはそうではなかったの。そうであっても自分の本心を直視しないで終わった。イニスが思い浮かべるジャックのイメージはこの一箇所だけ、それが一番考えたくないシーンだというのが辛いです。

【あのあと、イニスは”翼をたたんだ天使”をほっぽりだしたまま自分だけさっさと行ってしまいます。手を差し伸べた、ジャックをほったらかして・・・。(ある意味、20年間、ほったらかしたままとも)】

 やはり、山ではBBM本編の「序曲」として全体のストーリーをなぞっていたように思います。イニスに悪気はなく、突然の下山命令、ジャックとの別れでやりどころのない怒りが湧いていた。ジャックの悪ふざけ、肘打ちのアクシデントで流血。思わず殴ってしまったんでしょう。

 画像は、ジャックに「Time to get goin’, cowboy.」と言われて起き上がろうとするイニス。しかしジャックはまだイニスにロープをかけようとしています。ジャックだってこのまま別れるのは嫌なのです。それが流血の惨事に(最後のリンチも含め)につながるにしても、イニスと離れるのは嫌だったんです。

 正直、こんな「対」には気づきたくなかったですが、リー監督はジャックが倒れるポーズまで対比を考えたのでしょう。山では、血を流さないのに顔を見せない。あの草むらでは血を流した顔を(一瞬とはいえ)わざわざ見せる。何故、そんなにも「対」にこだわるのでしょう。物事の2面性を強調したかった? 

 米塚氏はこう書かれています。「一言で言えば原作は映画よりもずっと曖昧なのだ。」

 当初、映画の方は原作よりずっと口当たりがいいといわれており、私もそう思っていました。でも行間を読み、細部に隠された意味を考えるうちに、考えが変わってきました。繊細な映像の陰にシビアな観察眼が。人生はままならぬもの、どんなに望んでも叶わない夢の方が多く、そして人は突然、理不尽な死を迎える。そのへんを映画BBMは容赦なく描いてみせます。原作より映画の方が厳しく思えてきました。

 どこまで映画BBMの容赦なさを感じるかは人それぞれ、未だに甘美なゲイの純愛映画、と捉えている人もいるでしょうし、それはそれで構わないと思います。でもきっとBBMとは、リー監督の言うように「(人生にありがちな、あの時こうすればよかったと)何度でも後悔する」映画なのでしょう。

| | コメント (13) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(164)

Cap067  この人は、どうしてこんなに可愛いのでしょう、いえ可愛かったというべきか。きっと撮影中のスナップでしょうね。2年前のジェイク。たった2年ですっかり大人の男になってしまって、BBMはジェイクの「最後のイノセンス」が詰まった映画でもあるのでしょう。

 と、この記事をうっかり下書きのまま一時公開してしまいました。すぐに気づいてひっこめたのですが。spring-nさん、そういう訳でございます、失礼しました。いつも時間があるときに少しずつ下書きしておいて、まとまってから送信してるのでした。

 さて。そろそろヘヴィな話題を、と思いつつ、書くのは辛いし読まされる皆さんもー、とか思って今日も現実逃避の雑談です、よろしく。

 えーっと、(163)で、ランス・アームストロング@『ESPY Awards』のコメントについて書きましたが、この方、ツール・ド・フランス7連覇(99~05年)という前人未到の大記録を成し遂げたアスリートだったんですね。でもってジェイクの友達~。重病を克服し著書も多数。

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく Book ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

著者:ランス アームストロング
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 BBMのCDブックがもう届きました、とってもイイです。原作、原文を読んだせいか、聞いててシーンが思い浮かぶー。朗読のキャンベル・スコット、すてきな声だし演技力あるし。聞き込みたい1枚です♪

Brokeback Mountain Book Brokeback Mountain

著者:Annie Proulx
販売元:Simon & Schuster (a)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 キャンベル・スコットについては琴さんから情報をいただきました、感謝です。

【朗読者のキャンベル・スコットって、「愛の選択」(ジュリア・ロバーツ共演)や、「シェルタリング・スカイ」(ジョン・マルコビッチ共演)に出演していた男優かしら? そうだったらいいのにな♪ 「愛の選択」での彼に、惹かれるものがあったので・・。】

 アクターなんですね? 「愛の選択」、私も見なくては。声を聞けば本人かどうか確認できるでしょうし。と思ったら、彼はジョージ・C・スコットの息子! 70年に「パットン大戦車軍団」でアカデミー主演男優賞を受賞しながら拒否! で話題になった方です。私もその件は記憶にあります、戦争映画だけどオスカー拒否の件もあって見たかったっけなあ。

 検索してたらスコット・マイケル・キャンベルというややこしい名のアクターがヒット。しかもBBMに出てる? なんとモンローさんでした。意外と若いんですね? なーんて失礼ですよね、ぺこり。kabioさん宅に彼の傑作記事がありますよ。

★既にネタばれの気もしますが、ここから本格的にバレばれです。

 エッタさんから脚本の謎についてコメントいただきましたので、私も考えてみました。

 まず、ボビーの学校の件(P.57)はト書きでは69年、壁のカレンダーは73年となってて、多分69年は間違いでしょう。その前のシーン、アルマの休日出勤が71年ですし。脚本の時間軸が合ってないという話は聞きましたが…。となるとこのときの2度目のキャンプが69年となってるのも73年の間違い? イニスの娘たちもけっこう大きくなってるし。そして、

【この(81年の最後の)逢瀬からジャック実家訪問までの一連の流れを私はすべて同じ年に起きたことだと思い込んでいたのですが、脚本にはイニスが返送されたはがきを受け取ったのは‘82だと(同P.86)。しかもジャック父は「この春、別のやつを連れてくると言っていた」と(同P.90)。】

 葉書の件は確かに謎。81年の春に「8月ではなく11月」にしか逢えないことをイニスはジャックに告げたんですよね? やはり11月でないと逢えないと書いた葉書が戻ってきてのはいつなんでしょう? 年明けというのは遅すぎるような。返送が遅れたんですかね? ジャック父の発言の方は、This springとは(年が明けても)次の春が来るまではこの表現でいいはずですから、82年の1,2月と解釈できますが。

 リー監督は3回も脚本を書き直してもらったそうで、その間に混乱が出たのですかね? 映画には冒頭のテロップ「63年、シグナル」以外は年代を示すものはほとんど出てこないですね。66年の独立記念日(花火)、77年のスケート大会(モンロー宅での感謝祭)くらいでしょうか。プルーも原作では子供たちの年の計算が合わないところ(翻訳文庫P.58)がありますね。

 といったところで、今日はこのへんで。次回は重い話題を取り上げるかどうか思案中です。

↓しつこく画像、画像といってたせいか? やっと付きました。ジェイクが出てるPVをさんざん見たおかげで期待度がぐっとアップしました、早く見たいです♪

プルーフ・オブ・マイ・ライフ DVD プルーフ・オブ・マイ・ライフ

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/08/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (10) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(163)

01  BBMの大自然ってどのシーンも美しいですよねえ、うっとり。

 といった話の前に、spring-nさんから情報&ご質問が。

(160)で紹介された『ESPY Awards』でランス・アームストロングさん(ジェイクとよく自転車乗ってるスポーツマンの人?)が表彰された時に、BBMをネタにジェイクをからかって笑いを誘っている映像をYou Tubeで見たのですが、あれは何と言って場内の笑いを誘っていたのでしょう? ジェイクもテレながら笑ってました。】

 何度も聞いてみたのですが、さっぱり判りません。(汗)

 と、mintoさんから早速、救いの手が! ありがとうございますー。

【ランスは「Why are you sitting in the front? I thought you liked it in the rear.」と言っています。訳すと「なんで前に座っているんだ? 後ろが好きなんだろ。」
 しかし、rear=お尻、でもありますので、「(体位で)バックが好きなんだろ。」とも取れるんですよ。
 次に会場の皆さんが笑ったので、「The rear of the theater, you sick people!」と言っています。意訳は「会場の後ろの列のことだってば! なに考えているんだ、お前らは!」といった感じですね。】

 なるほどーと、ひたすら感心。しかしコメントには「何故ジェイクだけがからかわれるの?」といったものも。確かにそんな気がしないでもないです。BBMのイメージが強すぎるのも困ったものですね。

 お役に立てなかった私は、You Raise Me Up のPVをご紹介いたします。荒川選手がトリノのエキシビジョンで使用した曲として有名ですね。いっぱいカバーがあるそうです。こちらの男声の方がBBMに合ってそう。歌詞と対訳はこちらから。いきなり演奏が流れます、ボリューム絞ってくださいね。

 洋楽の対訳がひどいという話が出ましたが、そのへんの事情がこちらのブログに3回にわたって連載されてます。高い日本盤CDは対訳と解説が目玉ですが、肝心の歌詞の資料が元々ない、まずそこから問題が始まるのですねー。

 BBMではThe Maker Makesに字幕がつかなかったのが「?」です。資料がなくて訳しようがなかった? He was a friend of mineは前からある歌だから付けられた? 9月に出るDVDにちゃんと字幕がついてるといいんですが。

★以下、ネタばれとなります。

 今日は脚本にあるけど映画ではカットされたシーンについて少々。

 画像は2度目のキャンプの場面です。ここ、とっても短いですよね。ラリーンに「ブルーパーカは?」と尋ねるシーンは長いのですが。話の流れで行き先はビッグホーン・マウンテンだと判ります。ラリーンの「何故あなたばかりが? 不公平だわ」に、ジャックは「ヤツの車はボロで走れない」と字幕には出ますが実際には「テキサスにはビッグホーン・マウンテンがないから」と言ってましたね。

 それはさておき、肝心のキャンプ。ジャックが先に行っていて、水色のピックアップ(ジャックの色♪)でやってきたイニスを笑顔で迎えます。イニスも嬉しそう。豆缶を持参してますね。で、この画像になって「あの頃みたいに」でキャンプ場面はおしまいです。

 が、脚本にはこの後、2人の乗馬シーンがあり、ジャックが投げ縄で兎を捉えます。(59ページの真ん中)

Jack: I'd love to rope a coyote.

Ennis: I doubt  I'll live to see that miracle...

イニスは「そんな奇蹟が起こるとは思えない」と(下線も原文通り)。ジャックは山でもコヨーテを撃ち損じてますしね。ここでThey laugh.とあって、和気あいあいなのですが~。こんな楽しいシーンが何故カットされたのでしょうか。

 もう一箇所は遡ってのモーテルのシーン。2人は盛んにタバコを吸っていて。脚本にはこんなシーンがありましたー。(48ページの真ん中より少し下)

It's dark. we can make out clothes strewn around the room. (暗い室内に衣類が脱ぎ散らかされている。)

The two men appear to be sleeping.  We hold on them for a beat. Ennis awaken, rolls over,switches on the light, pulls out a cigarette, lights it.  Jack awakens. Ennis lights a cigarette for him, hands it to him.

(2人は眠っている。イニスが目覚め、灯りをつける。タバコに火を点ける。ジャックが起きると彼のためにイニスはタバコに火を点け、ジャックに手渡す。)

 下山したとき、イニスがジャックに自分の吸っていたタバコを渡そうとした瞬間にジャックが自分のタバコを取り出し、きっかけを失ってましたが。モーテルではこんないいシーンがあったのですね。なんでカット? 見たかったですよね。

 他にも脚本のみのシーンがあるのでしょうか、今のところ私はこれしか発見できてないですが。実はちゃんと通して読んでないので、まだありそうですよね。気づいた方がいらしたら教えてくださいませ。

↓相変わらず画像がつきませんので、今度はアメリカ版のジャケ写を。基本デザインはイタリア版と一緒ですが、あちらとは逆にジェイクがいちばん上です。このPVでジェイクの台詞がたくさん聞けます。レンタルでいいかなーと思ってたんですが、こんなの見せられるとやっぱりゲットしたくなりますねー。I swear to God.って何を誓ったのでしょう?

Jake_gyllenhaal6

DVD プルーフ・オブ・マイ・ライフ

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/08/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (14) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(162)

Bbm14687xi

 突然ですが、「DAT(2)」の記事に、ほっかむりトリオの画像を追加しました。よろしかったらご覧くださいね。DATの2枚組(中古)もご紹介してからけっこう減ってます。ゲットされた皆さんはジェイクのお茶目な映像を楽しんでらっしゃることでしょう。

(161)で"spiritual" のご紹介をいたしましたが、何度見ても胸が締め付けられますー。音楽もとってもいいですよね、確かにヒーリング系。色んな映像や音楽、原作に脚本などに接して、DVD発売までの2ヶ月を乗り切りましょう!

 ★以下、ネタばれです。

 イニスはこうやって左の方からやってきたんですね。何かたくらんでいる顔? ジャックのやつ、立ったまま寝てる…ちょっと構ってやるか、ですか。なつかしくもあったでしょうね。子供の頃のママの思い出につながるんですから。

↓"spiritual"収録アルバムです。BBMの原作が書かれた97年のリリースなんですね。

ミズーリの空高く Music ミズーリの空高く

アーティスト:チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー
販売元:ユニバーサルクラシック
発売日:1997/02/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーは共にアメリカ中部、ミズーリの出身だそうです。(脚本のダイアナ・オサナも。)BBMのおかげでアメリカの州の位置もだんだんわかってきて。以前はアメリカに興味がなくて全然でした。どうしてもワイオミング中心の覚え方になりますけど。(笑)

 こんな珍品PVも。回想シーンのスペイン語訳の字幕が出ます。文字が多すぎてイニスとジャックが見えない! 音楽が、例の翌朝のイニスの心を表すようなアレ、というのが目新しいかも。ジャックの実家でイニスがシャツを見つけたときもこの音楽でしたっけ? ちなみにLet be,let be.はDejalo estar, dejalo estar.ですか…。

 回想シーンは映画ではとても短いですが、原作ではけっこう長い時間、焚き火の前に立っていたようです。それが不満という意見もありますが、短いからこそ鮮烈だし、一瞬は永遠、永遠は一瞬と思えば、長々とあのシーンを映すこともないような。あのPVでスローモーションでじっくり見られるわけですし。製作者に、そして紹介してくださったkaytoさんに改めて感謝です。

 それにしても、いつも思うのは、ブロークバックでのシーン。夏なんですが夏らしくないなあ、と。特にジャックはあの通り真冬のようなボア裏コートですし、最後は雪も降ってました。ワイオミングは冷涼な気候だからこんなもんかもしれませんが。うちの母は北方領土(樺太)出身なんですが、夏でも半袖を着たことはなかったそうです。

 BBMでは女性たちはけっこうノースリーブでしたね。でも7月4日の独立記念日(花火)のシーンではイニスもアルマもけっこう着込んでいたような。最初の頃は大晦日かと思いました。夏の帽子だっつーに。

 そろそろヘヴィな記事も…と思いつつ、落ち込んでしまうので今日もなんとなく雑談に逃げてしまってます。んー、どこにスポットを当ててもせつないんですよね、BBMって。

 さて。AmazonでCD+本のキャンペーンをやってますね。5,000円以上で500円のギフト券還元というものです。同じ月の間の発注なら、ばらばらに買ってもOKらしいです。私、3月にDVD+本のキャンペーンで「ルードヴィヒ」とCut4月号(BBM特集)を注文、割り引いてもらったのはいいんですが。Cutは「ルードヴィヒ」(7月29日リリース)と同時にお届け、とのことでまだ手元にないんですよ。(笑)忘れた頃に届くBBM特集。書店でさんざん立ち見したからいいんですけどね。10日後には届くはず、楽しみです。

 今回のキャンペーンを利用するなら本は昨日のCDブックでOKとしても、特に欲しいCDが…、と思ったら「ミズーリの空高く」は聞いてみたいです。下記のも前から気になっているのですが。サントラのオーケストラ版でしょうか。ボーナストラックが余計というか、どうせならBBMの曲をたくさん入れてほしいですよね。ジャケットは雰囲気がありますけど。

Music from Brokeback Mountain Music Music from Brokeback Mountain

アーティスト:Global Stage Orchestra
販売元:Wmo
発売日:2006/05/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 まだサントラをお求めでない方、日本盤の訳詩は問題が多いらしいので、いっそ輸入盤は? 500円ほど安くなります。

Brokeback Mountain [Original Motion Picture Soundtrack] Music Brokeback Mountain [Original Motion Picture Soundtrack]

販売元:Verve Forecast
発売日:2005/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 サントラでは歌の順番が映画通りでなってませんが、使われたのは下記の順だそうで。

I will never let you go / No one's gonna love you like me / King of the road /
A love that will never grow old / Devil's right hand / It's so easy /
Angel went up in flames / I don't want to say goodbye /
He was a friend of mine / Maker makes (エンドロール)

 離婚でジャック駆けつけのとき、♪King of the road 、と一緒に口ずさんだジャックを思い出します。帰り道はしっとりしたA love that will never grow old 、泣けますよねー。

 そしてそして、下記の短編集Close RangeのラストにBBMが収録されてるんですね。なかなか風情のある表紙。とりあえず私はBBMの原文で手いっぱいですがー。

Close Range: Wyoming Stories Book Close Range: Wyoming Stories

著者:Annie Proulx
販売元:Scribner
Amazon.co.jpで詳細を確認する

本音は顔に書いてある Book 本音は顔に書いてある

著者:アラン・ピーズ,バーバラ・ピーズ
販売元:主婦の友社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(149)でも紹介しました「言葉に依らないしぐさで相手の真意を理解する」ための本です。これでイニスやジャックのしぐさを研究し、DVDがリリースされたら、この手は…、この足の位置は…とか観察するのも楽しいかもしれませんね♪

| | コメント (6) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(161)

2006013111354088  昨日の画像の2時間ほど前? そろそろお目覚めの2人です。 (111)にも同じようなのを貼りましたが、こっちは拡大します(昨日も今日もイタリアサイトのお世話になってます)。ジャック、本当に安らかな寝顔♪

 本日は皆様からいただいた情報の紹介をメインにさせていただきますね。

★微妙にネタばれがあります、お気をつけください。

 またまた時期はずれですが、リー監督のオスカー受賞時のスピーチ全文です。いつぞや映像(ヒースやジェイクもちらっと♪)をご紹介しましたが、内容はこんな感じだったんですね。目を通してから再見したら、だいぶ聞き取れるようになりました。以下はさわりです。

I want to thank two people who don't even exist. Or I should say, they do exist, because of the imagination of Annie Proulx and the artistry of Larry McMurtry and Diana Ossana. Their names are Ennis and Jack..

脚色賞のお二人も! DianaのThank you to Ang Lee, and our brilliant cast for breathing life into our words. (私たちの脚本に命を吹き込んでくれたアン・リーと素晴らしいキャストに感謝)に感激を新たにしております。オリジナル音楽賞のグスターボ・サンタオラ、あのせつないサントラで私たちを泣かせてくれる彼のスピーチもいいですよ。この賞を母と故国アルゼンチン、そして全てのlatinosに捧げますと。

 私が初めてBBMを見たのは3月7日、アカデミー賞発表の2日後でした。シネマライズで買い求めたパンフレットには「速報! BBM3部門受賞!」のコピーが挟んでありました。たった3部門? やはり今も納得がいきません。時間がたてばたつほどBBMの素晴らしさが身に沁みてきて。作品賞、撮影賞がよそに行ったのが信じられません。

 kaytoさんからコメントいただきましたが、【リー監督のインタビューで、監督はBBMの原作を4年前に読んだときに思わず泣いてしまった、普通は影響されるのがいやで原作は1回しか読まないが、BBMは原作に特別なパワーがあるので、ディテールをミスしないために何回も読んだと語っていましたね。】

 このインタビューは中国語で英語字幕が出ます。音声はOFFにして一時停止しながら字幕を追うと読みやすいです。BBMの原作をリー監督が読んだときは「ハルク」の準備中だった、撮影が終わった2年後もBBMが忘れられず、まだ誰も撮ろうとしてなかったので…とのこと。あの素晴らしい脚本も「映画化困難」として有名だったらしいですね。結果的に最高のスタッフ、キャストで映画化されたのは僥倖ですよね。

 こちらもkaytoさんからの情報です。"Spiritual"に合わせてDozy Embraceをスローモーションにしたビデオがあるのですねー♪ これがもう絶品!

【アニープルーがBBMを執筆中ジャックの回想シーンが一番時間がかかり且つ苦労した箇所で、その間イメージ作りのために繰り返しチャーリー・ヘイデン(ベーシスト)とパット・メセニー(ギタリスト)の"Spiritual" という曲を聴いてたとエッセイに書いています。(Spiritual=霊歌。チャーリー・ヘイデンの息子さんの作曲です。)
今では曲と場面が切り離せないイメージとのことです。】

 あのシーンはあっという間に終わってしまうのが残念なんですが、このPVはたっぷり時間をかけ、"Spiritual"としか言いようのない音楽に合わせて…、もう言葉がありません。
 ビデオのコメントも熱い♪「WOW, it's like they are slowdancing to the song... Proulx sure knows about beautiful stories and music. I love this scene .」とか。本当に回想シーンそのものがslowdancingしているように見えますー。

 昨日は原作についてあれこれ書きましたが、kママさんから「BROKEBACK MOUNTAIN CD-BOOK」をご紹介いただきました。前から気になっていて、聞いた人の感想があれば、と思っていた矢先、助かりました。

【朗読者はジャックの台詞には軽く高めの声を、イニスには低く抑揚の少ない声をと使い分けていて、映画の場面を思い出してグッときたりします。
 前文と後文を含め28シーンに分けられていて好きな所から聞けます。トータルで1時間強の長さです。
 びあんこさんの挙げた『What Jack remembered...』は最後の逢瀬の諍いのシーンの後、22番目にあり、2つとも、やっぱり涙がこぼれそうになります。
 意外だったのが『Jack,I swear-』の台詞。はっきりと、確信を持って誓う、という感じで声に出されているというところかな。】

 ということで、早速、お買い上げですー、早く届かないかなー。「ハルク」2枚組も発送通知がきましたし。特典映像の「超人アン・リー」が楽しみです。

Brokeback Mountain Book Brokeback Mountain

著者:Annie Proulx
販売元:Simon & Schuster (a)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 本当に、いつもいつも皆様からの情報に助けられております、ありがとうございます。一緒に記事を書いているような感じがしますよ。コメントも力作ばかりで嬉しい限りです。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

↓おまけのプレイモービル。エルクはいないようですが、コヨーテはいますね? 熊も? 魚はイニスが「たくさん釣った」トラウトかも。

プレイモービル アドベンチャー 北アメリカの野生動物 3228 Toy プレイモービル アドベンチャー 北アメリカの野生動物 3228

販売元:アガツマ
発売日:2004/07/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(160)

2006013111384088  Junjunさんから情報を頂きましたが、【ESPY Awardsでジェイクがベスト・モーメント賞のプレゼンターを務めた写真がアップされています。本を片手にとても素敵です。改めてすっかり大人の男性になりましたね。】とのことでした、MTVアワードの写真も載ってたここです♪ 新しい写真が随時更新されるようですね。

 昨日はジェイクのラブシーンに対するインタビューを紹介いただきましたが、ヒースはこんな感じです。同じテント内のことでも、ジェイクが語ったのは2日目、ヒースの方は初めての夜のこと? 「襲った」のはイニス(ヒース)なのに、暴行されたような…ですか。

 ジェイクは名付け親である2人のゲイ(カップル?)に相談したそうですね。「一方がより経験が豊富な場合どうなるのか」と。(これもJunjunさんからの情報です、ありがとうございます)それがあの演技になって結実したのでしょう。きっと相談しただろうと思ってました、身近に当事者がいるんですものね。

 さて、今日はイニスの画像ですが…、ここについて語ろうとすると、当然、本筋に踏み込むことになりますよね。

★以下、ネタばれが含まれます。

 例の翌朝。原作によればa top-grade headacheとともに目覚めたイニスは、特に罪悪感を感じることもなかったようです。映画では隣にジャックがいるのを見てなんとも言えない顔になってましたが。黙々と出かける準備。ジャックの「夕食には戻れ」にも応えず出発。イニスの心中を表すようなどんよりした音楽が流れ、羊の元にたどり着くと、案の定の結果が待ってました。そのときのイニスの顔がこれですね。

 BBMのパンフレットに米塚氏が寄せた文には「イニスが戸惑うには早すぎないか」とありまして、そうなんですか? むしろ原作のあっけらかんなイニスに違和感を覚えるのですが。幼い頃にリンチ死体を見せられたトラウマが酔いで吹っ飛んだのと、触りっこじゃ「生ぬるい」と暴走しちゃったけど、我に返ってみれば「やってはいけないこと」をしてしまったのですから。そして羊がやられてしまった。ぜんぜん早すぎないと思いますけど。

「1度限りだ」「queerじゃない」も原作では××しながら、まるで言訳のように口に出していたようです。このへんは映画の方が私は好きですねー。

 原作ですが、やっと読みました。メガネが限界まで合わなくなってて読書は控えてたんですが。昨日やっと新しいのが出来たので早速、読破。dozy embraceの場面だけは前に読んで、素晴らしさにため息が出ましたが、原文はやっぱりいいです。翻訳があるので楽に読めました、丁寧な訳注で助かります。「参考書」として活用させてもらいました。

 労作に対して失礼なんですが、やはり原文で味わうべき作品だと痛感しました。日本語に置き換えるのは無理があります。言い回しもぴんとこないし、韻を踏むなんて望めない。リズミカルな文章の感じがまるで伝わってきません。

 私の英語力は大したことないのです。少しだけ文芸翻訳の講座を受けたものの結局、英語はわからない、という結論に達して放棄。ただ、受講中にペーパーバックを何冊か読破したのはよかったかも。10冊読めば、かなり英語に慣れるそうですが。少しは勉強したおかげで素晴らしい文章が判るようになったのは収穫でした。

 もちろん英語は苦手な方も多いわけで、自慢してるように思われるのは心苦しいのですが。日本人の英語力は18歳がピークだとか。そう、大学入試が終わったときです。大学の教科書には虎の巻があり、周囲もそれに頼ってました。私は英語だけはなんとかしたかったので、ちゃんと辞書をひいて自分で訳してました。

 1年後。自分が受けた入試の問題集が出版され、英語の問題を立ち読み。びっくりしました、問題文がすらすら読める! 2ページ半に渡る長文に苦しんだのがウソのよう。地道に努力したからなんだなー、と以後ますます「英語精読」の予習復習だけは真面目にやりました。(私は英文科出身ではありません)

 そんなこんなの積み重ねでBBMの原作を味わえるようになってよかったです。翻訳を何度か読んだおかげで辞書も要りませんし、本当に翻訳文庫には感謝してますが。「プルーの文章は基本的にエキセントリック」と解説にありますが、私にはそうは思えません。風変わりな比喩、はその通りで翻訳がなければ理解不能だったでしょう。というか、翻訳なくして読破は難しかったかもしれません。

 それでもやっぱり、原文を味わって(苦労して読む、というのではなく)ほしいです。原文を読みこなすのを目標に英語を勉強してもいいほど価値のある名作です。

What Jack remembered and craved in a way he could neither help nor understand was the time that distant summer on Brokeback when Ennis had come up behind him and pulled him close, the silent embrace satisfying some shared and sexless hunger.

 上記は回想シーンの冒頭です。音読するとリズムのよさがさらによく分かります。最後に何度もS音が出てきますが、このへんも翻訳では絶対に…、ああ。

Brokeback Mountain: Story to Screenplay Book Brokeback Mountain: Story to Screenplay

著者:Annie Proulx,Larry McMurtry,Diana Ossana
販売元:Scribner Paperback Fiction
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(159)

2006013111395493  皆様、暑中お見舞い申し上げます。暑くて暑くて何がなんだか、の今日この頃、どうぞお体に気をつけて。私もへろへろですが、なんとか生きておりますー。暑気払いにワイオミングの夏の写真でもご覧ください。立派な角のエルクもいますね。

 この画像は「いくぞ!」の2人、こう暑いと私もダイブしたくなります? 皆さん、ご一緒に(暑さで頭がやられてます・汗)♪ ジャックは替え玉ですか、ジェイクが拒否したとか、撮影を抜けた時期だったとか? 抜けた時期に日本に来てたんですよね…。

 2年前のMTVアワードでのジェイクです。スカーレット・ヨハンセンと一緒にプレゼンター? 6月5日というと、例の(5月31日にDATのプロモのために)来日直後でしょうか。帰国してMTVアワードに出てからDATのロンドンプレミアに飛んだのか、そっちが来日前かこの後かは存じませんが、とにかくBBMの撮影を2週間抜けて、ジェイクはいろいろ他のお仕事をしてたわけですね。メインページに飛ぶと、他にもたくさんの写真が見られます。撮影場所と日付が判って便利です。

 さて。spring-nさんから【雑誌Premiereのサイトの「The 24 Finest Performances of 2005」(2005年もっともいい演技の24人?)というのが載っていますが、ジェイクとヒースが入っています。】とお知らせいただきました! ジェイクはラブシーンについてのインタヴューつき、写真もすてきです。

 ラブシーンそのものはフィジカルだけど(体当たり演技するという意味で?)大変ではなかった。しかし、「in the tent where I have to draw him in, and I really have to be the one who leads it, and I had absolutely no experience in any of that. 」(イニスを誘い込むテントのシーンでは「そういった経験がまったくないのにリードしなければならず」、どうにもこうにも居心地が悪かったそうです。でも[the love scenes]を誇りに思うと。

「このシーンは多くの人にはbother(癪の種)であり、同時にcomfort(慰め)を得ている人も多いわけで、自分はこのシーンを見ると両方を感じる」、と複雑なようです。一番気になったのは下記なんですが、どうぞ原文で味わってくださいませー。(逃)

but that was the hardest thing for me to get, to take the lead there and pretend like I was the person who really knew what he was doing.

 演技のアドバイスではクリス・クーパー(「遠い空の向こうに」でジェイクの父親を演じた)の[never have any regrets]がベストだった。以来、I [now] walk into every scene thinking, どんなシーンにも“Exhaust every possibility.(限界まで力を尽くす”「少しの悔いも残すな」が心に繰り返し繰り返し浮かぶのだそうです。
 クリスはアカデミー助演男優賞に輝いた演技派、きっとジェイクに良い影響を与えているのでは、と思ってましたが、素晴らしいアドバイスをしてたのが判り、嬉しいです。「ジャーヘッド」でも出演シーンは短いですがジェイクの上官役でクリスが出演しています。

 ジェイクの結びの言葉「Searching for Bobby Fischer」が気になります。先日見て感激したDVDのタイトルだから。この作品でプレイモービルとも再会できたし…。ジェイクも失踪した天才チェス・プレイヤーBobby Fischerを探したマスコミやチェス関係者のように「I’m trying to think of the great actors I wanted to work with」ということでしょうか?

 よりぞーさん宅にまたまた素敵なイニスのイラストが! 描きかけの2人もいいですね、Bbm16001wmどきどき♪

★ここからは(本格的に?)ネタばれとなります。

 ジャックの部屋から外を眺めようとするイニス。机の上には馬に乗ったカウボーイの人形が。これ、なんとなくジャックに似ていて泣けますね。この画像ではイニスを見守るように置かれているし、本当に芸が細かいです。

 pailinさんから(157)に「ジャックが成長期に見ていた唯一の南へ延びる道の先に、イニスがいてよかったと思います。」とコメントを頂きましたが、原作では「イニスははっと気づいた。大人になるまでジャックが知っていたのは唯一、この道だけだったのだと。」とありますね。その道の先にはイニスがいたんですよねー。

 この地図の北東の端にジャック、南西の端にイニスがいたと思うと…。そしてリヴァートンは載ってませんが、中央右よりのCasper(イニスの姉が嫁いだ町)から26号で西にいったあたりのようです。ピンクのカメラのアイコンをクリックすると現在の道路状況がわかります。リヴァートンの場所はこちらの地図が判りやすいですね。リヴァートンの空港のHPのものですが、フライトはデンバー(コロラド州)便のみ。

 これでモーテルでの会話、イニスの「こういうことは他の連中には起きないのか? 起きたらどうするんだ?」にジャックが「たぶんデンバーにでも逃げてるんだろう」と応えたのが頷けます? リヴァートンからひとっ飛びだったのに。あの時、逃げてればねえ…。(涙)

| | コメント (8) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(158)

2006012214004088  BBM資料集にイタリアHPを追加しました。左下のentra nel sitoをクリックしてくださいね。他国とBGMが違いますね。でもって予告映像はとても小さいです。こっちの方が見やすそう。吹き替えの声が全体に低いです、なんだか音楽まで? サイトの画像はなかなかきれいですね。

  先日来、イタリアのゲイサイトで見つけた画像を載せてますが、本当はあのとき公式HPを探していたのです。が、何故か先にあちらがヒット、お宝画像が満載でコーフンしているうちに公式検索は忘れてしまいました。(笑)おかげでこうして色々ご紹介できて楽しいのですが。今日のもイタリアのサイトでゲット。

 ファン向けブロークバック聖地ツアーがあったら、と皆さんお考えでしょうが、ゲイ&レズビアン向けの旅行社がこんな企画を! 舞台はワイオミングじゃなくてモンタナですが、なんだか楽しそうですね。乗馬はもちろん、カラオケも。(笑)他、釣りに卓球、ビリヤード。バレーボールにビデオ鑑賞、と。BBMも見るんだろうなー、当然。

 最終日前夜(9・30)の「Square Dance」って、映画で見た懐かしいムードのあれかも。この映画も舞台はテキサスだったんですね。けっこうシビアな話でございました。

スクエアダンス DVD スクエアダンス

販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日:2001/09/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 すっかり前振りが長くなりましたが、今日はトップの画像のシーンについて少々。

★以下、ネタばれとなります。

 言わずと知れた再会後、モーテルでのイニスとジャックです。この場面は、2人のアップだけで推移しますよね。これは何故なのでしょう? 山では引きのシーンが多かったから(羊の群れの中で点のように小さく映るイニスやジャック)、ここでは逆に2人の表情の変化だけに焦点を合わせた?

 原作では再会の日は雷鳴がごろごろ、モーテルでは雹まで降ります。真紅さんの記事によれば山での荒天はアギーレの怒り、再会の日のこれはアルマの怒りの象徴? 原作でのアルマの怒りぶりはkabioさんの記事をどうぞ。映画では至って穏やかな天候でしたが、こっちはマジ怖い。(全く関連はないですが、BBMをホラー映画に見立てたPVも。)原作ではモーテルの名は「シエスタ(昼寝)」で笑えました。イニス宅を出てものの20分もたたないうちに「ベッドを上下動させていた」には赤面です。

 映画ではMOTELの赤いネオンが目だって、ここで笑いが出たことも。露骨な表現はなく、ひたすらアップ、ジャックが後ろからイニスを抱きかかえ、その腕をイニスが時折なでたり、といった感じです。ジャックがFour Years、と言ってイニスの後ろ頭に唇を寄せる。どう見ても事後の顔、満足しきった表情で、あんな顔がフツーに出来ちゃうんだからジェイクは凄いです、はい。

 画像は、「これからどうする?」というジャックの問いにイニスが「どうにもならない」と応えるあたりでしょうか。原作ではキャンプのシーンはなく、モーテルですべてが語られます。ここでのイニスは饒舌ですね。ジャックもアギーレに覗き見されたことをここで告白。映画ではイニスは最後までそのことを知りませんが、もし知ってたら自分の性癖が「ばれる」恐怖はさらに募ったことでしょう。

 室内の臭いについては前にも書きましたが、映画ではひたすら2人のアップで生臭いものは感じません。えんえんと密着しているだけで見ているほうは嬉しいのですが。ベッドもほとんど映らず、実に特異な場面ですが、アップを満喫できるだけでOK♪

 大自然を堪能できるBBM、ぜひ映画館で見たいものですが、このシーンだけはアップの連続ゆえ、DVDになっても不満を感じないで済むかも。液晶TVの前に張り付いて鑑賞するつもりです♪

↓いつまでたっても画像がつかないので、イタリア版のを勝手に貼り付けてみました。割引率は、これも25%にアップしてますね♪ 

Dvd_foto_proof20cover20piccola

DVD プルーフ・オブ・マイ・ライフ

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/08/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (11) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(157)

Bbm1652  ジェイクとヒースがアカデミー会員になったそうです。投票権を得たんですね。ちなみにアカデミー賞はハリウッドの業界ユニオンに加盟している人たちが投票する、業界内の賞…。

 Flixの「今週のクローズアップ」(既に先月の記事・汗)はヒース。「カサノバ」公開に合わせた記事だった模様。上と下の写真のギャップが…。

 本日は地味な画像になってしまいましたが、BBMのラストシーンについてちょっと書かせていただきます。

★以下、ネタばれとなります。

 イニスと愛娘アルマJr.のhug。彼女は結婚の報告に来たのでしたね。19歳、イニスとジャックが出会った年でアルマJr.は嫁いでいきます。イニスの心中は複雑だったでしょうね。このJr.のカーディガンはグレイに見えますが、青がかなり入っていたように思います。裾は濃い青、ジャックの色です。ここでのアルマJr.はジャックのメッセンジャーに思えます。

 Jr.は、イニスに式に出てくれるよう頼みます。イニスは仕事があるんだ、と言い、Jr.は不安げにうつむきますね。この顔がジャックそっくりだと以前、コメントを頂きましたが本当に似てます、顔のラインが。もしやこれが決め手でケイト・マーラが選ばれたのでは、と思うくらい。

 感謝祭のディナーでのアルマJr.役はアルマに良く似ていて、その自分似の娘がイニスにロデオの話なんぞねだるからアルマは尚更むかついた、と私には見えました。そのへんまで考えて人選をしてるとしたら、ますますリー監督おそるべし。

 映画や小説、エンタテイメントに於いては主人公はラストで変化しなければいけないそうで、BBMでもそれは同じですね。イニスは良い方向に変わっています。アルマJr.の式に参列することにするのです。ジャックの影響なのでしょう。あれほどの代償を払って、やっとイニスが行き着いたのは「手遅れになる前に大事な人ときちんと向き合う」こと。

 娘が忘れたカーディガンを丁寧にたたみ、クローゼットにしまおうと開けた扉の内側に、私たちはあの2枚のシャツを見つけます。イニスのシャツにくるまれたジャックのシャツ、そばには青と黒、ジャックの色のブロークバック・マウテンの絵葉書。そのわずかな歪みを直す繊細さも、今までのイニスとは違う感じ。山でのイニスに戻った、とも言えるでしょうか。

 そして「I swear...」、これには、「手遅れになる前に大事な人ときちんと向き合う」ことも含まれていたのかもしれません。最後に映し出されるのは小さな窓から見える風景。

Nve00036_1  一見、荒涼としているようでやさしい青と黄色、緑の草原、灰色の道。何故これが最後の最後の映像なのかわかりませんでした。しじみさんのこの記事(コメント含む)を読むまでは。

 もう、目からウロコがぼろぼろです。イニスとジャックがとけあっている色使いなんですね。もの悲しいけど、なんとなく惹かれる絵だとは思ってましたが…。

 BBMのラストに対して「もうちょっとひねってほしかった」というレビューがありましたが、その人はもちろん、この色使いのことなんて想像もつかないんでしょう。が、この風景の意味がわからずとも、「I swear...」で何も感じなかったのでしょうか。やはり字幕そのままを受け止めてしまったのか。肯定的なレビューではなかったし、そんなもんかも。

 限りなく豊穣なBBMの世界ですが、あまりに控え目、抑制した表現のために良さが伝わらない人も多いようで。ジャックを失ったイニスが泣き喚いたり(下山や最後の逢瀬でけっこう泣いてたイニス。ラリーンの電話の後どうなったかは想像がつきます)、最後にジャックの若き日を(回想シーンだけで十分)、なんて場面を希望する人もいるそうですが、私はそんなのは不要だと思います。現行のBBMのラストで本当によかったです。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(156)

2006013111295493  先日のジャックのぬうどに続いて、イニスもどうぞ。焦点が合ってないけどヒースも色白♪

★以下、ネタばれとなります。

 ジャック洗濯@ブーツのみ、の対になるのか、帽子のみ身につけて体を洗うイニスですね。フォーカスはジャックに合ってますが。このときのジャックの視線が本当に絶妙ですよね。見たい…でも絶対に見ちゃいけない。タバコが短くなっていき、じゃがいも剥きに集中できない? これも例のイタリアのサイトでゲット。

 BBMではじゃがいもはspudsとなってましたが、先日見た「ラヴェンダーの咲く庭で」にもspudsという単語が出てきて、字幕は「おじゃが」。イギリスではずいぶんお上品ですねえ。確かに品の良い老姉妹のお話でしたが…。

Brokeback_mountain2_1__1 ←以前貼り付けた画像です。上のよりちょい前、イニスがジーンズを脱ぎ捨てるところです。ジャックの心中は?

 今日はイニスについて書こうと思ったのですが、それはよりぞーさんのこの記事のイラストがとってもステキで触発されてしまったから。ワンコも可愛いです♪ ああ、なんかイニスのこと書きたい! しかしネタがない。こんな時、どれほど自分がジャック寄りかを思い知らされます、ジャックのことなら下書きしてるネタが複数あるのに、イニスは皆無。(汗)

Images_e_1 ←(155)のジャックの画像@にやり、にWhat? と応えるイニス。よくしゃべったってこと、自分では気づかなかったのですかねー。2週間どころか1年ぶりって感じだ、と。ジャック相手だと話しやすかったのでしょうか。

 この会話以降、二人の間は急速に縮まっていきましたね。イニスもよく笑うようになったし。いっぱい話してくれたイニスにジャック大喜び、ロデオの真似してコケてしまいました。イニス、楽しそうに笑ってたなあ。そして、親しくなるきっかけが「羊を撃つか」→ヘラ鹿ハンティング、一緒に解体(映画には出ませんが)、焼いて食う、なんでしょうね。これもよりぞーさんの「豆缶と鹿肉」という記事で瞠目!

「鹿肉シーンにエロスを感じた」そうです。詳しくは読んでいただくとして、うーむ、まさに! と唸ってしまいました。ジャックがイニスに仕事の愚痴をこぼし、イニスが交替を申し出るのはこの後。となると当然、ジャックのイモ剥きシーン(&イニスの裸を意識)もこの後なんです。今頃気づいて改めて2人の心の変化、親密になっていく過程がきっちり描かれているのに感心したりして。

 そういえばコケたジャックの右手には真っ赤な肉が干してあって、いやに赤く感じたけど、これもBBMには重要な色ですよね。夜はキャンプファイア、昼は干し肉の赤。やはり山はイニスとジャックの青春であり燃えるような朱夏だったんですね。でも雹が降って羊が乱され、ハモニカ吹きながら帰るシーンは秋の風情。そして別れの朝は雪。夏なのに冬のよう、若き日に山で人生の四季を経験してしまった2人でした。

 イニスとジャックが黙々と肉を食らうシーンは確かに若い命の耀きがありました。よりぞーさんも触れてらっしゃいますが、感謝祭の2つの家族のディナーとは雲泥の差が。イニスとジャックの現状を描きながら、鹿肉食らうシーンとの対比、あの大きなギャップも描いていたのかも。

 モンローの電動ナイフは本当に奇妙と言うか、食卓には似つかわしくなかったですね。あんな切り方されると食べ物に見えなくて、とにかく不味そう。冷え冷えとしたジャック宅の方がまだマシでした。切り分けたのは結局ジャックだし。消耗する戦いの果てに「男の仕事」を舅から奪還してましたね。

 鹿を撃つシーンですが、フランス版予告にのみ映像が。フランスも猟が盛んでしょうからその関係か。ジャックがコケるシーン、ジャックがハーモニカを吹く音も。イニスとアルマのそり遊びがあったりと、かなり独自の構成になっているのです。

 アメリカ版その他各国の予告ではイニスがライフルで狙うシーンはあっても鹿は映してないですね。パリには狩猟&自然博物館(ゲネゴー館)というのがあります。私も行きましたがデコラティブな銃や弓がたくさんあって楽しかったです。そのへんはこちらをどうぞ。12月18日の日記です。

 さて。今日で当ブログを始めて半年になります。1月12日、「プリック・アップ!」をネット日記から移行したのが記事1号。18日にはBBM(1)を書いてます。ちょうどGG賞が発表になった頃ですね。当時はこんなにハマるとは夢にも思わず。

 あれから半年、本当にBBM一色の生活でした。この(156)が538記事目ですって、半分以上はネット日記から移行したものなんでしょうが、とりあえずBBMに関してはもちろん、全部、このブログを始めてから書いたものですー。どこまで行くのやら。

 半年たって、やっとリンクの貼り方を覚えました。今まではURL直貼りで見苦しいったら。2行くらいならまだしも4行とかになると、なんとかしなきゃ、でした。(汗)今日も4箇所リンクを貼ってますが、スッキリですよね、嬉しい♪

 というわけで、やっぱりイニスの話はあんまりできませんでしたが、またの機会に~。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(155)

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 やっと画像が出ましたー。といっても正式なものではなさそうですが、文字だけよりいいですよね。ポスターや劇場でさんざん見たものですが、なんだか懐かしいです?

 で、予約価格が下がってるんですけど。さらに2%オフ。もう予約した方もこちらが適用されるんでしょうね? 実は私もまだ予約していないのでした。こっちの方がいいかも…?

Clipartbrokebackmountainmichellewilliams  祭りも終わりましたので、本日はいきなり現実に立ち戻り、アルマのお話を。もうしたくなかったんですけど、ここにきてまたカチンとくるレビューにでくわし、自分なりの考えを書いておきたくなりました。

 書かれたのは高校生くらいの息子さんをもつ奥様で、BBMにかなり不満のご様子。「結婚は神との契約である」と。今までの「不倫」強調の方々とはちょっと違うのかもしれませんが、イニスとジャックを非難してるのは同じですね。

 少数意見だから無視してね、みたいな結びで、全体に頑なな印象。これはBBM否定派のレビューに共通しますね。リー監督は「この映画を受け入れる柔軟性は持ってほしい」と希望してましたが、否定派は自分が受け入れがたいものはとにかく排除しますね。彼らに柔軟性を求めても無理なんでしょう。

★以下、ネタばれが含まれます。

 不貞はいけない。そんなの誰でもわかってます。できれば生涯、1人の相手と添い遂げるのがいいに決まってます。私もそういうのに憧れます。イニスもアルマと離婚するなんて思いも寄らなかったはず、ジャックを知った後でさえ。下山しジャックと別れた直後、訳もわからず物陰で嗚咽するイニス。その姿に「誘惑から守りたまえ」と結婚式の宣誓の言葉が重なります。まったくもって容赦ない映画です。

 式とはセレモニー、誓いの儀式なんですよね。キリスト教でいえば神の前で2人の結婚を契約する。誓いという目に見えないものを形にしたのが結婚指輪だそうです。だからそれをはめたままモーテルでいろいろしちゃうイニスとジャックはとんでもないんですが。

 さっきのレビュアーの奥様ですが、「契約」なんて言葉を持ち出すくらいですから堅い人なんでしょう。ご自分の結婚生活に何の疑いももってらっしゃらない。ご主人も誠実そのもので理想的な家庭生活を送っているのでしょう。でも、本当にそう?

【未だにこの問題を冷静に受け止めず狭量な偏見丸出しで攻撃する人々が多くいる現実からも、この映画が語られる意味がわかるだろう。

 ある米のレビュアーは書いていた。「結婚して家庭を持つ男たちが、自分の本当の気持ちを決して表に出せずに、映画を見ながら『これは自分の物語だ』と思っていることを、いったい何人の者に想像できるだろう?  彼らの妻達は、今まさに隣で起こっていることだとは夢にも思わず、自分とは無関係の物語として見るに違いない。】

 AmazonのBBMのレビューに載っているmaddogieさんのものです。いちばん最後に載っています、ぜひご覧ください。(冒頭の画像をクリックして飛んでください)

 あの奥様もちょっと狭量なのでは。そして想像力が足りないのでは。自分の夫がひそかにBBMを見に行き、『これは自分の物語だ』と闇の中でため息をついたかもしれない、そんな可能性があるとは夢にも思わないのでしょう。万が一信じがたい現実に直面したとき、パニックに陥らないといいのですが。

 アルマだって、此の世に同性愛というものがある、そのくらいは知ってたでしょうけど、目の前に突きつけられた現実。あれだけはっきり見せられて、蒼白になりながらも夫と友人を送りだし、眠れぬ夜をすごし、更には「釣り」に行く2人を見送る。ここは本当にアルマは気の毒だし、世の奥様方の同情はここでピークに達するのでしょう。

 それは判りますが、しかし、その後のアルマの行動は? モンローと「相談デート」をして次の手を打った、というと聞こえは悪いですが。他には釣り糸に手紙をつけて「釣りには行ってない」ことを確認。イニスに直接、ジャックとのことを問いただしてはいませんね。殴られるのが怖かったのでしょうか。私ならむしろ、殴られたら離婚裁判に有利、とばかりに「ジャックってあなたの何なの?」と聞いてしまうかも。

「神との契約」である結婚を重んじるなら、アルマも非難されるべきでは? 特に夫婦関係の修復を図ったとは思えないんですよね。「教会に行きましょう」くらいは言ったようですが。長年の不貞を見過ごし「契約」を汚し続けた点ではアルマにも非があるはず。アルマが結婚を「神との契約」と神聖に受け止めていたとは思えません。結婚=現実、ではあったでしょうが。

「イニスとアルマの間はゆっくりと侵食されていった。具体的なトラブルがあったわけではない。ただ川幅が広がり、土手が崩れていった。」と原作にはあり、映画に描かれたこまごまとしたエピソード(休日出勤は含まれず)が列挙され、「アルマの気分はだんだんと沈んでいき」、ついに「あたしは何をしてるんだろう、こんな男につきあって」と離婚に至るのです。

 貼り付けた画像ですが、いつもこのシーンで笑ってしまいます。アルマのボア裏コート、ジャックを思い出しますよね。色は青だし。おまけにアルマが取り込もうとしている茶のチェック、下山したときイニスが着てたシャツでは? 

 この後、イニスが戻ってきてアルマの洗濯シーン(やはり青のカーディガン着てます)、ベッドでのアルマの背後からの抱擁、アルマがひっくり返され、ジャックのロデオシーンへとつながっていくのでした。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(154)

2006012214164088  Auguri(おめでとう)Azuri! イタリアの優勝となりました。なので、イタリアのゲイサイトで見つけたこの画像を。「2週間でやっとまともに口をきいた」イニスににやり、のジャックです。下は言うまでもないですね。ジャックの視線が悩ましい2点を合体させてしまうとは、さすがイタリア!?

 試合は90分で決着つかず、この時点でトロフィーを2つに割って両方にやりたくなりましたが勝負の世界はキビシイ。PK戦にもつれこみー。ピルロがデルピエロの背中に抱きついて見守る~、まるでdozy embraceではないですか、どっちもイイ男だし、きゃ♪ 改めてイタリア代表にはタイプの選手がごろごろしていることに気づいて…、GKのブッフォンもそうですし、いやー眼福でございました。ほっかむりトッティも笑えました。もちろんDATのジェイクを連想♪

↓ピルロのインタビュー。若いですが妻子あり。奥様とは16歳からの付き合いだそうです。

http://www.spopre.com/soccer/pilro/01.html

Nve00091_1  残念…のフランスからはこちらを。ジャック到着でムフ、なイニスのこの顔をジャックは見てないっていうのがねー。

 あれ、すでにネタばれですか? 興奮さめやらぬ私ですので、どうぞお見逃しくださいー。それにしてもジダンは何故にあんなことを。何か言われたの?

 唐突ですが、69年のフランス映画に「L'amour(愛)」というのがあります。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD14102/story.html

 主題歌をシャルル・アズナブールが歌っていて、それはよく覚えてます。歌詞のサビが、♪ラムール、ラムール、ラ・ムー~ ラムール、ラムール、モ・ナ・ムー~と「愛」の連発ですよ、暑苦しい。でもって粗筋を読んでくださいね。新婚夫婦の他愛のない話。でもホセ・マリア・フロタスが好きだったので見たかったなあ。いえ、単にフランスは「愛」が好きだなあ、とそれだけです。同性カップルの権利も認められてるんですよね。

 本日、あんまり中身がなくてすみません。寝不足でボーっとしてるしこれから出かけるので今を逃すと書けなくなりそうで。単に決勝の結果を書きたかっただけですー。

 Every four f**kin’ yearsの祭典も終わり、次回からはまたシビアなネタで書くかと思いますが…、元々そういう話ですもんね。

 ではでは、今後ともよろしくおつきあいくださいませ。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(153)

2006013111264088 祝・ドイツ3位! 転げまわって喜ぶイニスとジャック。じゃないんですけど、このシーンの画像はたまにあってもブレたのばかり、これは割合ちゃんとしてますね。イタリアのゲイサイトで見つけました。

2006013111244088  こちらはジャック洗濯の全体シーン。橋が映ってますね。ジャックの後ろには帽子が。これを見ると、帽子かぶったままイニスのシャツを洗いに来て、ついでに自分の着てたものも全部洗った、という解釈が合ってるのかなあ、と思ったり。これも同じサイトで発見。

 全体が映ってるのは初めて見ました、やるなあイタリア。最近のっけてる大き目の画像はフランスのサイトでみつけたものばかりだし、さすがファイナルに残った2国だけありますね♪ サッカー&愛の大国? 今夜の決勝はどうなりますか、どきどき。

プレイモービル ゴールキーパー 4704 Toy プレイモービル ゴールキーパー 4704

販売元:アガツマ
発売日:2006/06/15
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 3位決定戦の最大の喜びはカーン様がゴールを守ったことです。37歳ですか、今回は正キーパーでなくて残念でしたが、最後に雄姿を見られて幸せ♪ ぜんぜん似てませんが勝利を祝ってプレモのGKを載せちゃいます。髪の色だけは似てますね。地元ドイツのおもちゃだし、カーンをイメージ?

 さて、ここからはしんみりしてしまいますが、PVのご紹介です。

「Incomplete」、BackstreetBoysのバラードですか、とっても気に入りました、時折モノクロ映像をはさみながら、最後は映画そのままの音楽、音声を使ってます。BBM本編未見の方は見ないほうがいいかも?http://youtube.com/watch?v=EF95Do27-xM&mode=related&search=Brokeback%20Mountain

↓歌詞はこちらですが文字化けあり。知=’m、痴=’s、稚=’t、致=’vのようです。http://www.azlyrics.com/lyrics/backstreetboys/incomplete.html

I've tried to go on like I never knew you
I'm  awake but my world is half asleep
I pray for this heart to be unbroken
But without you all I'm  going to be is incomplete

 イニスにとってもジャックにとっても、互いがいない人生はIncompleteだったはず。半身とはそういう意味でしょうね…。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(152)

Brokeback11big  何を今更なんですが、BBMは私の生涯ベスト1映画です。(150)に書くつもりだったんですが、ぼーっとしてて。昨日も同様。(笑)

 どんな映画を見ても、これもいいけどベスト1というほどでは…、ばっかりだったんですね。きっと自分はそういう映画とは縁がないのだと、「大好き」ではあっても「人生にこれ1本あればOK」という映画とは無縁に終わるのだと思っていました。少し寂しいけど仕方ないか、と。それがBBMと出会い、もしかしたら…は、はっきりとMy Best & Onlyな映画だと言えるまでになりました。こんなに書かずにいられないのがその証拠かもしれません。このトシになって、やっと、ですか。人生、いつ何が起きるかわからないものです。

 今月号の 「MOVIE☆」ですが、ジェイクの記事が載っていて、いろんな女性とのデートの件でした。J.アニストンとも計6名で食事したとか。
 男性にもモテモテで(笑)、バート・フレインドリッチ監督(ジュリアン・ムーアの夫)と会ってたそうです。彼は昨年、マギー出演作を撮ったのだそうで、もしや新作の相談? 「家族という名の他人」見たいんですが近所のレンタルにはなし、残念。ちなみにこちらのご夫婦、ジュリアンが10歳年上。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=92341

 感謝祭のエピソードが興味深いです(注;かなりネタばれ)。見られないとなると却って見たくなってしまう~。http://c-cross.cside2.com/html/a00ka001.htm

Papelosegredodebbm38gk  本日はネタばれは特になしです?

 上記の風景はこの画像とほぼ同じ場所ですね。羊ちゃんとイニス、ジャックがいるかいないか、だけで。左下のタイトルはポルトガル語のようです。下にはたぶんLove is a force of natureと。ポルトガル(&ブラジル?)もタイトルに「秘密」がつくのですね。ラテン系は「秘密」がお好き?

 ポルトガル&ブラジルファンの皆さん、このたびは残念でした。そしてスペインファンの皆さん(じゃなくてもOKですが)、スペイン版BBMの予告を是非ご覧ください。前にも触れましたが、アルマの声が笑えます。イニス、ジャックの声は似すぎ? イニスは低音の方が良いかと。でもジャックが殴られる時の声が~♪ http://youtube.com/watch?v=GscpuDS1sLU&mode=related&search=Brokeback%20Mountain

 やっぱりイタリア版トレーラーが短くも情熱的でよかったかも。US版とは少々違う映像(バーに行くシーンがない代わり、赤いピックアップで山に向かうシーン、イニスに縄をかけるジャックなど)が入った下記のフランス版も棄てがたいのですが。

http://youtube.com/watch?v=PPF4YFHuaZI&search=Brokeback%20Mountain%20trailer

 開催国に敬意を表して。語感が硬いですが、ドイツ版もどうそ。http://youtube.com/watch?v=3MSYe8MQ0i4&search=Brokeback%20Mountain%20german%20trailer

 決戦はいよいよ明日ですね。以上、BBM版Wカップ・ニュースでした?

 レゴでBBMの世界をつくったファンがいらっしゃるそうで、回想シーンはkenjikenjiさん宅で見られます。よく出来てます。記事で紹介されてるMacのBBMハッピーミールPVもやっぱり笑えます。http://kenjikenji.typepad.jp/blog/2006/02/brokeback_mount_2.html

↓BBMブレンド・コ-ヒー。他のPVではあまり出ないシーンが?http://www.youtube.com/watch?v=XMMFVZ0lMN4&mode=related&search=

| | コメント (6) | トラックバック (0)

ブロークバック・マウンテン(151)

Nve00027 皆様、こんにちは。いろいろご心配頂き、ありがとうございます。一応、日常生活に支障ない程度に回復しております。大雨だったり蒸し暑かったりの今日この頃、皆様もくれぐれもご自愛くださいませ。

 さて。今回からBBMの記事はⅣ(151~)に入れさせていただきます、いよいよ第4期に突入です。

 今日は7月7日。七夕のような逢瀬を続けたイニスとジャックのことを書かないでどうする、ですよね。でもって七夕の歌にある「五色の短冊」の五色とは陰陽五行の色、青、赤、白、黒、黄だそうで、またまたビックリ!

↓とっても古い記事ですが。ジェイクがヒースの代役に、なんて話があったのですね。どうもこの映画は制作自体が流れたようですが?
http://www.flix.co.jp/page/N0004499
「ムーラン・ルージュ」で主演候補の最後の3人にヒースとジェイクが残ったという話は聞いたことがありますが。この『ノーティカ』なる映画も見てみたかった気がします。

↓さらに古い記事、「ブロクバック・マウンテン」で2人が共演へ? と。こちらは実現してよかったですね♪
http://www.flix.co.jp/page/N0004322

★以下、ネタばれとなります。

Clipartbrokebackmountaingyllenhaalledger_6  上下の2つの画像、まるで合わせ鏡のよう、と言われますが本当に似てますよね。上記は最後の逢瀬、この直後にテントが映ります。こちらはこの後いろいろあって、最後にテントが映って翌朝、というのは同じ。

 イニスがジャックの体に手を回しているのはとっても嬉しい♪ 表情も安らかだし。帽子をとったらジャックってこんなに白髪にされてたんだあ、とショックではあります。翌朝は諍いに発展してしまうし。イニスとの最後の夜だったんですよね…。

 先日来、最後の逢瀬のシーンは、字幕は忘れて見るべき、と思って忘れて見てみたんですが。イニスが8月に会えない理由をぐだぐだ並べたあと、

You got a better idea?(他に考えがあるか?)

I did, once.(一度試した)

 ジャックは何度か小さくうなづいてからこう応えてました。今回私が感じたのは、ジャックは「かつて牧場を一緒にやろうというideaを持っていて、それをお前に提案したじゃないか」、と言っているんだなあ、と。なのにイニスは断った。リンチ死体を見せ付けられ男同士で暮らしたらこうなると刷り込まれたイニスにあれ以上は強要できなかったが、もっと強く押すべきだったのかもしれない。ジャックはそう考えていたのかもしれません。

 と、イニスは「メキシコに行ったのか?」、相変わらずのすれ違い。本当にもうこの人たちは、と涙が出てしまいました。

 ジャックが20年の鬱憤をぶちまけ、イニスが「負け犬、クズ」と言うのもやっぱり違和感。「負け犬」ならloserとかunder dogとかズバリな単語もあるわけだし。いいんですけどね、しつこいけど字幕は忘れます。

 泣き崩れるイニス、ジャックが抱きかかえ…、あの回想シーン。カメラが焚き火からジャックの脚へと舐め上がっていき、視界にイニスが現れます。どこかで見たような、と思ったら、初めての夜、消えかけた焚き火から同じようにイニスの寝姿をカメラが捕らえていましたね。前にも書いたかもしれませんが、ここも対のシーンだったのかと。

 そして、ジャックに呼ばれて空き缶を蹴飛ばしながら(?)毛布を抱えてテントに向かう姿は、山での最後の朝。雪の中、毛布にくるまってはしゃいでいるように見えたイニスと重なります。やっぱり山はよかった…。

 と、また話が暗くなりましたが、よりぞーさんから下記のお人形たちが「プレイモービル」であることをお聞きしましたので、やっと画像を載せられます。前からBBM関連(?)のシリーズがあるのでは、と思いつつ名前を忘れてて~。

「キリン」がツボだったりして。ラクダはないようです? かなり違うけど羊飼いも。カウボーイは残念ながらないようですが、ウエスタンセットにはそそられるものが♪

プレイモービル 動物園 キリンの飼育係 3253 Toy プレイモービル 動物園 キリンの飼育係 3253

販売元:アガツマ
発売日:2004/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

プレイモービル スペシャル 羊飼い 4615 Toy プレイモービル スペシャル 羊飼い 4615

販売元:アガツマ
発売日:2003/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

プレイモービル 30周年記念モデル ウェスタンセット 4431 Toy プレイモービル 30周年記念モデル ウェスタンセット 4431

販売元:アガツマ
発売日:2004/07/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (6) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

▲アン・リー監督作品 | ▲ジェイク・ジレンホール出演作 | ▲ヒース・レジャー出演作 | ▲ブロークバック・マウンテンⅡ(51)~ | ▲ブロークバック・マウンテンⅣ(151)~ | ▲ブロークバック・マウンテンⅧ(351)~ | ▲ブロークバック・マウンテン | ▲ブロークバック・マウンテンⅢ(101)~ | ▲ブロークバック・マウンテンⅤ(201)~ | ▲ブロークバック・マウンテンⅥ(251)~ | ▲ブロークバック・マウンテンⅦ(301)~ | ▲私見・アカデミー賞 | △LGBT映画 あ | △LGBT映画 い~お | △LGBT映画か、が行 | △LGBT映画さ、ざ行 | △LGBT映画た、だ行 | △LGBT映画な行 | △LGBT映画は、ば、ぱ行 | △LGBT映画ま行 | △LGBT映画ら行 | △LGBT映画わ行 | △「腐女子」を考える | △ジェンダー関連 | △ドラマ | ある日どこかで | アーサー王伝説 | エド・ウッド関連 | クリスト・ジフコフ出演作 | ジェラール・フィリップ出演作 | ジェームズ・フランコ出演作 | ジェームズ・スペイダー出演作 | ジャック・ガンブラン出演作 | ジャレッド・レト出演作 | ジュード・ロウ出演作 | ジュード・ロウ関連映画 | ジョニー・デップ出演作 | ダニエル・デイ・ルイス出演作 | パリの本 | ポール・ニューマン出演作 | レオナルド・ディカプリオ出演作 | ヴァンサン・ペレーズ出演作 | ヴィスコンティ作品 | 人形アニメ | 写真集 | 小説あ行 | 小説か行 | 小説さ行 | 小説た行 | 小説な行 | 小説は行 | 小説や行 | 市川雷蔵出演作 | 年下の彼 | 忘れられないコミックス | 忘れられない小説 | 忘れられない随筆 | 戦争の記憶・ヨーロッパ | 日本映画あ行 | 日本映画か行 | 日本映画さ行 | 日本映画た行 | 日本映画な行 | 日本映画は行 | 日本映画ま行 | 日本映画や行 | 日本映画ら行 | 映画あ | 映画い | 映画う | 映画え | 映画お | 映画か | 映画き | 映画く | 映画け | 映画こ | 映画さ | 映画し | 映画す | 映画せ | 映画そ | 映画た | 映画ち | 映画つ | 映画て | 映画と | 映画な | 映画に | 映画の | 映画は | 映画ひ | 映画ふ | 映画へ | 映画ほ | 映画ま | 映画み | 映画む | 映画め | 映画も | 映画や | 映画ゆ | 映画よ | 映画ら | 映画り | 映画る | 映画れ | 映画ろ | 映画わ | 映画書籍あ行 | 映画書籍か行 | 映画書籍さ行 | 映画書籍た行 | 映画書籍は行 | 映画書籍ま行 | 映画書籍や行 | 映画音楽 | 滝口雅子詩集 | 猫いろいろ | 私のルーツ | 美術書CATS | 美術書あ行 | 美術書か行 | 美術書さ行 | 美術書た行 | 美術書な行 | 美術書ら行 | 華氏911 | 追悼 伊福部昭 | *Football | *コメディ映画あ行 | *コメディ映画さ行 | *コメディ映画た行 | *コメディ映画ま行 | *コメディ映画や行 | *家族問題 | サンドラ様blog開設お祝いカード